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2012年こそおだやかに!
明けましておめでとうございます!!
今年もどうぞよろしくお願いいたします!!


ここのところ毎年どんどん1年の長さが短くなり、先日ウサギ年賀状出したと思ったらもうタツ年賀状。
子は育ち、親は縮み、親の親はさらに縮み、地球はますます病みながらも自転をつづけています。

いただいた年賀状を見ていると、世の中はみーんなイイ人で、みーんな幸せで、こんな人たちの集団で地球ができているのであれば戦争も環境破壊も児童虐待もなーんにも起こらないような気がするんだけどなあ。

そう考えると、引き続きうちの山を荒らすイノシシだって、じつはひとりひとりはイイ奴かもしれません。
子供を育てるために危険をかえりみず人里におりてきて、必死にミミズをかき集める、愛情深く強く逞しいイノシシたち。
目線を変えると宿敵もまた、称賛に値するのだ。



と、いうわけで^^
今年もイノシシどもへの愛と憎しみに身を焦がしながら、週末里山暮らし6年目を邁進いたします!
NPO「南房総リパブリック」の活動も助走段階を終え、今年はいよいよ本格始動となりますので、どうぞ応援してください!
(ついでに宣伝すると、今日1月3日の15時半から、FMラジオ81.3 J-WAVEの番組「ランデブー」にて洗足カフェが紹介されます)



・・・今は東京でおせち食べながらぐでぐでしてますが、年末はよーく働いたよ。
何度使っても緊張するチェーンソーに手を伸ばし、薪づくりに励みました。
「ぶるるるるるる!!」という振動と材を伐る時の反動は「こりゃあ手が滑ったら足もまっぷたつだ~」と冷や汗がでるんだが、「うぃ~、うぃ~~~~~!!」と材に刃が入る感触ってかな~りやみつきになる。
ひょっとしたら畑仕事より楽しいかも。。
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ニイニはそれを、斧で割ります。
顔に似合わず足長腰高なニイニはへっぴり腰でどもならん。
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キレイに割れると「よっしゃ、真芯でとらえた!!」って。バッティングみたいなもんだ。
夫やわたしは「代打」とよばれ、あんまりやらせてもらえません。

できた薪は東京に持って帰りました。
東京では、薪はひと束1000円以上するから、薪が自前って相当リーズナブルなのよ。


それが終わったら伐採した竹を燃やして敷地の整理。
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脇から細い竹にささったソーセージが突き出てきて、子らがあぶって食べてました。。。
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ついでに山にのぼって朽ちた竹や枝を拾って燃やす。
介添えはとっても役に立ちそうなマメ。
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その間に大きい子らに、お正月で使う食材を収穫してもらっておく。
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・・・カブはすでにイモムシのおせち。
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合間に、うちのデッキをつくってくれた三芳の名大工、村上建築工房での恒例お餅つきに参加。
ここでもニイニは振り下ろし係。
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ついたおもちは隣で、こどもらのとってもキレイな手でまるめて、のして。
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今年のお餅は、ほんまる農園の無農薬餅米使用!!とのことで、はっきり言って市販のものとは比べ物にならないくらい美味しかったです^^

忙しすぎて困っちゃうのに、家族は朝も昼もお腹をすかせるので食事もつくらにゃならん。
そんな時、マメは単にじゃまです。
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帰り際には、香り高い水仙を新年用にうんとこさ摘んで、
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やっと東京の我が家だ!
「ただいま~~~^^」と元気よく玄関をあけたら。

同居の義母が、夜中に肩を骨折してました。。


お正月を無事に迎えられたことに感謝しつつ、そんな場に生きることが奇跡に近いことを自覚しつつ、幸せとは無自覚でいられる状態なのだと確認しつつ・・・と言おうと思ってたんですけどね。。

幸いかあさんは元気と丈夫が取り柄なものでして。
支えるよ!いろーいろ。無事これ名馬よ。


そして明日から天下泰平、平穏無事な日々がつづくことを全身全霊で祈ろう!!!
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by babamiori | 2012-01-03 12:10 | 東京にて
「洗足カフェ」オープンしました。
いくらでもあっさり紹介できるし、いくらでも深く説明できるので、どこからどうやってお話すればいいかと考えあぐねているうちに、時間がたってしまいました。
おバカなわたし。

すでにホームページなどではご紹介しているのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、NPO南房総リパブリックの「食の二地域交流」事業として、東急目黒線の洗足駅からほど近いところに、カフェをつくったんです。

・・・カフェ!!

わたし、カフェ大好き。
もっとこどもが少なかったりいなかったりした頃は、カフェでゆっくりするのが至福の時間でした。
勉強したり、仕事したり、本を読んだり、手紙を書いたり、デート前に勇んで早く家を出すぎてドキドキしながら時間を潰したり。
・・・いわゆる長居な客。
よく行ったのは、神保町のさぼうる、古瀬戸珈琲店、目白のカフェhagi、かつて二子玉川にあったドックウッドプラザのドトール、自由が丘のスタバ、茶乃子・・・たいしていろいろ行ってないな。けっこう、ここと決めたら何度も行って冒険しないんだよな。

そしてたいていの人がそうであるように、カフェ好きだからといってこれまで一度も「自分で開こう」と思ったことは、ありませんでした。
たまに「あ~あ。提出に追われる仕事じゃなくてカフェ経営みたいに自分の城を持って自分のペースでできる仕事がしたいものだなあ~」などと軽率な考えをぼやくことはあっても、じゃあやってみろ!と言われたら「すみませんできません」と瞬時に謝っちゃうくらい。お店を開くなんて難しそうなこと、どこからどうすればいいのかひとつもイメージできませんでした。


・・・カフェを出そう、という話は、NPO発足当初からもやもやと持ち上がっていました。

洗足に事務所を持つメンバーが「洗足って高級住宅街だけど、お年寄りや親子連れが多いのに、一息つく場所がまったくないんだよね。タバコの煙がもうもうと立ちこめるチェーン店のカフェしかなくて、そこでおばあさんがコーヒーをすすっているのを見ると、どうにかしたいと思うんだ」とぼやいたのをきっかけに、大学の研究室でコミュニティカフェの研究をしていて前職でコーポラティブハウスづくりに関わっていたメンバーが「みんなでつくり、みんなで集うカフェ、洗足につくりましょうよ!」と乗り気になり、ホントにできるかどうかは別として面白そうだなと思ったわたしは「じゃ、こどもたちやお年寄りが毎日食べてもいいと思えるデリを出そう。野菜は南房総のクオリティの高い野菜を仕入れて使って。里山イベントも、カフェでできるし!」と意見を重ねました。

