<   2009年 04月 ( 6 )   > この月の画像一覧
小学3年男子は、ニイニでなくても面白い。
先日、ニイニの友達を連れて三芳村の家に行きました。

盆暮れ正月GW、どんな時期でも混雑知らずがいいところだったはずのアクアラインですが、料金引き下げでひとっ走り1000円と気安くなったことで、未曾有の事態が発生。
b0128954_14232278.jpg

う、ご、か、な、い~~~

ちょっと前に「時速60キロでもアクアラインにとっては渋滞だ」と言い放ったばかりですが、ごめん撤回。そんな呑気なことを言える時代は終わったらしい。

行きは、トンネルの手前からかっちんこっちんの渋滞。
帰りはなんと、アクアラインのずーっと手前の館山道から渋滞。
空いていると片道1時間半強のところが、この日は行きに2時間、帰りに3時間かかってしまいまいした。そんな長い道中では、ゲロゲロに酔っちゃう子、トイレに行きたくなっちゃう子、おなか空いちゃう子、おっぱい飲みたくなっちゃう子など続出。ああこりゃこりゃ。


でも、苦労して行っただけのことはあり、みんなめちゃめちゃ楽しんでいました。
とりあえずすぐ、田んぼの生物チェック。
b0128954_14234188.jpg

そして孟宗竹の竹林で、たけのこ堀り。
といっても小3男子はまだ非力で、実際はわたしがひとりで3本堀り、その間こどもたちは竹藪の地面に放置しておいたマメをあやしていたという状態。
皮むきは楽しかったようです。
b0128954_1424294.jpg

みんな、おみやげに持って帰ってね。
b0128954_14242046.jpg

ニイニが友達にむかって「おまえ、このタケノコ、タダだぞ。タダ。こんな大きいのにタダだぞ。タダでやるんだから感謝しろよ」と執拗に言っていたのには閉口しました。わたしが目で「(そういうみっともないことを言うのやめなさい)」と怒りを伝えると「(やべ)」という顔してましたが、いつも学校で何を言ってるかと想像すると・・・あなおそろしや。

ところで、この竹林で、ちょっといい光景に出会うことができました。
誰かがふいに「竹 萩原朔太郎」と言うと、みんながすっと声を合わせ、この詩の暗誦をはじめたのです。

  光る地面に竹が生え、
  青竹が生え、
  地下には竹の根が生え、
  根がしだいにほそらみ、
  根の先より繊毛が生え、
  かすかにけぶる繊毛が生え、
  かすかにふるえ。

ついこの間の授業参観で習っているところは見ていましたが、実際に竹林の中に立ち、この詩が口をついて出てくる様はまさに、詩のコトバに命が宿った瞬間に見えました。

  かたき地面に竹が生え、
  地上にするどく竹が生え、
  まっしぐらに竹が生え、
  凍れる節節りんりんと、
  青空のもとに竹が生え、
  竹、竹、竹が生え。

まだ声変わりをしていない男の子たちの、透き通った声が竹林に響いているのを、わたしは立ち尽くして聞いていました。
ギャングエイジと言われる年頃の子の母になって手を焼くことも多いのですが、まだこんな無垢な子を育てているんだな・・・と、胸がいっぱいになりました。
子育てってやっぱり、悪くないな。

・・・さて。
その後は平久里川に出て、魚肉ソーセージを仕込んだカニ捕り網を仕掛け、ついでにガサガサまでやってしまうこどもたち。(っていうか当たり前のようにがんがん川に入っていくニイニに、他の子が引きずられていったような感あり。)
b0128954_1433445.jpg

つかまえたのはちっこいウキゴリだけ~。
b0128954_14331874.jpg

いやあ、子供って体力あるね。「もうおわり!!!川から出なさい!!!」と怒鳴らなければぜったいにあがってこないもん。こっちは見張っているだけで疲れるっていうのに。

そのあと家の近くに戻ってキャッチボールをするも、2分くらいで深すぎる草むらにボールが消え、持ち主が激落ち込み。「つるつるになるまで大切に使っていたやつだったのに・・・」
しかもそのボールを探している間に斜面をすべって草で手を切る持ち主。他の子が助けようと近寄ろうとしたらヤマガカシという蛇が近くの木に巻き付いているのも見つけ、みんなでヒャ~と逃げ帰ってきたという次第。
ボールの持ち主があまりにかわいそうなので「よし!ぜったい探してあげるから!」と母は啖呵を切り、いつの間にか胸丈くらいにまで伸びている雑草を掻き分け掻き分けタマ探し。こどもたちに「どのへんでなくなったの~?」と聞くと、「そのへ~ん」と30m四方を指さし、「もっと下までころがっていっちゃったかも~」とのこと。
こりゃ天地がひっくりかえっても見つからないわな・・・

と思いながらも誠意だけは示さねばと草の中で溺れそうになりながら探し続けたら、なんとそのつるつるのボールが、斜面の途中でカラスノエンドウに絡まって留まっているのを発見!!
思わず斜面を駆け上り、ガッツポーズで「見つけたぞーーーーーっ!!」と叫ぶわたし。
神様、奇跡をありがとう!
つるつるのボールとは聞いていましたが、確かに指のひっかかるところがゼロで、消しゴムみたいにすり減ったボールでした。
思い入れのあるボールだったんだね、よかったよ見つかって。
(でもこの時点で1日の体力をほぼ使い果たしてしまったわたし・・・)

その後、とったばかりのタケノコをちょっとつまんで、
b0128954_14333013.jpg

また川に戻り、仕掛けに魚が入っていたかチェック!
b0128954_14341844.jpg

・・・ボウズでした~
まあいいさ。こんどはうちに合宿でもしにおいで。そしたら無制限に川遊びさせてあげるよ。

それにしても、初めてここに来る子たちの会話っていうのはまったく興味深いものでして。
書き連ねればきりがないんですがね。

行きの車の中で:
「三芳村って自然がいっぱいあるんだろ?」
「あたりまえだよ。ヒトなんていねえよ。田舎だもん」
「あ~早くヒトの少ないところに行きたいなあ!オレはヒトの多いところって大っきらいなんだ」
「オレも~。とくに駅のまわりってきらーい。ヒトがいすぎだよな。おばさんばっかだし」
「自然があってヒトがいないところに住みたいよなあ」
「ヒトってうざいよな!」
「そりゃあさ、やっぱ田舎が一番だよ」(自慢げなニイニ。)

