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こいつを倒さねば、生むわけにいかねぇ!
週末、2週ぶりに三芳村に行きました。今回は、あんまり働かないつもりでした。
だって、ヘタに動いてココで生まれちゃったら、やっぱり困るもん。
だがしかし。
家の角に咲く紫陽花を無邪気に愛でて微笑んでいられたのは、ほんのつかぬ間でした。
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「みおり、ビニルハウスまで行けない!」
という夫の悲鳴で行ってみると…
なんじゃこりゃ。ここは針山地獄か?
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道に笹が生えまくって、通行不能。

まだ若い笹は柔らかく、ベキンボキンバキンとへし折りながら道をつけて進むことはできましたが、たった2週ぶりなのにこの有様だということに震撼させられた次第。
家の裏からビニルハウスに降りるこの道には、前回夫が除草剤を念入りに撒いておいたので、まあ雑草で埋めつくされている恐れはなかろう、と思っていたのですが…
敵は、笹だったか。
「1年放置しておいたら、この家は完全に笹藪に埋まるな…」
夫の顔も、恐怖でこわばります。
「ビニルハウスの植物の世話が終わったら、草刈りだ。笹刈りだ。刈らなきゃやばい。刈らなきゃ。刈らなきゃ。時間が足りない…」
うなされるようにぶつぶつとつぶやきながら、夫はふらふらとビニルハウスの中に消えていきました。

そして恐怖は、笹だけじゃなかった。
家へのアプローチの道にも、魔の手が伸びていました。
それまでは低い草花だけが生えていた道の脇の斜面に、唐突に5m級の竹が、ばらばらと生え出していたのです。
ひぇ~~~!
朝見たら突然、ポチンのつるつるのほっぺたに剛毛がにょっきり生えていた!くらいの衝撃。
やばい、やばい、本当にうちが笹と竹にのみこまれちゃう。
この状態、いくらなんでもほっとけない!

「三芳に行っても、ゼッタイに働かないで、ゆっくり休んでいるのよ」と心配そうに東京から送り出してくれた義母や母の言葉を完璧に無視し、臨月妊婦は最後の力をふりしぼって立ち上がりました。
「よし。今出ている竹だけでも、この手でどかしちゃる。
ニイニ、ポチン、ママについておいで!!」
気乗りのしないふたりの子を携えて、竹胎児じゃなくて竹退治へと乗り出しました。

作戦はカンタン。
背は高くてもまだ弱っちい若竹をぐいっと手で押して折る。その上に子どもたちを馬乗りにさせて、根元からめっきりと倒す。それをわたしが、ノコギリで伐採する。そして、田んぼの脇のスペースに切った竹を片付ける。
問題は、わたしの体力がどこまで持つか。
お腹が張ってこないか。
だけです。

「さあふたりとも、すぐまたがるんだよ!」
ぐいんとしなった竹から、青い青い匂いがのぼりたちます。
気持ちよく倒れる竹に、ふたりが飛び乗りました。
「イエ~イ!跳ねろ跳ねろ~!」
しなる竹を体重で押す作業は予想をはるかに超えて楽しかったらしく、ふたりともかなりノリノリ。特に太くてしなりの強い竹は手ごたえがあるようで、ロデオでもやっているかのように大はしゃぎです。
わたしは黙々と、竹を押し倒します。
なるべく下腹に力を入れないようにし、腕を棒のように突っ張らせて体重をかける、という方式を編み出しての作業。ふしぎなことに、熱中してやっている間は胎動もほとんどなく、お腹の出っ張りが邪魔なだけで苦しみなく動けます。
この竹だけは、わたしの目の黒いうちに、一掃せねば…
そんな妙な使命感に突き動かされていた、へんな妊婦。

ふと気付くと、けっこうな量の竹をなぎ倒していました。
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道の下まで全部終わるまで、だいたい1時間くらい。体力があるときだったら、ものの15分で終わるような作業なんだけど、やっぱりとろくさいんだろうなあ。だいたい、やり方がまどろっこしいし。竹刈りなんて、草刈り機に専用刃をつけてやれば、すぐなんだけどなあ。

それでも見事に竹が全部折れると、ぽちんは嬉しそうに「竹飛び」「竹くぐり」を楽しんでいました。
「ママー、竹このまま切らないでー。この道のほうが好きー」
と懇願されましたが、そりゃ無理だわな。障害物競争のトラックじゃあるまいし。
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ここでホッと息をついたら、急にお腹がくゎ~っと張ってしまい、午前の部は終了。その後、お腹がかちんこちんに硬くなってしまいました。どうやらお腹のベビは怒ったようだね。「ざけんじゃねーよ!安静にしてろって言ってんじゃんかよ!オレのことはかわいくねーのかよ!」(あ、また忘れてた、赤ちゃんは女でした。どうも凶暴な男子が入っているような気がするんだよね。)
午後、昼寝をしてから、折った竹をノコでがりがりと切り倒し、それをニイニとポチンに運んでもらって、なんとか道脇の竹がすっきりなくなりました!めでたい。
ま、次に来た時はまた、同じように生えてるだろうけどね。

でも、子供には「竹だらけ」「笹だらけ」の恐怖はまったくないらしく、従って竹の一掃にも喜びを感じないらしく、ノルマをこなしたらさっさといなくなってしまいました。

ポチンは「お花とりにいくー」と、そのへんを走りまわっていたし。(なぜか手には浮き輪…)
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ニイニは田んぼに直行して、
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「ママー、ザリガニーかもー」
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「ママー、飼わないけどつかまえていい~?」
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飼ってもいいよ。と喉まで出かかったけど、ぐっとこらえました。
やっぱり今は、飼う子を増やすのはやめとこ、ニイニ。
サンショウウオだってイモリだってカブトムシだって、これから当分ママの手伝いなしにお世話しなきゃならなくなるんだもんね。
(そういえばこの間ニイニが数えたら、うちにいる生き物は、27種類もいました。個体数は…数え切れない)

