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マリマリモリモリ。(北海道旅行⑤)
1ヶ月前になってしまった北海道旅行についてまだ書いているというあたり、時間配分も内容配分もミスった感ありでございます。。。
だいたい、4泊5日だけなのに、5回にわけて書くほどか?

なので旅行記最終日の本日は、ぶっとばして参ります!!

・・・ええと。

摩周湖畔にて体調を崩し、頭痛と首痛、そして背中痛に襲われ、家族から「重大な病の前兆ではないか」とやたら心配されたわたしですが、その日の宿で温泉に入り、翌日のことも何も考えずにガーゴーと寝続けたら、朝すうっと痛みが和らいでおりまして。
なんじゃろなー、へんな風邪があるもんだー、と思いながら旅続行。

ポチンがどうしても「マリモみた~い♪」とのことなので、「阿寒湖にいるって?」「行けばそのへんでごろごろしてる状態が見られるの?」「まあ、マリモで有名なんだから、なんかあるんじゃない?」「国の天然記念物なんだよね?確かに見たいねえ」とゆるいかんじで向かったワケですが。

・・・阿寒湖ね。

ホントに、うーん、昭和な観光地でした。

たぶん、わたしたちの親世代なんかは、「新婚旅行といえば阿寒湖でしょ」とこぞって来ちゃうような一大観光地だったんだろうね。

きっとその頃は、海外旅行なんて誰もあんまりしなくって、箱根や熱海の温泉に行くのがメジャーな旅行のパターンだったんだろうね。

そんな頃、きっと阿寒湖は、「マリモの湖」ということで他と大きく差をつけて栄えたのでしょう。

街のど真ん中にある「阿寒湖アイヌコタン」に並ぶおみやげやさんは、木彫りの素晴らしい人形とかが数多売られていてちょっとワクワクするような雰囲気もあるんだがね。
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かの有名な「まりもっこり」も至るところで売られていてね。
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女性バージョンだとこうなるのか!という発見もあったしね。
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おみやげ好きなポチンやマメは「何を買おう~♪」とワクワクして、マリモボールペン(マリモのキャラクターがついている)やマリモメモ帳(同左)を手にニコニコ。幸せそうだったしね。

で、マリモはどこで見るの?というとね。
観光船で片道20分の「チュウルイ島」というところのマリモ展示観察センターというところだけで、見られるのよ。

それも別にいいんですがね。
その「チュウルイ島」での滞在時間は、なんと15分ぽっきり。
水槽の中のマリモを見るの。こうやって。
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で、また20分船に揺られて帰って、終わり。
それで観光汽船の乗船料金がオトナ1人1850円。
そして駐車料金も別途。

せっかく阿寒湖まで来たのだからと乗船料金で飛び出した目玉を拾って船乗りましたが、普通は違和感ないのかなあ、こういう観光って。どうなんでしょうか?
わたしがケチなのかなあ?

阿寒湖を満喫する、他のいい方法が、もっといろいろある気がするのですが。
せっかく降りられるチュウルイ島ではもっとじっくり散策したりして楽しみたかったし、マリモだって水槽の中のものを見るだけというのは何とも物足りない。
阿寒湖の島々はとても美しく、そんな島々を味わう企画もあってよかろうとか。

観光地である以上、課金制にするのは仕方ないとは思うんだけどね。
観光客の満足度を高める工夫の余地が、もっともーっと、ある気がするのでした。
「新婚さんいらっしゃい!元新婚さんもいらっしゃい!」という板を出しているおみやげやさんもあって苦笑しましたが、元新婚さんが懐かしがって来なくなっちゃった後は、どーすんだろう?とか余計な心配をしたりして。
ポテンシャルがある場所なのになあ。

今まで、「マリモ」というひとつの名物にあまりにもたくさんのヒトがぶら下がって生きてきたのでしょうけれども、そろそろマリモ、その重さに耐えきれず、、という感あり。

ま、こんなこと言っても「乗船料金が高い文句でしょ」と思われちゃうかもね。
実際ちょっとそうだしね。ハハハ。

でも、南房総という地域の今後を考える機会の多いわたしとしては、このような観光スタイルに触れて、いろんなことを考えさせられました。
その土地の感動をどう伝えるかというのは、NPOの活動を進める上でとても重要な課題です。個人的に友人を招くスケールから地域振興という規模に発展させようとしたとき、「ヒトはどんな体験にどれだけの対価を払うか」というシビアな問題にぶつかり、いつも悶々と議論しているワケで。
昔ながらの課金スタイルに違和感を感じながらも「そーだよね、だってこれを資金にみんな生活してるんだもんね、観光客が少なくなったらより単価を上げたくなるよね」と同情すら覚えたり。


と、そんなかわいげのないコトを考えているうちに、ニイニは勝手にでっかいマリモを購入。
「だって、ストラップに入った油漬けのマリモしか持ってないんだもん」という言い訳。水槽で育ててもっと大きくしてみせるとのこと。

ま、こどもたちが楽しんでくれたのなら、別にいいんだけどね。

・・・次はいよいよ、最後の目的地である、釧路湿原へ。

すでに忘れかけていますが、北海道に来たのは「晴れてるから!!」でした。
なのにこの日は一日中、小雨。
尾瀬用に揃えたカッパをみんなで着込み、「北海道、やっぱりけっこう寒いな~」なんて言ったりして。東京にいるヒトに「こっちは雨です~」とメールしたら「あら!こちらはピーカン晴れです☆」という返事が。ズコッ。
しかしもう別に落ち込まず。

だって結局、晴れていようが雨だろうが、やることは同じなんだもん。

ほんっと、アホなニイニ。
だからこれから釧路湿原に行くっていうのに、こんな手前で引っかかっていてどうする?
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めっちゃ寒いのに、また入ってら。

で、こんどは何をとったかというと、
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・・・なんじゃこれは!?
「ママこれヤツメウナギだよ!」

てんてんてんてんてんてんてんという模様、かなり気味ワル!

しかも口がこれまた、
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気味ワルすぎ!!

「だって吸血口だもん!すげーよ」とニイニは家族を待たせていることなど構わず大興奮。
あーーーー、呑気なヤツ。

でもこの呑気さに助けられて、ド雨の釧路湿原もけっこう楽しめました。
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・・・この天候、このシチュエーション。
なんでわざわざ尾瀬やめたんだっけ?

でもいいの、結局どこでもどんなでも。それがよく分かった。
言ってみれば尾瀬だってよかったのかもしれない。
「タヌキモ発見!!食虫植物だよ!!」
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「すげーモウセンゴケだ!!こいつも食虫植物!!」
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で、いよいよまわりは飽きてきましたが本人はおさまらないので
「クシロサイコーーーーーー!!」
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・・・ニイニの変わらぬテンションの高さは、まるでさかなくんだ。


記念すべき最後の夜は、炉端焼きの店へ。
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おいしいものに、言葉はいらないね。
出るのはヨダレのみ。
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ホタテ。
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カキ。
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イカ。
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いや~~~、おいしいものを食べて終わるというのは美しい!
これでもう、思い残すことはない。飛行機乗って帰るだけだ。
ありがとう北海道!!!満喫したよ!!!

だって最後の日は朝5時に帯広を出発し、昼前の便に間に合うよう急ぐだけでいっぱいいっぱい。
がんばって帰ろう。

おい・・・おいおい?
きこえますか?ニイニ?
本日のミッションは「間に合うように急ぐ」だぞ?

「っていうか川だ」
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・・・またかよ。

「やった!カジカだよ!水温がこんなに低いと、いるんだなあ!!」
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おめでとうニイニ。
なんてしつこいヤツだ。

そんならわたしだってしつこく空港で〆いっちゃうよ。
名付けて「コレステロール丼」。
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・・・っはーーー!おわた。
おつかれさまーーーっ!
アドリブ旅行、無事完遂に乾杯。

しっかし、、、ながなが失礼いたしました。
いつまで書いてんだ?と何度思ったことか。

もう、1ヶ月も前の旅行です。
どうでもいい気がしてきました。何もかも過ぎ去って久しい。
台風だって去ったし。



あ、そうそう、わたしの頭痛ですがね。
あれ、どうやら車のシートの形がわたしの姿勢に合わなかったからみたいです。
釧路湿原でさんざん歩き回ったら元気になったので、おかしーなーと思ってたんだ。

長距離ドライブは、車種が合わないとダメなんですぅ、って意外にデリケートなのね、わたし。
ウフフ。
(軽自動車やトラックには適応するのがポイント。)
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by babamiori | 2011-09-22 16:03 |
思惑バラバラ北限ツアーは続く。(北海道旅行④)
こんなにじりじりと暑く、入道雲さえ出ているというのに、秋ですってよ。
笑わせてくれるじゃないか!

