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大晦日、三芳村の家で紅白を見ながら。
振り返れば、悲しいことや辛いことがわりとたくさんあった今年。

でも、悪いことばっかりでもなかったな。

ひとつ。
マメが生まれてくれたこと。
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生まれてくれて、本当にありがとうね。

もうひとつ。
家族5人が、元気に過ごせたこと。
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うん。
まあ、究極は、これだけで充分だわ。

そして、実はもうひとつ。

ついに、農家になりました!

「ボクのママはいつか地主」から読んでいただいている方々にはお分かりいただけているかと思いますが、2007年1月に購入した三芳村の8700坪の土地のうち、約3000坪が農地で、この部分はずっと売主さんから借りている状態のままでした。
なぜなら、農地は「農家」しか持つことができず、わたしたちは「農家」ではなかったから。

でも2年間土地の管理をなんとかかんとかやりつづけ、やっと、地元の農業委員会の方たちに認めてもらい、晴れて農家の仲間入りを果たしたのです。

でも、まだまだわたしたちはなんちゃって農家にすぎません。
これからも地元の方々に教えてもらいながら、がんばって、胸張って「農家です」と言えるようになりたいと思っています!

思えばこの家にも、2年間お世話になったんだな・・・
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・・・ありゃ。
廊下に笹が。
これからも草と闘っていきていかにゃならんということか。


このブログをずっと見てくださった皆様、本年も大変お世話になりました。
ブログが縁でお知り合いになれた方もいました。
来年も、くだらなさに磨きをかけた内容で三芳村のあれやこれやをお届けしたいと思います。

どうぞ、よいお年を!!(あと20分だわ)
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by babamiori | 2008-12-31 23:38 | 田舎暮らしのこと
あっちもこっちもあるとたいへんなのです。
肩で息をしたくなるほど忙しい…

年越しを三芳で、と思ったら、これがえらい大変でして。

東京の家の大掃除とお正月の用意をすませてから、出発せにゃならん。

今日なんか、朝いちばんにオウムのミリちゃんのかごの掃除、ピョン吉(カエルではない。ゴールデンレトリバーの名前。仮名ではない。)の居場所の大掃除、ユーティリティーの片付け、トイレ・風呂掃除、昼からはお正月に食べるものの買い物、三芳の家で食べるものの買い物、今日食べるものの買い物、リネンの洗濯、サンショウウオのえさやり(12匹分)、その合間にぽちんがサンタからもらった「ホイップる」という似非生クリームで食べられないケーキやクッキーをつくるというおそろしく手間のかかるおもちゃで遊ぶ手助け、マメの授乳、離乳食、そんでもって三芳にいくための荷物の準備、仕事の人たちへの連絡、などなどなど・・・

ふ~・・・

早くくつろぎたい…

でもあっちでも草刈りも竹刈りも大掃除もあるなあ…
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by babamiori | 2008-12-28 23:34 | 東京にて
イルミのもとで三芳を思う。
午後11時45分。
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夫を迎えに、車で駅へ。

クリスマスパーティや忘年会の帰りに上気した顔で歩く人たちでごったがえし、笑顔で仲間に手を振りながら車道を歩く人もいて、車が前に進めないほど。
駅前は昼間よりも賑わい、煌めいています。
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今頃、三芳は真っ暗だろうな。
ひとっこひとり、歩いてないだろうな。
風に揺れる竹の音しか、聞こえないんだろうな。

ここにいると、みんなが年末の狂乱の中にいるみたいに思えるけど、こんなエレクトリカルパレードみたいな街中に住む人間なんて世界中にはほんとちょっぴりしかいないんだろうな…
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by babamiori | 2008-12-23 00:10 | 東京にて
ロシアンルーレットウガラシ。書いているだけで唾がたまってきた。
物心ついたときから、辛いものに目がないわたし。

