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あなたと違って。
「・・・あなた。わたしこれから、出してくるから」

夫に、静かにそう告げる。

「オレには出す権利がない。おまえだけで、行ってきてくれ」

夫は、わたしの肩をそっと押した。

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役所のヒトたちが、じっとこちらを見る。

わたしの事情を見透かすかのように。



紙を持つ手が、かすかに震える。

わたしには、本当に、これを出す権利があるのだろうか?



「ここに・・・名前を書くのね」

責任の重さに、ペンが止まる。

出してしまったら、取り返しがつかないのだ。

でも、ここまできてしまったら、後戻りはできない。

迷って、迷って、さんざん迷って・・・

とうとう、意を決して、名前を書いた。



そして、「こちらです」と促されるまま、

この紙を、出してしまった。



これで、本当に、よかったのだろうか。



わたしの選択は、正しかったのだろうか。



役所のヒトの視線を痛いほど感じながら、そそくさとその場を離れた。

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夫は、外で待っていた。

「・・・おわったよ」

「・・・そうか」

「あなたとわたしは、違うの。お願い分かって」

「分かってるよ。オレには、出す権利も、止める権利も、ないんだからな」

「だって・・・」




だってだって。

だってわたしは、あなたと違って、

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千葉県民なんだもん。
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by babamiori | 2009-03-30 23:46 | 週末の出来事
衝撃!我が家にアナザーワールドが。
小さい頃よく「うちに、とんでもない秘密があればいいのに」と思っていたわたし。

実は知らないところに兄弟がいるとか(今のご時世だとシャレにならないけど)、実は屋根裏に干し草のベッドがあるとか(マンションだったけど)、実は自分の親は人間の皮をかぶった化け物で見ていないところでは化け物の世界と交信しているとか、何でもいいから退屈な日常を覆すような秘密がどこかに隠されていないかなあと夢想したものでした。

きっとうちの子たちもそういう話にはワクワクするに違いない、と思い、こどもたちを寝かせる時に「実はね、この家には3階があって、そこに動物たちがたくさんいて、ママは夜中にそのお世話をしているんだよ」という作り話をしたことがありましたが、その時は眠りに入るどころかふたりともギンギンに冴えてしまって閉口しました。
次にした「実はポチンのことは多摩川の橋の下でひろってきたのよ。あまりにかわいくてうちの子にしたの」という作り話では「ウソでしょ~ウソでしょ~エーーーーン」とマジメに泣かれました。「実はニイニは昔はサルだったんだよ。あまりに賢いからいろいろ教えたら、人間っぽくなってきたんだよ」という話でも泣かれました。(ニイニが3歳の時。今泣いたら問題。)
「実はママはロシア人なのよ」と言って日本語のまったく通じないロシア人の真似を延々と続けた時には、追い詰められたニイニに「ママ・・・イズ・・・ジャパニーズサピエンスッ!!」と怒鳴られ、このすごい言い回しには感動しました。


ところで、先日三芳村で、ニイニと夫が隣の川にエビ(飼っている魚の餌用)を捕りに行ってしまった時、暇なポチンが「ママおさんぽしようよう。行ったことのないところに行きたいよう」とねだるので、まあそのへんをうろうろしてお茶を濁そうと出発しました。
歩いて行けるところに知らない場所なんてないしなあと思いかけましたが「そういえばこの土地を買った当初に見て回った時以来、ぜんぜん足を踏み入れていない場所もあるな」と思い直し、裏の竹藪に入ってみることに。

ビニルハウスの脇の細道を下りていき、普段は見向きもしない真竹の竹藪への入り口へと向かいました。たしか、竹藪の奥に、沼があったような覚えがあるんだけど。

マメを抱っこしてポチンの手を引き、バキバキに折れたり倒れたりしている竹を掻き分けて前進します。びよよよよ~んとしなる竹にぶつかって「イタ~イ」と叫ぶポチンに「注意して進むのよ!!」と声をかけ、目の前の竹をなぎ倒す。足下はすでにぬかるんできていて、バランスを崩しそうになるわたしにマメも必至でしがみついてきます。
こりゃ乳児と幼児を連れたおさんぽのレベルじゃないわ。しかもこんなに苦労してそんなに沼が見たいか?
行ったことのないところに行きたいと申し出たポチンも「ここ、行ったことないけど・・・行かないほうがよかったかも」とのたまう。
誰も行きたくないのになぜ前に進むんだ?わたしたち。

と、突然目の前の竹がふっと途切れ、ぽかんとした空間にでました。
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足下はぬちゃぬちゃ。
いやあやっぱりここは、沼だったんだー。これ以上進めないわ-。
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・・・その時、むこうの方で何かがはねた気が。
足下ばかり気にしていたわたしは、ぐいっと前を見て、目をこらして、仰天。

なんだこれは!!!