と、暦の上での秋という仕分けに嫌味の一言でもいいたくなるのは東京での話。

三芳では、ちゃーんと実質的に季節が進行している実感があります。
下のおうちの田んぼは先週末が刈り入れ。
刈った稲は、丹念に干してたな。
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刈り入れって親族総出のイベントなんですね。
田んぼによってはパラソル出して、1日じっくり作業を楽しむ環境をつくっていたり。

お米をつくる環境ができていない(というか田んぼをつくる技術がない)我が家も、夏草をすべて刈って干して燃やして、秋まきの畑の準備です。
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久々にトラクターも出動。
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しばらく野放図にしていたもんで、畑の土がかたい・・・
でも、昔のヒトは、何もかも機械なしでやってたんだからエラいよなあ。
自分がちょっとやってるからってガタガタ言うのはいかがなものかと思うけど・・・でも!!
お米や野菜をつくるって、ホントに手間がかかる作業。
その実感なしにほいほい食べるのと、「あー土ってすごい、光合成ってすごい、つくるヒトってすごい」と思いながら食べるのとでは食事の意味が違ってくると思う。
わたしは及ばずながらそれを伝えたくて、、、


という話がしたいところですが、実は北海道の話が途中
何だか過去になってきちゃったけれど、ここでぶちっと終わるのも気持ち悪いので、がんばって続けることにします。こらえてちょ。


・・・旭川から、どこ行く?
と考えたとき、あと実質2日だし、日程的に適当に千歳空港側に折り返す地点を探すかなと思いきや出た結論は「やっぱオホーツク海見なきゃ損でしょ」。

だいたいさ、行くか戻るか、とか、行くかやめるか、という二択で、ゆるい方を判断することは99%ないのが我が家(の男衆)。
結婚生活振り返って「やめるという英断」をしたのは、知人が危篤と分かり急遽キャンセルしたバリ旅行くらいと思われる。

そんでもって突き抜けましたよ、北海道の北の端っこまで。
端っこ感溢れる、サロマ湖よ。
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夏の最中でありながらも、北限の厳冬を思わせる風情。

どちらかと言うと今までは南を好んで旅していたわたしにとって、この風景は本当に新鮮でした。

南房総もそうですが、そこに立っているとありとあらゆる生き物のエネルギーに覆われるような感じがして、自然の方からわたしに饒舌に語りかけ、引き込むようにコミットしてくることで関係が生まれるものだと思っていました。

でも、サロマ湖の空気はまったく違った。

安易には命が存在し得ないという厳しさをたたえ、静かに、毅然とそこにあり続ける場所。
わたしは、おそるおそる忍び入り、この地にそっと触れるだけ。

そんな、孤独な存在独特の美しさに、思わず背筋が伸びます。

ああ、大いなる北国の自然よ・・・!


というような親の感傷なんて、まったく知ったこっちゃない。
「やっっほーーーーいサロマ!!」と跳ねる。
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へんな子たち。

そして、房総の海とまったく同じスタイルで、ごちょごちょと手近なものをいじっては発見、という楽しみ方。

で、発見。

「なんだこれー?ゼリーみたいなのがいっぱーい」
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砂に落ちていたびよよーんと伸びる透明の物体を、しげしげ見つめます。

クラゲじゃないの?

「最初は海で砕けたクラゲかと思ったけど、なんか感触が違うんだよ。もっとぶよぶよ」と、いつもならだいたいの生き物を自信ありげに同定する(たまに間違う)ニイニも、ぜんぜん分からんと首をかしげます。

でもさ、透明だし、打ち上げられてるっぽいし、やっぱり肉質がぶよぶよのクラゲじゃない?!
と貧弱な知識の中で適当に片付けようとするのがわたしの性格。

もちろんニイニはぜんぜん納得せず、「ちがうよこれ、砂の中に先っちょが埋まってる」。
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うーん、ホントだ。

「・・・あっほら、このぶよぶよ、丸い」
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うーん、、、ますますナゾ。

さすがサロマ湖、ワケわからない生物がいるね!
で終わらせるのがわたしの性格。

もちろん男衆は納得せず、砂にいて丸い→砂の中にいる卵?→砂の中で生活する生き物?→としつこく考え続け、のちにこれがタマシキゴカイの卵であることを同定していました。


さて、サロマ湖からオホーツク海沿いにさらに車を走らせ、何カ所か湿地に降りて散策などしつつ、「絶対に食べ物がおいしいに違いない」というイメージだけを頼りに網走に向かいました。

車中でぱらぱらと見ていた網走エリアのガイドブックで、ひときわ心惹かれたのが博物館「網走監獄」。日本最古の刑務所という建築的価値もそうだけど、実は脱獄シーンが再現されているという写真で一気に興味をそそられたわたし。蝋人形館的なコワ楽しい感じじゃないですか!

「網走監獄、見たくない?ニイニ」「見たーい!!」と、安易に同意され、ウシシのわたし。
じゃ、食後は網走監獄ね!

その前に北の恵みをたっぷりいただかなきゃと、網走の広漠とした街中で探し当てたのは、大変寂しい裏通りにあった味どころ「かじか」。
ここでいただいた「海鮮丼」は、なかなか美味でした。
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エビ、イクラ、ホタテ、カニ、イカ、特にホッキ貝が甘かったなあ・・・

で!
次は網走監獄!

と心をはやらせていたところ、車に乗った途端、夫が「網走監獄に行くと、今日はそれで1日終わるだろ、ということは南に下って宿をとるのがギリギリで、屈斜路湖はパスだな」とぼそり。
「えーーーー??」と見られないものがあると分かると当然惜しがるニイニ。
「ガイドブック見ると、なんか蝋人形館みたいだよな。どんなもんかな。いずれにしてもどっちもは無理だ。どっちを諦める?網走監獄と屈斜路湖」
「じゃあ網走監獄より屈斜路湖みた~~~い!!」と一気に寝返るニイニ。

・・・ち、ちなみに、ポチンはどっちがいい?

「ろう人形こわーい。くっしゃろ湖でボートのりたーい!」
「ボート???マメちゃんもボートがいいーーー!」

・・・なにその世論形成。

「みおりは監獄にケンチク的興味があるんだよな?面白い間取りなんだろ?珍しいんだろ?せっかく網走まで来たんだからそっち優先でもいいぞ?」

・・・いえ。いいです。
そんな話の流れでこどもたちが来たがるワケないですから。
ケンチク的興味はありますけどでもどうせ蝋人形ですから。
くっしゃろ優先で、どうぞ。

斯くして、密かに抱いていた蝋人形館的下手物への興味は、健全な自然への興味にあっさり負け、「じゃ、屈斜路湖に向かおう!」と相成りました。

ちょっとの間ふてていたわたしですが、こんどきたら何があろうが網走監獄優先でと固く誓って心をおさめ、前向きな気持ちで屈斜路湖モードに切り替えがんばった。
ああ、オトナだなあ!
オトナは、しんどい。


いやしかし、屈斜路湖はなかなかのところでした。
到着するとしぼしぼと雨が振り出し、ほーらごらん網走監獄見てればよかったじゃーんと思ったのですが、湖の畔が何やらとっても賑やかで、みんなやたらと靴を脱いでいる。

そうかと思うと「お~アッチイ!」「ここはきもち~!」と変なコメントが聞こえてくる。

なんと、屈斜路湖畔って、「砂湯」と言って、砂の中が熱いのよ。

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これは気持ちよかった。
めんどくさいけど靴下脱いで入ってみると、身体の芯から「じわ~~~」と音が聞こえるほど、沁みた・・・
小雨の屈斜路湖は長袖を着ていてもちょっと肌寒いくらいで、しかも長距離ドライブで身体がバキボキに疲れているところで、ホントにこれは、心身に沁みた・・・
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(ちなみにこの靴下のゴムのあとのある足はニイニ)

足湯といえば三芳の道の駅にもあって、たまに入るのですが、わたしはあまり感動したことがなくて「足だけじゃあ、ねえ」と中途半端さばかり感じていました。
でも!!!
足湯いい!!!
っていうかひょっとしたら、砂が熱いのがいいのかも。

歩いていると、ちょっと冷たいところや、ホッテストでビックリというところがあって、なんかどんどん歩いちゃう。
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おバカなニイニは「クッシャロ、アッチーーー!!!!」と跳ねる。
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湖畔で温泉卵を食べた後も、「クッシャロウメエーーー!!!」と跳ねる。
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この、いちいち跳ねるのは、「この場所に行きました」というスタンプみたいなもんで、やらないと納まりが悪いらしいです。

ちなみに、この近くには地熱を利用した公共の無料露天風呂があって、これがめちゃワイルド。
「古丹の湯」というのですが、あまりにも普通に湖畔にぽんとある温泉で、すっぽんぽんで入るにはかなり勇気がいります。
だって普通に観光しているヒトから丸見えだし、男女を分けるのが何となく置いてある大きな石だけだし。
ま、ほぼ混浴。
わたしたちが行った時には先客で外国人ママ+日本人パパ+こどもたちという家族が気にせず入っていて、夫もわたしもかなり目のやり場に困りました。。

でも、ロケーションは最高。
屈斜路湖が目前に広がっているというか、ひとつながり。
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せっかくだから勇気だして入るか?と思ったが、入れずじまい。

・・・実はね、わたくしこのあたりから、ちょっと体調を崩しまして。
頭から首にかけて激痛が続き、「ひょっとして何かの悪い病気の兆候?」と思ったくらい。その後の車内ではぐったり寝ていて、あまり記憶がありません。

「霧の摩周湖」の湖畔に宿をとり、爆睡。

明日はどこに行こうか・・・マリモみたーい!・・・などというこどもたちや夫の声がしたような、しないような・・・
宙を飛ぶニイニの夢を繰り返し見たような・・・見ないような・・・


最後まで一気に書くつもりが、またアホみたいに長くなったのでここでやめます。
ああ、ブログが北海道リパブリックになりつつある。。
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by babamiori | 2011-09-15 17:44 |
花と動物と肉と。(北海道旅行③)
(またまた前回のつづきです。)

北海道旅行、2日目からやっと多少、計画をたてて行動しはじめたわたしたち。

ま、計画といっても「とりあえず北に向かい、時間的にやばくなったら南に折り返せばいいや」くらいなかんじ。もちろん宿は行き着いた場所で探すしかない。まるでアメリカ大陸でのキャラバン旅行と同じ手法です。
「日本にも、家族で泊まれるモーテルがあるといいのにね~」とか言ってせかせか地図をめくりながらふと、

なんでいつもキャラバン?
1箇所でのんびり・・・とか、1日宿でゆったり・・・とか、そういう旅も、いいんでない?

