ほんーと、あんまり出かけないんですよね。
このブログを始めた当初は畑もやってなかったし、なにもかもが新鮮で、ブリが傘立てにささっているように売られているだけで仰天感動、もっと房総を知りたい!いろんなところに出向いて房総の魅力を広める役目を果たしたい!そしていつかは、南房総の生活・観光情報ポータルサイトに!!なんて息巻いていた気もするけど、畑をはじめるようになってめっきり出不精になりやした。 夕食の支度のため三芳の道の駅「鄙の里」で野菜と牛乳を買い、館山のオドヤで旬の魚を買うくらいという最小限の外出で済ませること多し。そしてオドヤに飽きる。 まあ結局、自由が丘に住んでいたって毎日行くのはピーコックなわけで、オシャレな雑貨屋や新しいカフェなんかにしょっちゅう行くわけじゃないのと同じ。そしてピーコックのラインナップに飽きる。六本木に住もうが西表島に住もうが、そういう日常って変わらないような気がします。良くも悪くも。 でもとにかく、知り合いや友人から「市原ぞうの国行った?」「鴨川シーワールド混んでる?」「東京ドイツ村って小さい子遊べるの?」「鋸山のぼった?」などと聞かれ、い、、いやあ、そこ行ってないんだよね~、そこも知らないんだよね~~、毎週その付近を通ってるんだけどね~~・・・と、貧弱な答えしかできず、けっこう情けなくて。 たまにはどっか行くか!!と、腰をあげた三連休。 といってもはじめは「せっかく三連休なんだから、房総じゃないところに行く?」と話していたにもかかわらず「・・・行くっていっても、どこも混んでるべ」「んだんだ」「泊まるあても、ねえし」「んだんだ」「・・・じゃあま、房総の観光地のどこかに行くべ?」「んだんだ」と話はぐいぐい小さくなり、つまりは宿泊はいつでも泊まれる南房総リパブリックということになり、そこからちょっぴり足を伸ばすことにした次第。 鴨川シーワールドにする?楽しいらしいよ。夏休みでもないしどうせ空き空きでしょ。といったんそちらに向かうも、鴨川市内から外房黒潮ラインまでカッチンコッチンの大渋滞で、「駐車場待ちはコチラ」というプラカードを持ったおじさんがいる最後尾から駐車場入り口まで2㎞あまり。ウッヘ~こりゃあかんとスルーして、向かった先は、かの有名な「養老渓谷」でした。 養老と言えば、岐阜でしょ?と言うなかれ。 あれは「養老の滝」。 居酒屋は「養老乃瀧」。 房総にあるのは「養老渓谷」です。 養老渓谷にはいくつか滝があるのですが、わたしたちが目指したのは「粟叉の滝」とよばれるとってもゆる~い滝(緩斜瀑)でした。 この、すべり台みたいなやつ。 ウォータースライダーみたいな、何ともそそられる形をしています。 でももちろんガリゴリした天然の岩肌なので、しゅーっと滑るヒトはいません。 紅葉や新緑の季節ではないにもかかわらず、けっこうな観光客が訪れていましたが、みんな畔から滝を眺めたり、ひたひたに水が張られたような水たまりに足を入れて涼を得る程度。 そこにいつものいでたちでニイニの登場です。 ライフジャケットを着用し、例によってガサガサを始める。。 エビやら小魚やらをぱぱっと捕まえていましたが、こんなヤツはどこを見たっていません。 でも実は、ポチンもマメも水着での観光。 ・・・用意周到すぎるということは、往々にしてカッコ悪いものです。 加えて「滝は、見て楽しむもの」と思っている他の観光客の方々に衝撃を与えてしまい、やや申し訳ない気もする。 しかも、こんな風景を見て 奮い立ったニイニは、のぼる。 そして ひとり、滝の上に君臨。 ああもうなんてヤツだと呆れかえって見ていたら、ようやく下りてきて、こんどは滝の中央までざぶざぶ移動し、やおら打たれる。 「なにあの子~~」 「すげーよ、あれ見てみろよ、修行してるし」 「冷たくないのかねえ」 と、バカ丸出しの我が息子の姿を写真におさめる人々を目にし、美しい風景の一部に不適切な要素を混入させてしまったことに対して大変申し訳なく思いながらも、しら~と他人の振りの母です。 わたしはなぜにして、このような物体を生んだのか? さっぱりした顔で帰ってきたニイニに、「それで悟りでも開いたたわけ?」と聞くと、「うん!」と元気よくうなずき、「生きているとこんなに楽しいこともあるんだなあって分かったよ!」。 まあ、いいですけど。 こんな特殊な楽しみかたをせずとも、この滝は充分楽しめます。 一段上にのぼると、ちゃぷちゃぷ遊べる緩い流れのプレートが広がる場所もあり、そこでは大人も子供も水の中を散策していました。滝幅がとても広く、そこを歩き回って風景を見下ろせたりできるなんて、かなり贅沢なポイントです。 涼やかな水と木漏れ日が、めっちゃ気持ちいい!! 岩が削られ本流と支流のように分かれているのですが、上の写真で薄暗い支流の壁面に洞窟のような穴が空いているのは見えますでしょうか? 普通「ああ、穴があるね」と通り過ぎるのですが、ここでも好奇心のオバケはどんどんどんどん奥に入ってしまう。 ずーっと待ってたら「ああ暗かった」と出てきました。 そりゃそうでしょう。 ちなみに、この滝の出入り口にはなぜか、おどろおどろしい門があります。 ヒトの絵が描いてある石やら看板やらが乱立していて、大変に不吉なかんじです。 マメ、命をかけてしがみつく。 大丈夫よ~、ぜんぜんコワくないわよ~と笑い飛ばしてみましたが、風化した絵はかなり気味悪く、でもなんとなくオバケ屋敷ちっくな過演出なもので、どことなくインド風でもあり、返す返すも不思議なデザインでした。 いや~満喫満喫。 房総の名所、ひとつクリアー。 紅葉の季節がもっとも賑わうらしいですが、足を入れて「きゃっつめたい!」と楽しめる残暑のうちに、水着と着替えを持って出かけてみてはいかがでしょ? オプションで、滝業もどうぞ。 ・・・さて次回はとうとう、「シカブタネズミ」の正体を明かします!
by babamiori
| 2010-09-21 17:03
| 旅
|
ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。
ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。
by babamiori
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