体中の毛穴が開くようなインドカレー、口の中がただれるようなキムチ、地獄の煮え湯のように赤い坦々麺に心が躍り、やみくもに吸い寄せられてしまうのはなぜだろう。

思えばわたしの父も辛いもの好き。彼の影響は多大なものでした。中でも強烈な思い出となっているのが「すんごい辛いカレー、食べに行く?」と誘われてひょいひょいついて行った上野の「デリー」。
父の前にちょんと座った小学生のわたしは「カシミールカレー」という泥のように黒いカレーをドキドキしながら見つめ、「こっれっは、からい!」と嬉しそうに食べ始めた父を見つめ、どんぐらい辛いんだろーと緊張しながら一口食べてみたのでした。
あ、なんだ、さらっとしててスープみたい、おいしいおいしいこれなら余裕じゃんと笑おうと思ったその瞬間。
「かっら…からーいっ!!」
口の中が野焼状態。はじめはチリチリ弱火だったのに、あっという間に燃え広がって口からボーボー火を噴き、そのうち頭全体がファイアーと化し、さらに体中が火だるまに。髪は逆立ち、汗は消火活動のように吹き出し、水を口に入れた瞬間はちょっと鎮火するのですが飲み込むとまた燃え出し、身悶えてもおさまらない。そんなわたしにラッシーを渡し、「これは拷問だね」といいながらもフツウに嬉しそうに食べ続ける父を「ばけものだ…」と思ったのでした。

生まれて初めて毛穴が開いて髪が抜けるのではないかと思うほど辛い、もしくは熱い、あるいは痛いカレーというものを体験し、辛いものなんてこりごり!となるどころかかえってその奥深い世界に魅せられ、舌は鍛えられ、ちっとやそっとの刺激じゃ満足できないハードなMとなってしまったわたし。
「激辛」という文字を見るたびに「おうおう~ほんとにあたいをキッチリ満足させてくれんだろうねえ!」とすごみ、食した後は大抵「へっ、この程度で激辛とは笑わせてくれるよ」となる。

そんなわたしが最近ハマッているのが、これ。
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ハバネロじゃないよ。
左の大きい赤いやつが「甘とう美人」、右の細いやつが「からくない唐辛子」。
これらは三芳村の道の駅で売っています。こんなかんじ。
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ししとうと同じで、炒って塩振って食べるととってもおいしい。子供もぱくぱく食べられるフツウのお野菜です。よく熟れているだけあって、フルーティな甘みと旨みが出ていて最高です。

しかーし。
これがくせもの。

夕食時、こいつが山と盛られたお皿を目の前にして、お互いをつつきあいます。
「ニイニ、先に食べてよ」
「やだよオレは。ポチンから行けよ」
「やだ!ねーじゃーママが食べて!」
ちなみにこれは、こどもたちの大好物です。無理強いしているわけではありません。
「だいじょうぶよー。ふたりとも早く食べなさいよー」
「だって~~~」
「ニイニ、行け!男でしょ!」
「げ~~~。まじかよ~~~」
ニイニはじいいいっとお皿を見つめ、選りすぐりの1本を選びます。何を基準に選んでいるのかは不明。
「えーじゃあ、これいくよぉ」
…ぱく。
「…セーフ!これはおいしい」
ニイニの顔を食い入るように見ていたポチンははじけるように笑って、
「おおおニイニよかったねー。わたしも食べるー。でもどれがいいかわかんない!」
と、やっと箸をのばしますが、お皿の上でうろうろうろうろ迷い箸しまくり。

そう。
これぞ名付けて‘ロシアンルーレットウガラシ’。
上の写真のとおり「からくない」ってわざわざことわっているにもかかわらず、かなりの確率で激辛が混ざっているのが特徴。だいたい10本に1本、いや7本に1本は「アタリ」です。大多数の個体はとってもおいしいけど「アタリ」はわたしでも口の中がヤバくなるほどの辛さなので、生死を賭けた選択をせまられるわけ。

だいたい、1回の食事中に1回もアタらないことはない。(平気で10本以上食べるからね。)
誰かが食べる瞬間に、みんなじいっとそのヒトのことを凝視します。
「…どうよ?きた?」
口運悪くハバネロ級のやつを噛み砕いてしまうと、カライとか声が出る前に口が半開きになって涙がたまる、涎が垂れる、アワアワと水に手がのびる、ヒイヒイ泣く。
その無様な姿がたまらなく面白い!
「ニイニアタったのね~」
ほれ、水よりご飯の方が落ち着くよとか、ティッシュあるよとか言いながらげらげら大笑いして思いっきりバカにするんです。
「なっさけないなあー。死にゃしないわよ」
「ニイニきったなーい。ゲロ出してるー」
容赦ない言葉に怒る当選者。
「うっせーなあ!辛いんだよお…」
ああ、なんて楽しい食卓でしょう!