と、思ってしまうが思うだけ。

「じゃ、今日は旭川以北に泊まろう。意外に時間ない。行くぞ」という夫の声に「朝食は車中でいいよね」と反射的に応じる。
あー、貧乏性だなわたしたち。
もう若くないのになあ。わたしたち。


さて、前泊していた岩見沢で朝イチに行ったのは、JR岩見沢駅でした。
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別に電車に乗ろうっていうんではない。
この駅舎、ずっとずっと見たかったんだ。

実は以前、これを設計した西村浩さんを取材した時、事務所に飾ってあった岩見沢駅舎の写真がかっこよくて「行ってみたいなあ」と思わず言うと、「ぜひ、いつでも!」と言っていただいたのですが、(北海道かあ、、岩見沢かあ、、子連れでさくっと行けるところじゃないよなあ、、、)と内心拗ねていたんです。

それが、こんな形で実現するとは!と、ひとり建築ヲタ的喜びを噛みしめる。
でもウヒウヒ喜ぶと「また、みおり孝行だな!」と妙な借りをつくってしまいそうだったので、しれ~っとしてたけど。(でも言われたけど。)

この駅、やっぱり美しかった。
北海道の大らかな風景の中、実に伸びやかに存在していました。
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近づいてよーく見ると、外壁の赤煉瓦に、何か書いてある。
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自分の名前を刻印することで駅づくりに参加するという「岩見沢レンガプロジェクト」でつくられたもので、5000人の名前が刻まれているんですって。
そして、窓枠は昔使っていた鉄道のレールを使用しているとのこと。

新しい建物ってどうにもこうにも、歴史的建造物の魅力には適わないんだけど、この駅には何故か、すでに歴史を重ねたものが新しかった時代にタイムトリップして見ているような、フシギな時間の厚みを感じて、なんかね、ぐっときました。


・・・そんな感慨を胸に、待たせていたこどもたちにごめんねーと謝り、気分を切り替えて富良野に向かうことに。

そう。
富良野ですよ、富良野!!

一面のラベンダー畑、日本なのに360度見渡せる大平原。
あるんだよね、そういう場所が富良野にきっと。
大学に富良野出身の友人がいたけど、善良な子だったよなあ・・・
で、東京沙漠に疲れて途中で富良野に帰っちゃったよなあ・・・

「あ~あ~~~あああああ~~~~あ♪ん~ん~~~んんんんん~~~~♪」というさださんの歌声が脳内に響き、気分はすっかり北の国から。あんまり見たことないけど。


・・・と、突然後部座席から「あ、川あった」という声が。

川がどうかしたって?

「あー、また川だ」

そりゃ北海道には川がたくさんあるでしょと聞き流しましたが「あ、この川いいな」「あ、ここは下りられるかな」「あ、ここは近いな」と、なんだかいちいちうるさい。

なんだなんだと思っていると、今度は夫が「ここだな」と車を停める。

・・・でたよガサガサ小僧。
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ここでもやるのか?

東京から網(小)だの飼育ケースだのいろいろ持ってきてた上に、昨日はそういえば千歳の街中で早々に釣具屋を見つけて、網(大)だのバケツだの買ってたな。
いつものコトだから驚かないけど、へんな子。
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どうなんかい?
なにかいるかい?
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・・・ほどなくあがってきたニイニは、心なしか顔が青い。
「ちきしょ・・・ダメだココ。水が冷たすぎる」

アハハそうか。
何を隠そう、北海道だもんな。
去年、長野に行った時もずいぶん冷たい川で長いことガサガサしてたけど、その冷たさの比じゃないってことだね。ご愁傷様。
「足がイテエ。じんじんする」
せっかくいろいろ用意したのに、徒労だったね。

そんな妙な寄り道を挟み、再び富良野へと進路を戻しました。
そろそろ、あの有名な景色が広がってくるかなー!
うわあ!!って感動したいなー!
もう、ちょっとでも富良野らしい風景が見えたら即座にうわあ!!と感嘆の声をあげようと思って、お尻を浮かせてうずうず。

・・・ところが、どこまで行っても、何となく精彩を欠く風景。

起伏の美しさはあるんだけど・・・連綿と連なる丘が、、まあいわゆる、、茶色なのよね。
よく三芳で見ている、刈り入れ後の田んぼとかとおんなじ色。

ラベンダー畑って8月になるとホントになくなるのね。

「8月だけど、どっかに少しくらいは花が残ってるって♪」と根拠のない期待をしていたわたしのアホさが分かりました。
どこにも少しもないのよね。ラベンダー。

「でもさ、、だからさ!土壇場で5枚も北海道行きの飛行機チケットとれたんだよ」「そうだな。時季外れだったのが幸いだったんだよな」「もしラベンダーがきれいに咲いてたらきっと北海道には来られなかったよ」
・・・どこからどう見ても単なる強がりという会話を重ねる。

しかしながら、やっぱり納得はできず「ほら、観光農園はないかね?いつでも絶対に花が咲いていそうなところとかさ?」と探しあてたのが、ファーム富田という農園でした。

ここは、見事に手入れされたお花畑だった!
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普段房総では、野育ちしている草花(=草ぼーぼー)しかお目にかからないわたしたちには、徹底的に美しい状態に管理され、デザインされたお花畑が新鮮に見えてたまらない。

でもさ、うちの畑でも、やろうと思えばやれるんじゃないの?と不遜なことを考えるわたし。
こうやってしましまに、季節の花を植えていけばいいんじゃない?
うちも丘っぽい起伏あるし。

「は?ムリムリ。誰が管理するんだ?うちだったら一瞬で雑草畑だぞ。花なんか、花なんか一瞬で埋もれてさ、いつもつくってる野菜と同じようにどこに何が植わっているのか」

・・・シャラップ!
みなまで言うな!!

もういちいちそんなこと考えるのやめた。
わたしたちは管理者ではなく観光客。
他人様の手がける美しい畑を見ながら、呑気にラベンダーソフトでも食べようじゃないか。
スパイシーであっさりしていて、ぜんぜんクセがなくて美味しいなあ。
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でも、あまりゆっくりはしていられない。
午後イチには旭山動物園に行き、たっぷり満喫する予定なのだから。
気ままな自由旅行のはずなのに、旅程みっちりのアメリカキャラバン旅行のクセがついてしまっており、「さっ、ちんたらしない!」とこどもたちを車に押し込めいざ出発。

「せっかくだから、もう1箇所、富良野の名所に行こうか」という話になって訪れた、CM撮影で使われたという『マイルドセブンの丘』に行くも・・・ホントにココかいな。

パンフで見ると、やっぱりココだよなあ・・・
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・・・しっかし、、ちゃいろいわな。

ぼんやり眺めて帰るのもしゃくだから、車中で抜けたポチンの乳歯を投げて拝むことに。
「元気なオトナの歯が生えますように!」
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・・・よし。
これでココは、我が子の記念の地に早変わりさ。
どんなに有名な観光名所だろうが、美しい季節にたくさんの人がきて美しい写真を撮ろうが、ここで歯を投げた人はおそらくあまりいないだろう。


さあさあ、再び旅路を急ごう。

次こそは季節に関係ない名所、旭山動物園だ!
どんな楽しい仕掛が待ってるだろう!?

・・・と、またもや後ろから「あ、今川あった」という声が。

またかよ~~
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「フクドジョウ、ゲットー!!」
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ずいぶん嬉しそうだなあ、ニイニ。
「当たり前だよ、北海道とか東北でしか見られないドジョウなんだよ!!」
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「あのね、冷たいけどね、ずっと入ってると足の感覚がなくなるから、そしたらいつまででもいられるってことが分かったよ!出た後じんじんするけど」

いやあ、この根性には根負けですよ。
どこへ行ってもガサガサ旅行になってしまうっていう。


・・・で、いよいよホントに旭山動物園に到着。
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なんてフシギなんだろう。
つい先日、ママ友に「旭山動物園って面白いわよ」と言われた時に、「そっかー。いつか行きたいナー。でもうち、今年は尾瀬だから」と話していたのに。
旅行2日目だというのに、まだ夢見て彷徨っている感ありなんだよなあ・・・

入ってみると、これがあの、有名動物園?っていうほどわりと質素なかんじで驚きました。
エントランスの雰囲気もコンパクトで、手作り感覚満載の飾り付けや説明書きなどが至る所に貼ってあり、北海道を代表する観光地とは思えない。
近所の動物公園に散歩に来ました、という感覚になります。

でもね、ココ、やっぱりすごかったよ。
派手さはないんだけど、「動物を見る」ということをとことん突き詰めている。


これはアザラシ。
っていうかアザラシが上下に移動するパイプ。
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でもさ一瞬で通っちゃうんだよね、アザラシ。
ぼいーんと肉感的なサツマイモ状の物体が時々通ると、「きゃー!!」ってみんなが写メしたりするんだけど、「あ、、マメ、、見えない?」と埋もれているマメを肩車してよく見せてあげようと思ったら
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もういなかった。。

そうそう、キリンの顔をドアップで見られるのは面白かったぞ。
キリンの舌って妙に器用。ヤギとかみたいに口を草に近づけて歯でむしゃむしゃ食べるんじゃなくて、草を舌に絡みつけてちぎって、食べるんです。
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くろーいながーい舌。
キリン舎の外に生えている草や木の葉を食べさせていて、しかもキリン舎の床レベルと人間のいる床レベルに段差をつけているから、キリンの食事風景がよーく見えるワケ。
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この心憎い演出、別に奇を衒っているのではなく、本気で「ちゃんと動物を見てもらいたい」と思うからこその発想だなと思いました。
見せる方も真剣だから、何だか見る方も真剣になる。
他の動物園もぜひ真似してもらいたいなあ。

あまり注目されていないスタティックな一角を見ると、中洲しかない。
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・・・ひょっとしてカバ?


けっこうコワかったのは、うろうろするタイガー。
今まで、「寝ているタイガー」は見たことあったけど、イライラうろうろするタイガーを間近で見たのは初めてでした。
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とにかく空間的な仕掛けが盛りだくさんなのですが、園内には「見られるかどうかは運次第!」などという貼り紙がしてあり、動物サマがやる気になっているところに遭遇する自分の運こそが大切ってワケ。見られないとがっかりだけど、その動物がしたくてしている行動を見るわけだから、やらせている芸を見るよりも深い感動があります。

例えばこれはすごかったよ、頭上を移動するオランウータン。
17mのタワーに渡された綱を自由に行き来してました。
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やはり、この思い切った見せ方には感動しますね。旭山動物園がスゴいと言われるのが分かる。
「落ちるんじゃないの?」とか「逃げるんじゃないの?」とか賛否両論だっただろうなあ。
そして、設置後も園は、そのリスク管理の責任をとりつづけることになる。
わたしたちはそのお蔭で、こんなびっくりするような野生のシーンが見られるわけです。

そして、何より笑わせてくれたのはチンパンジーのこども。
透明な仕切りを隔ててはいたけど、この子はわたしたちと一緒に遊びたかったんじゃなかろうか?
あと、自分がウケていることが快感なんじゃないだろうか?