あっちにも。
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こっちにも。
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きみたちここでなにやってるの!
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お?こんなところにキースへリングの絵が。
(生んだモンと一緒に浸かるっていったい・・・)
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ポチンはわたしの隣りに立ち尽くし、「ここはカエルの国だから、邪魔しちゃだめだよね」とつぶやきました。
我が家の裏に、こんなカエルリパブリックがあったなんて。
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竹藪に国境があり、そこを超えると人間が侵してはならないカエルの世界が広がっている。
人間がずかずかと足を踏み入れることは許されない。
そんな、神聖な空気さえ漂っていました。
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夜中のゲロゲーロ国歌斉唱(輪唱)は、あなたたちだったのね。


翌日、情報を耳にするや否やさっそく同じ場所を訪れたニイニ。
「すっげーーー!」
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ポチンやわたしのポエティックな感傷など踏みつけにして、ずかずかと沼に足を踏み入れ、せっかくのんびり愛をはぐくんでいたところをむんずとつかんだのでありました。
「これヒキガエルだよ、あごの下に黒い模様がないもん」
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ニイニに見つかったが運の尽き。
邪魔してごめんよカエル。

自分のうちに知らない場所があるって、すごくワクワクすることですよ、やっぱり。
他にも最近になって「なんじゃこりゃ」「こんなところに」「あらららこれはいったい」と発見したことがけっこうあるので、いつかまたお話しまーす。
っていうかもっと土地全体に手を入れろって?うーん全然やりきれない・・・
山持ち、土地持ちの方って、土地の手入れは自分で全部やっているのだろうか?素人地主にはわからないことがまだまだいっぱいあります。どなたかご教授くださいませ~
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by babamiori | 2009-03-27 12:00 | 週末の出来事
アクアライン1000円、どうなる房総。
おかしいなあ。
連休初日とはいえ房総は午後まで雨が続くらしいし、風速10メートル超でハンドルがとられて車体がぐらつくほどで海も大荒れだし、春休みまでにはまだ間があるのに、この車の量はいったい、なんだ?
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こりゃあ、大渋滞だ。こんな数珠つなぎのアクアラインなんてほとんど見たことありません。

あ、アクアラインでは時速60キロ走行程度だと「渋滞」といいます。なにしろ普段は、前後に車の姿が見えなくて不安になるくらいだからね。
「この税金無駄遣い道路め!」と怒りを覚えることができないのが情けない。アクアライン~館山自動車道は房総の繁忙期だろうがなんだろうがぜったい混まない。それが我がセカンドハウスライフを快適にしている大きな要因なのは否めません。せめてうちがせっせと使って減価償却に貢献すべし。(わたしがこども3人生んで少子化対策に貢献しているという程度の貢献ですが。)

海の上の滑走路のようにまっすぐひらけたアクアラインですが、わたしたちは間違ってもスピード出したりしませんよ。むしろ80キロ走行。
調子に乗って追い越し車線をすごいスピードで飛ばす車を見ると「おまえさんヨソモンだね、この道のコワさを知らないね」と思う。(アクアラインにとってヨソモンじゃないのって誰だか分からないけど。)海の上を気分よくかっとばしながら「ホテルカリフォルニア」とかを絶唱していると、覆面パトカーがウ~ウ~と追いかけてきて「そこのくるま!スピード出し過ぎですよ!ただちに減速して前で停車しなさい!」とメガホンで叫ばれ切符を切られるのがオチ。
何を隠そう、ここはねずみ捕りのメッカなのだ。
ホテルカリフォルニアを絶唱している隣りで寝ていて「おまえが寝ちゃうからオレまで眠くならないように大声出して歌っててスピード出し過ぎたんだから、おまえが悪いんだぞ」とわけのわからない濡れ衣を着せれらたわたしがいうんだから、間違いない。


・・・といういつもの姿とはうってかわった混みように、おっかしいなあ、海ほたるでなんかお祭りでもあるのかしらと思いながら運転していましたが、木更津金田の料金所で謎がとけたぞ。

「ポーン。料金は、1000円です」と、ETCの声。

え?・・・あ、そうか!