以後、NPOの運営ミーティングで、「洗足にカフェ出そうと思う」という話をちらりほらりとするも、しごく常識的なセンスを持つメンバーからはダメだしの嵐。
そりゃそうです。
わたしたちの誰ひとりとしてカフェを運営したことがなく、資金をボンと出せるお金持ちもいない。そして「コミュニティカフェ」というものの正体が誰にもはっきりつかめない。

それでも、「洗足に、おいしくて居心地がよくて誰でも気兼ねせず入れるカフェを、みんなでつくりたい」という思いは、言い出しっぺたちから消えませんでした。
たぶん中ではわたしが一番懐疑的だったと思う。震災後、いくつものカフェやレストランが経営不振で店をたたむ状況を目の当たりにしていた真っ直中だったし、そもそもお金も場所もノウハウもまったくないわたしたちが、どうやれば始められるか見当もつかない。途方に暮れるような道のりを考えると、現実的ではないのかなあと弱気になることもしばしば。「ここはひとつ、オトナになって冷静に考え直した方が」と言いかけては、1番目の言い出しっぺと、2番目の言い出しっぺの気迫に押され、ううむやれるところまでがんばってみるか・・・と考え直したり。


奇跡は、いくつも訪れました。
奇跡的な縁、というべきか。

わたしたちの思いを真っ直ぐに受け止めてくださって、実にありがたい家賃で空間を提供してくださるという建物のオーナーさんに巡り会ったことが、第一のご縁でした。「本当に、洗足にそんなカフェがあったらいいですよね。地域のために、一肌脱ぎましょう」と、どこの馬の骨か分からないわたしたちを信用して、契約してくださったのです。
こんな風に後押ししてくださる方がいるなら、絶対に実現させなければ、と感動に涙しながら心を強くした瞬間でした。

第二に、素敵なカフェを運営していたメンバーの知り合いから、カフェで使用する膨大な量の雑貨を破格で譲っていただけたということがありました。何もかも曖昧な内容の企画書にうなずきながら目を通していただき、飲食業の大変さを具体的に教えていただきつつ、「できるだけ応援しますよ」と惜しみなく人脈や知恵を実用雑貨など分けてくださいました。

第三に、メンバーのひとりの友人で、大阪に「コモンカフェ」という日替わりオーナーの店をひらいている方に、ご相談できたことが大きかった。不安満載のわたしたちの話をしっかりと受け止めてくれて「大丈夫、この計画なら、いけますよ」という力強い言葉をいただきました。藁をも縋る思いだったわたしたちにとって、この言葉の力は絶大でした。
「いける、って言ってもらえたよね」と帰りの新幹線の中で言い合い、数々の具体的なアドバイスの言葉をお守りのように抱きしめました。

・・・そして何と言っても、ホントにカフェひらくよと決まってからのNPOメンバーの協力体制、機動力こそ、想像を上回るものでした。
家具も、床も、設備も、ほとんどセルフビルド。
自分たちでやりきれない部分は身内も友達も引きいれての人海戦術。

壁塗りは、ペイントの講師をしている友人を引きいれてのワークショップに。
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そして、傷ついた壁の補修のお金がないので、穴のあいたところにハチの切り抜きを貼るという地域の子供向けワークショップを展開。
ゴールドのハチに、じぶんの名前をシルバーのペンで書いてもらいました。
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ハチをぺたぺた貼るっていう作業が、こどもたちにはすんごく楽しかったらしい。
みんな、ありがとう。
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そして、オープンぎりぎりにできあがった空間。
無垢の床が気持ちの良い2階です。
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外から見ると、こんなかんじ。
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他にもお伝えしきれないくらいたくさんの方々を巻き込めるだけ巻き込んで、もうホントにありがとう、ホントにすみません、ホントに助かりますの嵐・・・ぜんぜんスマートではないプロセスでした。
でも、わたしは今、「みんなでつくるカフェ」なんてキレイゴトみたいな話、実現するかしらと疑っていたことを反省しています。
多くの人達の熱意と根気と体力が集結したことで、こうして始動するところまで漕ぎ着けたのですから。
このナゾのパワーは、自分のためだけには、出ないと思う。


肝心のこのカフェの概要については、わたしのくだくだした話ではなく、このカフェの経営責任者であるメンバーが書いたHPの言葉を引用したいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・
洗足カフェは、南房総と都内との二地域交流の拠点として、私たちがたくさんの方のご協力を得ながら進めているコミュニティカフェ運営活動です。南房総のことをもっと都内の方々に知ってもらうきっかけとして、また、洗足という都内のある地域の中でのコミュニティの充実の場として、多くの方に利用していただければと思っています。

洗足カフェは、日替わりオーナーによるコミュニティカフェです。「洗足に地域の人に気軽に利用して頂くカフェを作りたい」という共通の想いで、様々な特技を持った日替わりオーナーが集まりました。曜日ごとに違うお料理やお菓子をお楽しみいただけます。また、里山学校の募集や報告会をはじめとする各種イベントや、料理やお花などの教室なども開催する予定です。

このカフェは、「地域に根差したみんなでつくるみんなのカフェ」を目指して非常に多くの人に支えられています。 飲食業界による運営ではなく、想いを同じくする仲間たちが手作りで立ちあげました。

建物の賃貸において、協力していただいた建物オーナー様をはじめ、図面引きから現場監理、セルフビルドまでこなし、テーブルも手作りしてくれた建築家たち、インテリアのデザインを皆で考えペンキ塗りをしたメンバー、ワークショップで壁に名前入りのハチを飛ばして素敵なデザインをしてくれた地域の子供たち、安心できるお米や野菜を精魂こめてつくる人、それを週3日南房総から運ぶ人、週1日ずつお店に入り自分の得意な料理でもてなす日替わりオーナーの方々。多くの人の想いが集結し、その人たちの得意なことが合わさったものが洗足カフェの今のカタチです。

そして、これからも皆さまのご協力を得ながら、もっともっと地域の方に愛されるカフェへ発展する事を目指します。皆様もぜひこの活動を支えてください。どうぞよろしくお願いいたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・