   




と、こーんなにいろいろな動物と出会った中で、3歳マメが一番喜んだ動物は、
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タコしゃんだった。。
この蛇口を見つけるたびに「タコしゃーん!」と駆け寄り、水を飲んでました。(いくつかあるんだけど、これを見つけると動物など見なくなる。)

後日保育園の先生にも、「どーぶちゅえんで、タコしゃんいたの♪」と報告をあげたそうな。



ちなみにこの日の〆は、ひつじしゃんでした。
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これは本当に美味しかった!!
旭川市内にある「大黒屋」というジンギスカンの店の、生ラムしゃん。
味付けしていないのにまったく臭みがなくて、柔らかくて。

・・・動物を見たり喰ったりで楽しい1日。
人間ってホントに、ひどいものよね。


それにしても、こんなペースでアップしてたら夏旅行の報告で秋が終わっちまうな。。(汗)
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by babamiori | 2011-09-09 13:41 |
すばらしき食旅行。のはずが。(北海道旅行②)
(さて、前回のつづきです。)

いわゆる「バケツをひっくり返したような雨」に遭うと、車のワイパーさえきかないですよね。

北海道は千歳の市街地をレンタカーで走り出したわたしたちは、これからどこへ向かえばいいのかさえ決まっておらず右も左も分からない上、雨で前も見えない。
さすがに、途方に暮れました。

「しかし、腹減ったなあ」と、夫。
「お腹空いた!!」「だってお昼ご飯食べてないもん!!」と騒ぎ出すこどもたち。
確かに、羽田発11時半の便に乗ったせいで、遅めの朝食としてコカコーラのお店で食べたホットドッグ以降、何も口にしていない。
(このお店面白かったけどね。国内では羽田空港など十数カ所にしかないというコカコーラの次世代ディスペンサーのある店を見つけたから。自由に味が混ぜられるとかで、コカコーラのチェリー味にハイシーのグレープ味にリアルゴールドのラズベリー味を混ぜた不気味な飲料なんかが作れる。
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新しいと面白い気がしちゃうが、実はニイニがいつもドリンクバーでやってることじゃん?)


我が家の人間は、お腹を空かせると異様に機嫌が悪くなるというワガママ者ばかりな上に、飛行機の中で「まずは北海道らしい海鮮ラーメンとか食べたいな♪」なんて妄想を膨らませていたため、右も左も前もわからん広い広い車道の真ん中で、一体どんな店を選べばいいんだ?とますます途方に暮れた次第。
「あ!びっくりド○キーだ」などと空腹に負けてファミレスを指させば、「ここへ来てびっくりド○キーか?」というツッコミが。
「なんか、、回転寿司トリ○ン、ってのがあるよ」と、ひょっとしたら北海道ならではかもしれないお店を見つけるも、「・・・トリ○ン?怪しい名前だ」と、何となくスルー。

とりあえず札幌に向かえば名所があるさ、ほら時計台とか、などとぼんやりと第一目的地の方向を定めつつカーナビとにらめっこしていましたが、だんだん腹減り度が増して家族がどんどんイライラしてくる様子がけっこうコワい。

「じゃあ、くるまやラーメンでいいんじゃない?」「やだーやだー」「そんなワガママを言うなら昼食は抜きだ!」「・・・え~~」「お腹空いた」「じゃ、あなたが決めてよ」「オレは運転してるから選べないよ。みおりに任せる」「・・・あ、ミ○ドだ」「え!?ミ○ド?!」「ミ○ドはさすがになしでしょ」「えー、オレはドーナツが食べたい」「ってほら、もう、通り過ぎたし」「・・・え゛~~~」

わたしが決めていいならわたしが決めるのに、結局みんないろんなこと言うんだから!!

「・・・おお、○戸屋がある!ここでいーじゃん」
ご当地名物なんてどうでもいい!
腹を満たさねば楽しい旅などできぬ。


斯くして北海道で初めて入った記念すべき店は、間違いなく全国展開している定食屋の「○戸屋」でした。
こどもたちは「あーやっと食べられる!」「けっこうおいしそうだよ!」と大喜びでしたが、夫はぶんむくれ。
「だって、わたし、ドーナツぜんぜん食べたくなかったんだもん」と言うと「オレは定食なんてぜんぜん食べたくなかったんだ!村上春樹的なマインドが分からんのか?地方都市のドーナツ屋に車を停め、コーヒーとドーナツで一息入れる。これが旅愁だよ」とまったく意味不明なことを口走る。

単に、ドーナツが好きなだけでしょ。

もちろんわたしだってベストだとは思わないさ。でも、北海道産じゃがいもを使ったコロッケやうどんをほおばり、「コレデイイノダ」と言い聞かせたのでした。


・・・夕方、札幌に着くと、天気はキラキラの晴天となっていました。
札幌と言えば時計台でしょ!と、時計台しか知らないわたしたちは迷うことなく時計台に向かいました。

心がけ次第で、旅は楽しくなる。「さ!!札幌イチ有名な時計台だよ!!」とこどもたちを盛りたてると、それなりにワクワクしながら入ってゆきます。
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歴史ある振り子時計のからくりなんかも見られて、なかなか面白い。
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たまたま、17時の鐘の音も聞くことができて、何となく異国情緒のある風情に「北海道いいね~」と感じ入り、家族写真を撮る。

う~ん観光地巡りだなあ。
いつものサバイバル旅行とは趣が異なるなあ。
それもまたよしだな。ということにするわ。

次に、せっかくだから近くにある北海道庁の旧庁舎も訪れることに。
「ここは建築を見るところだから、みおり孝行だね」と、夫にワケの分からない恩を着せられる。
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「ポチン、今日はここに泊まるのよ。ポチンの部屋はね、あの上の方のまるいところ。お姫様みたいな天蓋のベッドがあるわよ」と、まだ1泊目の宿が決まっていない不安を押し隠すようなこれまたワケの分からない冗談を言うと、「え~~~♪ホントに~~~♪」と小躍りするポチン。「でもひとりで寝るのよ。ここでは家族バラバラのお部屋」と、さらに意味不明なイヂワルを言い募る母親。「そんなのさみし~い~~~」と半泣きのポチン。

旅の不安を紛らわそうと、こどもをいじってはイケないね~エへへ。

でも、旧庁舎、重要文化財だけあってなかなか見事でした。
こんなに立派な空間で働いてたの?道庁の役員さんって?と驚いた。
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「キミもこういうところに座って足を机の上にバーン!と乗せるほど立派な人になれよ」とニイニの肩を叩くと「ママ何言ってんの?」と冷ややかに一蹴されました。

ここですでに、18時。
朝からどことなく緊張して過ごしてきたせいか、家族に疲れが見え始める。
わたしが、出入り口にいる守衛さんに「このへんでおいしいお店はどこですかね?」と不躾な質問をしている最中に、こどもたちはだらだらと階段を下りていたのですが、
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「だっこして」モードになりかかったところで留まっていたマメが、とうとうコケた。
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ぅえぇぇ~ん!!と泣き叫ぶマメを抱き上げ、「いい加減疲れたから近場で適当に夕食とるかな」と思いつつも、口は「ススキノなら美味しいところがあるって」と夫に伝えるわたし。
夫も若干目の下にクマをつくりながら「・・・じゃ、地下鉄乗って行ってみるか」と同調。

こども3人もつれて、ススキノですか?と思わないでもなかったけど、ずっと前から妄想していたススキノというやつをいっぺん見てみたかったし、なんかスペシャルな夕食にありつけるかも!と欲も出る。

しかし。

わたしたちの力は、この有名な「ラーメン横町」に辿りついた途端に、尽き果てました。
「おーいおーいほっかいどー、ほっかいどおおーおー♪」と鳴る街角で重い足をひきずり、なんとか横町を曲がる。
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数多あるラーメン屋の中から、どの店を選ぶかなんて、もう考えられないほどクタクタ。
おいしそうなお店は行列だし、そうじゃないお店は閑古鳥だし。
朦朧とする頭で店の看板を見ると、「あ、60年って書いてある」。歴史あるならいーやここで。と、入ったお店には誰1人お客はおらず。そんなことどーでもいーやとラーメン4つオーダー。
札幌ラーメンが食べられれば何でもいーや。

しかし、カウンター席に座り、店内でメニューをじーっと見た夫が「・・・ここ、札幌ラーメンじゃなくて、旭川ラーメンらしいぞ」と耳元でささやく。

・・・え?

あの、太い麺の、札幌ラーメンじゃないの?

よく見ると、「創業六十二年、元祖旭川加藤ラーメンの流れを組んだ伝統の味を守りつつ
 」とある。
つまり、62年の伝統を守ってきたお弟子さんの、しかも旭川ラーメンの店ってことか?

・・・出てきたのは、太くも細くもない、わりとあっさりな豚骨味噌ラーメンでした。
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それなりにおいしかったと思うけど、「札幌ラーメンじゃないんだ」というショックと、厨房のおねえさんがとんでもなく派手なお化粧のギャルだったというショックで、味をあんまり覚えてない(笑)。
ここのラーメンが好きで食べに来るお客さんに失礼だね。


ぐでぐでに疲れたわたしたちは、札幌では宿が見つからず、翌日旭山動物園に行くことを考えて、岩見沢までがんばって向かい、何とか見つけたホテルにチェックイン。
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思えば、ここが旅行の中で、一番高級な宿だったなあ・・・
結婚式とか挙げるようなところでした。
ちゃんとリーズナブルな宿を押さえる余力が残っていなかったこともあり、深夜に到着して早朝出発するにしては奮発したホテルになってしまった。悔恨。

でもま、旅の疲れをとるためには、これでよかったのかも!!(いつも強引に前向き。)


・・・だらだら書き募ってしまいましたが、次からはペースをあげよう!
おバカな話ほど、詳細に覚えているもんだ。
次回はもちょっと観光した内容に触れるつもりです。
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by babamiori | 2011-09-05 16:28 |
太陽を求めての判断。(北海道旅行①)
終わった!

