カテゴリ:建築について( 4 )
Casa BRUTUS ムックに。
遅ればせながら。

8月25日に発売された、Casa BRUTUSのムック「21世紀・日本の名作住宅2」に、
去年掲載された南房総リパブリック!のキジじゃなくて記事が再掲載されています。

まったくおんなじ記事ですので、すでに読まれた方は強烈な既視感があるかと^^
(なぜこの号に我が家がのることになったかは不明。。カンッペキ浮いてる。)
むちゃくちゃハゲてる0歳のマメの後ろ姿が、今見るとかなり痛々しいです。
あの頃はあのハゲがカワイイと思ってたはずなんだがな。

ちなみに、上小沢邸、ハウスタワーの記事は当方が取材したものです^^;


割り込みネタにて失礼。
次回はちゃんと八ヶ岳のつづきを。
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by babamiori | 2010-09-03 20:30 | 建築について
好対照をなす家、2軒。後編。
たまに、三芳村のセカンドハウスの近くでオープンハウス(建築家が竣工直後に知り合いを招いて自作を公開する見学会)があると、とっても得した気分になります。

大抵オープンハウスって週末にあるし、週末といえば大抵わたしは三芳村にいるしで、せっかく案内をもらっても「どーせ行けないもん」としょげることが多いのですが(オープンハウスに限らず仕事や付き合いも限られます。だから週末に何かお誘いがあるといつも「それでも三芳に行きたいか?わたし」と自問・選択することになる。で、悩んだ挙げ句、結局ほとんど三芳を選ぶんだけどね。)ごく希に現地が房総の南の方だったりするオープンハウスがあると、超ラッキー!
野良仕事の間隙を縫って「ちょっくら行ってきます!」と勇んで出かけるわけです。

先日行ったのは、館山の住宅地でのオープンハウス。

しょっちゅう通っている館山バイパスをすっと逸れ、一本奥に入っただけで、見慣れない住宅地が広がっています。これって、南総里見八犬伝の城下町だから?と思わせる雁行した道には、立派な生け垣の広い敷地の家が並んでいました。うわ~もし東京だったら田園調布級の高級住宅地だよ~と言いたくなる。ぱっと見、敷地面積100坪級。建っている住宅はゴージャスでもなくフツウなので特別な感じがせず、ずっと見ていると「あ、これくらいの敷地って、家を建てるのに適正の広さなのかも・・・やっぱり20坪とか30坪に家を建てて住むって、窮屈な話なんだな」と思えてきます。東京だと、「敷地50坪?広いじゃん!」ってかんじなのにね。

そんなこんなに目を奪われているうちに道はどんどん狭くなり、いつものように、いつのまにか、迷った・・・

「おまえがちゃんと調べてこないからだよ!」と夫は怒り、「住所ナビに入れたけどナビがボロくてナビんないの!!」とわたしも逆ギレし、チャイルドシートが3つ並ぶ幅広の車で狭ーい道をジクザグ走るというストレスから「やっぱり軽トラじゃないといろいろ不便!!」と車にまでとばっちりがいき、結局にっちもさっちもいかなくなって「すみませ~~ん、近くまで来て迷っちゃったんですけど~~~」と村上さんに電話する羽目に。

そう、今回のオープンハウスは、三芳一の大工、村上幸成さんの設計した家です。

立派な生け垣の街区の隣の街区は閑静な新興住宅地で、建築中の家もちらほら見える中、その家はひっそりと完成していました。

一見簡素なんだけど、どことなく重みがあってお腹にずんとくるかんじ。
おそらく、軒裏の木組みの印象でしょうね。
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けっこう灰汁の強い家を見ることの多いわたしとしては、とても静かで簡素でフツウなかんじが、むしろ新鮮。この家からはウェブデザイナーとかフードコーディネーターとかファッションライターとかは出てこなそう。

「おじゃましま~す」
中に入るとすぐ、すっきりしたリビングダイニング。何よりも木が大好きな村上さんがつくる家だけあって、床も天井も建具も、すべて仕上げが無垢材です。
b0128954_17404446.jpg