2011年10月23日(日)、「洗足カフェ」はオープンしました。

わたしたちのNPOの洗足カフェチームは、月曜日と火曜日がオーナーです。南房総の野菜をふんだんに使ったランチを提供しています。(ほんまる農園さん他のつくる無農薬減農薬の野菜です。店頭販売もしています。)
他の曜日のオーナーさんたちも、それぞれが実においしいランチやスイーツ、コーヒーを提供していますので、1週間通っていただいても飽きません^^たぶん^^

「ああ、ゆっくりできるお店ができてよかったわ」とおにぎりをほおばるお年寄り。外食が多いから身体にいいものを食べたいと来てくださるスーツ姿の男性。まだまだレストランに連れていくのは憚られる0,1歳のお子さんを連れた方がゆっくりケーキを食べる姿。嬉しくてなりません。
コミュニティカフェという言葉の定義はいまだよく分かりませんが、できるだけバリアフリーな雰囲気のカフェにしたいという強い思いが伝わったのかもしれないと実感する時、ひょっとしたらここってそうなのかな、と思えたりします。


わたしは当面、火曜日の午後にお店に立ちます。
お近くにお寄り際は、ぜひお越しを。


日々の様子については、こちらをご覧下さいね。
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by babamiori | 2011-10-28 18:07 | 東京にて
何で生きているのか、分からないよ、とニイニ。
ただいまーと帰ってきたニイニ。17時半をとうにまわっていました。

今日は帰りが遅かったわね、と声をかけると、「だってさあ、帰りに友達とさあ、自分が何で生きているのか分からないっていう話をしてたんだよ。その話が終わらなくて」とのこと。

・・・なぬ?
ずいぶん哲学的じゃないか?
青春でもあるまいに、存在の耐えられない軽さに悩んでおるのか?
あるいは、、し、、失恋でもしたか?
恋の悩みなら、ニイニより経験豊富なカアサンがゆっくり相談にのるぞ?

「なにいってんの違うよ!あのさあ、生物は種を残すために生きていくわけでしょ?でも、人間はこれ以上増えると地球の資源が足りなくなって滅亡するわけだから、増えない方がいいわけでしょ?だったらこどもつくる意味ないんだから、ニイニたちが生きている意味はないでしょ?今こうやってニイニたちが生活していることだって、地球の未来をなくしているって言えるしさ。それで、R助が悩んでたんだよ」

そう言いながら、すでに繁殖の道を絶たれている宦官ネコ、ぴょんを膝にのせるニイニ。

おっと、ニイニの話の内容はこっちの想定から大きく外れてたな。
だって夏に5年男子を引き連れて南房総合宿をしたとき、
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男子たち会話の倒れそうなほどくだらない会話と、思春期の入り口に立つか立たないかという青い会話に、アホだなあみんな、でもカワイイなあ、とニタニタした記憶が強烈でね。

でもそんなんじゃなくて、たまには真面目な話もするんだね。

「するよ!いっつもしてるよ!国語の時間の討論会では、日本の食糧を安定して確保するためにはどうしたらいいかとか、めっちゃ真剣に議論してるよ!だってニイニたちが生きてる間にヤバくなるじゃん絶対。日本も世界も」

ほっほー、それはお見逸れしました。
問題意識を持つことは立派なことだ。
ニッポンの未来はキミたちの双肩にかかってるから、ね!

と、いつものようにちゃかしつつ。
キッチンでニイニの言葉を頭で反芻しながら、密かにぞぞっと、背筋が寒くなりました。


我が子らを待ち受けている未来の地球を思い、それがニイニたちの想定を多分外れていないだろうということに。
そして、むしろこどもたちのほうが、悲惨な未来を冷静にリアルに想像しているという事実に。


考えてみれば、この子たちは毎日毎日、放射能や原発の危険についてや食品への不安についてニュースが語り、大人達が語るのを目にしているワケで、恐ろしいスピードで世界人口が増え化石燃料が枯渇し環境が破壊され絶滅危惧種や絶滅種が増え続け、人間という生物が今と同じように増え続け生き続けるのももうそろそろ限界じゃない?と真面目に話される世の中で生活しているワケです。

そして、それでも自分たちは車に乗り肉を食べ大きくなったらこどもをつくり資本主義社会のルールの中でちゃんと稼いでうまく生き抜いていくことを目指せと暗に指導されながら勉強させられているワケです。

そりゃ、混乱するよね。
今、自分たちがフツウにやってることや享受してる環境によって、自分たちの未来をこわしてるんだということ、小学生の方がクリアに感じているらしい。特に、震災後にはそう強く感じているらしい。
でも「とりあえず今は大丈夫」というだけで生活の質を落とすことなく資源を食いつぶして生きていて、だけど50年後は今みたいじゃないからね、食糧やエネルギーの奪い合いで戦争も起きてるかもねって思って生きているって、相当嫌なことだよね。
やることなすこと、ぜんぶツケになるっていう感覚。
そして、こどもたちの方が、当事者意識が強い。
だってオトナがみーんな死んだ後も自分たちは背負っていかなければならないんだもんね。

こどもたちは、オトナが思うよりずっと、分かってるんですよね。
自分たちには、すんごいシビアな未来が待ち受けていることを。
「希望をもって!」「明るい未来を!」と口先で号令をかけることには、根本的には意味がないことも。

その上で、悲観するだけではなくホントにどうすればいいか我が事として考えてこうとする、という意味では、危機感は人間を成長させるのだなあとも、思ったり。

「人間って、愚かな生き物すぎるよ。だって地球が滅びるようなことをしつづけるんだもん。止められないんだもん今の生活を。分かってても。それじゃあ分かってないのと同じだよ」。

誰かが言ってたコトなのか、自分で考えたコトなのかは分からないけど、おっしゃる通りですよニイニ。50年後、いや30年後にはホントにヤバい、くらいの逼迫した状況でも、やめられないんですよこの生活を。
みんなで栄えることは、みんなで滅びることと同じだって、分かっていてもやめられない。
そんな程度の理性なんだと思うよ、人間って今のところ。