高速料金の引き下げが、いつの間にか始まってたんだ!

今までだとETCで2320円かかるところを必至になって割り引き時間帯の早朝深夜に通るようにして1500円で通っていましたが、それがこれからはいつでも1000円で通れるってことか!
いぇ~~~~い!

いやあ、人間って目の前の得に弱いですね。すっかりるんるん気分のわたし。
「たったのせんえ~ん、せんえんせんえ~ん、しかもおーふくでせんえんおとく~」と鼻歌を歌っていると、うしろでこどもたちが「1000円もうかったの?」「そうだよ、ママが往復で1000円もうけたんだよ」「すごーい、1000円ももうけてママすごーい!」と話しているのが聞こえて、や、やばい喜びすぎたと後悔。


それにしても、1000円効果は絶大だなと思いました。
房総にわんさかとヒトが流れ込んでいるのを肌で実感。早くそうすればよかったのに。
行きに食料調達のために寄った、「富楽里とみやま」という道の駅も、この混みよう。
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奥の棚にはお総菜やお漬け物がならんでいるのですが、9時の時点でほぼからっぽです。


夜、三芳の家のうすらぼやけた画面の小さいテレビをつけていたら、こんな声が。
「今日から東京湾アクアラインの通行料金が引き下げれらました。」
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うそ!今日から1000円だったんだ!!
あ~~~、今朝こっちに来てよかった。
昨日の夜出発にしてたら1500円かかってたところだったよ。
またまた小確幸。人生は小確幸の集積なり。

この1000円効果、どれくらい持続すると思います?
この不景気で近場の日帰り旅行が流行っていることもあり、今年は房総にヒトがいっぱい集まってくるのかな。一気に伊豆・箱根方面を圧倒する観光スポットになったりして。
でもきっと三芳村は、あんまりかわらないだろうな・・・

地域の活性化を願う一方で、南房総はいつまでも鄙びた田舎であって欲しいと願うのでありました。
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by babamiori | 2009-03-24 13:20 | 週末の出来事
ここまで言っといてホントはワルモノだったらどうしようほんまるさん。
我が家は、圧倒的に白米派。
「ごはんは銀シャリがいちばんでぃ!」と譲らないのは、我が夫です。

わたしはそうでもないんだけどね。五穀米や黒米ごはんを自分のためだけに炊くし、パンだって白パンより黒くて固くて酸味のあるライ麦パンの方が食べたい時もある。バターやチーズには重たいパンの方が合うと思うのです。
でも夫は「ぼそぼそはやだ-。ごはんもパンもやわらかくて白いのがいいー」とのたまう。ひょっとしてあなたハイジのおばあちゃん?と聞きたくなります。


先日、「実は玄米食は危ない」という記事をウェブサイトで目にしました。
ふむふむ、玄米を健康食品として常食する人が増えているが、農薬は糠や胚芽にたまりやすく、従って精米していない米=糠や胚芽のついた玄米を食べると残留農薬を摂取することになってしまう、云々。なるほど。

これを読んで、ああやっぱり白米にこしたことないわ~って、思うかって?
逆でしょ。
だったら残留農薬がないお米を入手して、安全な玄米をぜひとも食べたい!
と思うでしょ。あまのじゃくだって?ほっといて。

ではいざ玄米を買いにスーパーへゴー!
と、いうわけにはいかないでしょう。
猫も杓子も有機だ無農薬だと大騒ぎの世の中で、当然のようにはびこっているのが有機偽装だと言わている中、どのお米なら確実に安全なのかスーパーの売り場で見分けられる自信はまったくありません。
袋に「偽装申請中」とか書いてあれば分かるんだけど。