夏、終わったよ!!

って、ホントはそのこと自体は嬉しくなんかありません。
夏、大好きだもん。
9月1日から冬に向かって気持ちのベクトルが下向きになっていく気がして、いつもはがっくりきちゃう。短パンTシャツビーサンという気楽な格好でぶらぶらできるのもあとちょっとだしな。外に出るとき着込まないでいい、というのが、夏が好きな何よりの理由だったりするので。

が、今年は何だか、9月になってやたらとスッキリした気分。

・・・さあ、こどもたちよ。
学校へ行け!学べ!

小学生が2人に増えたからか、夏休みの宿題に追われる8月後半の家庭風景は鬼気迫るものでした。8月最後の週末あたりから突然、締切前のライター(=当方)みたいな追い詰められた者特有のオーラがニイニとポチンから立ち上りはじめ、40日もあって何やってたのよ?というツッコミも無視され、夏の終わりの余韻などまるでなし。
それを見ていたマメも「じゆーけんきゅーやらなきゃ」とかつぶやきながらせかせかとシールを貼ってみたり。

まーだいたいね。
ニイニは「あと3日ある」とせこい計算をしていた矢先に、オイスターバーで生牡蠣を12個も食べて食あたりをおこし、貴重な貴重な8月29日を丸一日高熱でフイにしたしね。
ギリギリの算段などするなと言っておいたのにさ。
宿題を手伝うような親切な母親ではないけれど、こどもがガタガタしてるとホントに落ち着かない。


と、いうわけで。
ブログを書くヒマもないほどごったごたの夏休み、後半からテンションがどんどんクレッシェンドになり、始業式の朝はクライマックス!泣きそうになりながら鉛筆を走らせていたこどもたちの口に朝食を突っ込んで追い出し、とうとう幕を閉じたのでございます!!万歳!!


今夏も、いろいろありました。だいたい南房総にいたんだけどね。
それでもたまにはさ、房総以外にも行きたいよね、と家族旅行は現在閑古鳥と噂の尾瀬に行ってみようと以前から計画していました。
攻略本を熟読したり、山小屋をリザーブしたり、こどもたちに毎晩「はるかなオゼ~~~♪」と歌わせてムードを盛り上げたり。

で、さ。
カンカン照りの続く時はじっと重症の手足口病と闘ってたのにさ。
なーんか旅行の予定が近づくにつれて、よくわからない低気圧が日本列島をうようよ取り巻きはじめてさ。
「どする?」「雨がちらしいぜ」「しかも尾瀬。。」「こども3人、レインコート着せて木道歩かせるか?」「時には、おんぶしたりして?」「その日じゅうに山小屋にたどり着けなかったらどうするよ」「知らないよ」「楽しいかなあ」「知らないよ」とか言いながら、とりあえず旅行の準備だけは進めてさ。

いよいよ明日から旅行!!!という日になって天気予報を見れば、むこう5日間ほとんど雨。


がっかりすると、思うでしょ?
ノンノン、そこからが底力の発揮のしどころなのさ。

「明日から、晴れてるのは北海道か沖縄だけじゃないか!」と天気図をにらみつつ、夜中にごそごそネットで検索しだして、見事に千歳空港行きの往復チケットを5人分ゲットしたのが23時。
次いで「北海道は、宿より車だ!」と、レンタカーを予約したのは当日午前1時。

・・・翌日、7時前にこどもたちをたたき起こして「これから飛行機で北海道行くよ!!」と告げると、ぼや~んとした目で「・・・え、尾瀬は?」と至極当然の切り返し。

いいのいいの~
今回は、北海道にしたのよ。
マメちゃん、飛行機のるよ!

と、ほぼ無理やり北海道モードに切り替えて、あたふたと出かけた次第。

自分たちもイマイチ旅のイメージを掴めぬまま、4時間後には飛行機の中。
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旅程も宿も未定という恐ろしい状態ではじめたアドリブ旅行。
「ひこーきー!うれしー!」と真っ白な心で状況を受け止めるマメ。
いや~、ナイス判断だったなあわたしたち。
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正直、こんな旅行でいいのか本当に?学生の一人旅じゃないんだぞ?家族5人も引き連れて無計画ってナシなんじゃないか?という不安がないハズない。でも雲1つない空に巡り会えるのだけを楽しみに「だって晴れてりゃどこだって楽しいさ!」とテンションあげあげで空の旅を楽しんでいる最中、機内放送が入りました。
「札幌の天気は、現在小雨となっております」

・・・なぬ?

雨?


「・・・ま、まあさ。小雨ならたいしたこたーない」「明日からは晴れるっていうしね。。」と、ショックを押し隠してマップルに目を落とすわたしたち。

で、到着したらこんなだ。
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豪雨が目にしみるぜ。

「こんなスコール経験ないですね~」と目を丸くするレンタカー屋さん。

驚きたいのはこっちだ。

日本中でここだけは、晴れるんじゃなかったのか?

なんのために、わたしたちは北海道に来たのか?

なにをどうすれば、心に折り合いがつけられるっていうのか?


・・・と、真っ黒の雨雲の如きメンタリティで始まった4泊5日の北海道旅行。
次回、ぼちぼちとお話します。
(夏バテで持久力がなく^^;)
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by babamiori | 2011-09-01 18:54 |
養老渓谷での遊び方。
ほんーと、あんまり出かけないんですよね。

このブログを始めた当初は畑もやってなかったし、なにもかもが新鮮で、ブリが傘立てにささっているように売られているだけで仰天感動、もっと房総を知りたい!いろんなところに出向いて房総の魅力を広める役目を果たしたい!そしていつかは、南房総の生活・観光情報ポータルサイトに!!なんて息巻いていた気もするけど、畑をはじめるようになってめっきり出不精になりやした。


夕食の支度のため三芳の道の駅「鄙の里」で野菜と牛乳を買い、館山のオドヤで旬の魚を買うくらいという最小限の外出で済ませること多し。そしてオドヤに飽きる。
まあ結局、自由が丘に住んでいたって毎日行くのはピーコックなわけで、オシャレな雑貨屋や新しいカフェなんかにしょっちゅう行くわけじゃないのと同じ。そしてピーコックのラインナップに飽きる。六本木に住もうが西表島に住もうが、そういう日常って変わらないような気がします。良くも悪くも。

でもとにかく、知り合いや友人から「市原ぞうの国行った?」「鴨川シーワールド混んでる?」「東京ドイツ村って小さい子遊べるの?」「鋸山のぼった?」などと聞かれ、い、、いやあ、そこ行ってないんだよね~、そこも知らないんだよね~~、毎週その付近を通ってるんだけどね~~・・・と、貧弱な答えしかできず、けっこう情けなくて。
たまにはどっか行くか!!と、腰をあげた三連休。

といってもはじめは「せっかく三連休なんだから、房総じゃないところに行く?」と話していたにもかかわらず「・・・行くっていっても、どこも混んでるべ」「んだんだ」「泊まるあても、ねえし」「んだんだ」「・・・じゃあま、房総の観光地のどこかに行くべ?」「んだんだ」と話はぐいぐい小さくなり、つまりは宿泊はいつでも泊まれる南房総リパブリックということになり、そこからちょっぴり足を伸ばすことにした次第。

鴨川シーワールドにする?楽しいらしいよ。夏休みでもないしどうせ空き空きでしょ。といったんそちらに向かうも、鴨川市内から外房黒潮ラインまでカッチンコッチンの大渋滞で、「駐車場待ちはコチラ」というプラカードを持ったおじさんがいる最後尾から駐車場入り口まで2㎞あまり。ウッヘ~こりゃあかんとスルーして、向かった先は、かの有名な「養老渓谷」でした。

養老と言えば、岐阜でしょ?と言うなかれ。
あれは「養老の滝」。
居酒屋は「養老乃瀧」。
房総にあるのは「養老渓谷」です。

養老渓谷にはいくつか滝があるのですが、わたしたちが目指したのは「粟叉の滝」とよばれるとってもゆる~い滝(緩斜瀑)でした。
この、すべり台みたいなやつ。
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ウォータースライダーみたいな、何ともそそられる形をしています。
でももちろんガリゴリした天然の岩肌なので、しゅーっと滑るヒトはいません。
紅葉や新緑の季節ではないにもかかわらず、けっこうな観光客が訪れていましたが、みんな畔から滝を眺めたり、ひたひたに水が張られたような水たまりに足を入れて涼を得る程度。

そこにいつものいでたちでニイニの登場です。
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ライフジャケットを着用し、例によってガサガサを始める。。
エビやら小魚やらをぱぱっと捕まえていましたが、こんなヤツはどこを見たっていません。

でも実は、ポチンもマメも水着での観光。
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・・・用意周到すぎるということは、往々にしてカッコ悪いものです。
加えて「滝は、見て楽しむもの」と思っている他の観光客の方々に衝撃を与えてしまい、やや申し訳ない気もする。

しかも、こんな風景を見て
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奮い立ったニイニは、のぼる。
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そして
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ひとり、滝の上に君臨。

ああもうなんてヤツだと呆れかえって見ていたら、ようやく下りてきて、こんどは滝の中央までざぶざぶ移動し、やおら打たれる。
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「なにあの子~~」
「すげーよ、あれ見てみろよ、修行してるし」
「冷たくないのかねえ」

と、バカ丸出しの我が息子の姿を写真におさめる人々を目にし、美しい風景の一部に不適切な要素を混入させてしまったことに対して大変申し訳なく思いながらも、しら~と他人の振りの母です。