もちろん、ママも同じだね。
基本的には地球が滅びる方向に加担する生活を送っている。
エコもロハスもスタイルとして身に纏うだけではほとんど意味がなくて、地球全体の環境を考えた本気のサステイナブルっていうのはみーんながダッシュ村みたいな生活をするくらいじゃない?と思っていても、そうする覚悟がない。
南房総の生活に、その覚悟のお試しみたいなものがあらわれている程度だな。

わたしにとって、田舎暮らしは、未来へツケをまわしている日々の罪悪感をちょっとだけ紛らわしてくれるものです。
畑で草を抜いたり、汗かいて草刈りしたりしている時は、なんとなく救われた気持ちになるから。狭い範囲での価値観の中で良しとされているものに囚われて生きている日常から開放されて(脳味噌から解放される、ってかんじかも。たいした脳味噌じゃないけどさ)、少なくとも今は、地球に悪いことはしていなかろう、畑の土を耕すミミズ程度の貢献はしてると言ってもいいんじゃないか?と思えるから。

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人間もミミズ程度のちっぽけな存在になれる、肥大した生活をやめることだって、絵に描いた餅じゃなくて実際できると思う、という実感をもつことが、めぐりめぐって自分のストレスを解消しているのかもしれない。そんな規模で生きることこそ、人間活動のスケールとしては適正で、今のこどもたちの未来を繋げるためにもっとも役に立つことなのかもしれない、と思うから。

自分の中で、思うことと、やってることが、一致する日は来るのだろうか?

東京での、濃密な人間関係の中でのビビットでヒリヒリとした生活。
南房総での、地面にへばりついて汗かいて生きる裏表のない生活。
このふたつの生活の間を行き来する中で、5年男子並みに青臭く、乳臭く、生きることについて考える、アラフォーの母であります^^;
いつか、いろーんなオトナやこどもと、そんな話をとことんしてみたい。


・・・そんな思いとはまったく関係なく。
ちゃーんと、ニンニクの芽がでたなあ。
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何はともあれ、芽が出るというコトは、嬉しいコトだ。


(ちなみに、ニイニはそれで結局R助くんに何て言ったの?と聞くと、「どうせ生物として意味がないんなら、悩んだりすることもぜーんぶ意味ないんだから、今日を楽しく生きればいいじゃん!!先生とかママに怒られることもかんけーないじゃん!!って言ったら、みんな、そーだよなあ!楽しきゃいいよなあ!!って盛り上がったよ^^」と胸を張っていました。
やばいです。。)


追1:里山学校にご応募いただいたみなさま、どうもありがとうございます!
お申し込みフォームをお送りいただいた方の中で、ご連絡先が記されていない方が2名ほどいらっしゃいました。心当たりのある方は、改めてご連絡いただければ幸いです。
まだ若干名ご参加いただけます。info@mb-republicまでお問い合わせ下さい。

追2:南房総リパブリックのHPをリニューアルしました!

追3:次回は、またまたお知らせがあります。
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by babamiori | 2011-10-21 11:34 | 東京にて
2週間後。
震災から、2週間が経ちました。
なんだか、時間の密度が妙なことになっている日々でした。

先週は、ニイニの誕生日でした。
どうにも落ち着かない中で、それでも奇跡的に家族が全員揃った夜で。
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みんなでケーキを食べる時間の、ありがたさ。
2桁になったニイニの肩を揺さぶり「日本の未来を背負う男になれ!」と激励しました。
ロウソクを消してもなお、節電で暗く寒い部屋で食べたローレルのケーキ。
変わらずおいしかったな・・・


これまで何度もブログに向かっても、どうしてもうまく綴れず失語症になっていました。
みなさんから、日本を再建する方向へと心を向かわせようという力強く前向きなコメントをたくさんいただいて、よし!と顔を前にあげてはみるものの、何にどう接続して、何を根拠として、がんばっていけばいいのか、定まらない感じがずっとしていました。
また以前のように、日常のささやかな出来事に目を向け伝えるところにすんなり戻れず。

「あー、日本の本当の姿を、見ちゃった」という衝撃を喰らった、余波が続いていたようです。

でも、ちょっと覚悟ができました。

目をつぶっていたことを、見ざるを得なくなった。
この際、しっかり見ようという覚悟。

地震、日本の半分を襲った。
津波、街ごと破壊した。
原発、安全じゃなかった。
電気、止まった。
水、汚染された。
生活、混乱した。

これ全部、あるはずがないということになってました。2週間前まで。
「いや~あるかもよ」と真剣に心配したら「そんな最悪な事態をいちいち考えてたら生活できないよ」と一蹴されてた。2週間前までは。

これから必要なのは、「もっともっと強いものを作る!」ことではない気がする。
誤解を恐れずに言うならば「失うことを、想定した生き方」なのではないかと思います。
誰もが、何もかもを失う可能性のある土地に住む、という自覚を持って。


ところで。
ニイニに「ママ、小学生の立場から、被災者支援って何が出来る?」と、聞かれました。

うーんボランティアもまだ無理だし、なけなしの貯金を寄附するくらいじゃない?と答えましたが、ちょっと考えて、ひとつ聞いてみました。
「被災者の家族と一緒に生活することになったら、協力する。ってできる?」

ニイニは「もちろんだよ」と、あっさり。

わたしとしては、重い決断だったんだがなあ。。
まずは三芳村の家を、被災者のホームステイ先として登録するということ。
需要があれば、被災したこどもを東京の家で受け入れることも。
わたしたちが今すぐ支援できる、数少ないことのひとつとして検討中です。
(リンクに「仮住まいの輪」追加しました)
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by babamiori | 2011-03-25 17:02 | 東京にて
震災。
まずは、今回の震災により被災なさった東北地方の方々に、心よりお見舞い申し上げます。

いつも読んでくださっている皆さまは、ご無事でしょうか?