・・・こういうとき、米作りのプロが友達って、いいですよね。

「ほんまる農園さーーーーん!」
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「玄米お願いします!」
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ほんまる農園でつくったお米なら、玄米だって安心だもん。信じられるもん。だってあのおひとよしの夫婦だよ?ごまかすわけないじゃん。素朴で真摯で信念があって。政治家には一人たりともおらんだろうよ、あんなヒトは。
知り合いだから信用できる、そんな非科学的なことを根拠にすることに意味があるのかと言われればぐうの音も出ませんが(実は夫婦だけになったら「がんっがん農薬まいちゃおうぜー。誰にも分かりゃしねえよヒヒヒ」「あんたも悪いねェ、でもそこが頼りになるから嫁にきたんだよヒヒヒ」と舌出してたりしたら、人間不信になる前に彼らにアカデミー主演賞を贈ったる。)少なくとも包装紙に印刷された「減農薬玄米」という字だけよりは信頼できます。

話が逸れますが、以前ここで批評した「農家の小倅」って、最近よくテレビや雑誌に出てますねぇ。さすがメディア使いが上手だなあと皮肉をこめて感心しているのですが、彼らの示す農業のビジョンの中で、『かかりつけの農家(マイ・ファーマー)を持つ』という項目があり、これには多分に共感しました。知っているヒトから買うって、いろんな意味で意味があります。
これまでなーんにも考えないで自動的に近所のスーパーでお米や野菜を買ってきていたわたしですが、三芳でいろんな方達と出会い、田畑を見せてもらったり手伝いをさせてもらったりして、そこで収穫されたものをいただいたり買うようになったりすると、安心感が持てるだけでなく食べることがうんっと楽しくなったんです。
「これはさあ、ほんまるさんが一生懸命育てたお米よ」
「何か三芳のにおいがするよーほらママー」
「・・・気のせいじゃない?」
「あ!このほうれん草、虫食いだらけだー」
「だから無農薬の証拠でしょ、農薬使ってたら虫は死んでるよ」
なんて話しながら食べるわけ。
わたしは、道の駅で買った白ネギの地上部分を刻んで、こうなごのおじゃこをかけました。
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「おじゃこもっとかけてー」
「玄米って味が濃いんだね。っていうか濃すぎ。おかずいらない」
「ニイニ・・・あなたお塩かけた玄米ご飯しか食べてないじゃない」
「なんか豆みたいなふーみがする。口の中でぷちぷちする」

で、白米以外を好まない主人にも、「ほんまるさんから買ったんだから」と出すわけ。すると、
「・・・玄米ってどうもなあ。のどに刺さるんだよなあ。でも栄養価高いんだろ?」
なんていいながら、一応食べるわけ。ふふふ。

これが、じぶんのところで獲れたお米だったりしたら、自画自賛しまくりで感涙にむせびながら食べるんだろうなあ。子育て落ち着いたら、やっぱり米作か!

また話が逸れますが、玄米食についてはいろいろな意見や説を持つ人がいるんですね。
「食物繊維は3倍以上、ビタミンEは10倍以上」と栄養価の高さを評価する人もいれば、「玄米食を続けると短命」に終わると論じる人(お米屋さんのサイトでした)もいれば、逆に反白米の過激派には「犯罪者の98%は白米を食べている」「暴力的犯罪の90%は白米を食べて24時間以内におきている」というぶっとんだ説を挙げる人もいて。それぞれ熱くて面白いです。
わたしは結局、何がなんだかホントのところがわからなくなっちゃって、バランスよく食べてればいいんでない?と平凡な意見に着地してしまいましたが。


ところで、前回もったいぶっていた件。
ほんまるさんに玄米をたのんだら、「季節の野菜セット」がもれなく(数に限りはあるかも)ついてくるのですが、これが・・・おいしかったーーーー!!
大根、ほうれん草、カリフラワー、ブロッコリー・・・
写真にとる前にほとんどがつがつ食べてしまった。旬のカリフラワーはかろうじて記念撮影。
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特にビックリして食卓が大盛り上がりになったもの・・・それはほうれん草でした!
先に食べた夫が、突然大声をあげたんです。
「あまっ。これ、あっまい。ちょっとおまえ食べてみて。むちゃくちゃ甘くておいしいから」
知り合いからもらったからって過剰評価するなんて夫らしくないなあと思いながら、わたしも口に入れてみると・・・なにこれ!!おかし!?
とにかく甘さが半端ないのです。ほうれん草って赤い部分がちょっと甘いというくらいの認識でしたが、葉も茎もぜんぶすんごい甘いの。
糖度を調べたら10度とかあるよきっと。