わたしはなぜにして、このような物体を生んだのか?
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さっぱりした顔で帰ってきたニイニに、「それで悟りでも開いたたわけ?」と聞くと、「うん!」と元気よくうなずき、「生きているとこんなに楽しいこともあるんだなあって分かったよ!」。

まあ、いいですけど。


こんな特殊な楽しみかたをせずとも、この滝は充分楽しめます。
一段上にのぼると、ちゃぷちゃぷ遊べる緩い流れのプレートが広がる場所もあり、そこでは大人も子供も水の中を散策していました。滝幅がとても広く、そこを歩き回って風景を見下ろせたりできるなんて、かなり贅沢なポイントです。
涼やかな水と木漏れ日が、めっちゃ気持ちいい!!
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岩が削られ本流と支流のように分かれているのですが、上の写真で薄暗い支流の壁面に洞窟のような穴が空いているのは見えますでしょうか?
普通「ああ、穴があるね」と通り過ぎるのですが、ここでも好奇心のオバケはどんどんどんどん奥に入ってしまう。
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ずーっと待ってたら「ああ暗かった」と出てきました。
そりゃそうでしょう。



ちなみに、この滝の出入り口にはなぜか、おどろおどろしい門があります。
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ヒトの絵が描いてある石やら看板やらが乱立していて、大変に不吉なかんじです。
マメ、命をかけてしがみつく。
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大丈夫よ~、ぜんぜんコワくないわよ~と笑い飛ばしてみましたが、風化した絵はかなり気味悪く、でもなんとなくオバケ屋敷ちっくな過演出なもので、どことなくインド風でもあり、返す返すも不思議なデザインでした。



いや~満喫満喫。
房総の名所、ひとつクリアー。
紅葉の季節がもっとも賑わうらしいですが、足を入れて「きゃっつめたい!」と楽しめる残暑のうちに、水着と着替えを持って出かけてみてはいかがでしょ?
オプションで、滝業もどうぞ。



・・・さて次回はとうとう、「シカブタネズミ」の正体を明かします!
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by babamiori | 2010-09-21 17:03 |
ポキポキの底力。
わたしはインドア派です。
今さら何を言うんだ?と思われそうですが、断固としてインドア派です。

外に出ると言っても、好むのは、木陰で本を読むとか、テラスでお茶するとか、その程度。
たとえそこに山があっても、「なぜならそこに山があるから」と遠くから眺めながら休憩所で涼んでいたいタイプ。のぼりはじめたりはしません。
いわゆるぐーたらです。

でも、しょーうがなく、覚悟を決めたら外に出ます。
例えば畑とか、海とか、草刈りとか。
出てしまったら覚悟も決まっていることだし、「めんどくせー」と思いながらイヤイヤ外にいるのなんて人生の無駄なので意識してがっつり楽しむようにはしていますが。
最近はあまりにもそのしょーがない時間が多すぎて、傍目からだとアウトドアな人間にしか見えないようです。別にいいんだけどさ。自分のホントの姿とズレて認識されてるのがなんかちょっと居心地悪いくらいで。

で、わたしが思うに、ポチンはわたしと同じにおいがある気がします。
外遊びが嫌いではなさそうだし、走るのも大好きらしいし、虫や魚もそれなりに好きみたいだけど、誘われなければずーっと家にいても苦痛ではなさそう。
しこしことお友達に手紙を書いたり、キラキラ光るシールを貼ったり、「キラキラノート」なる謎の本をつくったり、うっとりとピアノを弾いたり、本を読んだり、ドラマを見たり。まるで子供の頃のわたしを見ているようです。
基本的に、棲んでいる世界が小さいワケ。

でも、彼女とわたしの決定的な違いは、まわりがみーんなアウトドア人間だということ。
(わたしの育った家庭はぜんぜん逆でした。)
旅行って言えばアメリカの砂漠キャラバンだし、夏休みはほぼ海だったし、だいたい週末はインドア生活の存在しない田舎暮らしだし。
それはそれで結構楽しそうなので、まあ、こどもは育つ環境によって変わるからな~と静観している次第です。



前々回に触れた夏休みの八ヶ岳旅行も、実は結構マッチョでした。
「千葉ではなかなかできないことをしよう!」ということで、高い山に登ることに。

とはいえ、4年生・6歳・2歳が満足する登山コースなど存在せず、2歳のマメは足切りでママとお留守番決定。「ポチンも、お留守番してる?」とパパに聞かれると、えーどうしよっかなーと迷いつつも「やっぱり行く!!」とがんばることを選択。

あーポチンの気持ちが手に取るようにわかる。
ホントは楽ちんが好きで、おみやげやさんを見てまわる方が好きなのに、「ポチンには無理かな?」なんて言われるとムッキー!と妙な意地をはって、大変な方を選んじゃうんだよねえ。

そんなわけで、夫とニイニとポチンは、まずは飯森山へ。

「いってらっしゃーい!」と見送ると、ポキポキの体でお弁当とお茶の入ったリュックを背負ったポチンが「れっつごー!」と腕をあげるんだなこれが。

標高1643mの、お椀を伏せたような形の飯森山。
オトナの足では片道1時間弱ということですが、あの小さな体で大丈夫か?
ポチンの登山体験といえば、セカンドハウスの裏にあるちっこい富山登山だけだぞ。

・・・こちら、待つ身。
ママとマメは、ひとまず近くの牧場へ。
馬とか山羊とかわたしの好きそうなものがたくさんいるはずだぞ。

どーもー。高原っていっても暑いねー。
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マメ、はじめは怖がるも、「カワイ~」というママの声に釣られて近づくと、
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山羊に喰われた。
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ビエビエ~~の大泣きの後、べろっと服をめくってママに訴える。
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「ピンポーンところ、やぎしゃんのおしょくじあげちゃったからいたかった」
ピンポーン=押ボタン風情のデベソのこと。
腹山頂部付近を食べられたと言いたいらしい。

ぜんぜん時間が過ぎないので、乗馬もしました。
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大きなブランコにも乗りました。
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・・・もてあます。
「ニイニたち、早く帰ってこないかね・・・」
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あ~~~、2歳と待つのは暇だ。


・・・待つこと3時間半。
ようやく戻ってきた、みんなの元気なこと!!
ポチン、わたしの心配をよそに、がんばったそうです。

ニイニの後をえっちらおっちら。
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途中、ニイニと交代で花の写真を撮りまくっていたそうな。
マツムシソウ。
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フシグロセンノウ。
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妙にアートなコオニユリの写真。
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途中、「小さいのにエラいね」と何人もの登山者に声をかけられたとか。
見た目、4-5歳だからなあ。実際は来年就学だけど。
疲れたとかもうやだとか言わなかったよ、がんばりやさんだなあ、と夫。


留守番組と合流後、「吐竜の滝」にも行ってみました。
涼やかな渓谷で、多くの観光客が訪れており風景を楽しんでいました。
途中の川は、とても冷たそうで、周辺の気温も下がる。
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ふと見ると、ニイニとポチンはフツウにズボンを脱ぎ、入っていました。
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「つめてー!ヤマメいるかもしれないし!!」
・・・っていうかその白パンツが恥ずかしいぞ?

滝も、なかなか見応えありました。
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近づいて滝を見る観光客の流れから逸脱するニイニ。
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「ここ、冷たすぎて、何にもいねーし」
・・・っていうかみんな変な目で見てるし。


この日の登山ですっかり自信をつけたポチン。
翌日、帰りの道中に2つ目の山にトライしました。
目指すは、蓼科。

ピラタス蓼科ロープウェイというものに乗って山の中腹まで行き、2472mの北横岳に登るという壮大な計画です。
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ロープウェイの中は、朝の山手線並みのすし詰め。。
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例によって、マママメはお留守番で散策コースをのんびり楽しみ、パパニイニポチンはお弁当と防寒着を持って、出発!!


・・・ここも、待つこと、3時間半。
「これ散策なんかじゃなくて山登りだよ」とけっこう息を切らしながら30分の散策コースを1時間半かけてマメと登る。そのうちのけっこうキツい上りはマメだっこ。登山の方が楽じゃん!と愚痴る。
でも一まわりしたら時間が余っちゃって、もう、売店で名物のこけもも大福も食べちゃったし、おにぎりも食べちゃったし、さみしい休憩室でおむつも替えちゃったし、やることなーいとあくびをしていたら、3人が戻ってきました。

「オレ、結構感動したよ。ポチンはすげーよ。よく登ったよ」
夫は開口一番、ポチンを見直した、と。

聞けば、こりゃ大変だわ。

足もと、岩だらけだったんですって。
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オトナなら大股で歩けるところを、ポチンはロッククライミングばりによじ登ったらしい。あまりに大変で、「ちょっと休憩・・・」と膝をついてしまうこともあったそうな。
それでもチョコをひとかけら口に入れると、「よぉーし!ぱわー全開!!」と突然元気モリモリになって歩き出すそうな。
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やっと到着した山頂は、本当に山見晴らしがよかったそうな。
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「ちゃんと登れたら、記念にバッヂを買ってあげるからね」とパパと約束していたらしく、北横岳ヒュッテでかわいいやつをゲット!
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さーあとは帰りだ、と思ったら、ポチンにとっては帰りの方が困難だった。
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またもや他の登山者から「がんばれ~!」とか、「こんなにちいちゃい子が登ってるんだからがんばりなさい!」と他の子の叱咤の材料にされたりとか、とにかく注目されていたらしく、ポチンはふっふふ~ん♪と気持ちよさげに帰ってきました。

「わたし、山登りがだーいすきになっちゃった!なーんかまた登りたいし!」

その言い方がまた、軽々しいんだよな。。
ま、注目されてたからだとかいろいろ勘ぐることはできますが、頑張って登って達成感があるのがイイ!と素直に思えたようにも見えたし、親としてはきゃぴきゃぴポチンの底力が見えて、へーと意外に思えたりもしたのでした。