夕方、川からの帰り:
「ここってホントにヒトと会わないよな~」
「だってオレここに来てから一度もヒト見てないぞ。ここって無人島の田舎なの?」
「そんなわけねえだろ」(一応反論するニイニ。)
「あ~、ヒトに会いてえなあ!」
「オレも!誰もヒトいないって怖えーよ」

・・・疲れ果てた1日ではありましたが、こんなに面白い思いができるならいいか。と思ったのでありました。
小学3年男子って、サイコーの生き物だよ。
[PR]
by babamiori | 2009-04-30 14:45 | 週末の出来事
川があれば入る!という、やむにやまれぬ衝動。
たまに週末東京にいるときがあっても、わたしたちのしていることっていえば、三芳村にいるときとあんまり変わらない気がします・・・

とはいえ、近所に山や海がないから、行くのはいつも、川。
別にわたしはショッピングだっていいのよ。春物ないし。
でも、ニイニと夫が共同戦線をはっている限り、そんな選択肢はクズ扱いされてしまうんです。

先日は「放流できるサイズになったから」とニイニが言いだし、オイカワの稚魚たちを多摩川に放しに行きました。これは以前、ニイニが多摩川にて網で捕ったオイカワの稚魚が、成長して産卵し、それがちゃんと孵化して大きくなったという「外界を知らないこどもたち」です。
b0128954_16171338.jpg

古くなって小さくなってボロボロになったパンツも「かわいそうだから捨てないで」と言い、きつくなって黒くなってボロボロになった上履きも「かわいそうだから捨てないで」と言うような「捨てられない男」であるニイニがなぜ、放流する気になったかって?
すでにニイニの部屋には水槽が9本あり、餌やりに毎日1時間、週1の水替えには3時間を要する状態にもかかわらず、彼にはまだ野望があったのです。

それは、「自分でつかまえた海水魚を飼う」ということ。

去年、美しい館山の海でつかまえたソラスズメダイをリリースしたという口惜しい経験があるニイニ。
親はそんなことすっかり忘れていましたが、当人は「今年こそ飼うんだ!」と決意を固めていたようで、「海水魚用水槽」を置く場所と飼育する労力を担保するため、3ヶ月後にやってくる夏にむけてこれまでとってきた川魚たちを一部放流するという計画を遂行しはじめたのです。

せっかく川に行くなら、ランチしよ!ビゴの店で大好きなカスクートとパニーニ買ってこ!と野良仕事に追いたてられないのんびりした春の日を楽しもうとするわたしとは真逆で、ニイニは神妙な顔で、自分が手塩にかけて育てた幼魚を黙々と水槽からクーラーボックスにうつしていきました。

多摩川につくと「はやくたべよーよー」とさわぐママとポチンなどおかまいなしに、幼魚たちの巣立ちの準備をするニイニ。クーラーボックスからバケツに幼魚をうつし、川の水温と温度合わせをし、お別れの前にしばし見つめたあと、そっと川に放していました。
b0128954_16192062.jpg

・・・ばいばい。がんばって、大きくなるんだよ。
b0128954_16193214.jpg

ニイニ、いつまでもいつまでも川見てる・・・
b0128954_1620185.jpg

「やっぱり、手放し難かったのかね。あのサイズじゃまだ、敵に食べられちゃうかな」
ニイニの感傷が乗り移ったわたしは、夫にぽつりと言いました。
「いや、大丈夫だよきっと。オイカワの運動神経は抜群だし、ぱくぱく食べられちゃうようなマヌケな子はあんまりいないと思うよ」
「ニイニってばそこまでしても海水魚飼いたかったのかな」
「淡水魚と違う面白さがあるからな。でも海水魚の飼育は大変だからなあ。あと2つくらい水槽たたまないと世話しきれなくなるぞ」
「飼ってる魚にあんなに思い入れがある子が、さらに放流なんてできるかな・・・」

と、ふと見れば、ニイニなにやってんの!
b0128954_16211889.jpg

ぜんぜん別れの感傷なんかに浸ってないじゃん。
あなたさっき放流したばっかりでしょうよ。新規に捕まえたらイミないじゃん。
b0128954_16212985.jpg

「アハハ。川見たら、血が騒ぐんだろ。よく分かるよ。まあしょうがねえな」
しょうがねえなってあなた。あの子なんなのよ。
「オレの遺伝か、週末の育て方のせいか、その相乗効果か。いずれにしても風景を眺めて満足するようなタマじゃないんだよな」
川に入るのは、そこに川があるから。ってわけか。

っていうかいつの間にかライフジャケットまで着てホントに川入ってるし。
b0128954_16222034.jpg

おーい。どこまで行くんだー。
そこはもう神奈川県だぞー。
b0128954_16224555.jpg

「昭和30年代の栃木県で育った子供くらいのワイルドさはあるな、あいつ」
いや、ホントにたくましくていいと思いますよ。
でもまだ春ですよ。水、冷たくないのかね。濡れるっていう躊躇はないのかね。

三芳村でたくましく育てちゃったのはいいけど、あのままいくとさかなクンみたいになっちまうんじゃなかろうか?別にいいけどさあ。
[PR]
by babamiori | 2009-04-24 16:28 | 東京にて
今までこの話題を微妙に避けていましたが、ついに激白!
以前、書きましたっけね。
「男の色気は餅つきの腰つきで分かる」ってね。

餅つきの杵づかいと近似しているのが、畑を耕す時の鍬づかい。
鍬づかいが上手な女って、どう?評価高い?