ちなみにわたしがアタるとこどもたちは大喜び。バレないようにすましてやりすごそうと思うんだけど、気が緩むと麦茶をがぶ飲みしてしまってバレます。
「ママアタったでしょ!ケケケケケケ!」
「辛いの好きとかいって、涙出てるし」
いいの、ママは。
好きで食べてるんだからほっといて。

それにしても、こんな罰ゲームみたいな辛いやつが入っているのを「からくない」と表記するおおざっぱさに感動。「たまにとてもからい」とか書くと、だれも買わないからかな。(「甘とう美人」は但し書きはないけど、やっぱり時々辛い。)
でもわたしは、この「からくない唐辛子」を愛してやみません。道の駅に寄るたびに何袋も買って、楽しく食しています。
(ああそうだ、クリスマスパーティの時に、プレゼント交換のゲームで使おうかな?)


で、もうひとつ。
わたしが今まで生きてきて食べたものの中で、一番辛い食品をご紹介しましょう。
先日、パッケージのおどろおどろしさに惹かれて購入。
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「デスレイン」死の雨、でっせ。
XXX HOT、ってどんなだ?
カラムーチョ程度だったら許さないわよと思いながら構えもせずに無造作にバリバリ食べると。

 ぎえぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーッ!!!

どんぐらい辛いかは、ご想像にお任せします。
でもひとつご忠告。子供やお体の弱い方に与えないほうがいいです。焼死します。
あまりに壮絶なので、なんじゃこりゃと思って裏の原材料を見ると、「唐辛子」の横になんと「微粒シリカゲル」と書いてある。

微粒シリカゲル?
たしか、シリカゲルって乾燥剤じゃない?

仰天して調べてみると、シリカゲルとは二酸化ケイ素の簡略名で、微粒シリカゲルは食品添加物として認められているらしい!知ってた??
これで辛さを出しているかは不明。でも、舌に激痛が走るほど辛いので(おっと想像してもらう前に言っちゃった)、ひょっとしたらこれも一因かと。
まあ、体にはよくなさそうだな。

激辛好きのわたしですが、これはあまりに辛い(からいじゃなくてつらい)ので、申し訳ないけど食べきれない分を廃棄しました~
それでもご興味のある方はお試しを~
食後の体調の責任はとれませんが~
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by babamiori | 2008-12-19 13:09 | 食べ物のこと
ニイニ、歳の離れた同志と出逢う。
うちのニイニは自称、釣り人です。
でもわたしは、釣り人ではありません。
「あの、ぐいっと引いたときの感触が、たまんないんだよね~」と、のたまうニイニ。

でもニイニよう、ぐいっと引かない時間は軽くその300倍はあるみたいですけど。
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♪待ちぼうけ~ 待ちぼうけ~ 
だから釣り人の気持ちは分からねえ~
つまんないじゃん待ってるだけなんて。待ってるだけで終わっちゃうことだってあるし。っていうかむしろほとんど釣れないし。高い仕掛けと餌買って、1日かけて海に放り込んでどうすんの?その時間があれば映画だって見られるし、草刈りだってできるし、野焼きだってできる。餌代分あればシコイワシとかボラとかじゃなくてもっと高級な魚買えるし。

そんなわたしの愚痴などどこ吹く風で、不器用な手つきで針に餌をつけるニイニ(と夫)。

ほら、もう、暮れなずんできちゃったわよ。
早いとこ見切っておうち帰ろ帰ろ。今日はどうせ坊主だよ。
食事の用意もあるし。市場で魚買ってこ。
ほら早く。早くってば。
…はやく竿をしまいなさいっ!!