部屋中にうちの庭でとれる水仙と同じくらい強い木の香りが漂っています。

「ああー、このにおい」

わたしの父の実家は7代続く材木屋なので、強烈な木の匂いを嗅ぐと小さい頃のいろんなことをうわっと思い出すんです。
「みんなで外で遊んでいらっしゃい」と外に出されても、信じられないくらい恥ずかしがり屋だったわたしはいとこともろくに馴染めず、ひとりで裏側の大工さんのたまり場にこそこそ逃げて、おがくずの匂いを嗅いで時間を潰してたなあ。とか。
自分の家にはこの匂いがしないけど、建ててからもずうっとこの匂いがすればいいのに・・・と思ったなあ。とか。

人知れずそんな感慨に浸りつつ中を拝見すると、中もとってもフツウの家。「お!これは面白いですね!」という目立ったデザインもなく、「この空間はなんとかをイメージさせる」といった抽象的な雰囲気もなく、本当に実直に、生活のうつわとしての空間があるんです。
ただふっと、きもちいいな、と思わせるものがある。

と、こどもたちが大きな声をあげました。
「あ!うちのトイレ!」
なに?と思って見ると、
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突き当たりのトイレの扉・・・あはは、うちのトイレの扉とおなじだ。ちなみに村上メイド。
「ははは、ばれちゃいますね。扉のデザインは、ぜんぶコレなんです」
知ってますよ村上さん。
だって村上さんの事務所の扉だってそうじゃないですか~

階段をのぼると個室が3つ並んでいて、上の方は空気がつながっています。
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こちらも木組みが見えて美しい。
そしてやっぱり、シンプルすぎるほどシンプルな内観です。

各部屋から出られるながーいベランダもすっきりと仕上がっています。
さっき外から見えた軒裏、アップで見てもやっぱりきれい。
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「いいでしょー、軒裏。きれいだよねえ」
軒裏を見ているときの村上さんは思いっきりにこにこしていていちばん得意そうです。自画自賛しても嫌味じゃないんだからなあ。いい性分だわ。

ところで村上さん、些末なことで恐縮ですけど、木組みにこだわっているんならやっぱり、エアコンとかは美観を損ねるからどこかに収納してあるんでしょうかねえ?
「あー、いや、まだつけてないです」
へ?うちとおんなじで、空調なし?
「いやいや、これからね、お施主さんがつけるんで。量販店で買って」
・・・す、すごいこだわりのなさ。
じゃあ、このすっきりとした空間にボンと、丸出しで、つけちゃうんですね。
「やっぱり安いしね。量販店でやったほうが」

村上さんと話していると、ホントに調子が狂います。
いわゆる建築家がこだわりそうなところをとってもあっさりと処理していて、手間をかけていない。設備系はまったくどこにでもある既製品だし、空間構成も「いいの?」ってくらいあっさり。それについてはちょっぴり指摘しても、「そうね」とかわされ、気にもしていない様子。

そのかわり、家をつくるベーシックな部分、つまり木材とその構造については、驚くほどこだわっているんです。
いただいた説明書きの紙を見ると、デザインについてはほとんど言及しておらず、そのほとんどがこの家で使われている構造材「樹齢80年以上の千葉県産の天然乾燥材」の素晴らしさと、寺社のように金物に頼らず木組みでつくる方法の詳細が書かれています。

さすが、数寄屋建築をつくる親方に弟子入りしていた大工さんだけのことはある!


そういえば、この家に入ってからなんとなく感じていた「いいかんじ」の正体ですが、これっておそらく、家の中で木組みが見えていることなんだろうと思いました。

よく、建築中の現場を外から見ていて「家の骨組みって美しいな-」と思うことがあります。壁や天井で仕上げないで、このままのほうがずっとずーっと魅力的な空間だろうにって。それでもほどなく外壁のサイディングがぱかぱかっと貼られて、あっという間にプラスチックペカペカハウスができちゃうんだけどね。
そうするともう、中に美しい木の骨組が入っていることが信じられない。

この家は、まあ、ぶっちゃけ地味な空間なんですが、しっかりと職人がたてた家の安心感と心地よさがそこはかとなく漂っています。驚きはないけれど、木組みの美しさを見るとこの家をつくった大工がこれを愛して、楽しんで、ひたむきにつくったことがよく分かる。

それにしても前回触れた住宅とはまったく異なる志向の家です。
あっちとこっとどっちがいいか?そんなのは無意味な質問。
いろんな施主がいて、いろんな設計者がいて、だから住宅は奥が深いのであります。(浅はかなまとめですみませんが。)