しなやかな腰つきでぐいんぐいんと耕す姿って、セクシーかな。
しっかり大地を踏みしめて杵を振り下ろす姿って、デキる女っぽいかな。
腰のすわった安定感のある動作は、安産多産系に見えたりするかな。

いずれにしても、自分じゃかなり鍬づかいはイケてる気でいたんです。「ん~、いきなり手際いいし。こりゃ誰がどう見たってプロの農婦でしょ」。高校時代のソフトボール部ではかなり下手クソだったけど、わたしってバット握るより鍬握る方が合ってるんだなー、得手不得手ってあるんだなーと完全に悦に入ってました。

なのに夫は見るなり、いぢわるく笑ったんです。
「なんじゃその棒立ちは」
b0128954_15152517.jpg

「素人にドがつく下手さだな」

え~?そんなに下手かね。
じゃ、腰を落として、これでどうだ!
b0128954_15151643.jpg

「そういうのを、屁っぴり腰っていうんだよ。ははは!」

畑にはエアロビみたいに鏡がないからフォームをチェックできなくて自分じゃわかんないのさ。(エアロビしないけど。)
でもいいのいいの。ほっといて。
ちゃんと苦土石灰と肥料が土と混ざりゃいいんだから。だいたいここではだーれも見ちゃいないし。今わたしはそんなことより、この感触が楽しいの。さくさくと土が掘り返され、畑の表面に湿り気のある土がかぶさって色が変わっていくのを見ていると、どこまでも耕していきたくなる。次に来たとき、ここに蒔くもののことを考えると・・・ワクワクしてたまんないんだから!!


・・・この土地を入手して、今年で3年目の春。
1年目、家やビニルハウスの整備がやっと一息ついた秋に妊娠。2年目の夏のセブンイレブンの日にマメを出産し、産後のばたばたを経ているうちに農閑期の冬が訪れ・・・
今年、というかつい先日、やっとやっと、大々的に畑をはじめることにしました!!

いやあ今まで、暫定的に草刈りをしたり畝っておいたりして3000坪の農地をどうにか荒らさぬよう維持してきましたが、それだってとても大変で、N田さんにずいぶんお世話になってしまっていました。もったいないなあ、宝の持ち腐れだなあ、今年こそ畑やりたいなあ、と思ってN田師匠に相談したところ、「んじゃ、やりましょうよ!」と何とも軽快なお答えが。
い、いやだって、わたし何にも知らないし、管理しきれるか・・・
「いいんですよー、週末だけの農業ってそんな、完璧目指しちゃいけなんですよ-。まずはやってみる。そのうち分かってきますし、順々に教えてあげますから」。

この、前向きで暖かいお言葉が、どれだけわたしの励みになったか!!

しかも、まずは雑草だらけの今の土を管理機で耕そうと思っていたら「土、硬いから大変ですよ。トラクターでやると早いから。赤ちゃんいるからやりきれないでしょ」と。
b0128954_15163261.jpg

本来なら、自分で耕すべきところなのに・・・かたじけない。
でもありがたい・・・涙。
N田さんにここまでしていただいたら、もうがんばるしかありません。


さっそく、いろいろと準備しています。
この間N田おばあちゃんが来てくださった時は、一緒にジャガイモの種イモを植え付けました。というかどんどんどんどん作業を進めていくのを泡食って見ながら「こうですか?これでいいんですか?」と付きまとっていたかんじ。まったく手際がいいから、ぼんやり眺めていると肝心なことを記憶できずに終わってしまう・・・
どうよこの整列具合!畝の美しさ!
b0128954_15165760.jpg

頼ってばかりはいられません。
自分でもはじめからちゃんとやらなきゃと、ブロッコリーの種蒔きからはじめました。
b0128954_15185419.jpg

「ちょっとあなた、赤玉土ちょうだい」とはじめはいい土をもらって使っていましたが、「これは高級な土だからたくさんはあげませーん。畑の土でやってくれ」とケチ臭いことを言われ、仕方なく途中から変更。
左半分は高級赤玉土仕様バージョンで、右半分はそのへんの土バージョンです。
b0128954_15213646.jpg

かわいそうに全然待遇が違うけど、大丈夫かなあ。
これ、毎日水やりが必要だということで、東京にケースごと持って帰りました。

・・・で、1週間後。
b0128954_15214046.jpg

ブラボーーー!!東京の庭に置いておいたら、芽がでたよ。
土の質、関係ないじゃん。ぜんぶの鉢に、同じように綺麗に芽が出そろってる。
あーはやく葉っぱが増えてこないかなあ・・・

あと、ショウガ、青梗菜、とうもろこし、小松菜などつくる予定。
にんじんやさやいんげんもやりたいし。
どんな組み合わせだ?と言わないで下さい。家族がそれぞれ育てたいものが違うんだもん。

「オレのコーナーは青梗菜」。ま、わたしの子だね。うまかあないね。
b0128954_15214462.jpg

「とーもろこしがいいー」というポチンもがんばるが、鍬が持ち上がらず。
b0128954_15215114.jpg

それでもなんとか根性で5回くらい耕しました。
b0128954_15215429.jpg

「こうやるのよポチン」というお手本もまるでポチンと同レベル。
b0128954_15242611.jpg


畑をやり始めて分かったことは、とにかくなーんにも知らないということ!
ひと鉢分だけ育てるんだったら失敗しても頭掻いて終わるけど、広い畑に労力をつぎ込むとなると真剣勝負です。てんで馴染みのない機械の取扱説明書を読むかのように「野菜づくり」なる素人向けの教本を一字一句読んでそのとおりにやるしかないし、書いてある意味すら分からないこともあるし。高畝ってどれくらい高いんだ?マルチを張るってどうやるんだ?穴ってどうあけるんだ?化成肥料の方がいいのか有機肥料の方がいいのか?
うぉぉぉぉ!!わがらね!!
こんな人間がこんなに広い畑を持っていていいのか!!!