こどもたちが無邪気に遊びまわる姿に、おばあさんのように目を細めるわたしでした。
次に来るときには、お腹のエイリアンが腕の中に抱かれているのだろうな。
(あ、結局こんな肉体労働しても、幸い生まれませんでした~。まだ子宮内にがっつりとどまっています。)
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by babamiori | 2008-06-30 13:51 | 週末の出来事
房総の、みのもんた。
今朝は、青空がやたらと鮮やかに感じます。
昨夜の雨で空の塵が一掃されたせいか、メガネやさんで裸眼から突然視力1.5になるメガネをかけた時みたいにとお~くの景色までくっきり見えるし。
いやあ、太陽って素晴らしい!!太陽バンザイ!
気分はすっかり岡本太郎。
臨月でさえなければ、ぶ~~んと遠くへドライブに行くのだがなあ…
先週末も結局、東京でどんより過ごしたしなあ…

そう、先週の金曜日にここで「産前最後に三芳村に行きます!」と言っておきながら、直後にニイニが突然どろんとした半目になり、熱を測れば予期せぬ高熱39度(前回の発熱が記憶にないくらい久しぶり)だったため、結局行けず仕舞いだったのです。今週中のどこかで時間をつくって行くつもりですが、万が一あちらで産気づいたときのために「入院用バッグ」を持参しなきゃなあ。最近のお腹の張りは、そろそろ臨戦態勢に入ったほうがよさそうな状態だったりします。
ついに、屋根裏から埃まみれのこいつを引っ張り出してきて、組み立てたりもしました。
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(実はもう生まれてます!
ってなわけはなくて、寝かせているのはポチンが育児の練習に使っているぽぽちゃん。)

そうだ、どうせだったら、三芳のセカンドハウスの畳の上で産もうかな?
3人目ということで緊張感のない出産になりそうだけど(痛みもなければいいんだがなあ)、もし「自宅出産」でもしたら、かなりビビットな体験になって、心に残るはず。このご時世、そんなヒトいないでしょ~と思うなかれ。自宅出産を選ぶヒトは0.2%もいるんですって!!
まあ、わたしみたいに場当たり的で無計画なのはNGだとは思いますが。

晴れて産み落として空ッ腹になったら、ぜったいバリバリ草刈りしてやるぞ!と今から息巻いているわたしですが、夫とわたしではおよそ手に余るこの広大な敷地の草刈り&営農を、親身になってお手伝いしてくださっているのが、地元のN田さん。(以前、空豆を送ってくださった、あの方です。)
彼がいなかったら、わたしたちはきっと路頭に迷っているはず。草刈りのお手伝いもさることながら、わたしたちが農家資格を取得するためのノウハウを教えてくださったり、田舎暮らしのありのままの良さを伝えてくださったりする、言わば南房総の先生ですね。
農作業の手際はもちろんプロ中のプロ。でも「奥さん大変ですね~!でもこどもはかわいいやね~!」とテンション高く話す口調は完璧みのもんた。昔どこかで司会とかしてました?ってほど、話が軽快で流暢なんです。(うちでは「房総のみのさん」と呼んでいます。ご本人了解済み。)そして、彼が農道を車で走る速度の早いこと…よくいろいろなところに連れて行ってもらうのですが、車で後ろを走っているとひゃ~~~と後ろ姿が遠ざかってしまってしょっちゅう見失います。あとで「ひょ、ひょっとして、昔走り屋だったとか?」と聞くと、「車はけっこう好きですね~。機械をいじるのが好きなもんでね~。大抵のものは自分で作ったり直したりできますね~」とのこと。どおりで耕具の修理など手際がいいわけだ。
N田さんに限らず、農家の方々は本当に器用でマメで、「生きること」のスペシャリストですよね。中身のみっしり詰まった生き方をしつつも、それが限りなくひそやかで質素で等身大で、ああ人間とは斯くあるべきだな、と思わされる次第です。

一方で、農耕的な人生とは真逆に、(誤解を恐れずに言うならば)余剰なものの纏い方の派手やかさやクールさを競う生き方もあり、普段のわたしはどちらかと言えばその世界のそばにいる気がします。そして、そんな「見る」「見られる」という刺激的な環境の中に身を置いた人生も魅力的だと思ってしまう自分も、いたりして。
…っていう自分を強烈に相対化して毒づいているのが、三芳にいるときの自分。デザイン?センス?自己表現?斬新?そんなもの糞くらえ!ってね。
ああ、めんどくさい性分。

うちの子たちはみんなN田さんが大好きで、姿を見つけると、さぞや迷惑に違いないと思われるほどべたべたべたべたまとわりつきます。
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ニイニはいつも「すげー、かっこいいー」と見とれています。
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1年半前、保育園の卒園式で
「大きくなったら、マグロの一本釣り漁師になります!」
と宣言したニイニですが、三芳には漁師に匹敵するくらいかっこいい生き様のヒトがたくさんいるので、最近心がぐらついているようです。
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by babamiori | 2008-06-24 12:22 | 田舎暮らしのこと
妊婦の戯言。だってしんどいんですもの。
さて。この写真はなんでしょう?
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正解は、お腹の中の赤ちゃん。の、頭の写真。(本日撮影。)
上を向いているところを、横から撮ったもの。分かります?
(夫は、この手の写真を見解くのがとても苦手で、何度見せても「何が何だかぜんぜんわからん」と言います。)

先生曰く、
「ごくごく羊水を飲んでるところですね~」
たしかに、口がもぐ、もぐと動いていました。
へーえ、赤ちゃんって羊水飲むんだー。
3回目のお産でも知らないことっていっぱいあります。

赤ちゃんの推定体重を出すたびに、先生に「うーん、大きいですね」と言われ続けてきました。ニイニも、わたし自身も4キロ弱で生まれているので、これは体質だと諦めています。
でも、あと3週間あるのに、すでに3230gというのは、ちょっとしんどい。(普通はこの週数では2600gくらいです。)月満ちるころには、4キロ超えるかもしれないと言われ、ビビりました。
いくら産道が開通済みだからって…大きいければ痛いに違いない。

でも別に、産むのは一瞬なので、いいのです。
覚悟はできております。

それよりなにより、今、めっちゃしんどい!
お腹が重い!
ぐりぐりぐりぐり動かれると痛い!
食事のあとなんか、地球儀みたいにお腹が張って、歩けない!
背中も痛い!
とんでもなく疲れやすい!
寝ても寝ても眠い!