と、そこへ、隣で釣りをしていたナイスガイが、
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竿を置いてやってきました。
「ニイニくん、餌のつけ方、伝授してあげよう」
彼は餌のエビをひょいと取ると、しっぽをぷつっとちぎって、ひょひょひょひょいと針にエビを通しました。
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その鮮やかな手つきは、釣り歴50年級。
生まれる前から釣り人だったに違いない。

「釣りはね、信じれば、いつか釣れるのだよ。
クロダイだって、夢じゃないよ」

ニイニは目をキラキラさせて、その言葉にうなずきます。
「おじさんはクロダイ釣れたの?何センチのやつ?」
「うっ…」
なぜか言葉に詰まる彼。
「に、29センチ、かな」
ニイニの目の輝きが、一瞬弱まります。
「30センチ以上がクロダイでしょ。それまだカイズじゃないの?」
彼は7歳児に向かってきっとして言い放ちます。
「いや!タモを使う大きさだったらクロダイというんだ!俺はそう信じている!」
この、大人の皮をかぶった少年は、一体何者なのだろう。

「もしよければ、うちに来ないかい?一緒に釣り談義でもしようではないか」
彼の誘いを真に受けて、ホイホイと勝手に彼の車に乗り込むニイニ。
わたしたちも、「え、え、突然伺っていいんですか~?」と言いながら、ついていくことに。

どこだろう、どこだろう、30分くらいのとこって言ってたけど、ずいぶん山奥に入っていくな。
わたしたちはニイニを乗せた彼の車の後ろから、ドキドキしながらついていきました。海沿いの道からはずれてどんどん細い道に入っていき、さらに細い道を上っていき、もう道がないんじゃないかと思うくらい山深い中を上って行き、郵便屋さんが来てくれないんじゃないかと心配になるくらい細い山道を上っていくと、突然ふっとひらけたところに出ました。

そしこには、1軒のとてもステキなログハウスが!
ここはハイジのおうち?
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なんという絶景。
開けた視界に、人工物がいっさい入ってこない。
こんな土地があったなんて!!(うーん、うちよりいいか?とジェラシ~)

「この物件を見つけて、1年半前に越してきました」
彼はわたしたちと同じ、東京出身者。きっぱりと移住して、ここにお住まいとのこと。
「このへん、猿も出ますよ」
ここで彼は一体、どんな生活を送っているのだろう??
なんで東京を捨て、移住してきたのだろう??
興味のある方は、このブログをはじめから読んでみてください。(再出ですけど。)
自然の懐に抱かれた家で、仕事の帰りに釣りして、愛娘と戯れて、華奢で聡明な奥さんに愛されて(たぶん)、いい人生だよなあ~~~


こっちに家を持ってからというもの、ホントに魅力的な方たちと逢う機会が増えました。
東京より、巡り逢ったヒトたちとの絆を深く感じるのは、なぜだろう?
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by babamiori | 2008-12-17 12:31 | 週末の出来事
皮を引くって!
先日。
イナダお刺身にしようとしてまな板にのせ、その頑固にくっついたうっすい皮見て「この皮…引けるの??」と途方に暮れ、ネットで「イナダ 捌き方」って調べたらあなた。

皮引くのって包丁使うんじゃないか!!

魚の「皮を引く=皮を身からべりべりべりと引き剥がす」ことだと思っていましたよ。
ボラの皮だってムキになって力ずくで引き剥がしましたよ。
そりゃもう二度と皮なんか引きたくないってほど大変だったわよ。
たしかカワハギはそうやって皮引いたんだもん。

でもなにさ。
刺身包丁(ボラで懲りて入手した)でやりゃあ、わけないじゃん。
尾っぽの方から皮に沿って包丁入れればいいだけじゃん。
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どうよ。
ちょっとはマシでしょ。

以前のブログ読んだ方、どなたか指摘してくださってもよかったと思うのですが~。
「アハハー見てよこれ皮ひんむいてるよー。ばかでー。」
って読み流したりしないでさ。

無知を晒して生きているわたくしめに愛の手を。
おおはずかし~
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by babamiori | 2008-12-12 17:11 | 食べ物のこと
「かわいい嫁さん」に逢いに、ほんまる農園へ。
「ホルスタインの子牛が生まれたので見に来ませんか?」

こんなに魅力的なお誘いがあるでしょうか?
行きますよ、行きますとも!万難を排して伺います!
(…というかそもそもは、こちらがラブコール送って押しかけちゃったんですけどね。)