あー、わたしって今までどんだけ大量の野菜を食べていたのか分からないにもかかわらず、なにひとつ知ろうともしないで生きてきたんだなあ、なんて漫然と生きてきてしまったのだろう・・・と後悔しきり。

これから、この異様に低レベルな畑報告が随時アップされるかと思いますが、みなさんどうかひとつ、バカにしないでくださいね。恥をしのんで、ひたすら正直に綴る予定です~
いや、野菜とともにわたしもすくすく成長する予定なのさ。
[PR]
by babamiori | 2009-04-21 15:28 | 田舎暮らしのこと
「裏道」とか「裏山」とか「裏」のつくところには行ってみた方がいい!
出不足金、4000円。

これを「いつも出られなくてゴメンナサイ・・・」と恐縮しながら手渡す、というのが常だったわたしたち。別に責められたりすることなんてないのですが、こちらとしては毎度ホントにトホホなかんじでありまして。

何に出られないかと言うと、年に数度ある「道普請」(みちぶしん。共同で使う道を直したり、道ばたの草刈りをしたり、農業用水路の保全作業をすること)です。
都会に住んでいれば「高い税金払ってるんだから、そりゃもちろん行政がやるでしょ」というたぐいのことなのですが、田舎では自分たちでやるのが当たり前。
この作業に出られない時は「出不足金」というものを集落の取りまとめ役の方に渡すので、まあ実質それでチャラになるわけですが、なーんかねえ。
仕方がないとはいえ、お金で解決しているかんじっていうのはどうも、気分があまりよくない。せっかく地元の方々はいつもこの新参者に対して大らかに親切に接してくださるのに、こっちは奉仕してないなーという罪悪感がつきまとうわけです。

それが今回、やっとやっと、念願の初参加を果たしました!


朝8時半。
「ママちょっと、用水路の掃除に出かけてくるから!」とマメをニイニとポチンに託し、スコップを片手に集合場所まで走っていきました。
今日は、田んぼに水を引くための準備作業です。

「どもども~」
集まったのは、総勢8人。うち6人が男性で、女はおばあさん1人とわたしだけ。
しかもみなさんのの姿を見て、ちょっとドキッ。
みんなゴム手袋はめて、防水服を着て、ヒトによっては長~いつなぎの長靴履いています。
まったく想像力を働かせていなかったわたしは、呑気に運動靴なんかはいてきちゃっていて、まるでヤル気のない感じのいでたちにしか見えません。えーそんな標準スタイル知らなかったよー。どんなすごい用水路掃除をするんだ?どうしようどうしよう、かえって足手まといか?とにかく運動靴はヤバそうだぞ。
「す、すみません、長靴はいてきます・・・」
と比較的若い若旦那のMさんにこそこそ耳打ちして、ダッシュで家に戻りました。

5分後。
ゼーゼー言いながら集合場所に戻ると、みんなで何やら目配せしています。
え?・・・わ、わたし、まだ何かヘン?
「山のほう、いっぺん見てもらっか?」
「いや~けっこう険しいからなあ、下でいいんでねの?」
「ものは経験だあ、どうかねえ」
なぜかおじさまたちは、ちょっと嬉しそう。
なになになに??なにをするわけ???

「あのよう、この田んぼに引く水の水源の掃除もあるんだけどもよう、ちょっと行って見てみますかね?この山を越えたところにあって、足もと悪いとこ歩くけど」
そう切り出してくれたのは酪農家のKさん。(いちど農道を黒い革ジャンと革のパンツを着て巨大なバイクを乗っているヒトを見かけて、仰天して見呆けていたら「どうもー」とヘルメットをとって挨拶をされてKさんと知りビックリしたことがある。異様にかっこいい。)
水路掃除ってわたし、ドブさらいだけだと思ってた。
山の中にある水源の掃除なんてするんだ!
「あ、ぜひ見たいです。いいんですか?」
するとみなさんが口々に、「もちろんええよう」「大丈夫かあ?」「見たらすぐ帰せばええって」「いっぺん見た方がええって」と盛り上がり、「じゃ、気をつけてついてきてくださいよう」と連れて行ってくれることになりました。

今まで何十回も通っていたのにぜんぜん気づかなかったのですが、うちの畑のすぐ横の農道から山に入る獣道みたいなものが存在していて、そこから山の中に進入していけるのです。
列になって進んでいくと、道はたしかに、どんどん険しくなる。急斜面には苔むした石がごろごろあり、竹が倒れている。
b0128954_15451159.jpg

みんなすっごい早足なので、わたしも絶対に遅れまいと必死に歩いてついていきます。上りつめていくとあっと言う間に見慣れない山の奥の風景になり、「ほーここがうちの裏山の中かー」と、ホントに感動です。

「この分かれ道、こっちに行くと富山(とみやま)まで続いていて、行くのはこっち」と教えてくれるYさん(以前、牛の初乳でつくった牛乳豆腐をくれた、集落の大将)の顔を見ると、ぜんぜんのんびりしたもんで、ヒーヒーのぼっているわたしはなんなんだ?というかんじ。
「こっから下るから、すべんないようになー」
こんどは急な下り道。というか道はなく、ずるずるのところをみんな慣れた足取りで下りていき、わたしの前を歩くYさんはシャベルでわたしのために足がかりをつくってくれました。
(はっきり言って東京の環境よりぜんぜん男性陣がみんな優しい!親切!紳士!見習ってほしいぞ都会の男衆よ!)

急斜面を下りきると、そこにはかつて渓流があったという石のごろごろした川底みたいなところに出ました。その空中に、パイプがずーっと通っています。
b0128954_15452260.jpg

パイプ伝いに少し進むと、そこに、水源の堰のようなものがありました。
「ほれ、ちょろちょろ水がでてるでしょ、土砂で埋まってしまって流れないからここを掃除するんですよ」
なるほど確かに、石の下の隙間から水がしみ出しています。
Kさんは早速、シャベルで土砂を掻き出していきます。
b0128954_15453734.jpg

わたしも何とか役にたたねばと、掘り出された土砂を脇によける手伝いを後ろのほうでやっていたのですが、「いいからいいから、見てるだけでいいから」「おれらがやっから」なんて笑って言われたりして。
い、いや、あまり役に立っていないのは分かるけど・・・それじゃあ出不足金のほうがありがたいってなことになっちゃうよ・・・面目ない。