はぁ。
南房総とは何の関係もない話ですみません…
ホントは、大きくなったサンショウウオのこととか、三芳村の家でとれた梅の実でつくったジュースがおいしくできたこととか、他にもいっぱいお伝えしたいことが溜まっているのですが、体力が追いつきません。(って、妊娠の愚痴を書く体力はあるくせにね。ガス抜きに書いてます。お許しを。)
いやあ、わたしは妊娠や出産にトラブルがまったくない方で、他の妊婦さんよりもぜんぜん楽ちんなのかもしれないけれど、やっぱり子供を産むって大変です。
でもまあ、産んでおくと、カワイイのが育つっていうのは分かっているからなあ。
ここはひとつ、我慢しよう。

こんなへなちょこな状態のわたしですが、これから三芳村に行ってまいりまーす。
今後当面、何もできないうちの男衆2人だけで三芳に行ったときに困らないように、一応、生活のあれこれを説明しておかねばと思って。
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by babamiori | 2008-06-20 17:15
実はわたし、火フェチです。
しばらく、梅雨の中休みが続いてますね。
汗ダラダラほど暑くなくて、蚊がいなくて、緑の深まる匂いがして、夏がはじける予感が小躍りしているこの時期の晴れ間って、わたしは大好きです。

去年はお腹に誰もいなかったので、ちょうどこんな季節に三芳村の我が家にてバーベキューをしました。
仕事の締切をぎりぎりクリアして、準備もままならないまま当日を迎え、遠路来て下さった方々が着くなり忙しく立ち働いてなんとか陽のあるうちに食事にありつけたという、過酷なバーベキューでしたけど。(こんどはもっと用意周到でお呼びします~)
食材はほとんど三芳産。ぜーんぶうちで収穫したものです。と言いたいところだが、ぜーんぶ道の駅で購入。
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外でわいわい食べると、何でもかんでもおいしいのです。
(そうそう、地元の大工の村上さんご夫妻が持ってきて下さった、三芳村のセントシュバインというお店のソーセージは絶品でした!)
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あらかた食べつくして日が傾いてきた頃、子どもたちに、次回のバーベキューで使う食材を植えてもらいました。(その後、2回目のバーベキューができてなくて、これらは収穫時期を過ぎて枯れてしまった。うーんごめん!)
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去年は、お腹に誰もいなかったのでね。こんなことを企画する元気もあったんですよ。
でも、今年は勝手が違う。あと3週間くらいで生まれてしまう身。できることは限られています。
…そう、妊婦だからって何にもしないっていうのは、精神衛生に悪い。
せっかくの梅雨の晴れ間は、妊婦にだって有効に使う権利と義務があるのだ!
というわけで、バーベキューに代わって「焼き芋&焼きタケノコ大会」を家族でささやかに催しました。
実利を兼ねたこの催し。夫が刈った雑草の枯草をわっせわっせと搔き集めて、その中にさつまいもと真竹(裏の竹藪からニイニがとってきた)を放り込んで、雑草と一緒に焼くというもの。
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実はわたし、こうやって枯草を燃やすのが大好きなんです。
家から出たゴミでよく燃えそうなものを下の方に入れて、チャッカマンでじわっと燃やす。それがうまいこと雑草に燃え移ったら、なるべく火が絶えないようにあんばいを見ながら火かき棒(っていうかそのへんの枝)で火力を調節する。
その時の歌もちゃんとあるんです。
「火よ育て~ 火よ育て~(♪ミドレラソ~)」
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燃やすものが足りなくなると「火が死ぬ!火が死んじゃう!!」と大騒ぎして子どもたちに枯れ草を集めてきてもらい、上にふあっと乗せる。うまいことじりじりぱちぱちと燃え広がると、「火が生き残ったぞ」とニヤリと笑う。

そんなことをしていると小一時間あっという間に経ち、中に入れておいたタケノコとお芋は食べごろに。
「どうかな~。出してみるか」
タケノコのほうは、こんなかんじ。
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う~んよい匂い~。剥いてみますか。
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すばらしい!食べるところはちょっとだけど、おいしそ~~!

焼き芋のほうもいいかんじです。
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なんとも素朴なバーベキュー。
どっちも塩ふってその場でぱくりっ。で、終了。
でも、ある意味、たまらなく魅力的なイベントでしょ?

実は、梅雨の晴れ間に限らず、いつもこうやって枯草燃やしをしているわたし。草刈り後の枯草は放置しておくと次の草刈りの時に恐ろしく邪魔になるため、こうやって集めて燃やすのは誰もがやることなのですが、それにしてもこの作業が好きでたまらないから必要以上にいつも燃やしている気がします。(東京にいるときも、紙類などの可燃ゴミがたまってくると「あー、これ庭で燃したい」とどうにもムラムラしちゃう昨今。)
気がつけば煙の中にいるわたしを見て、夫は「また燃してるのか」と呆れますが、わたしの楽しみに口出さないでよ、と背中で語って無視。黙々と火と向き合い続ける姿は、ちょっぴり鬼気迫るものがあるようで、子どもたちは焼き芋とかしない限りはあんまり近寄ってきません。

村上春樹の「神の子どもたちはみな踊る」という短編小説集の中に、夜中に焚き火をするのが趣味という男性が出てくる話があるのですが、わたしはいつも火を見ながら、この話を思い出すんです。
そして、心の中のしんとした部分に届くのは、この火の赤さだけなのかもなあ、なんて思ったりします。
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by babamiori | 2008-06-18 10:50 | 週末の出来事
地震で斜面地が崩落したら、一瞬でなくなるであろう家。
週末は、日本でも大地震が起きましたね。
岩手・宮城内陸地震。
何とも言えず不安を掻きたてる「緊急地震速報」の警告音を聞きハッとした次の瞬間、東京でもぐらぐらっときました。

活断層の直上にあった山の斜面が崩落したり地盤が陥没している映像が映し出されていましたが、何と言うか…タニンゴトとは思えない気持で見ていました。

わたしたちの三芳村の家は、小さな山の山肌にくっついているような家で、今回のような地震があったら完全に土砂に飲み込まれて消失してしまいそうなものなんです。
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おかげで景色はとてもいいのですが。
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(ちなみに、うちの屋号は「ウエンダイ(上台)」。まさに、山の上のほうにあるからです。
この集落の家にはみんな屋号があり、むかーしむかしから苗字ではなく「ゲンザエム(源左衛門)」とか「オオエンキョ(大隠居)」といった屋号で呼び合っているとのこと。かっこいい!)