同じ三芳村に住まわれているというご夫妻が時々、このブログにコメントをしてくださるのですが、その内容がすご~くそそられるもので(動植物のことについて異様に詳しそうなオーラが出ていた)どんな方たちかしらとブログを覗いたところ、彼らは「ほんまる農園」の若き農園主だったことが判明。

どうして彼らが若いって分かったかって?
ブログのプロフィールのところに「今年、かわいい嫁さんと結婚しました」とあるんです。
『かわいい嫁さん』…ああ、昭和の匂いが漂うこの甘美な響き。コロリ悩殺。
ダンナさんからそんな風に言われるような女性は、さぞやキュートな女性に違いない。しかもかわいいっていうんだから若いに違いない。(若さへのコンプレックスからきた思い込み。)
ついでにそんな言葉を書いちゃう男性は、ぜったいぜったい優しくて素朴で魅力的な男性に違いない。(甘い言葉に飢えているのかしらわたし。)
妄想が妄想をよび、学識があって若くてピュアな新婚さんが共に畑で汗水流して働き、たまに畑の端と端から顔をあわせてニッコリほほ笑む姿が勝手に脳裏に構築されていきました。

こりゃー逢わずにはいられない!
というわけで、子牛も惹かれるけど、実は『かわいい嫁さん』見たさに伺った次第です。

ところがどっこい。
逢ってみればこのご夫妻、わたしが思い描いていた方たちとは正反対で腹黒さ満載!
だまされた~

とくればそれはそれで面白かったでしょうが、むしろその逆。
予想通りかむしろ上回っていたぞ。
大学の研究室で論文の相談にのってくれそうなメガネの奥で知性が光るソフトで優しいご主人(今年、甲子園に出場した安房高出身。でも球児ではなかったと思われる)と、クラスメートだったら絶対友達になりたいな、と思うようないつもコロコロ笑っているめっちゃかわいい奥様。三芳にこんなキュートな農園主がいたなんて感動!
おふたりは、ご主人のお父さんと共にほんまる農園を経営。酪農と畑作と米作をやっていて、大学を出たあと実家に就農し、それから有機栽培での作物づくりに取り組んでいるとのことです。

笑顔で迎え入れて下さったお二人はとても初々しくて温かく、うちの遠慮を知らない子供たちがお会いするなり「子牛はどこ?」「何頭いるの?」「さわりたーい!」とがやがや言うのをニコニコ笑って受け止め、応じてくださいました。
「子牛はね、こっちだよ」
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な、な、なんてかわいいんでしょう!
足のあたりの頼りなさ、たまりません。焦点の定まらないつぶらな瞳があどけなくて、鼻先でこどもたちをくんくんと追います。(うちの子たち、なんかクサかったんでしょ。)
名前は?と聞くと、ご主人は笑って「名前は、つけないですね」

「うちは、大人の牛は6頭います。こういう小さい酪農家は最近みんなつぶれてしまっていて、20頭以上のところがほとんどなんです」
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水を飲み、へこんだ赤い煉瓦のような塩のかたまりをなめる牛たちを、うちのこどもたちは1mくらい手前からしげしげと見ていました。
「牛たちの年齢はどれくらいですか?」
「7~8歳の牛がほとんどですね。ふつうは4歳になったら市場に出すんだけど、うちはおばあさんが多くって」
そうか、ホルスタインでも乳の出が悪くなると市場に出すという現実があったんだ…
さっき、こんなにかわいい子牛に名前をつけないなんてと意外に思ったわたしは、自分の質問の愚かさに恥ずかしくなりました。かわいくても、ペットで飼ってるわけじゃないもんね。

そんな話をしていたら突然ニイニがご主人に「すみません、このへんルーミスシジミいますよね?」
今日は虫や植物にとっても詳しい方のところにいくのよ、と言っていたのが災いしたよう。「ニイニそんないきなり蝶の名前聞かれても困っちゃうでしょ、いやあ申し訳ない~」とわたしが割って入って謝ると、ご主人はニコニコして「ルーミスシジミはいないなあ。ヤマトシジミだね、このへんは」
…く、詳しい。