地震の日は平日だったため、わたしたちは東京にいました。
それなりに恐ろしい思いをしたし、こどもたちも学校や保育園で怖い思いをしたようですが、今に引きずるような事態がない程度です。(あるとすれば、温室の植物たち・・・ドミノ倒しに。)

ニイニは、花粉症についてひーひー辛がる言葉が少なくなりました。
ポチンは、地震の翌日に予定されていた保育園の卒園式が延期したことに涙しました。
マメは、ママが立ち止まるごとに「よしん?」と聞きます。
また、節電で寝冷えして風邪をひきました。

三芳村の家には行けていないので、どうなっているか分かりません。
でも、地震の翌日に三芳村のお隣さんから電話があって伺ったところ、揺れも被害もさほどではなかったようなので、多分大丈夫だろうと思っています。


それなのに、何というか、ことばがうまく出ません。
頭の中が、まとまっていません。


「無事だった者たちは、日々を粛々と過ごしながら、節電と義援金で支援する」というのが最も妥当な過ごし方なのだと思いますが、どうもうまくいっていない。
見たところは元気だしいずれもこなしている気がするのですが、根底にどうしようもない無力感というか、脱力感があります。


たぶんそのひとつは、「粛々と生活する」ことへの理由なき抵抗感。
アフリカで飢えている子供がいることに心を痛めるといいながら日々を楽しく過ごせてしまっていた自分とは、ぜんぜん違う当事者感がある。同じ揺れを経験したからか。ある程度のところで想像を止めることがうまくできないみたい。
福島にご実家のある友人が「水を飲むのにも罪悪感を感じる」と言っていましたが、まさにそんなかんじです。
そんな自分を「無意味に落ち込むな、やるべきことをやるのが復興への貢献だよ」と相対化する機能も不調です。


被災者の方々に、この無力なわたしに何ができるのかと心を砕きながら、正直まだ呆然としています。ずーっとめまいが続いているみたいで。

わたしが価値としてきたものの多くの部分の胡乱さを見せつけられたような気もしています。


書き出せば頭も整理されるかと思ったけれど、どうもうまくいきません。
もうちょっとしゃんとしてから、出直します。
世界や、日本や、自分が、あの日を境にどう変わっていくのか、見定めたい。
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by babamiori | 2011-03-16 16:40 | 東京にて
玄関先にぽとりと、小さな命が。(追記あり)
今朝、ニイニを学校に送り出した後、いつものようにポチンとマメの手を引いて保育園へ行こうとした時のことです。

玄関先で義母が「今朝は、めずらしいものがいてね」と、植木鉢に目を落としました。

・・・なに?

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あまりに小さいかたまり。
テニスボールよりぜんぜん小さい。

よく見ると、ちちちと動いてる。

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これは・・・ウグイス?

「ニイニがなでても、動かないでうずくまって、ここにいるのよ」

まんまるの鞠みたい。
小ささと、頭の大きさから見ても、まだ雛です。

どうしよう。
ほんとうにかわいい。

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三芳村ではそろそろ、へたっぴなウグイスの声が聞こえ始める季節です。
「ほーっきょ!」
「ほーけきょけ!」
という新米の鳴き声に思わず微笑む春の朝が、待ち遠しい。

でも、まさか東京の家に、ウグイスベビーが来るなんて。
間近で見たのは、実は生まれて初めて。

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かわいいねえ、かわいくて困っちゃうねえ、と言いながら、保育園に向かいました。


・・・30分後に家に戻ると、もう、いませんでした。
空も見上げましたが、どこにも姿は見えませんでした。

どこかに飛んでいっちゃったと思いたいけれど、人間のいる場所で休むウグイスなんて見たことないし、ニイニがなでても逃げないなんておかしいし、やっぱり・・・弱っていたのかな。

ネコに食べられちゃったかな。
カラスもいるしな。

キジの雛を「横浜小鳥の病院」に連れて行った時、『ヒナを拾わないで!』というポスターが待合室に張られていたことを思い出し、どうしようもなく心配だったけれど、手が出せなかった。

あの時は、卵を拾ってしまったという罪悪感がありました。

今回は、助けてあげられた命だったのかもしれないという無念さが、拭えない。

人間は野生動物と一線を画す必要があること。
仮にその場で助けられたとしても、その子の一生がなお辛いことになる可能性があることも。
頭では分かっているんだけどね。

どうすれば一番よかったのか、今でもよく分かりません。
きーちゃん、じーちゃん、3ちゃんを育てた経験をもって考えても、分かりません。


ただ漠然と、今朝のあの子の無事を、願うのみです。



※追記
コメントでご指摘いただきましたように、こちら、ウグイスではなく「メジロ」でした。
今までずーっと勘違いしておりました。
ちなみに、ウグイスとメジロについては様々なサイトで紹介されていますが、こちらはとても参考になりました。(「うぐいす色」をしているのはメジロで、ウグイスは茶色なのね、と思ったら、それも違うことが判明。)

失礼いたしました^^
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by babamiori | 2011-02-22 17:26 | 東京にて
雪やもんもん。
雪が降ると、困ったことがたくさんあるのに、なぜかワクワクします。
この歳になっても。。

そして、お~さむそうだ~と言いながら、何となく暖かい気分になる。

雪が綿みたいで暖かそうに見えるからとか、雪の日は意外に実際は暖かいんだとかいろいろ言うけど、「雪だ!」「体育は雪合戦だ!」「ひょっとしたら学校行けない!」「テストもない!」と、世の中の機能が止まっちゃってどさくさにまぎれていろんなことが許されるような錯覚に陥る嬉しさが、骨の髄まで染みついているような気がします。
雪も台風も都バスのストも学級閉鎖も、大好きだったよなあ・・・


本日は、3連休の初日。
もちろん三芳村に行く予定でしたが、こんなだから東京の家に拘留状態。
3年くらい前、三芳村から東京に戻る前にけっこうな量の雪が降り出したことがあり、「南房総だよココは。雪なんて積もらないっしょ」と甘く見てちんたら帰ったら、途中でえらいことになったことがありました。

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これはコワかった。
白骨温泉にでも来たかと思った。

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それからというもの、「南房総の雪をナメるな」というのが我が家の合い言葉となり、本日も大事をとってお休みです。
いっくら雪が好きと言っても、予定外の東京拘留はつまらないなあ~。不良債権化していた洗濯物のアイロンかけも済ませ、食材がないのでいただきもののからすみをすりつぶしてからすみパスタをつくって食べ、いよいよつまらなくて寝ぐずのマメをあやしながら悶々としています。

南房総にお住まいのみなさーん、雪景色でしょうか~~??