夫とわたしがせっせせっせと、こどもたちと共にいろんな体験をしたがるのは、この5人のかたまりで楽しめるのもあと数年、という思いが常にあるからです。
どうせニイニなんか中学生になったら野球部入って三芳村にも来なくなるだろし。
ポチンだってすでにコギャル化しつつあるし。
マメは今でこそ性別も不明人格も不明だけど、いずれすぐにポチンの後を追ってキラキラした世界に憧れるだろうし。

でも、山登りとか、川遊びとか、なんでもいいけどこういうモノに中毒になっておけば、オトナ同伴じゃないと出来ない体験をさせてあげる家族旅行にはついて来るかな、と。
ついでにオトナの味も覚えさせて、「親と一緒はウザいけどおいしいもの食べに連れて行ってくれるしな」という打算でついて来るかな、と。


なーんかわたし、いっつもそんなことばっかり考えてるな・・・
生きているあいだじゅう、こどもたちと楽しめる人生にする!ための、仕込みに追われる日々であります。
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by babamiori | 2010-09-08 13:11 |
脱・南房総。脱・主婦。
あーあ。
今年も去年やその前と同様、ぺろんと暦がめくれて夏が終わりました。

外に出るときは長袖を着ていたにもかかわらずなぜか真っ黒に焦げ付いた肌もちょっと前までは「小麦色」として何とか市民権を得ていたけれど、秋になったとたん、これが急速に無用で無意味な夏の残滓になっていくんだよな。しまい忘れた麦わら帽子みたいに。
「絶対近い先祖にインド人がいるんだよ、おまえ」と夫に言われるほど暑さに馴染み、辛いモノを好み、色の黒いわたしとしては、たとえ日々「もうこの気温も湿度も勘弁~~~」と思っていたとしても夏じゃなくなるのは悲しいのです。


今年の夏は、まったくホントに、ずいぶんと、南房総にはまりこんでいました。
その生活たるや、もうまったく、朝:畑、昼:海、夕:畑、の繰り返し~
変化と言えば、順番が多少入れ替わるくらい。朝:海、昼・夕:畑、とか。
体を使って生活してると、まさに脳味噌が思弁的でなくなり、活字を見るコトもなくなり、それがむちゃくちゃきもちよかった!お~、こうやって生きていく方がぜんぜん幸せじゃん。と真面目に思えたくらい。
(昔から「房州の男は肋が1本足らない」と言われるらしいですが、まあそりゃそうなるわな。この温暖な気候と恵まれた自然環境に育てばそうそう気合いもいらなそうだし、眉間に皺も寄せなくなるわな)

でも。
わたしはですね、そんな休みの過ごし方が、何もかもが満足というわけではなかった。
贅沢かもしれないけどさ。

別に、特別な思いがしたいってわけじゃなくてよ。

たまにはさ、ほれ。「休みたい」と思うワケよ。

上記の生活の中には、掃除、洗濯、食事作り、後片付け、子供の世話、生き物の世話、というまあフツウの日常生活が織り込まれているわけで、それはセカンドハウスだからって免除されない。ホテルとは違うしね。

ホテルとは、違うしね。

ホテルとは、違うしね。

「・・・ホテルに泊まりたい!!」

そういう、骨休みという夏休みが、送りたい・・・

志が低くて申し訳ありませんが、わたしは、ホテルに泊まりたかった。
おさんどんから解放される日が、1日でいいから欲しかった。
「ママに休日を!!!」と口に出してはいいませんでしたが、きっと背中にそんな字がぼわっと浮き上がっていたかと思われます。


それを家族が察してか、いや多分偶然ですが、「休みの最後のほうで、2泊くらいどこかに泊まりに行こうか?」という話になりました。去年は長いアメリカ旅行をしましたが、今年は体力と財力を蓄えるために海外はもちろん控え、近場でね。

・・・近場の旅行。
何て気楽なんでしょう!!
スーツケースもパスポートも国際免許書もなーんもいらない。
ほぼ思いつきで宿を取るだけ。
うっほほーーーい!!


で。
行った先は、八ヶ岳。
夫が小さい頃から毎年行っていた場所で、子連れでも何度か行っているということもあり、「知らない土地はしんどいしのう、やっぱり知ってるとこが落ち着くべ」「んだんだ」とわれら老夫婦は小さくまとまった次第。
しかも、高原というところがナイス!涼しいに決まってるさ。

いやー、よかったっす!
たくさん遊んで、おいしいもの、いーーーっぱい食べた!!
わたしにとっては、「他の人がつくってくれたもの」はほとんどすべておいしいんです。楽ちんなだけでおいしい!でも楽ちんをさっぴいたとしても、いろいろおいしかったぞ。

というわけで、今回は八ヶ岳で食べたレストランと食べ物をいくつか紹介します。
(前振りが長すぎた。。)

まずは、わたしが今まで食べた欧風カレーの中でいちばんおいしいと思えるのが「アフガン」のカレー。
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いの一番に、ここに行きました。
べつになんつーことのない小さな店です。でも、古い山小屋に古い小物がたくさん並べてあり、その具合がすごく心地よい。店にするためにこうしたというより、物好きな店主が好きなものを集めた結果だろうな~と思えるし、適当に埃をかむっているような雑駁なかんじも好き。
いつもは混んでいて行列だそうですが、たまたま豪雨の中駆け込んだからか、10分もしないで入れました。

頼んだカレーは、牛すね肉の煮込みカレー2、ポークカレー1、ソーセージカレー1。
値段はけっこう高い。1300円~1800円程度。
でもまあ、雰囲気代も込みで許せます。ボリューム満点だし(肉は200gくらいある)
何より、わたしはここの味付けが好きです。
いつも自分でカレーをつくっていて思うのが、「フツウにはおいしいけど、フツウだな」ということ。何が足りないのかが不明。肉が多ければよいというものではない。ここのカレーは、びっくりする味ではないのですが、思わず「おいしい!」と言ってしまうくらいはおいしいです。フツウの味付けなのにその風味があるのが、すごい。

写真が悪いんだよな。
わたしたちいつもお腹を減らしてるから、料理が来る前に写真を撮ることができない。
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・・・汚くてすみません。


次は、「八ヶ岳倶楽部」というカフェレストラン。
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いちきゅうわけで有名な元俳優の柳生博さん一家が経営しています。こどもたちにとっては、教育テレビ「モリゾー・キッコロ」の番組の柳生真吾おにいさんの方が分かるだろうな。
柳生一家が時間をかけて作っていったという素敵な雑木林の散策路があり、ギャラリーもあったりして、「南房総の我が家もこうすりゃええかな?」と思わず考えてしまうが、雑草の伸び方を見ると八ヶ岳はぜんぜん遅そうで、これだけ広けりゃ素敵な雑木林を作る以前に素敵なセイタカアワダチソウ林ができそうだななんて妄想さえ挫折。
誇りに思っていた南房総の環境に、微妙な劣等感をもつ瞬間。。

ショップに置いてある「農業用手ぬぐい」「帽子」「長靴」などもオシャレさん。
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カインズのものを愛用しているわたしとしては、こんな洒落臭いもの必要ないわい!と思いながらも、ちょっと、草木染めの手ぬぐいを首に巻いてみたりして。
帽子もかぶってみたりして。
「こんな洒落た小物を使えば、気分変わるかな?」と想像したりして。
でもすぐ、汗だくでドロドロの自分の姿が目に浮かび、こそっと棚に返しました。

それはおいておくとして、ここの名物は「フルーツティ」です。
フルーツフレーバーのついた茶葉を利用したものではなく、ホントにフルーツを煮立ててつくったお茶。これ。
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ねーきれいでしょ?
イチゴ、メロン、巨峰、りんご、オレンジ、レモン、キウィ。
贅沢な量のフルーツが入っています。これを眼の前で火に掛けて、いただく。
うーん優雅。
(そういえば、、我が家にもこれとおんなじフルーツティーポットがある。一度も使ったことがありません。過去に夫が買ったのだろうか?それとも義母が?それとも同伴の・・・?ぶるぶる。まあどうでもいい。)

味は、とってもマイルドで上品。言い換えれば「ん?ぼんやりした味?」
・・・でもいいのです!!
これは雰囲気がよろしい。フルーツの香りがお湯にうつったくらいの、優しい味がここには合う。しかも煮出すとけっこうホントにフルーティ。
お値段はフルーティではありません。1680円。5人で楽しめたけど。

「ねえ、このポットの中のフルーツは、食べられるの?」
「これは煮出した後のだから、食べないものよ!」

そんな。中を出して食べるなんて、はしたない。
さ、帰りましょ。

・・・振り向くとニイニが。
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だから南房総育ちは。。


さて、疲れてきたので最後!
わたしたちが2泊した「萌木の村」のホテル、ハットウォールデンのレストランで食べた、フレンチです。
けっこうおいしいというので、2日目の夜は予約しておきました。
2歳という、ありえない年齢の子供も受け入れてくださいました。
ホテルに併設されているレストランなのですが、たいへんにひっそりとしていて「森の小さなレストラン」といった風情。
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ま、ホテルも「森の小さなホテル」なんだけどね。静かな小さな部屋にはテレビもなく。
ちなみにホテル敷地内には、夜までずっと動いているメリーゴーランドがあり、幻想的でした。
夜のメリーゴーランドって、どうしようもなくメランコリックなものなのです。
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フレンチのメニューは1つだけで、素材は前菜にフォアグラ、魚は舌ビラメ、肉は甲州ワインビーフといたってオーソドックスでしたが、仕立てがよくてとてもおいしかったです!東京で出店しても遜色なし。
嫌~なガキであるニイニは、「フォアグラ最高!」とほおばっていました。
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生意気だ。
キミはレバニラ炒めでまだ充分な歳なはずだ。

心配していたマメの挙動でしたが、グラスを割ることもなく、ものをひっくり返してこぼすこともなく、何とか乗り切りました。
それも、これのおかげ。
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とうもろこしのスープ。
口に合っていたらしく、小さなスプーンで1口3ccくらいずつ、30分かけてすくって飲んでいました。
あとはバターをべっとりとつけたフランスパンと、ママが分けてあげた柔らかいビーフ。「もっとおにく!」「もっとおにく!」とたびたび叫ぶのには閉口でしたが。。

やっぱりフレンチは、オトナだけで行くべきだよねえ。
子連れは子連れで楽しかったけど、わたしは始終、片手でマメのスープを押さえていたし、ニイニに「スープはずるずるしない!食べるように飲むのよ」とマナー指導もしつつなので、若干疲れました。
でも、ウェイターのおにいさんがとっても親切で、これでもかというほど気配りのある人だったので、ホント救われた。ありがとうおにいさん!