例えわたしたちが三芳村にいないときに災害が起こったとしても、ご近所の方々は大丈夫だったかな、隣の牛舎はどうなったかな、なんて気が気じゃないはず。地震による孤立集落の映像などをテレビで見るにつけ、我が事のように心が痛みます。
もちろん、東京に大地震が起こる不安だって相当なものですが、もし三芳村に家を持たなければリアルに想像できなかったことって、結構あるんです。(まあ、わたしが愚かで通常の想像力が欠如しているせいかもしれないけど。)

地震だけじゃない。
田舎で暮らす人々の、ひっそりとした生活を脅かすものって、たくさんあります。過疎化や少子高齢化によって、それこそ農耕したり草刈りしたりする人がいなくなってしまい、今のように里山を維持することができなくなる未来がくることは容易に想像できる。そうしたら、うちの集落はどうなってしまうんだろう。後継ぎのいないおじいさんやおばあさんたちは、足腰たたなくなったらどうやって生活するんだろうか、村はなくなってしまうんだろうか、この風景はたちまち荒れ果てて変わり果ててしまうんだろうかって。

それから今、バターの品薄によって注目されている酪農家の方々の苦労も、実際に隣が酪農家だったりするとすごく身近に感じます。
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先日も、部落の伝達事項でうちにいらした酪農家のYさんが、「いやあ、飼料は高いし減産調整はあるしで、いろいろきびしいですよ~」とぼやいておられました。
「うちだけじゃない、このへんは花卉の栽培をしている方も多いでしょう、原油高で大変ですよ。ビニルハウスの暖房代考えたら、商売あがったりだよね」
こういう話、ニュースとしては知っています。バターがない、ガソリンがたかっ!とかね。
でも、実際にご近所に酪農家や花卉栽培農家の方がいると、ばーんとその方たちの顔が思い出されて、それこそ身内の心配事みたいに親身に考えざるを得ないマインドになってしまいます。

(そういえばこの前の母の日に、南房総は丸山町でカーネーションの生産をしている鈴木浩仁さんから、とっても素敵なカーネーションをいただきました。
1輪1輪、ハート型をしているんです!
彼は「レリシア・カーネーション」というバラのように大きく開くカーネーションを作ることができる世界唯一のお方で、業界ではかなり有名らしい。でも実際にはまっっっったく飾り気のない優しくて素朴な人物。作る花はとってもアーティスティックなので、その落差に惚れってかんじ)
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「それはそうと、牛乳を固めたものって食べた事ある?」
Yさんはそう言うと、軽トラの助手席をごそごそ。
「え?チーズのことですか?ヨーグルト?」
「ちがうちがう、乳脂肪分を固めたものなんですよ。よければどうぞ」
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この丸い円盤状の物体は、持つとずっしり重くてびっくり。
味は乳酸発酵していないモッツェレラチーズみたいなかんじ、あるいはクリーミーなおからってかんじです。Yさんは甘辛く煮て食べるそうな。わたしは、うすーく切ってオリーブオイル&ガーリックでかりっと焼いて、塩ふって食べました。お酒のおつまみにぴったり!
すっごくおいしかったけど…一体なんていう名前のものだろう?売っているのは見たことない。

何はともあれ、三芳村に家を持つことで楽しみや喜びも倍増しましたが、今まで自分たちから遠かったさまざまな状況に対して無関心でいられないことが増えたのも事実。
一度、しっかり気づいてしまったり、感じてしまったことは、もう無視できないから、おのずと自分の生き方も変わってしまいますね。うむ。
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by babamiori | 2008-06-16 11:07 | 南房総のこと
脱輪の被害者たちの、声なき声を聞け。
あーあ、今日は朝から雨ですって。車ないと不便だなあ…

車、ないんです。ただいま入院中。
困ったなあ、臨月の妊婦には車は必需品なのに。
(あれ?妊婦って運転しちゃマズいんですっけ?)
高速を走るとガタガタと挙動不審に震えだすので、車検を兼ねて点検してもらうことに。
なんでそんなことになったかって?
釣れなかったからなんです、1匹も。
釣れてりゃこんなことにならなかったと思うんだけど。


土曜日、ニイニと夫が
「ママ!夕飯のおかず、たくさん持って帰るね!用意しないで待っててね!」
と張り切って釣りに出かけていきました。
「オッケ~、期待してるよ」
と笑顔で送り出したのが、午後2時。

あたりが闇に沈む午後7時半。やっと帰ってきたふたりの手には、ちいさなサバが2匹だけ。
もちろんこっそり鶏の唐揚の準備をしていたわたしは、余裕でニッコリ笑って言いました。
「いいじゃない、これ揚げて食べようよ。ところで、これ釣ったのはニイニ?」
「…隣の韓国人のおばさん」
だれだそれ。
「パパもオレも、坊主。隣の韓国人のおばさんは、釣りは初めてっていうのにたくさん釣ってたよ。一緒に来てたおじさんの、教え方がいいみたい」
そう言って、暗い暗い恨みがましい目で、夫を睨むニイニ。
「おい…パパが悪いのか?パパ、がんばったぞ。保田漁港の釣り場が工事で入れなくて、次の釣り場もお祭りやってて入れなくて、次の釣り場も駐車場がなくて入れなくて、それでも諦めないで釣り場を探したじゃないか!」
「そうだけど…隣のおじさんは、それじゃ仕掛けも餌もダメ、釣れないよって言ってたじゃん」
「まあ~~な~~。でもなあ難しいんだよ、釣りってやつは!運だってあるし!」