さて、ただいま我が家のこどもたちはといえば、家の外で雪合戦がはじまった模様。
「雪の結晶が見えるーー!!」というニイニの興奮した声がきこえます。
昨日熱出したくせに、もう雪遊びしてるし。(めずらしく学校から呼び出しがあり、行くと保健室でいびきをかいていました。「お母さんお迎えきましたよ。帰れる?」と担任の先生に起こされると、むくっと上半身を起こし、「・・・帰れません」と言い、ばさっと毛布を掛け直して寝直した。)

ポチンもポチンで、つい先日友達の家でドアの蝶番側に小指をバチーーンと挟み、指の表裏がざっくり割けてしまって縫合、包帯の身なのに、まったく構わず雪つかんで遊んでいる模様。


明日は晴れてくれい!!
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by babamiori | 2011-02-11 14:51 | 東京にて
クリスマスイブに。
昨日は我が家のクリスマスパーティでした。
ありがたいことに、今年も家族や親族が集まり笑顔で過ごすことができました。みんなで賛美歌を歌い、プレゼント交換をして、夜遅くまで笑っていました。

でもふと思う。

世界には食べるものがなくて死んでいくこどもがいることや、虐待されクリスマスなどの日ほど孤独を深めるこどもがいることや、友達からいじめられて今日にでも生きていることをやめたいと思うこどもがいること。

自分のこどもたちがイブをわくわく過ごす様子を見るにつけ、こうして個人的な幸せに酔っていていいんだろうか?と思う。

ヒトって本当に、不平等ですね。
何かひとつくらい平等ならいいのにと思う。

自分が勝つこと、自分が豊かになること、自分探し、自分を好きになる、自分自分自分。
自分の延長の家族。友達。そこさえハッピーならオッケー。
が、正しいとは、やっぱり思えない。
でも、そんな風に思ってしまったら最後、自分の幸せは罪悪感との背中合わせになる。
こんなのってひねくれているでしょうか?

クリスマスという日が、幸せな子の更なる幸せを際立たせるだけの日にならないよう。
世界中のあらゆる環境に生きるこどもたちが、一瞬でも笑顔になる日になりますよう。
自分はそのために、何ができるだろう。
そんなことを考える日だといいね。


サンタさんも、今夜はだれひとり、漏れのないようお願いしますよ。
どんな環境にあるこどもたちにも、わくわくとサンタを待つ権利を。
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・・・そして、いつも読んでくださるみなさまへ。
メリークリスマス!
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by babamiori | 2010-12-24 10:57 | 東京にて
クサい花の報告。
いくら忙しかろうと、クソ暑かろうと、どうしても立ち会わねばならないことが、人生まれにあります。

37度などという凶器のような熱射にさらさることが分かっていようとも、その場で確かめねば一生後悔する・・・と思えば、万難を排して行くわけです。

何が確かめたいかと言えば、それはもうただひとつだけ。
「どんだけクサいのか?」

腐った肉の臭いがする植物なら我が家にもいくつかありますが、あれだけ巨大な花なら、オエーーークセーーーッッッ!!となるんじゃないか、と。
炎天下の中でその腐肉の臭いを嗅いで、卒倒しそうになったり、気分が悪くなってトイレに駆け込みそうになったりしたら、それはもう、一生の記憶に残る素晴らしい体験になるに違いありません。「この臭いに、シデムシが寄ってくるのか・・・」と身をもって知ることで、人生がより豊かになるに違いありません。

そもそもは「ニイニのために見せに行ってやるよ」と恩着せがましく言っていたのですが、開花を待つうちにニイニは合宿でいなくなってしまい、やむを得ずわたしの欲望が露出した次第。
「こんなに暑いのに?わざわざ行くわけ?ばかだねー」「他にやることあるでしょ?」「そんな花見てどうすんの?」と言われようとも、見に行って感動してしまえばこっちのもの。「いや~やっぱり嗅ぎに行く価値あったでしょうこれは」と鼻高々に言えば、わたしの勝利です。


あぢーあぢーと文句言いながらもキラキラした期待を胸に、いざ、小石川植物園へ!!!

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やっぱり混んでるなー。
実家の近くなので小さいころから何度も行っていましたが、この植物園が混むなんて今までいちども見たことがない。
さすが、世界一大きくてクサい花、ショクダイオオコンニャク!
期待感は一気に高まります。

でもなぜか、なんかみんな、行こうとしないで帰ろうとしているぞ。
そしてなぜか、警察が来ている。
しかもなぜか、消防車までやってきた・・・熱中症で倒れたヒトがいたのかしら?
それとも花から強烈なメタンガスかなんか出て中毒者続出?

「んだってこっちは、とーくからわざわざ来てるんだからよう。そらないでしょあんた」
「いやでも、これ以上お待ちいただいても、この暑さなのであぶないですよ」
「そんなこと大きなお世話だ!!」

「ひでーな」

「明日もくる?」
「まさか!7時から並ぶなんてバカバカしい!」

「まったくどうしましょう」
「このへんでおいしいとこ探して入りましょうよ」

「あづいよ~ママ~~」
「ごめんねえ、ひどいわねえ」
「やだよう!あるきたくないよう!」
「でもしょうがないの!がんばって歩くしかないのよ!!」

・・・なんだなんだ???

人混みを掻き分け門までたどりつくと、
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えーーー、入場制限?

クサい花をかいでみたいヒト、そんなにいるのか?
これじゃまるで、高齢者の多いディズニーランドだ。。
わざわざ行くヒトなんてそんなにいないだろと思っていた・・・甘かったか。
「どんだけクサい?」と寄ってくるヒトがこんなにいるとは。
みんなシデムシか?


にしてもあぢーー。あぢすぎる。
何分くらい待たされるんだろう?

門にへばりついているヒトの隙間に滑り込み、中を見ると、
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・・・しゅ、しゅうりょう?
まだ13時だぞ?
もう入れないの???

「あのー、どうして入れないんですか?」
警察官に聞いてみる。
「それはこちらでは分からないんで、園の中で聞いてください」

・・・って中に入れてよじゃあ!!


結局、わたしの見た花は、これですよ。
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みーんなこの看板、写メしてました。。
「せっかく来たんだけどさ!」という証拠を残すだけという無意味な行為。

門のところで、フン、フン、フンと一生懸命、漂ってくるかもしれないクサい臭いを感じようとしているおじいさんがいました。
失笑しつつも、もしや?と自分もクンクン嗅いでみましたが、人いきれの臭いしかせず。。
あーあ、どんだけクサかったのかなあ・・・
次に咲くときはわたし、アラ還だわなあ・・・


がっくりしながら帰る道すがら。
渋滞ドハマり。
壮大な時間の無駄にがっくりきながらテレビをつけると、やってました。

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そうそう!!で、で、で、混んでて入れないヒトがいーっぱいいたっていう話題は???