作業しながらみんなが喋っていることはとっても面白くて、あー作業の間にこうやって親睦が深まっていくんだなーとめちゃくちゃ実感したわけですが、わたしにはまだまだ厳しい!!
というのは、本格的な房州弁が、ちゃんと聞き取れないのです。
「こりゃあ・・・だから・・・で・・・だべ」
「んだな・・・で・・・すっぺ」
っていうのを聞き取るのは至難の業。英語のリスニングテストのような集中力を要します。
この日に話してた話題の大意はおそらく「実はうちはずっとこの水路の水は使ってないんだ」「え?いつから?」「いや親爺の代から」「いやーそりゃ悪いなあ、じゃ無駄骨か」「べつにそんなもんでしょ」「そっかあ、悪いなあ、ご苦労さん!あっはっは!」「まったくご苦労だよ、あっはっは!」などというような内容だったかと思いますが、定かではない。
(特にKAさんというご年配の方の言うことは、他のヒトの相づちから内容を想像するしかない。時々、「・・・んだなあ!」とわたしに相づちを求めることがあると、「はい!」といいながら、ごめんなさいぜんぜんわかんない!と思ってしまいます。)
そうこうしているうちに土砂はどんどんと掻き出されていきます。

がしゃ、ぐしゃ、というシャベルで掻き出す音と、ホトトギスの鳴く声と、森のさざめきがなんとも心地よい中、とつぜん「ピリリリ、ピリリリ」とケータイの大音響が。
「おう!昔は電波入んなかったのになあ!」と驚きながらごそごそとケータイを取りだして、話しはじめたYさん。
「なに?・・・うん、うん、そう、生まれる」
・・・生まれる?!
「あそ、生まれた」
・・・生まれた?!
「はいはい、じゃ今戻るわ」

どうやら察するに、Yさんのところの牛が出産したようです。
「悪いけど先に戻るから。あとでまた来るから」
というYさんは、「一緒に戻りましょうかね。途中で昔のヒトが掘った水路を見せてあげるから」と声をかけてくれました。

一緒に帰ってくれるとはいえ、やっぱりついていくのにゼーハー・・・
Yさんナチュラルに足速いよ・・・
b0128954_15455941.jpg

パイプ伝いに歩いていくと、「ほれ、この上」と教えてくれたのが、コレ。
b0128954_1546768.jpg

上方に見える穴が、昔のヒトが山をずーっと掘って通したという水の道です。
山を手堀りで、どうやって?
その気の遠くなるような作業は、わたしには想像ができません。
「いったいどうやって掘ったんだろう」と思わずつぶやくわたしにYさんは「昔のヒトはすごいよなあ」とつくづく感心している風。

「昔はね、このへんもぜんぜん違ったと思いますよ。毎年山の様相は変わる。この沢に水が流れていた頃は、イノシシはここで沢ガニをとって食べていて、人間の住む方には出てこなかったんですよ。
b0128954_15462647.jpg

それがここ5年くらいで、山を越えてどんどん入ってくるようになった。このへんは暖かいから、イノシシは春と秋の年2回出産するんですよ」
見ると、イノシシが滑り降りた跡や、駆け上ったひづめの跡などが山の斜面に残っています。
「どうしたもんかねえ」と、Yさんはひとつため息をつき、「じゃ、急ぐんでついてきてください」と足早に斜面を上りはじめました。


山から出たあとは、田んぼの脇の溝をさらう手伝いをし、パイプのつなぎ目を修繕して水を通す準備をしていきました。
わたしはといえば、なるべく邪魔にならないように、見よう見まねで手伝いをしながら、さらった泥をじーーーーーーーっと見たりして。
時々、ハッとしゃがんで、なんか拾ったりして。
b0128954_15464582.jpg

実は作業に出かける前にニイニから「用水路にはサンショウウオの卵があるはずだから、見つけたら返しておいてよ」と涙ながらに頼まれていたのです。
確かに、わたしが救済した卵嚢はぜんぶで7~8個あったかな。これが全部干上がって死んでしまうと思うとたしかに、やりきれない。
見つけると、素知らぬ顔でホイッと溝に戻すんです。
「頑張って育つんだぞ!!」と心の中で檄を飛ばしながらね。

さて、いよいよパイプも繋がって、
b0128954_2052939.jpg

あとは水が出るだけだというところまできたのに、なぜか水がでません。
「水圧が低いからか?」とか「なんか詰まっとるのか?」などとパイプに耳をつけたり叩いたりしていましたが、一向に出る気配がありません。
「ここまでは水の音がしてるから、水は来てるよ」なのになぜ・・・

と、そのとき、水が「ブシュワッ!!!」と炸裂するように出てきました。
パイプの端で水を待っていたMさんが、それを見て爆笑。
「すごいぞっ、すごいもんが出てきたぞっ」

水の流れを断固として止めていたのは、コチラ!
b0128954_15475743.jpg

「おまえかっ!」みんな大爆笑。
わたしが一度手にとって愛でたあと「ほらいきなさい」とそのへんに放すと、Kさんが「こいつぁよく太ってるから食用になるんじゃねか?」と一言。
うっ・・・!
みんなイノシシは食べるけど、カエルも食べるのか・・・!