この感動、「かかりつけの農家」に伝えずにはいられない!と早速メールをし、なぜこんなに甘いのか理由を伺ってみました。以下、引用させていただきます。

「理由は、はっきりこれ、と言えないのですが、甘くなったのは路地栽培で霜にあたっていたこと(植物体を凍らせないよう糖分が形成される)、ゆっくり育てたこと、蠣殻石灰をいれてPH調整がうまくいったこと(ほうれん草は酸性に弱い)、そして野菜自体が健康に育ったことなどが要因として考えられるそうです。ほうれん草は自家消費とお米のサービスに入れる程度にしか作っていないので販売してはいません。もう少ししたら薹が立って(花が咲いて)しまうのですが、それまででしたらまだ少しあります。嬉しい感想、どうもありがとうございました。」

ね?言葉の端々からも人柄がわかるでしょ?
ひたすら研究熱心な農家だということも。
こういうメールをいただくと、農家って知的労働でもあるんだなあと改めて思います。
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by babamiori | 2009-03-18 12:54 | 食べ物のこと
ザリガニは、飼うのか食うのか。
雨が続いてうんざりしている中、たまたま晴れた日に三芳村にいたわたしたち。
これはラッキーポッキーこれっきりーと鼻歌まじりにさっそく畑でピクニックです。
敷いてるシートは古い煎餅布団。(以前の住人さんの置き土産。)
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あー、東京に積み残してきためんどくさい仕事とかすべて忘れてしまうくらいシアワセー。
と言いたいところなのですが、いつもは焼酎CMのおやじ俳優のようにあぐらをかいて「おにぎりはやく~腹へった~」とウルサい2年生が、この場には不在でして。

実はこの時、ニイニは突然高熱を出してしまい寝込んでおりました。
(あとでお医者に行ったら、扁桃炎だってさ。)
かわいそうに、この直前まで網を持って田んぼや畑を巡回して楽しそうだったのに・・・

「ザリガニみっけ!」と得意気に網を差し出して、
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「ちょっとそこでストップ。その姿勢キープで」とカメラをむけると「長々写真なんか撮らないでよ、弱っちゃうでしょ!生きてるザリガニ貴重なんだから!」とママをどやしたり。

「バッタもみっけ!」と指にのせてじいっと見つめたり。
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ああ、ポチンやマメには悪いけど、この土地は将来ニイニに相続させたいなあなんて思ってしまうほど生き生きと跳ね回って(というより基本は下を向いてうろうろ、何か見つけるとじーっと観察したり手にとって、また腰をかがめうろうろ、という所作を繰り返して)いたのに、家に戻るや否や「だるいわ~」と言い出し、風船の空気が抜けるみたいにしゅるるるるる~と表情がしぼんであっという間に39度6分でした。

この日は、ほんまる農園の本間ご夫妻がいらっしゃることになっていて、ニイニは「植物のこととか虫のこととかいっぱい質問することあるんだー楽しみー」と心待ちにしていたのに、昼過ぎにお二方がいらっしゃった時にはコタツの中で半分白目になって寝ていました。


・・・でもニイニ、本間さんと話すと、自分がやっぱり都会の子だなあって実感するわよ。

「さっきまでニイニは元気で、ザリガニ見つけて喜んでたんですよ~」と本間の新妻さん(2008年結婚)に話すと、「ザリガニいますよねー、ホントにたくさん。唐揚げにするとおいしいんですよねー」と。

か、唐揚げにするようなもんなの?
ザリガニって教室とかで飼うイメージなんだけど。
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「田んぼに何十匹もいるから、網を仕掛けてごそっと捕るんですよ。稲の頭の4分の1をハサミでちょっきんと切って食べてしまうから。ザリガニの被害は深刻なんです~」とのこと。
ニイニは「貴重だ!」と大騒ぎしていましたが、そのへんにウザウザいるもんで、フツウに捕って食べるらしい。
そういえば、ニイニ(とわたし)がかわいがっているサンショウウオも、かつては食べていたらしいですね。天ぷらとか黒焼きとか、おどり食いで(キェ~~~卒倒)。その名の通り山椒の風味がして美味しいらしい。春先などに一網打尽にして何万匹も捕ったのが原因で絶滅危惧種になった地方もあると言われるほど。今でも食べる風習がどこかで残っているのかしら?