その夜、夫はずうっと、うじうじ。
「ニイニに悪いことしたなあ。半年ぶりの、待ちに待った釣りだったのに、坊主じゃなあ。がっかりするよなあ。オレが悪いわけじゃないと思うけど、オレがニイニだったら、恨むよなあ」
「そういやニイニ、お布団の中でこっそり泣いてたよ。日記書いてたら悲しくなったんだって。『1匹もつれなかったつり』って題だったよ」
意地の悪いわたしは、メゲる夫に追い打ちをかけるように言いました。
「もう!仕方ないだろ!オレだって釣りたかったんだぞ!いっこもググッとこない釣りなんて、オレだって楽しくないんだぞ!」
そんな訳のわからないだだをこねて、夫は寝酒を煽り布団にもぐりこんだのでした。

翌日は朝から雨。東京に戻る日です。
「晴れたら近くの川でガサガサをやってやろうと思ったけど、この天気じゃなあ」
そう言いながらも、「次来たときにガサガサができるポイントを探しながら帰ろう」と、すぐに館山自動車道に乗らずに下の道を行き、内陸をはしる湊川や志駒川をのぞきながら帰ることに。

湊川に絡みながら北上する国道88号を走っていて気付いたのは、地図にあった「湊川」というのはわたしたちの予想に反して、たいした川だということ!
この川によって深い渓谷が形成されていて、車道からは川面が見えないほどです。
「まるで房総じゃないみたいに、彫りの深い風景だな」
いつも海沿いの道ばっかり通っていたから、内陸にこんな雄大な景色が展開されている場所があるなんて、全然知らなかった…

「でも、これじゃあガサガサはできないな。車をとめて網をかついでひょいっとできる感じじゃないもんな」
夫は、ニイニに昨日の負い目があるらしく、ガサガサのポイントを見つけることにこだわっています。
「君津のインターの方に戻る前に、ちょっと脇道に入ってみてもいい?」

どうぞどうぞ♪

なーんて、言わなきゃよかった~~~~

川の支流をまたぐ小道を選んで、名もない田舎道をうろうろしていたわたしたち。舗装路からはずれて、林道のようなダートロードに入ったのはいいのですが、ナビで確認すると先は行き止まり。
「ダメダメこの道、どこにもつながってないわ。バックして」
はいよ、と、バックの得意な夫はぐるっと後部を振り向いて、けっこうなスピードでぶい~~と下がります。
と、そのとたん。
ずるずる、がたん。
突然車体が右に傾き、うぃーーーーん、と、動かなくなってしまいました。
「あれ?あれ?側溝あったか?ハマったか?」
慌てて運転席から降りようとするも、完全に傾いてしまってドアが開きません。
仕方なく、助手席のドアをうぅーんっ、と思いっきり押し上げて、そこからふたりで脱出。
外からみると、何とまあ…道の横が田んぼみたいなぬかるみになっていて、そこにずぶっと右側が埋まってしまっている状態。
アホなこどもたちは、「いぇ~い!ジュラシックパークでティラノに倒されたバスに乗ってるみたーい!」とアトラクション気分ですが、フツウの大人であるわたしは、コケた車を前に、茫然。
お手上げ。
なすすべなし。
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「どうする?」
「ジャフるか」

ぜんぜん自慢じゃありませんが、わたしたち、JAFを呼ぶのは慣れているんです。以前乗っていた車が晩年そうとうのポンコツになり、アクアライン走行中にファンベルトが切れて突然重ステになったり、ボンネットからしゅーしゅー煙が立ちのぼったり、エアサスが壊れてとんでもないシャコタンになったり、致命的な症状が次々現れ、そのたびにJAF。
年会費6000円なんて、かるーく元をとっています。
もちろんケータイに番号が入っています。
今回も、躊躇することなく呼ばせていただきました。

待つこと、55分。
青い救い主の姿が!ありがたや~~。
手慣れた様子でうちの車の前にまわりこみ、牽引ロープを取り付け、ぶいぃぃぃーん!
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あんなに傾いていた車体がみるみる立ち直り、道路にあがれた!
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無事、脱・脱輪です。
あーよかった。助かった。
毎度思うのですが、JAFさんってすごい…ありがとうございました。

それにしても、すごいぬかるみにハマッたものだな。車輪が泥輪。
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(このときは分からなかったけど、道に乗り上げるときにこの車輪の裏がざっくり切れてしまったらしい。それが、高速で走るときの震えの原因だったようです。結局、前輪のタイヤ交換が必要となり、ご散財・涙。)
やれやれ、とんだハプニングだったわ。
せっかくニイニのために、ガサガサの場所を探してあげようと思ったのに、こんなことになっちゃってごめんね。

…なーんて、謝る必要いっこもなし!!

JAFが来るまでの55分、夫とニイニがいたのは、この事故現場から徒歩3分のところを流れる志駒川。
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「時間あるから、やるか」
まさか…この雨の中、この事態の只中に、あなたたちってば。
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とってきてるよ…エビ。ドジョウもか?
わたしとポチンを置き去りにして!ガサガサやってきたのかい!
「まあ、いい暇つぶしになったな、ニイニ」ですって。
もう、本当に、男衆の考えることは分からんです。

ところで、置き去りにされていたのはわたしとポチンだけではなかったんです。
濡れティッシュを敷いたタッパーの中で必死にこらえてたんだよ、妊婦のイモリだって。
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上陸前のサンショウウオ(か、イモリ。どっちだろう?)の子供だって。
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みーんな、傾いた車の中で、辛抱してたんだぞ!
三芳村でニイニにつかまっちゃったのが運のつきだね。
まったく、いいも悪いも、我が家は基本的にニイニを中心にまわっている気がします…
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by babamiori | 2008-06-12 00:14 | 週末の出来事
実はうち、ホタルでできちゃった家族なんです。
「たかーい橋の上で告白すると、高所ドキドキ&告白ドキドキの相乗効果で恋が実りやすい」
とよくいいますが、わたしにいわせりゃ、そんな小細工ダメダメ。
女心に訴えるもの、それはずばり「ヒカリもの」しかないでしょう!(もちろんアジサバではない。)キラキラ光る石にクラッとくるのは昔から、女とカケス、と決まっています。それからついでに「本物」にも滅法弱い。というか、基本的に本物以外には心が動きません。