そんなこんなで、ようやく水が開通したわけです。
b0128954_1548196.jpg

これからこのあたりは、鏡のような水田の風景が広がることになります。


いやあ、道普請、面白かった。
1回目で若干特別扱いをしてもらった感がありますが、すごく勉強になりました。
あんな山奥で沸いてくる水でここのお米を作っているなんて知らなかったし、自分の家の裏に、屋久島のような風景が広がっていたことも知らなかった。
2年以上ここに関わっているのに、まだ何にも知らないんだな。

ということを、作業に参加していたY家のおばあさんに話すと、「いや、わたしも山に入ったことなんてほとんどないし、水源も見たことないんですよ。ありゃあ男のヒト達の仕事だから」。

うーんそうか・・・
みんなが優しかったのは、女のヒトは山の中にはあまり入らないからなのかもしれません。封建的とも言えますが、男女の仕事の分担って田舎ではすごくはっきりあるのです。

わたし、でもやっぱり、山に入るの楽しかったし、もっとこの土地のことを知りたい。
野菜作りや山菜料理も上達したいけど、許されれば、男のヒト達がやっていることも、教えてもらいたい。
そんな欲張りな思いが、去来したのでありました。
[PR]
by babamiori | 2009-04-17 15:55 | 田舎暮らしのこと
ふきのアクも強いが、わたしも負けずと毒素出してます。
子供の頃は「母親ってなんでこんなにガミガミ文句言うんだろう」と不思議に思っていました。
母親にガミガミと(ガミガミという言葉をつくったヒトは偉いと思う。落雷の如き青筋をたてた顔付きといい、いきり立った声質といい、「ガミガミ」ほどぴったりくる語感はない。)怒られるせいで、人生がずいぶんつまらなくなるんだがなあとも思っていました。
怒られる人生ってサイテー。って。

でも、自分が母親になってみてしみじみ思ったのは、怒らないですむのならそんなに幸せなことはなく、怒られるより怒るほうが5000倍ストレスなんじゃないかということ。
ニイニが3歳くらいまでは、「こどもを怒る親って信じられなーい。こんなにかわいいと腹なんてたたないわー」と呑気に思っていたけれど、もはやわたしは鬼ババア。

①朝、「忘れ物はない?」「ありえなーい」「新しい教科書入ってる?」「ばっちりだってー」
で、見送ったあと、床の上に算数の教科書とふでばこと提出物が散乱していたとき。

②野球のロージンバッグをもらって「すげー!プロみたいだ」と狂喜乱舞し、あたりかまわずばふばふやって家の中を真っ白にしたとき。

③「どうも部屋が臭うなあ・・・」と思ってどこを見ても原因が見あたらず、翌日ますます強烈に臭ってきて、ふとキッチン下の収納をあけたら、こぼした牛乳を拭いたであろうタオルが投げ込まれその上に隠蔽のためのタオルがごっそりかぶせてあったとき。

④晴れた日には「楽しいから」と傘をさしてくるくる回しながら帰ってくるのに、雨の日には傘を手に持ってずぶぬれになって缶蹴りしながら帰ってくるとき。

⑤ファミレスでジュースバーを頼むと、コーラとオレンジジュースとメロンソーダとコーヒーとお茶をまぜて気味の悪い焦げ茶色の飲料を作り、「激うま!」としつこくヒトに薦めるとき。

・・・ああ、きりがない。
小学生の男の子ってどうしてあんなにくだらなくて幼くて歯止めがきかなくて考えが足りなくてわけわかんないんでしょうか。いちいちすべての行動が謎。そして、家にいて起きている間の3分の2は怒られているというのに、毎日とっても楽しそう。それでいいのかキミ?!
いや、ホントは怒りたくなんかないのです。いつも朗らか穏やかニコニコママでいたいのです。
でもそうさせてくれないのだ、こどもたちが。


三芳村でもニイニの愚行はあいかわらずです。
朝から忙しく立ち働いているわたしの横で、「朝はまださみー」とコタツに体を突っ込んでテレビなんか見ているその姿そのものが腹立たしく、「テレビ消しなさい!!」と叱ると今度は釣りの雑誌を眺めながら「最近ぜんぜん釣りつれてってもらってないよなー」と文句を言いながらごろごろごろごろ。
怒るヒマもなく、わたしが頭の中で午前中に畑に出られる時間を計算しながら猛スピードで家事をこなす最中、マメが「ん、ん、」とうなるのでおむつをあけると過去最大のうんちをなさっている。「ちょっと、ニイニ、ママここから手がはなせないからおむつ持ってきて!」と頼むと、あろうことかニイニは「えー。なんでいっつもニイニばっかり働かされるんだよー。ポチンだって働かなきゃずるいよー」と、こたつから出もしないでぶーたら文句を言うのです。マメはうんちが気持ち悪くてぐずぐずと泣き出します。
「いーから早く。マメがカワイそうでしょ、ほら早く!」とせかすと、
「ニイニばっかりじゃずるい。ちょっとぐらいポチンがやって!」
「ニイニがたのまれたんでしょ、ニイニのしごとでしょ、わたしやんないもん!」
「なんだと~?!おむつもってこいっていってるんだよ!」
と、こんどは兄妹で世にも醜い押し付けあい。

それを目にした瞬間、自分の堪忍袋の緒が「ぶっち。」と切れる音を聞きました。

そのへんにあった何か(ぜんぜん覚えていない)で机をバーン!と叩き、

「お・・・おむつを1枚持ってくるぐらいのことを骨惜しみするような子はうちにはいらん!!今すぐふたりともここから出て行きなさい!!出て行けっていってるの!!!
はよ出て行けーーーー!!!!」

マメはびっくりして涙もひっこみ、ポチンは口を四角にして「うぇ~~~~ん」と泣き、ニイニは、ものすごい怒ったような顔でわたしを睨み付け、そして、勝手口から出て行きました。

ったく。
信じられないよあの態度。何様だと思ってるんだ?
ヒトからしてもらわないことには文句を言い、自分からは何もしないなんて、最低中の最低だ。働かないもの食うべからずって言葉を知らないのか。だいたいおむつ1枚がなんぼのもんだっていうんだ。そんなだったら一人で生きていけばいい。自分で稼いで自分で食事作ってみろっていうんだ。親に育ててもらってる間はもっと謙虚に!家のことは自分から手伝う!
と、頭の中で文句がどんどん沸いてくるわたし。毛穴から棘が生えてきそうな勢い。
5歳のポチンはニイニのように出て行くなんて考えられなかったらしく、「もうしましぇーん」と泣きながらおむつを持ってきました。
「ニイニどっかいっちゃったー」
「知りません!ママはもうニイニは知らないの!」