ニイニだけじゃなくて、わたしも生き物に対してなんでもかんでも「かわいいなあ!」とすぐに思ってしまうところがあるのですが、これって自然から遠い環境で育ったのが原因なのでしょうか?目が合っちゃったりすると殺生なんてとてもとてもと思うのですが(スーパーでは肉買うし、ジビエとかいうとありがたがるくせに)、そういうのってひ弱かなあと思わざるをえません。害虫や害獣って、つかまえて食べられるなら食べるのが基本だもんね。
農家には蛇蝎の如く嫌われているイノシシだって、ウリ坊かわいいって思っちゃうもん。でも一網打尽にしないと増えて畑が荒らされると言われると、ぐうの音も出ません。ま、本来なら人間とは棲み分けていた動物たちが山から出て畑に下りてきているのって、人間のせいなんだけどね。
自分がもし専業農家になり、どうしてもイノシシを仕留めなければ生活できないという立場に立った時に、今みたいな「殺すのって抵抗ある~」という軟弱な感情を克服して駆除の作業に加担できるか?といわれると、まだ自信ないです・・・

そういう意味では、東京出身で専業農家のお嫁さんになった新妻さん、肝据わってるなあ!尊敬しちゃう~


ところで、今回本間さんがうちにいらっしゃったのは、ほんまる農園から玄米を購入したからなんですが・・・ついでにアレやコレやいただいちゃいました!
それがまた想像を絶するアレで、家族で奪い合いですよ。あんまりアレで。
いやあ、農家の方ってやはり、スゴいな。

ええ、この話は次回また、ゆっくりと~
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by babamiori | 2009-03-13 09:55 | 週末の出来事
やはり何か感ずるのか、ゼロ歳児。
「あっはぁ~(あったかーい)」
「ひゃひゃぁ~(かぜきもちー)」
「あはぁはぁ~(まっきっきー)」
「あぅ!あぅ!(くつしたきらーい)」
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・・・生まれてはじめての、春らんまん。
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by babamiori | 2009-03-10 14:23 | 週末の出来事
タロチップス、作ってみたいのにな。
こどもたちがようやく寝静まった、夜更け。

家事が一段落してやれやれとソファに沈み込み「さて何か飲む~?」と聞くと、夫が待ってましたとばかりにいそいそと何やら袋を持ってきました。
「ヘッヘッヘー。今日スーパーで見つけちゃったんだー。いいだろー」
えらく嬉しそうな顔で胸に抱きしめているのは、ポテチの袋?

男には永遠に少年の部分があるといいますが、ホントにどうでもいいことにはしゃいだり怒ったり夢中になったりする夫の姿からは、「少年」の透明感ではなくて「うんこ」というだけで悶絶しながら笑い転げるニイニと同レベルのガキオーラしか出ていません。
そんなに喜んじゃって、どうせ新製品のポテチかなんかでしょ。

ウシシと笑いながらお皿にシャシャと出して、ビールやおつまみまで用意して、私に勧めることなどせず夫はまず自分でパクリ。
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「うん、こりゃイケる!甘みがある!」

ふんっと鼻で笑いながら、わたしもパクリ。
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「あ、これポテトじゃない!」
思っていたような味とぜんぜん違うのでびっくりして袋を見ると、
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タロチップス。原材料が、タロイモ。
へ~~。これは初めて食べる味だわ。

「だろ?めずらしいだろ?こんなもの売ってるの見たことないだろ?よく見つけただろ?」
大えばりの夫に素直に屈するのは癪に障りますが、確かにめずらしい。
原産国はインドネシア。かつてタロイモを主食にしていたエリアです。
「タロイモってところがいいよな。オレは塊根系の植物が大好きなんだ。こういう絵の描いてあるものがあると、買わずにはいられないんだ」
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アハハ。
サボテンだけでなく、塊根フェチの夫ならではの着眼点です。
(塊根フェチって何だか分からない方もいると思いますが、植物の塊根の形を愛でるマニアのことです。そういわれてもよく分からないと思いますが、世の中には植物の根っこを見てそそられる人間もいるということです。)

このチップ、噛むとちょっとねっとりした感じがあり、ふわっと甘くて後を引きます。味付けもどことなく異国情緒があり、ビーチでかじったらもっと旨かろうという感じ。難を言えば、けっこうがっつりアミノ酸かけてる人工的な味だということ。