おうちにお邪魔すると、お父さんが菜花の出荷準備をしていらっしゃいました。
こどもたち、恐ろしい無遠慮さでのこのこ近づき、お会いして数分もたたないうちに手伝いのような邪魔のようなことをはじめました。(たぶん、邪魔。)
お父さんすみませ~ん。
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ご夫婦からお話を聞けば、やはりおふたりとも大学が農学系。ご主人はブナ林についてが専門で、奥様は里山について研究していらっしゃるとのこと。
うちの夫も植物大好きで、ニイニもこのへんの植物をやたらと知りたがるんですよ、と言うと、ご主人が奥からこんな本を持ってきてくれました。
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千葉の自然誌。
千葉の自然の変遷から千葉にいる生物すべてについて書きつくしてある自然誌で、「これがあると便利ですよ」とのこと。べ、べんりっていうからにはずいぶん使われているんでしょうね、このマニアックな本を。(絶版らしい。)
「ああ、うちではこの手の本は、1人1冊ずつ持っていますから」
…恐るべし植物博士夫妻。

その後、お忙しいというのに、畑で菜花摘みまでさせていただきました。
ご主人が土壌改良からはじめ、農薬を使わず有機農法で育てているという菜花。
あんなに虫に食われやすいものをこのように丹精するのに、どれだけご苦労があったかとしみじみ畑を見つめるわたしの横で「いぇーい!」とはしゃいであたりかまわず抜こうとする恐ろしいこどもたち。「あ、ば、ばか、やめなさい!」頭に血がのぼってクラクラするわたし。
かわいい嫁さんは、優しく菜花摘みの指導をしてくれました。
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さんざん抜かせていただいたあとは、ニイニとポチンはふたりして「うぇーーーい!」と畝を走って行ってしまいました。(画面中央の埃のような白と黒の点が、こどもたち。)
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《ここで突然ですが、前回の設問の答えです。
うちの畑でつくっているもの。
それは、主に菜花です!
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主に、というのは、他にもうひとつつくられてしまっているから。
間からひょろひょろと出てきている怪しげなもの、これはなんと、トウモロコシ。以前ここで作っていたので、落ちた種が発芽した模様。でも最近はイノシシが出て荒らすので不適と考え、菜花を植えた次第です。
二毛作というのは聞きますが、同じ畑で同時に二つの作物はつくれまい。だからこの畑では、とうもろこしは雑草です。
ほんまる農園から帰った日の夕方、手入れ不足を反省してこどもたちとせっせと抜きました。
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…おいおいポチンよ、長靴をはきなさいと言ったでしょうが。
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この靴で東京に帰るのかい?》


若くして実家の農家を継ぐという選択をなさったお二人は、本当に楽しそうに農業を営まれていらっしゃいました。(でも「新婚で、新鮮で、ラブラブでいいですね~」と冷やかすわたしに「新婚っていっても…一日中顔を合わせてると…」と笑っていたかわいい嫁さん。)
しかも、自分がやるからにはと農法にこだわり、安全性や環境に考慮した野菜を作ろうと努力していらっしゃる姿勢に、とても深い感銘を受けました。
(そしてしつこいですけど、嫁さんがかわいい!
ご主人のお父さんに、ホントこんなイイ子が来てくれてよかったですねと言いたい。)

お米は、ネット販売をしているそうです。
よく「顔の見える農家から買うのが一番」と言いますが、わたしはこの方たちの作ったお米なら、自信をもってオススメすることができます。
毎日毎日、たぶん一生のうちで一番たくさん食べるものだもの、ちゃんとしたものがいいよね。
うちみたいにこどもがたくさんいる家は、特に。
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穀物の味が濃くて、噛むと一層味わい深く、とても美味しいお米でした。
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ちなみに、マメはもうすぐ5か月。
生まれてはじめて口にするごはん(とろとろ煮)は、このお米でつくりました。
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マメちゃん、体に優しいおいしいお米の味、わかったかな?
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by babamiori | 2008-12-09 13:27 | 田舎暮らしのこと
これはいったい…
なに畑でしょう?
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正解は、次回。
(忙しすぎて放置していたらこんなふうになってしまった。)
やれやれ、面目ないっす。
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by babamiori | 2008-12-02 22:43 | 田舎暮らしのこと



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

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