「・・・19年ぶりに咲いて、みんなにクサいクサいって言われる花がかわいそうですね^^
 はい、では次です」

え?
以上?
入園できなかったわたしたちの悔しさなんて、ワイドショーの話題の価値すらない、と?


徒労感で一気に老けた、真夏の昼下がりでした。

おそまつさまで悪かったね。
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by babamiori | 2010-07-25 11:22 | 東京にて
14このうち・・・
「もしもし?お預かりしていたキジの卵ですがね」

はいっ!!

・・・ってかよく考えてみればなぜ今日電話かかってくんの?
(あ、前回前々回の話の続きです^^;)

まさかまだかかってくるわけがないと思っていた電話に、心の準備がまったくできておらず。
前払い金が足りなかった?あるいは何か記入してお店に送らないといけなかったっけか?うーん、、と、ながーい雑巾を絞るみたいにぜんぜんうまく絞れない頭で理由を考えてみるも、よく分からず。

だって、鳥信さんに卵預けてまだ4日。
いくらなんでももう孵るとは思えない。
だってわたしにはあの卵、産みたてに見えたもん。
24時間一緒にいたけど、卵の中からはぴよとも、かさともこそとも、聞こえなかったもん。



ひょっとしてぜんぶ死んでたのか?
・・・それはあり得る。
何しろ42℃まで温めちまったもんな。わたしの不行き届きで。
「ためしに1個割ってみたら温泉卵になってましたよ」と言われるかも。
「召し上がるかなあと思って一応とっておきましたけど」などと続いたりして。
あの晩見た悪夢は正夢だったってことで、このキジ騒ぎは終了か・・・
実に淋しい結末だが、ありのままを受け入れねば。


「もしもし、もしもし?あのですねえ、どうかなあ、他のは動きがないんですけど自然のモノだからまあそれまでの卵の環境はわかんないししょうがないと思うんですけどねえ、とりあえず今日んとこは1羽は孵ってましたんで引き取りに来ていただけますかねえ?」

はいはい。

・・・え?
つまりなんだ?

孵ったって、ゆった?いま。

「ええ、孵ってますよ1羽」

・・・孵った?

1羽、孵ったのか?

ぜんぶ死んでしまったかもしれないと思ってたけど、孵ったのか。

生きてたんだ、卵・・・やったぁー!!!
キジの雛だ、キジの雛が生まれたんだぁ!
ホントなら南房総の畑の真ん中で生まれてたはずの雛が、荒川の近くまで運ばれて、暗い箱の中で生まれたんだ。
いっぱい生まれるはずが、1羽だけ。
まわりの卵がしーんとしてる中で、その子だけがコツコツ殻割って、出てきたんだ。
そっかぁ・・・・・・
なんとかがんばって生き延びた子が、いたんだ。

電話の奥から「ぴよ、ぴよ」とわたしを呼ぶのが聞こえた気がしました。
(ってか実際この店はえらい数のぴよぴよぴよぴよぴよ!!に満ちているんだけどね。)

うっ、うっっ・・・泣けてきた・・・ママはここに、いますよ・・・

「あのぉ、お客さん引き取ることになってるんだけど、大丈夫ですかねえ?」

携帯を持ったまま胸をかあっと熱くして黙ってしまったわたしの気配の異様さに、お店のおじさんはわたしが雛を引き取らないんじゃないか?と心配した様子。あわよくばお店に置き去りにしちまおうと思ってるのかと、勘ぐられたみたい。

んーなわけないじゃん!
背中に羽はやして雛のもとに飛んでいきたいくらいだ!!

妻が無事出産したことを電話で告げられた夫って、きっとこんなかんじなんだろな。
「生まれたぞ、生まれたんだ、オレの子が」ってぶつぶつ言いながらぐるぐる歩き回るくらいしかできなくて、嬉しさや愛おしさをぶつける対象が目の前にいなくて手持ち無沙汰なまま心臓がバクバクしちゃうかんじ。
当事者なのに近くにいないっていうなんかスカスカして落ち着かないってかんじ。

「ありがとうございます。明日、なんとか時間見つけて引き取りに行きますから、それまでどうぞよろしくお願いします」

・・・ふぅ。

鳥信さんとの電話を切り、ひとつ深呼吸をすると、どうにか平常心が戻ってきました。

そこでふっと、現実に引き戻されるわたし。


で。
どうやって飼うんだ?


こんなに大騒ぎしていたくせに雛を迎える用意をなーんにもしていなかった。
それどころか、卵の孵し方と大きくなったキジの飼い方は調べたけど、雛を育てる方法についてはすっかり抜けていたことに気付いてしまった。。
まさかはじめから2坪の禽舎はいらないだろうけど、キジの雛ってどこでどういう風に育てればいいんだろう?餌はなんだ?虫とか与えるのか?
だいたいキジを飼うには許可が必要だったはず。なりゆきでキジ飼い始めて鳥獣保護法違反でわたしが逮捕されたらニイニやポチンやマメやくろやぴょんや夫はどうなる?

やばいよやばい、明日雛が来るっていうのにさ!!

困り果てた末、分からないことは権威に聞け!!と、電話しちゃいました。
全日本雉類研究会の、伊藤正さんに。

ご存じですか?伊藤正さん。
わたしみたいにキジの件で切迫したら、きっと皆さんこの方にすがりたくなると思います。
何しろ、「全日本雉類研究会」を主宰しておられる。

もちろん面識などありません。ただ、キジなんか飼えるか~?と不安に思いながらいろいろ検索している中で「キジ類の華麗な世界へようこそ」という何とも前向きなページを見つけ、そこに「2坪程度の禽舎があれば誰でもこのすばらしい鳥を飼育・繁殖できる可能性があります」「ぜひ興味がある方は飼育に挑戦して見て下さい。そこにはキジ類の華麗な姿があります」と、めっちゃキジLOVEな言葉が羅列してあったのを見て、もうほんとうに勇気づけられたんです。
これが「伊藤正」さんの書いたものであった次第。そのページのトップには事務局の電話番号が記載してありました。

この方なら、「キジの飼育?無謀ですよ。訴えられますよ」とは言うまい。
だってこんなに勧めてるし、キジの飼育を。
迷わずテル。

「あのー突然ですみません、わたくし普段は東京に住んでいるんですけど南房総にも家があってそこでキジの卵を拾ったという者ですが」
この明らかに意味不明で唐突な電話に、伊藤正さんは親身に対応してくださいました。

「3週間ほど温度管理などしっかりやれば、あとはちゃんと育ちますよ」「キジを飼うことの許可はね、放鳥せずに飼うと決めたら考えればいいですよ。誰かに何か言われることがあったとしても、経緯を話して対応を考えれば大丈夫。わたしも行政の仕事をしていますからそのあたりはよく分かっていますから」とのこと。

よっしゃ!権威から、大丈夫というお墨付きをいただけた!