タロチップスをぼりぼりとかじりながら、わたしはふっと思いつきました。
「ねえねえ、こんどタロイモうちで育てない?」
調べれば、タロイモは湿地や水田で育てるそうな。
幸い、三芳村の我が家は家にカビがあがってくるほど湿潤な土地です。しかも関東ではかなり温かい場所。ひょっとしたら育つんじゃないかな?!
タロイモのおおらかな葉っぱが我が家の畑を埋め尽くす様子や、自家製のタロイモチップ(わたしだったら塩コショウだけで素材の甘みを引き出すぞ!たくさん作って館山の海岸で寝そべって食べるもよし!)を目に浮かべ、こりゃナイスアイディアだわ~と盛り上がるも、
「無理でしょ。南房総はタロイモが育つ北限より北でしょ」
がくっ。いきなりダメ出しされた・・・

「しかもイノシシにすぐに食われるよ。里芋なら育つだろうけど、うちじゃああっという間に全滅だろうね。去年は下のトウモロコシ畑も壊滅的だったっていうし」

そうなんだよなあ~
イノシシ被害、うちのまわりは年々すごくなっていて、いたるところにイノシシの掘った穴がぼこぼこあいているんです。里山から動物がどんどん降りてきてるということを、身をもって知る日々。

「イノシシネット張って自己防衛しないとすぐにやられちゃうよなあ・・・」
「ホームセンターで買うと1メートルあたり400円くらいらしいよ、こんど見てみなきゃ。うちの畑って何メートルあるんだろう。市に助成の申請するしかないか、めんどうだなあ・・・」
「セカンドハウスってのも、あれだな、寄ると触るとお金がかかるよな・・・」

一瞬興奮したタロイモチップの晩酌も、結局しんねりとイノシシ防御の話で終わったのでした。ブヒブヒ。
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by babamiori | 2009-03-06 12:50 | 食べ物のこと
ひなまつりの替え歌。
どうしようかなあ、めんどくさいけど出そうかなあ、やめようかなあ、とさんざん迷った挙げ句、マメの初節句だから割愛はよくないなと重い腰を上げ、屋根裏からふるーいおひなさまをひっぱり出してきたのですが、飾ってみてしみじみ思いました。
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こういうものは、三芳の畳の部屋の方が合うなあ・・・

おひなさまの肌って、肌理が細かくて本当に綺麗です。赤ちゃんの肌みたい。(肌荒れの酷いおひなさまってのも見ないけどね。)
本当に肌理の細かいお肌って、赤ちゃんだけですよね。4歳のポチンの肌もきれいだけど想定の範囲内。ニイニの肌なんてもうワイルドにごわつきはじめてるし。それに比べて、マメのお肌はどんなに至近距離で見つめてもツヤツヤで、触ってもチュルチュルで、摩擦係数が限りなく低い!
おひなさまの肌を見るたびにきっと、こどもたちの赤ちゃんだった頃を思い出すんだろうなあ・・・って涙するには早すぎるか。でも時間の流れの早さを考えるともう、切ない。

前日ポチンへのひなまつりサービスでディズニーランドという疲労園に行き、夜の電飾行進まで見たため、体がバラバラになりそうなほどくたびれ果てていたのですが、何とか奮起してちらし寿司もつくりました。
おひなさまの時には毎年、母がちらし寿司とハマグリのお汁を作っていたという記憶がこびりついているせいです。子供の頃は別になーんとも思ってなかったし、成人してもなお「今日は桃の節句だから」とちらし寿司が出てくると「どーでもいいのに。親がこだわるなら付き合ってあげてもいいけど」という冷めた気持ちでいたのですが、いざ親になってみると、どうしても年中行事を割愛しきれない自分がいる・・・刷り込みってこういうものなんですね。


おひなさまの前で、ポチンがマメに歌を歌ってあげていました。

「明かりをつけましょぼりぼりに~」

・・・ぼりぼりってなんだ?

そういえば、わたしの小さい頃の「ひなまつり」の替え歌は、
「明かりをつけましょ爆弾に~お花をあげましょ毒の花~」
というものでした。
ところが、ニイニが最近歌っているのがすごい。

「オレオレ詐欺に騙されて~今日からわたしはホームレス~」

なんじゃそりゃ!シャレにならんよニイニ。
しかも元々の歌とぜんぜん関係ないじゃないか。
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by babamiori | 2009-03-03 09:45 | 東京にて



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

by babamiori
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