実は、ウェイターのおにいさん、夜はバーテンもしています。
寝付けなかったポチンは、パパとママがバーに行くときにひょこたらついてきて、彼にノンアルコールカクテルをつくってもらいました。
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「はい。めしあがってみてくださいね」
スイカのシロップと、オレンジジュース、炭酸のカクテル。

ポチンは、目がハートハートハートハート。。
23時にオトナと一緒にお酒飲むところにいるだけで夢みたいなのに、眼の前にはかっこよくてやさしい王子様のようなバーテンさん。
「わたし、この旅行で今がいちばんうれしい・・・」とうわずった声出してました。




あー。
外食って楽しい。
でも、書いているとそれだけでお腹いっぱいになって「夕食は粗食で、野菜中心ね」という気がしてきます。口惜しいけど主婦が染みついてるわ。。


なりゆきで食べ物の話から入ってしまいましたが、八ヶ岳ではけっこうな外遊びをしてきました。その話は、次回。
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by babamiori | 2010-09-02 16:40 |
追記。これぞ悪夢。。
一番恐ろしい風景を忘れていました~

ニイニにとっては至福の瞬間だったと思いますが。

砂漠の旅の途中、ガソリンスタンドで突然車を飛び出すニイニ。
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戻ってきた彼の手を見ると・・・ヒー!
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巨大な黒豆状の物体がうごうごうごうごうごうご。

ヒーーー!!きも!

「サイカブトだと思う。すっげー」
漆黒の闇の中で唯一、煌々と白く光っていたガソリンスタンドに、この黒い物体がどんどん集まってきていて、それがそこらじゅうで車に轢かれている状態。
三芳の家の前に落ちた栗が車に轢かれて潰れている光景とほぼ同じ。
ニイニは、あとさき考えず、生きている個体を集めまくっていました。

「すげーホンモノだよ。図鑑でしか見たことない。これ貴重なんだよ」

貴重って言われても、この辺にはうようよいるじゃないか。
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「いちおう言っておくと、これ、持って帰れないからね」
と釘を刺さなかったら、彼は税関で拘留されていただろう。


大きくなったニイニが一人で旅行したら、どんなことになるか思いやられます。
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by babamiori | 2009-10-01 16:18 |
暗い話でごめんなさい、「恐ろしい風景編」。
アメリカ大陸の雄大さを全身で感じてきた旅が終わってはや2週間ほどたち、すっかり日本の日常生活に戻りました。
やっとやっと時差ボケも完全にとれ、マメの夜泣きもなくなり、強烈な日光と強烈な野菜不足でがさついていた肌も立ち直ってきたところ。
そんな今になっても折に触れて思い出すのは、前回アップした絵はがきみたいに美しい景色よりもむしろ、エグみのある情景だったりします。



恐ろしい風景①「グランドキャニオンのノースリムからは、簡単に身を投げ出せる・・・」

グランドキャニオンにも行ったよ、と言えば、それだけはみんなに「へえ!」とすぐ納得してもらえます。
超メジャー観光ポイントだけど、ひねくれ者のわたしたちは、ラスベガスからアクセスしやすい有名なサウスリム(コロラド川を隔てたの南側)ではなく、北側のノースリムに行きました。
サウスリムには7年前に行っているので、こちらも似たようなものかなと思ったら大間違い。

ノースリムこそ、まさに「オウンリスク」。
だって、遊歩道のまわっている岩場は、どこからだって投身できるまったく囲われていない空間なんだから。

いや、手すりのあるところだって、ありますよ。
でも、こんなもん。
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マメを歩かせたら、そのまま手すりをくぐって、下まで「ヒュゥゥーーー・・・・・・・・・」
さようならです。
右側を見ればわかるけど、下って言うのは2000m以上、下ですから。
雄大な景色を堪能しようにも、落ちる恐怖が全身を襲ってまともな神経でいられません。
わたしはハッキリ言って、ずっとお尻がぞくぞく腰ががくがく・・・
高所恐怖症の主人は、情けないことに腰が抜ける・・・
でも、そのビビットな感覚は、サウスリムではぜんぜん味わえないもの。
本当に間近でその奈落を見られるスゴさは、多分ここが世界一だと思います。(他を知らないけど。)
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こどもたちは恐怖心というものがまったくなく、岩のはじっこに立って下をながめる・・・
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「や、や、や、や、や、やめなさい~~~!!」
「おい!ニイニ!早く下りないと怒るぞ!下りろ!!下りてくれ!!頼む!!」
夫とわたしは情けないキーキー声で子どもを制止するので精一杯でした。

でも、他の外人さんたちは、ぜんぜん平気で岩のはじっこに立ってた。

いちばん壮絶な絶壁は、「エンジェル・ウィンドウ」というポイント。
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対岸で夫が撮影。
寄ると、こどもたちとわたしがおります。
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景色の素晴らしさは天国だけど・・・転落を想像した途端に地獄の恐怖を味わうことに。
それにしても、こーんなに高いところにこんなにラフな手すり、日本でありえます?
それはもう、危機管理の考え方がぜんぜん違うんです。
うちの三芳村のデッキに手すりをつけないことなんて、全くたいしたことがないと思います。

でも、毎年2~3人は崖から足を滑らせて、転落死しているらしい・・・ホントの話。



恐ろしい風景②「山火事の爪痕。」

何よりも衝撃を受けたのは、グランドキャニオン周辺の森が、真っ黒に焦げていたこと。
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地球温暖化のせい・・・か?
「WARNING!」という異常乾燥を警告する看板が、いたるところにたっていました。
本当に、ものすごい規模で、地球の森が焼けているのだということを目の当たりにしました。

ヨシュアツリーという砂漠の植物が一面に生えている有名な観光地にも行きました。
途中までは、ヒトが立っているような風情でヨシュアツリーが一面に立っている風景を見ることができましたが、
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標高が高くなると木が焦げはじめ、まるで原爆の焼死体現場のように、痛ましい風景に変わっていきました。
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本当に、黒く、焦げているんです。
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もちろん、近くのサボテンも、黒く焦げて死んでいました。
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また、数年後にここに来ることがあったとしても、その時は、今は緑で覆われている森林部分だってどんどん黒焦げになってしまっていることでしょう。

こんな地球にした犯人は、あなたであり、わたしなんです。間違いなく。
タニンゴトではないんです。



恐ろしい風景③「ラスベガスの、現実。」

旅の最後の2日間は、がんばって(ガマンして)ついてきたポチンへのサービスということで、ラスベガスに泊まりました。
今までご覧いただいた大自然から一転、わたしたちが泊まったのは・・・
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お城。
「お城」という概念をそのまま立ち上げたような、圧倒的な、お城です。
正確に言うと、このお城の脇にたっているホテル。実はお城はだたの門です。
「ここに泊まりたい!」と言ってきかなかったのは、もちろんポチン姫です。

いや~~~、まいった。

でも、ラスベガスの街を歩くときのポチンの喜びようったらありませんでした。
「き~れ~い~~~」
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砂漠ではワイルドなナチュラリストに見えたニイニですが、ラスベガスではただのアジア人のおのぼりさんにしか見えない・・・

ポチンにとってはアメリカ大陸の雄大な景色なんて、三芳村の県道を走っているときとさほど違って見えなかったのかもしれません。でも、ラスベガスのキラキラは、ポチンのハートを完全に虜にしていました。これぞ、エレクトリカルパレードを超える、ポチンのパラダイス~
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コカ・コーラのお店に行きたい!といえば、ハイハイ、と連れて行ってあげて、
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瓶の中のエレベーターにも乗ってあげて、
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M&M'Sのお店にも行ってあげました。サービスしまくり。
ずらずらずらっと並んだとってもキレイな色のチョコレート機からじぶんで袋詰めにするというやつがあり、スゴく楽しそうだったんだけど、
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これが、ちょっと強く長く押すと「じゃらじゃらじゃらじゃら」とたくさん出てしまって、ウッカリそのまま買うとチョコ一袋で3000円とかになっちゃうのだ。
こんなところで散財しているアホな家族であります。
でもまあ、ポチンがすっごく喜んでいたから、いいとするか。

街を見ていると、ラスベガスってわたしたちだけでなくて、歩いているヒトのほとんどが、どうみてもおのぼりさんです。
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眠らぬ夢の街の詳細って、こんなものなのかな。
(まあ、高級ホテルの中でカジノやってる洗練された?ヒトたちは、あんまり街を歩いたりしないでビッグな賭け事の醍醐味を味わっているんだろうけどね~
ちなみに、子連れはカジノはできないので、わたしたちはラスベガスにまで来たにもかかわらずいっこも賭け事をしないで帰りました・・・ああこりゃこりゃ。)

そして、どうしても忘れることのできないのが、歩道脇には、たくさんのホームレスが悄然と座っている光景です。
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享楽の街に染みついた闇のように彼らがいるという事実を、誰も、絶対に、目に入れません。
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24時間キラキラと煌めき続ける街をぼんやり見ながら、この世界にはどこにもパラダイスなんてない、と、強く思いました。



・・・わたしの見た、アメリカの恐ろしい風景は、こんなところです。

さいごが暗くなっちゃいました!!
でも、砂漠の素晴らしさと同じくらい、伝えたかったことだったんです。
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by babamiori | 2009-09-28 17:49 |



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

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