しかもなんと、「鳥信さん?ああ、ご主人のことはよく知ってますよー」とおっしゃる!「そうか、鳥信さんで孵化してらっしゃると。ならばご主人にぜんぶ相談すればいい、誰よりも詳しいから。何ならわたしの名前を出してくださってかまわないですよ」とのこと。

仕事では建築業界って本当に狭いもんだとよく思うけれど、鳥飼い業界も相当狭い!
にしても鳥信さん、すんませーん・・・
心のどっかで「キジの卵なんか持ってこられて迷惑だったのかな」と卑屈に考えてました。
ガタガタ動揺せず、鳥信さんに相談すればよかったのね。



翌日。
鳥信さんのところに、行きました。
うちの卵たちが入っていた孵卵器は、コレ。
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右側の卵です。

そして、そして、そして。
「今お渡ししますね」とバケツに移されたのは、
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なんと2羽!!

実は、右側にいる子はあとから生まれた方で、足が開いてしまっている奇形でした。
途中で卵を冷やすとこういう障害が出るらしい。親が放置したあとか、わたしたちの卵移動中に冷えてしまったんです。
「この子はちょっとね・・・こんなに足開いてると厳しいよね」と言われましたが、もちろんどちらも大事に引き取りました。

ホカロンをぺたんと貼った小さな箱に入れてもらって、温熱電球と雛用の餌を飼って、大急ぎで23区の反対側にある我が家へと帰りました。車の中でずっと「ひよひよひよひよ」「ひよひよひよひよ」と鳴き続けていた2羽。赤信号になるとどうしてもたまらなくなって箱を覗いてしまう。
うーんたまらん!!
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うちに着くとすぐ、くろとぴょんに見つからないようにそっと和室へ行きました。(家族で協議した結果、当面は和室をキジの保育園とすることに。以前、子猫のくろ&ぴょんが畳や障子をぼろっぼろにしてくれたので、キジが多少汚してもぜんぜん惜しくない空間。ちなみにキジの雛が和室を卒園後は、改装し、もうすぐ思春期のニイニが女子部屋を出て入居の予定。)

やっとやっと、だっこしてみた。
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まったくの手のひらサイズ。
まだママの下でうずくまっている時期だからか、こうして手でくるんでやると、ちょっとほっとしたように動きを止めて「ぴよぴよぴよ」と鳴きます。
狂おしいほどかわいい・・・
この小さな小さな頭のにおいを何度も嗅ぐ。ん~~

こちらはお尻。
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ああ、もう、食っちまいたいほどかわいい!
(・・・ホントにedibleだからこういう言い方はふさわしくないかも。。)

学校から帰ってきたニイニも「ぎゃーカワイ~!!」とすぐ手にのせて、愛でる。
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「だめだかわいすぎる。一緒に寝たいくらいだよ」
同感。
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もう、何もかも、ふっ飛ぶね。
新しい命の、この圧倒的な存在感。
こーんなに長々と今までの経緯書いてきたけど、実際この子たちを見たあとは心配とかなんとかぜんぶ吹っ飛んじまって、カワイイ~~~ってことくらいしか言うことがないのです。
それは、自分の出産前と出産後の気持ちの変わりようと、とてもよく似ています。

そうそう。
結局、その後もう1羽生まれ、その子も引き取り(こんどは通勤帰りに電車でピックアップ。日比谷線の中でわたしのバッグは「ぴよぴよぴよ」といっていて、隣りのおじさんに「ケータイ音にしちゃずっと鳴ってるな」みたいな目でチラチラ見られてました)、兄弟は3羽となりました。
残りの11この卵は、先日、「もう孵化の見込みなし」との連絡があり、この世を去りました。
もうずいぶん前に去っていたと思うけど。
孵化率は決して高くなかった。14分の3。
キジママが育てていれば、きっと、もっと生まれていたはずです。
しかも、わたしたちが卵を見つけた時にはすでに、中で雛の形になっていたことも分かった。
あとちょっと・・・そっとしておいてあげていれば。

せめてもの償いとしてわたしたちに今できることは、この、生まれてきてくれた3羽を、ぴよぴよからケーンケーン!にまで元気に育ててあげることくらいです。


ちなみにこの子らの名前は、キーちゃんとジーちゃんと3ちゃん。
(命名の安直さについては自覚してるので何も言うな!)

いやあ、すごいよキジの雛は。
こんなにカワイイものは、ない。しかも、野生の生き物を見る感動がある。
そのことについてはまたきっとお話しますが。

まず発見したのは、「ピヨピヨ」という声は口を閉じていても聞こえるのでのどのあたりが鳴っているということ。
餌は、すぐに自分でつついて食べ始めたということ。
そして、人間をママだと思ってくっついて歩くというのはほぼ完璧な妄想だということ。むしろ脱兎の如く逃げる。逃げる姿には、深い野生を感じます。
だって走るとめちゃめちゃ早いんだから!!ゴキブリ並み。(いやホントに。)
まあ、見てよ。



今後のことはもうぜんぜん、考え切れてないし、すでに心の痛むことや心配なこともたくさん抱えているけれど、とにかく今はこの子たちを必死に育てています。
そして、ジーちゃん(足の悪い子)が果たして生き延びられるのかが、今もっとも心を砕いていることです。

そんなわけで。
目下、我が家は「ネコ部屋」「キジ部屋」「水の生き物部屋」で構成されており、我々人間は彼らの部屋を間借りして住むような形になっております。はい。

ご静聴ありがとうございました。
今後ともよろしく。
[PR]
by babamiori | 2010-05-20 23:58 | 東京にて



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

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