マメが寝たのを見計らって大急ぎで野良に出る準備をし、まずは草刈りから。
この日は午後からN田さんのおじいちゃんおばあちゃんがうちに来て、畑仕事の指導に来てくれることになっているから、それまでにルーチンワークを済ませてしまわねばならないのです。
刈った草を集めたり、刈った竹を燃やしたり、あっという間に時間は過ぎていきます。
今何時だ?と時計を見ると、わたしが怒鳴ってからすでに1時間半。
ニイニの姿はまったく見えません。

「ニイニしんぱーい」
いつもの相棒がいなくなってしまったポチンは、心細げになんどもわたしのところにきました。

ふん!知るもんですか!と口では言いながら、やっぱりちょっと心配になってきたわたし。ひとりで竹藪に入っちゃったのかなあとか、平久里川のほうまで行ってしまったのかなあとか、まさかホントにどこか旅に出ちゃったのかなあとか。
あと30分姿が見えなかったら、作業中断で探しにいかねばなあ・・・

と、その時、ポチンが叫びました。
「なんかいる!ちゃいろいやつ!」
ポチンは、上の畑から何かを発見したようで、ぱっと走り出しました。
b0128954_1130139.jpg

たしかに・・・茶色いかたまりが、見えるな。ニイニだ。
ふて寝してる。
b0128954_11234031.jpg

ポチンが駆け寄ると、むっくりと頭を持ち上げたようでした。
b0128954_11202642.jpg

わたしはひとまずほっとして、あとはポチンに任せることにしました。

ほどなく、N田さんが現れました。
わたしの、南房総のおばあちゃん(と勝手に決めている)です。お顔を見るのは久しぶり。
のんびりした口調で「こどもたちもみんなげんきでよかったなあ」と話すおばあちゃんの顔を見ていると、あー、わたしってホントにカリカリしてるよなあ、いつでもどこでも焦ってるしなあ、そんなんじゃこどもたちもつまんないよなあ、とすごく反省・・・

いつの間にかニイニは戻ってきて、おばあちゃんの横で楽しそうに喋っています。
b0128954_1242818.jpg

ママを見ても別にバツの悪い顔をするわけでもなく(これがニイニのすごいところ。楽しいことを目の前にするとそれ以前にあった嫌なことをすべて忘れてしまうようだ。)「ママ-、ふきをいっぱいつんだらきゃらぶき作って!」と声を弾ませます。
「日陰にいっぱいあるんだよう、ほれ」とごそごそ、おばあちゃん。
b0128954_1123266.jpg

こどもたちも「はっぱは食べられる?」「食べるひともいるってきくけどなあ、わたしゃあ食べないねえ、とっちゃって茎のとこだけあつめるよう」「わかったー!」と、和気藹々。一生懸命集めていきます。
b0128954_11234839.jpg

「ほらこんなにいっぱいとれた!」
b0128954_1124298.jpg

「いやあぜーんぜん。これじゃあ煮詰めたら手のひらにこれっぽっちくらいにしかならないよう。もっと袋にいーっぱいないとなあ」
ふき取りも、おばあちゃんと一緒にやれば、楽しい行事に早変わりです。
わたしは今まで、ふきって筋とるのが恐ろしくめんどくさい、と思ってとったことなかったのですが、おばあちゃんに聞くと「きゃらぶきならアクとってそのまま使えるんですよ。今のこのくらいのならまだ、柔らかいし」とのこと。
なーんだ!今まで宝の山を放置していたわけだ。
しかも雑草と一緒に刈っちゃって燃やしてたわ。愚かなり。
素手で摘んでいると、爪の間が真っ黒になります。それだけアクが強いと言うこと。
夜はいよいよ、ふき料理作りですかね。

N田さんのことはこの日、「N田先生」と呼んで、畑の仕事についていろいろ教えてもらいましたし、たくさん助けていただきました。
そのことはまた追って。


ところで、この日ニイニは、なんと大量の洗濯物を綺麗にたたんでくれました。
あと、トイレもぴっかぴかに磨いてくれました。
ポチンも、ニイニと一緒に、廊下を拭いてくれました。
「めっちゃめちゃ助かった!!ありがとう」と言うと「ならよかった」とちょっと嬉しそうにしたあとすぐ「じゃあカインズホーム行ったとき男梅キャンデー買ってくれる?」とのたまうニイニ。
・・・べつにいいけどさあ!
ごほうびがなくても働くのが、働くっていうんだよニイニ。
3年生男子ってこんなもんなのでしょうか?
[PR]
by babamiori | 2009-04-14 11:31 | 週末の出来事
タンパク質以外は買わないで済ませる夕食を目指す。
およそ出来のいい人間とはいえませんが、代替不可能な存在という意味では、わたしがあと5人いて同時に稼働できればどんなにいいだろう!と思います。

ひとりは仕事のわたし、ひとりは家事労働のわたし、ひとりは子育てのわたし、ひとりは農作業のわたし、そしてひとりは優雅に丁寧に時間の移ろいを味わうヒマなわたし。
もちろんわたしは5番目になってコーヒー片手にテラスで本でも読みたいよ。せっかく苦労して手に入れたポール・オースターの「幻影の書」も10分の1くらいしか読めてないし。だいたいオースターを読むような精神状態にならん。

と、久々なのに愚痴ってしまった。よくないですね。
いや、たいしたこたあないのです。いつもより忙しかっただけ。頭か体が常にフル回転という状態が何日も続いていたら、キャパ超えの赤ランプが点滅しはじめたというわけ。スローライフってやつがいいとされるこのご時世に、なんかかっこわるいよなあ・・・

でも大学生の頃「毎日が日曜日の午後のように空疎だ。生きる実感がない」と物憂い時間を過ごしていた時よりぜんぜんハッピーだと思う。(でもその頃は今と違って抽象的で哲学的な思考が可能だったと思います。今のわたしの脳みそはまるでサザエさんだもんな。)そもそもちょっとヒマができるとすぐに虚ろになってしまう性分で、基本的に優雅に出来ていないのだと思います。
三芳村の生活だって、「スローライフ」といえばそうですが、実態としてはあれやってこれやってそれでも終わんない~~と立ち働いてばかりだもん。
ま、好きでやってるんだから文句を言う筋合いはないわな。