そんなヒカリものが財力的にご用意できない方、あるいはそんなヒカリものが欲しい女はサイテーだと毒づきたくなる方、こちらで代用してみては?
代用どころか、正真正銘の、本物のキラキラでっせ。
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ホ、ホ、ホ~タルです♪
こいつを見せれば、女はイチコロ、間違いなし!
なにしろ、わたしの小学生の時からの悲願は「好きなヒトと一緒にホタルを見ること」なんですから。(なんの根拠にもならないと思うでしょう?そーでもないんです。何のことだか、最後に告白します。)

小さい頃のことですが、初夏になると毎年近所にある椿山荘の「ホタルの夕べ」に行くのが我が家の恒例のイベントでした。わたしはこれがとても楽しみで、「ホタルの夕べ」のある日は学校の授業が手につかなかったほど。椿山荘の庭をアイスを食べながら歩くのと、竹の籠に入ったホタルを持って帰るのが楽しみで楽しみでしかたなかったのです。
そんな無邪気なイベントだったはずが、いつしかわたしの中で、この家族行事に対して妙に屈折した感情を抱え込むようになってきまして。
提灯型の入れ物に入ったアイスを食べながら、妹と一緒に「やーひかってるー」「こっちにもいるよーほらー」とはしゃいで見てまわること自体は決して楽しくなくはなかったのですが…しっとりと濡れた闇、儚い光の明滅、この甘い風情、この胸の高鳴り、こんなにステキな夜なのに…何かが圧倒的に違う…と、得も言われぬもやもやが、毎年ちょっとずつ胸の底に澱になって溜まっていくようになってきたのです。
そしてついに決定的な結論が導き出されたのが、中学のとき。
『ホタルは、親なんかと見るもんじゃ、ない!』
それから先は、「ホタル見に行こー」と当たり前のように誘う親を冷たく一瞥し、「今年はやめとく」と断るようになりました。
ああ、なんて可愛くない。思春期の女の子って最悪!
でも、当時のわたしは、こんなロマンチックな場所に家族一同なんかで出かけなきゃならないなんて本当に面白くない、という不本意な思いでいっぱいだったんです。それが昂じて『大人になったら絶対、世界一甘いホタルデートしてやる!それまで、半端なホタルは見てやるものか!』というドロリと暗い決意を生み出していった次第。

…それから早、20うん年。
「三芳村で、ホタルが見られる」
こんなビッグな情報をゲットしたため、急遽、夜家族で見に行くことに決定!

うちから車で15分ほど、暗い暗い田舎の細道をずんずんいったところにある「中堰」。こどもたちを対象にした自然教室などもひらかれたりする、豊かな自然がそのまま残っている場所です。ここに野生のゲンジボタルが生息しているというのです。
しかも6月の上旬の今は、ホタル観賞にはどんぴしゃの時期。

「さてさて、ほんとにいるかな~」
駐車場と書かれた単なるぼかんとした空き地に車を停め、期待を胸に漆黒の闇の中を歩き出します。(ホタルの観賞のためか、まわりに電灯はまったくありません。)
懐中電灯で足元を照らしながら、田んぼと林の間に流れる水路のほうに歩いていくと、おっ、もうなんか…光って飛んでる!
ひゅう、ひゅうと青緑の強い光が彷徨っているのが、はっきりと見えます。
「ホタルいる!」
こどもたちは眼の前の光にいきなり興奮して、光の方へと走り出しました。
「あぶないよ、田んぼにおちるよ!」
慌ててポチンの手をつかみましたが、ニイニはひとりで水路の方へどんどん行ってしまいます。
後ろから親がわらわら追いかけていき、水路の脇に這った小道へと進んでいくと、そこはもう、ホタルの世界…
「いるよ、いるよ、ホタルいっぱい…」
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水路沿いの木の葉にとまって光るホタル、林の方へふあふあと飛んでいくホタル。光っては消え、消えては光る命の灯りがそこかしこに見えるのです。あまりに幻想的な風景に、うわあ~という声がおのずとこぼれます。
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ああ、なんて美しいんだろう。(写真ではほとんど伝わりませんが。)

自分が親という立場で、二人の子供を連れて来ていることも、3人目を孕んでいることも、忘れてしまうほど。
まさに、うっとり…

その時です。
「パパーママー、カワニナがいっぱいいるー!」
という、超現実的なニイニの声。

なんだいニイニ大きな声で。それってホタルの餌のカワニナのことかい?
こんなに真っ暗なのに、なんでカワニナがいるってわかるんだい?
だいたいニイニ、どこにいるんだい?
「ここだよーママ。エビもいるし、サンショウウオの幼生もいるよー!」

に、ニイニ!
一体そこでなにをやってる?!
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ペンライトを片手に橋から身を乗り出すその姿は、はっきり言って異様です。
「ほらー、見てよ、エビの目が光ってる!」
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確かに、光ってるよ、間違いない。
でもニイニ、わたしたちはホタルの光を見に来たんで、エビの目を見に来たんじゃないと思うんだけど。

そんなこたぁおかまいなしに、こんどは水路の脇に移動して、またもや墜落せんばかりに手をのばしています。
「ちっくしょー、ザリガニがいたのにのがしたー」
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もう…あきれ果ててコトバがありません。
「おっこちないでよ」
とだけ声をかけ、あとは夫にまかせることに。(夫は精神年齢がニイニと同じなので「すげー!夜は生き物の活性が高いぞ!」と一緒に水の中をのぞきこんでいました。)

ポチンはさすがに女の子だけあって、ちょっとはまともに楽しんでいた様子。「ほたるさーん」と言いながら光を追いかけて、両手でふわっと上手につかまえていました。
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結局、1時間ほど楽しんだホタル狩り。
こどもたちは闇のイベントに大興奮で、ぎゃーぎゃー大騒ぎでした。
わたしもとっても楽しかったけど…
ロマンチックなホタルの夕べ、にはおよそ当てはまらない現実を直視した夜でもありました。
ま、この期に及んで望むことじゃあるまいな。