何とも言えない感慨を胸に家を出ると、同伴した夫はマメと一緒に先に車に戻っていました。
「付き合い悪いなー。なんで先に出ちゃったの?」
ちょっとムッとして言うと、夫はバツが悪そうな顔でこんなことを言うんです。
「あのさあ、木の匂いが、強烈すぎて・・・オレ、木の匂い、ちょっと苦手なんだよ」

ヒエ~~~!!
そういうヒトも世の中にはいるのね・・・
わたしにとっては恍惚の香りも、夫にとってはツラい匂い。
だから住宅って、難しいですよね。
多数派の意見でも、施主にとってはNGってこと、あるからねえ。
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by babamiori | 2009-02-02 19:00 | 建築について
好対照をなす家、2軒。前編。
家を建てる。

一世一代の大事業ですよね。労力的にも金銭的にも。
わたしは仕事柄いろんな住宅を見てきていますが(過去にはつくってもきていますが)、まだ自分の住む家を建てたことはありません。

三芳村のセカンドハウスはご承知のとおり「古家あり」の物件だったため、その古家にずうずうしくも転がり込んで住み着いてしまっている状態。すっごい気楽。農家って別に、住むヒトのセンスとかが色濃く反映されているもんじゃなくて、「あー隣りの牛飼いのだれべえさんの家も同じだー」という間取りであり、昔からの典型的な農家の住まい方がそこにはあるので、その枠にすぽっとハマってしまえばいい。
これがけっこうハマり心地がよくて、別に手を加えたくなるようなところはありません。なんか問題があったりしても(寒いだの暑いだのカビだの音だの)「昔この家にいたヒトたちも、まわりのヒトたちも、きっとみんなこういう中で過ごしていたんだなあ・・・」と歴史に身を添わせるような安らかさがあって、ストレスがないんです。

でも、いずれこの家が朽ち果ててしまったり、あるいは土砂で潰れてしまったり(最近の豪雨はすごいからね)、あるいは他の何か必然性が出てきた時は、新築せざるをえない。
自分で設計するんですよね。って?
よく言われますが、しないよー多分。
理由はいろいろありますが、それはまたいずれ。


話はかわって、今回は、南房総に最近建てられた住宅のうち、実際に内覧してみた2つの家をご紹介しようかと思います。

今回はひとつめ。雑誌の表紙なども飾った、けっこう有名な住宅です。

「海がよく見えて、気持ちがよくて、ワクワクするような家にしたいなあ」
と思うヒトはたくさんいると思いますが、それがそのまんま実現されたらどうなるか?!
こちら、ひとつの解を示しています。
海辺に建つセカンドハウス。
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わお!まるで南の島のヴィラみたい!
海に向いた側がぜんぶ窓。大きな木製サッシュがリゾート感を煽る煽る。
家というか、洞穴というかんじです。外から見ているだけで「ああここに入りたいなあ!」という衝動に駆られるのはきっとそのせいでしょう。
目の前に海が広がっていて、洞穴の中からその雄大な風景を眺めるなんて、ちょっと考えても最高のシチュエーションのひとつではないでしょうか。

なにより、掘り出した土器のようなテクスチャが目に心地いい。
絢爛豪華とは対極にあるデザインですが、立地といい広い敷地に対するぽつりとした立ち姿といい微妙な素材感といい、「ぜいたく~ぅ」という印象が強いです。
いいなあ、こんな海近の物件、わたしには手が届かないわ。
ほんと、ステキなおうちでした。

で、終わらないのがすごいところ。
・・・あれ?
b0128954_2320973.jpg

屋根の上になんだか、もやもやしたものが見えますね。
しかも・・・
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上にヒトがいる!
こりゃあ上ってみるしかないでしょう。
(注:これは雑誌の取材に同伴した時のことですので、もちろんオーナーの許可は得て上っております。この家を見かけたからって突然上ったりしないでね。)
家の脇にくっついているはしごをのぼると・・・
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うわあ~
屋根の上が、コスモス畑だ~(ちなみにこれ、11月の写真です。)
いちめんのコスモス いちめんのコスモス いちめんのコスモス 
ス~テ~キ~・・・
海風にそよぐコスモスに囲まれて海を見るなんて、わたしの脳みそでは想定し得ないシチュエーション。なによこれ!夢の中?なんて陳腐な驚き方しかできません。
はっきり言って、わたしたちの三芳の家と交換してくれるというなら、喜んで交換します。
ここなら草刈りだって、ぜんぜん楽そうだし。