そんなわたしの事情など知ったこっちゃないとばかりに、三芳のセカンドハウスのまわりでは季節が刻々と移り変わってきています。

こどもたちの植えたチューリップ、花咲いてきたー。
b0128954_11155635.jpg

ゼンマイも出てきたどー。
b0128954_1116976.jpg

ゼンマイってさあ、とるのはいいんだけど、アク抜き含め下準備けっこう大変なんだよねー。
ねーあなた知ってる?わたしって最近すごく忙しいんだけど。
家帰ってからもやること満載なんだけど。
・・・聞いてないよね。
b0128954_11162974.jpg

水たまりがあれば必ずチェックするニイニ。
b0128954_11164543.jpg

あー孵化したんだー。出てきてるよ。
赤ちゃんサンショウウオ頭大きくてカワイイ!
b0128954_11165751.jpg

こりゃセリだ。2年間雑草と思って刈ってきたけど、食べたらすごい美味しかった。
毒ゼリとの見分け方は、根っこの形だそうな。あと毒ゼリは苦い。
b0128954_1117793.jpg

この花ははじめ野バラ説が浮上したが、木いちごじゃないかという説が濃厚。
b0128954_11172629.jpg


こうやって散歩する間にどんどん収穫物が増えていきます。
特に今年ニイニがハマったのは、のびる。
b0128954_11175265.jpg

この真ん中のしゅーという葉っぱのやつがのびるです。1年前か2年前にも書きましたが、こいつは多摩川の川原にも生えていて、とっても美味しい。
ニイニはもうプロなので、草むらを一瞬見ただけでのびるが目に入るらしく、どんどんとる。
b0128954_11281524.jpg

とるときのコツは、ねっこまでぼそっ。ととること。
葉っぱのところでちぎれてしまってはアウトです。
こんなかんじがいいかんじ。
b0128954_11182732.jpg

あっという間に、こんなにとれた。
「だってのびるちぎれちゃうんだもん!」と、のびるよりつくしをとる方が好きなポチン。
b0128954_11184132.jpg

「じゃ、料理に使うからまとめて置いておいてね」と言っただけで誰も数えてくれとは言ってないのに。こどもって何ですぐ数を勘定するんだろう。
b0128954_11185477.jpg

「ママ-、全部で157本もあったよ!」
ご苦労なこって。

アク抜きがなくすぐに使えて、しかも味がとっても美味しいのびるは、早速夕食になりました。脇役で出すのはもったいないと思い、メインにどんと据えてみました。
のびるパスタ。(茹ですぎみたいな名前だな)
b0128954_11191218.jpg

のびるって生だとネギのような辛みがあるのですが、こうやって炒めると強い風味だけ残って味はまろやかになり、まことに美味しい!
即席でつくった1品でしたが、これは珍しく大成功でした。(しかも素晴らしく経済的。)

もちろん、王道の食べ方は、味噌とマヨネーズにつけて食べる。
b0128954_11192116.jpg

これは間違いなくイケます。お酒のおつまみにもってこい!
エシャロットみたいだけど辛みがかなり強いので、ちょっと炙るのがポイント。オーブンに入れて7~8分だと辛みも若干残ってベストです。

・・・こっちはちょっとシワシワだぞ。
b0128954_11195955.jpg

実は、「らっきょうみたいに漬けてみれば美味しいに違いない!」とやってみたのですが、辛いことには変わらず、思いっきりバリバリ食べたら鼻水と涙が大量に噴出したので、漬けたものを焼いてみました。見た目悪だけど味は良。だけど結局焼くなら漬けなくてもいい気がする。

(余談。先日、東京の地元でこんなお店を発見。
b0128954_11202213.jpg

実はわたし、じぶんちでカフェやるとしたら「のびる」って名前にしようと思ってたから、先越されたーというかんじでやや悔しかった。当面開店の予定はないのですが。)


ちなみに、めんどくさいゼンマイも、一応ちゃんと重層でアク抜きしています。
b0128954_11211828.jpg

アク抜きの方法って本当にいろいろあるんです。
ゼンマイひとつとっても、灰汁で茹でる、重層で茹でる、重層を入れた熱湯をかけて水に浸す、などヒトによってやり方はいろいろ。
わたしは何となく「鍋にぜんまいを並べ、重層を入れ、熱湯を入れ、一晩おいておき、冷水に浸けて保存」という方法をとりました。ベストかどうかは分かりませんが。
で、今、干してるところ。干しながら手で何度も揉んだりするんだったよな。
あー、山菜料理って手間がかかるよなあ。
だからありがたいものなのかもしれない。
水煮をぱっと買ってきちゃったりしてると、こんな作業はぜんぜん想像できないもんな。

山菜ネタはまだまだあるのですが、それは次回。
次回は、南房総のみのもんたの母、N田さんのおばあちゃんが登場の予定です。
[PR]
by babamiori | 2009-04-08 11:24 | 食べ物のこと



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

by babamiori
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
リンク
フォロー中のブログ
古今東西風俗散歩(町並み...
妄想ファミリー、房総に住む!
amane
土橋陽子の design...
カテゴリ
全体
田舎暮らしのこと
週末の出来事
南房総のこと
食べ物のこと
東京にて
生き物について
ニイニ
建築について
お知らせ
産後について


未分類
タグ
以前の記事
2017年 01月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 10月
2015年 09月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
検索
最新のトラックバック
地元で獲れた地魚寿司です..
from 出張先
山越うどんのかまたま山が..
from 口コミ情報ライフ
草を刈る人、、国土交通省..
from 背面飛行がとまらない
スイマーバ
from スイマーバ
亜麻仁油 効果/効能
from 亜麻仁油 効果/効能
レンジで簡単!!たまごっ..
from 誰でも楽しく!おいしく!料理..
カビ防止・カビ対策で防カ..
from カビ防止・カビ対策で防カビ快..
貸し別荘コテージレンタル..
from 貸し別荘コテージレンタル情報..
家電製品家具レンタルリー..
from 家電製品家具レンタルリース情..
手作りジンジャーエール
from From a smallto..
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