で、ここからちょっと告白。
夫とわたしは、結婚前、月夜野というところにホタルを見に行ったことがあるのです。その時あまりに美しくて、嬉しくて、わたしはなんと「隣にいるこのヒトとずっと一緒にいよう」と思っちゃったんですねー。つまり、ホタルに目がくらんで、ついウッカリ結婚しちゃったというわけ。
それでもって、さらにすごいことに、その時すでに、わたしのお腹に子供がいたんですねー。もちろんそんなことは全然知らないで、翌日、渓流でけっこうハードなラフティングなんかやっちゃったという恐ろしい妊婦。それでも何の問題もなく出産にいたりまして、結果オーライ。
で、その後もご覧のとおりすくすく育ってますよ。
b0128954_029869.jpg

ニイニもポチンも、いつまで嫌がらないで親と一緒に三芳村に来てくれるかな。

(…ね?ホタルが女心をつかむって、あながちウソじゃないでしょ?)
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by babamiori | 2008-06-09 23:54 | 南房総のこと
インフォ:三芳村の中堰でホタル見られます!
緊急インフォです!

南房総市の三芳村、中堰というところで、まさに今ホタルが見られます。
場所はこのあたり。(近くまで来ると、「中堰」と書かれた道標が出てます)

田んぼの脇の水流沿いに自然観察路がついていて、
そこからよく見ることができます。

都心に住んでいるみなさん、ホタルなら目白の椿山荘でビュッフェ付ホタルの夕べがありますが、三芳村のホタルはまったく違う自然の味わいがあって、いいですよ~。派手じゃないけどね。今週、来週が見ごろかも!週末どこにも行く予定がない方にはオススメ♪

我が家は昨夜、行ってきました。
今年のホタルは、去年より光る力が強かった気がします。
とても、とても、とても綺麗でした。
このことは、また後日ゆっくりご報告しますね。
(今日はまだこれからやることがいーっぱいあるので@三芳村)
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by babamiori | 2008-06-07 10:59 | 南房総のこと
イモリンよ、おまえもか。
「このイモリたち、ぜんぶオスだよ」
と自信満々に言っていた夫の根拠はなんだったのでしょうか。

「ママー、水草に卵がついてる」と、イモリの水槽に張り付いたまま叫ぶニイニ。
「ああ、あれは違うって。黄色っぽい丸いやつでしょ。水草の芽だよ。パパが言ってたもん」
そう言って取り合わなかったのが2週間前。「パパが言ってた」のひとことで渋々引き下がったニイニでしたが…その数日後。
「ママー、ぜったい卵だって!」
「だからー、違うって。」
「違わないって!!中に赤ちゃんイモリがいるって!!」
半狂乱でわたしの手を引っ張るニイニに仕方なくついていき、水槽の前にどっかと座ってしげしげ見ると。
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「た…たまごだ」
おじゃこみたいなやつが入ってる・・・

「でしょー言ったでしょー卵だって!ぜんぜん聞いてくれないんだから!ちゃんと見ればすぐ分かるのに!」
鼻の穴を膨らませて息巻いているニイニの脇で、今後の展開を考えて完全にトホホのわたし。
…どーすんのよ、この子。
水草についている卵は、どうみてもこれっきり。
こいつ、ただ1匹だけのために、遠路はるばる生きたイトミミズを買いにいくのかい?
ブラインシュリンプを孵化させるのかい?
それは、誰がやるのかい?
せっかくサンショウウオの幼生が大きくなってきて、生き餌を調達する苦労がなくなったばかりだっていうのに。

まあでも、仕方ない。赤ちゃんに罪はない。
四の五の言わずに孵化前の準備をしてあげなきゃ。
というわけで、卵が食べられてしまわないよう、別水槽にうつしてやりました。淋しくないように、ママのいる水槽のお隣りにおいてあげましょうか。
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…なんて観賞価値の低い水槽なんだろう。
何も入っていないようにしか見えない。

それから3日後、ゴミみたいに小さな赤ちゃんが生まれました。
体長4ミリくらい。
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イモチビの誕生です。

うーんでも、1匹っていうのは、さみしい…
普通イモリは1回に数十匹の卵を産卵するらしいのですが、他のやつは食べられちゃったのでしょうか?
あるいは、三芳村の田んぼにて産卵途中の妊婦さんを捕獲してしまい、産み残した分を仕方なくここで産んだのでしょうか?
この子は、生まれてからいちども仲間の顔を見ることもなく、育つのです。競争も刺激もない世界で、水槽の外からでっかい人間に覗かれるだけの人生。(イモ生か。)この子にとって、生きることにどんな意味があるんだろう、いっそお隣りの水槽で親の餌になってた方がよかったんじゃないか?なんて思えてきたりして。
とはいえ、水槽の底でひとりしーんとしているこの子の姿をしげしげ見ていると、せっかく生まれてきたんだしなあ、めんどくさいけどせめて大人になるまで見届けてやるかなあ、という気持ちにもなってきます。
っていうか、卵を見ちゃった時点でそれしか考えてないんだけどね。

それにしても、今年の出産ブームにはお手上げです。
みんな産みすぎー。子宝の神サマにとり憑かれたとしか思えません。
ヘタな神社に行くくらいだったら、うちにおいで!
と、言いたくなる昨今。


ところで、この子は一体、誰の子なのかしら。

そこでギョッとしている、おまえか?
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そこで隠れたつもりでいる、おまえか?
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そこで逃げようとしてる、おまえだな?
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どいつもこいつもタニンゴトみたいな顔して。
母性のかけらも見られないぞ。
(両生類だからしょうがないか。)
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by babamiori | 2008-06-05 10:43 | 東京にて
売主さん、わたしたちまだ使ってますよ、あれもこれも。
ちょっとだけ、自分のことを話しますと。

わたしは花の20代に、ほぼずっと建築設計三昧の日々を送っていました。長い大学生活を終えて就職したのは某設計事務所。フツウに朝10時から夜25時まで働き、休日も建築の展覧会をハシゴするような生活でした。その頃一緒にがんばってきた同世代の友人たちはみな(わたしと違って)その後もがんばりつづけ、すっかり立派な建築家になっていたりして、雑誌の執筆のお仕事を手掛ける今のわたしにとっては取材相手だったりすることもしばしば。

