「閉店」の張り紙がしてある店がふいに開いたみたいになっちまった。
2023年秋、元気ですよ。
ニイニは大学4年で休学中。
ポチンは大学浪人中。
マメは中3。
こどもたち全員受験生で、親は2人とも50代、三芳の我が家はますます古くなった。
このブログ、きっともう誰も見てないと思うけど、わたしにとっては大事だよ。
だって、思った以上にわたしの人生、家族の人生をつくってくれた南房総のことが詰まってるんだもん。
さすがに16年も続けてたらこの暮らしも飽きるかと思いきや、今がいちばん楽しいくらいでさ。
養蜂したり犬がいたり、こどもたちも意外と来る。近所の人たちと仲良くなり。
大事なものが増えてしまった。困ったな。
たまに思うんだ。
ゲンゴロウのおばあちゃんがいなくなったらどうしよう。
小出さんがいなくなったらどうしよう。
ちょろちゃんのおばあちゃんがいなくなったらどうしよう。
山口さん、きよみさんが、いなくなったらどうしよう。
耐えられるんだろうかわたし。
流れに身を任せる、ってなにもしないことではなく、日々、大事なものを精一杯慈しむってことなんだな。
そうすれば少なくとも後悔は減る。寂しさは、減らない。仕方ない。
すっかり皺の増えた手や顔には、全然がっかりしていない。わたしの年輪だから。
そうしてゲンゴロウのおばあちゃんみたいにしわくちゃになる頃、土地に溶けるように笑っていたいな。
じゃあ、多分また来るね。