って、わたしってばこの美しきコスモス畑見てすぐに「半年後にはここにも雑草が生えだすよなあ、そしたらセイタカアワダチソウ畑とかに変わるよなあ、そしたら刈払い機を屋根の上にのっけて刈ることになるよなあ。どうすんだろ」と想像してしまった・・・
でもホントにどうするんだろ。植生なんてすぐ変わっちゃうし、ほどなく望んでいないつよーい雑草がめらめら生えてくると思うんだけど。

ま、何を言っても負け惜しみにしか聞こえないのは承知の助。
せいぜいオーナーの方とお友達になって、夏にお邪魔させてもらいたいなという矮小な夢を持つのが関の山であります。(なんなら屋根の上の草刈りお手伝いしてもいいです。)


この家は、土とセメントを混ぜてつくった「地層の家」という作品です。設計者は、若手建築家の中村拓志氏。数年前に銀座のランバンなどを設計して一躍有名になった若手の☆です。五感に忠実であり、なおかつキャッチーな空間作りがうまいお方。
この家も、「そうそう、この洞穴感、このスコッと抜けた空気感、草のヒヨヒヨ感、なんかイイカンジの要素がぜんぶ盛り合わせになったかんじだな~。おまけに屋根にのぼれちゃうしコスモス畑が広がってるし意外性もたっぷりでもう、おなかいっぱーい!」と見どころ満載です。

しかも、この建築があることによって海岸のバリューもあがってしまうようなブランド感がある。
今んところこの家のまわりだけにリゾートの空気が漂っていて、周辺はけっこうまったり鄙びているんですが、南房総の海辺にこういう建築がぼこぼこ建ちはじめたら、相当雰囲気変わるだろうなあ・・・
(今の鄙びた感じが、わたしはけっこう好きだけどね。)


というわけでまずは、建築作品としては「派手」と言える、メディア映えする家をご紹介してみました。紹介といっても、あくまで個人的な感想ですのであしからず。
次回は、その真逆をいく作品をとりあげてみますので、乞うご期待!
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by babamiori | 2009-01-29 23:21 | 建築について
売主さん、わたしたちまだ使ってますよ、あれもこれも。
ちょっとだけ、自分のことを話しますと。

わたしは花の20代に、ほぼずっと建築設計三昧の日々を送っていました。長い大学生活を終えて就職したのは某設計事務所。フツウに朝10時から夜25時まで働き、休日も建築の展覧会をハシゴするような生活でした。その頃一緒にがんばってきた同世代の友人たちはみな(わたしと違って)その後もがんばりつづけ、すっかり立派な建築家になっていたりして、雑誌の執筆のお仕事を手掛ける今のわたしにとっては取材相手だったりすることもしばしば。

そんなですから、うちが南房総にセカンドハウスを持ったという話をすると、みんな異口同音に「へ~、どんな家たてたの?!」と聞きます。
「たててないよ、古い家付き物件だったから」とだけ伝えると「古民家?いいなあ。じゃあリフォームしてるの?」なんて興味津々。「いやいや…ただの古い農家だよ。リフォームはね…ひと部屋だけ畳を替えて、トイレに合併浄化槽をつけたことくらい、かな~。そんなにお金ないしねーハハハ」としか言うことがありません。
(ちなみにこれが合併浄化槽。丸いフタの下に巨大な円筒が3つ埋まっていて、せっせと分解してくれているんです、もろもろのブツを)
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お金がないのはホントですが、そもそも、リフォームする気があんまりないんです。
実は、わたしはすんごい無精者…
設計を生業にしていたなんて、恥ずかしくて言えません。
だって、この家を譲り受けたとき「あちこち手を加えて、わたしたちらしい家にしよう!」と創作意欲に燃えるどころか、「ラッキー!そのまま使える♪」とほくそえんでしまったんですもの。
で、案の定「いいよいいよ、壊れてないし。上等上等」「これももっとダメになったら換えればいいや」「うーん、拭けばまあ使えるか」と、前の方が使っていたモノや空間をほぼそのまま使用している状態。

そもそも、この物件を見つけたときの最大の付加価値は『明日からでも使える家がついている』ということ。売主さんが、家財道具をほぼ置いていってくれたため、テレビも洗濯機も冷蔵庫もコタツも布団も鍋釜も食器も草刈機も熊手も台車も物干し竿もサンダルもぜーんぶ最初からあったんです。
まちがいなくラッキーでしょ?