そんなですから、うちが南房総にセカンドハウスを持ったという話をすると、みんな異口同音に「へ~、どんな家たてたの?!」と聞きます。
「たててないよ、古い家付き物件だったから」とだけ伝えると「古民家?いいなあ。じゃあリフォームしてるの?」なんて興味津々。「いやいや…ただの古い農家だよ。リフォームはね…ひと部屋だけ畳を替えて、トイレに合併浄化槽をつけたことくらい、かな~。そんなにお金ないしねーハハハ」としか言うことがありません。
(ちなみにこれが合併浄化槽。丸いフタの下に巨大な円筒が3つ埋まっていて、せっせと分解してくれているんです、もろもろのブツを)
b0128954_11371933.jpg

お金がないのはホントですが、そもそも、リフォームする気があんまりないんです。
実は、わたしはすんごい無精者…
設計を生業にしていたなんて、恥ずかしくて言えません。
だって、この家を譲り受けたとき「あちこち手を加えて、わたしたちらしい家にしよう!」と創作意欲に燃えるどころか、「ラッキー!そのまま使える♪」とほくそえんでしまったんですもの。
で、案の定「いいよいいよ、壊れてないし。上等上等」「これももっとダメになったら換えればいいや」「うーん、拭けばまあ使えるか」と、前の方が使っていたモノや空間をほぼそのまま使用している状態。

そもそも、この物件を見つけたときの最大の付加価値は『明日からでも使える家がついている』ということ。売主さんが、家財道具をほぼ置いていってくれたため、テレビも洗濯機も冷蔵庫もコタツも布団も鍋釜も食器も草刈機も熊手も台車も物干し竿もサンダルもぜーんぶ最初からあったんです。
まちがいなくラッキーでしょ?


…では。
なんの前触れもなく恐縮ですが。
売主さんから譲り受けた数多のモノの中で
 「特に気に入っているもの ベスト3」
を発表したいと思います。

第3位!じゃじゃじゃん!
b0128954_11384647.jpg

「寿山福海」の額縁。
これが、西側の部屋の真ん中にどーんと飾ってある我が家。
‘寿は山のごとく、福は海のように’という意味らしいです。
なんとも、お目出度いコトバじゃないですか!
いつからこの額が飾られているのか知りませんが、ここに住んでいたご先祖サマ(もちろん、売主さんのね)がこれを見ながら天寿を全うした(かどうかも知らんが)と思うと、おいそれと外せないんです、この額。

(ちなみに、この土地の地目には「宅地」「田」などとともに「墳墓」というものもありました。
フンボ!
かつては、ご先祖サマのお墓を自分の敷地の中につくっていたというわけ。
「あの~、そのへんを掘り起こしたら、お骨がぞろぞろ出てきたりとか…」と、契約前に恐る恐る売主さんに聞いたことがありますが、「や、ないですよ!もうお墓はうつしました」とのことで、ホッとした覚えがあります。)

では、第2位!
b0128954_11391929.jpg

籐のリクライニングチェア。
これはまことに心地のよいイスです。
眺めのいい窓際に置いて、草刈りの合間にふ~っと一服。そんな時夫は必ず、
「いや~、大変だけど、この土地にしてよかったなあ」
と、言います。
ホントに必ず言います。
b0128954_1140063.jpg

東京で平日あくせく働いて、週末この家にころがりこんで、それでもやることに追われてバタバタして、やっと一息つくこの瞬間。
疲れがどどぉーっと音をたてて抜けるんです。

そして、堂々の第1位は?
b0128954_11404273.jpg

もちろん、草刈マサオクン。
こいつがいなければ、うちは荒野です。
この草刈機に油をたっぷりそそぎ、革手袋をして(フツウの軍手だとマメがすぐできる)、目深に麦藁帽子をかぶり、手ぬぐいを首に巻き…
ひたすら、ひたすら、草を刈る。
b0128954_11441065.jpg

大変です、冗談じゃなくて。
夏なんかは、朝から海に行き、午後には引き上げてこどもたちに昼寝をさせている間に、夫婦でがんばる。
疲れた体に鞭打って、がんばるのです。
そして、ママはついに、ダウン。
b0128954_1144329.jpg

なーんて言うと、辛いばっかりみたいだけど、やっているときは結構楽しいもの。がんがん刈っていく快感があるからこそ、がんばっちゃえるのです。
草刈りがまだヘタクソなわたしたちは、刃をすぐにぼろぼろにしてしまうのですが、いつもN田さんにメンテナンスをしていただき、使い続けています。
早く上達して、キレイに素早く刈れるようになりたいなあ!

…ところで、番外編。
ずーっとこの家にいる(と思われる)大切な存在がもうひとつ。
b0128954_11445112.jpg

クモです。
体長10センチくらいかな。ガラスの後ろにいらっしゃいます。
この巨大なクモさんは、うちの中にいる虫たちをいっぱい食べてくれるありがたいお方。最初は気持ち悪くて「やだ~!」と逃げていたのですが、最近では「よっ、また逢えたねっ!」とあいさつする間柄にまで発展。
「このお方を無碍にしちゃあいけないよ。クモは家の守り神なんだよ」と子らを諭しています。

そんなわけで、わたしたち、まだまだこの家を建て替える気は毛頭ありません。

ほれ、いわゆるおじいちゃんおばあちゃんの家って、煮物の味みたいに確立した雰囲気があるでしょう?そういうものに対して、何か自分らしいデザインを施したいという意欲は、どうも湧かないんですよね。コテコテに保守的だとは思うんだけどね。
こどもたちにとっても、わたしたちにとっても、突然できた「ふるさと」みたいなこの家。生まれたときからコタツさえ使ったことのないわたしですが、今では「冬はコタツに限るぜ!」と心の底から思えてしまうんです。
先人の残していってくれたモノを利用して、じゃなくて大切に引き継いで、おおらかに住んでいきたいと思います。
(でも結局、お金ないし、無精だし、っていう理由が大半だったりして)
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by babamiori | 2008-06-03 12:07 | 建築について



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

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