…では。
なんの前触れもなく恐縮ですが。
売主さんから譲り受けた数多のモノの中で
 「特に気に入っているもの ベスト3」
を発表したいと思います。

第3位!じゃじゃじゃん!
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「寿山福海」の額縁。
これが、西側の部屋の真ん中にどーんと飾ってある我が家。
‘寿は山のごとく、福は海のように’という意味らしいです。
なんとも、お目出度いコトバじゃないですか!
いつからこの額が飾られているのか知りませんが、ここに住んでいたご先祖サマ(もちろん、売主さんのね)がこれを見ながら天寿を全うした(かどうかも知らんが)と思うと、おいそれと外せないんです、この額。

(ちなみに、この土地の地目には「宅地」「田」などとともに「墳墓」というものもありました。
フンボ!
かつては、ご先祖サマのお墓を自分の敷地の中につくっていたというわけ。
「あの~、そのへんを掘り起こしたら、お骨がぞろぞろ出てきたりとか…」と、契約前に恐る恐る売主さんに聞いたことがありますが、「や、ないですよ!もうお墓はうつしました」とのことで、ホッとした覚えがあります。)

では、第2位!
b0128954_11391929.jpg

籐のリクライニングチェア。
これはまことに心地のよいイスです。
眺めのいい窓際に置いて、草刈りの合間にふ~っと一服。そんな時夫は必ず、
「いや~、大変だけど、この土地にしてよかったなあ」
と、言います。
ホントに必ず言います。
b0128954_1140063.jpg

東京で平日あくせく働いて、週末この家にころがりこんで、それでもやることに追われてバタバタして、やっと一息つくこの瞬間。
疲れがどどぉーっと音をたてて抜けるんです。

そして、堂々の第1位は?
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もちろん、草刈マサオクン。
こいつがいなければ、うちは荒野です。
この草刈機に油をたっぷりそそぎ、革手袋をして(フツウの軍手だとマメがすぐできる)、目深に麦藁帽子をかぶり、手ぬぐいを首に巻き…
ひたすら、ひたすら、草を刈る。
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大変です、冗談じゃなくて。
夏なんかは、朝から海に行き、午後には引き上げてこどもたちに昼寝をさせている間に、夫婦でがんばる。
疲れた体に鞭打って、がんばるのです。
そして、ママはついに、ダウン。
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なーんて言うと、辛いばっかりみたいだけど、やっているときは結構楽しいもの。がんがん刈っていく快感があるからこそ、がんばっちゃえるのです。
草刈りがまだヘタクソなわたしたちは、刃をすぐにぼろぼろにしてしまうのですが、いつもN田さんにメンテナンスをしていただき、使い続けています。
早く上達して、キレイに素早く刈れるようになりたいなあ!

…ところで、番外編。
ずーっとこの家にいる(と思われる)大切な存在がもうひとつ。
b0128954_11445112.jpg

クモです。
体長10センチくらいかな。ガラスの後ろにいらっしゃいます。
この巨大なクモさんは、うちの中にいる虫たちをいっぱい食べてくれるありがたいお方。最初は気持ち悪くて「やだ~!」と逃げていたのですが、最近では「よっ、また逢えたねっ!」とあいさつする間柄にまで発展。
「このお方を無碍にしちゃあいけないよ。クモは家の守り神なんだよ」と子らを諭しています。

そんなわけで、わたしたち、まだまだこの家を建て替える気は毛頭ありません。

ほれ、いわゆるおじいちゃんおばあちゃんの家って、煮物の味みたいに確立した雰囲気があるでしょう?そういうものに対して、何か自分らしいデザインを施したいという意欲は、どうも湧かないんですよね。コテコテに保守的だとは思うんだけどね。
こどもたちにとっても、わたしたちにとっても、突然できた「ふるさと」みたいなこの家。生まれたときからコタツさえ使ったことのないわたしですが、今では「冬はコタツに限るぜ!」と心の底から思えてしまうんです。
先人の残していってくれたモノを利用して、じゃなくて大切に引き継いで、おおらかに住んでいきたいと思います。
(でも結局、お金ないし、無精だし、っていう理由が大半だったりして)
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by babamiori | 2008-06-03 12:07 | 建築について



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

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