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ノラの血が騒ぐぜ!人間ども、あばよ。
交通事故にだけには遭わせたくない!

と、くろぴょんは家ネコとして育てておりましたが、ふと「車がいなけりゃ轢かれないじゃん」と気付き、三芳村では日中外ネコにしてみました。

「ほら、お行き!」とドアを開けると、大興奮で飛び出した2匹。
屋根に上ったり。
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溝にもぐったり。
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果敢に木にものぼるが、
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純正の家ネコだった経歴は隠せない…
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くろより運動神経のあるぴょんは、高い槙の木を軽やかにのぼりつめるが、
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おりられない…
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せっかくなら遠くの野山をかけめぐってくればいいのに。
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いないなーと思っても、数分で戻ってきてヒトのまわりでうろうろうろうろ。
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でも、やっぱり、外にいるネコは美しいです。
外で見ると、ノラの厳しさをたたえた表情になる。
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野生のしなやかさを体に取り戻した姿に、ハッとします。
いつも家の中ででれでれと一緒にすごしているあの子たちは、実は人間とはまったく別のネコという生物だったという衝撃。
わたしは木や屋根に飛び乗ったりできないけど、あの子たちは普通に一足飛びに上の方の世界に行ってしまうんだからな。


こうやって外に出していたら、いつか戻ってこなくなったりはしないだろうか?不器用な子たちゆえ山から滑落したりしないだろうか?と過保護な親心も働くのですが、あまりに生き生きと駆け回る彼らに「本来ネコは、斯くあるべき」とも思ってしまうほど。
そして、人間には見ることのできない風景を堪能している彼らの風情を見るだけで、わたしの心も空に解き放たれるのです。
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思えば昔飼っていたシャム(クラスの子の家で生まれた子をもらって、ダッフルコートの中に隠して電車に乗って持って帰った)は外に出すと、恐怖で震えて歩けなくなっていました。それに比べて、この子たちの適応力ったら。
やっぱり、育ちがいくら家ネコでも、生まれがノラの子はノラなのかしら?

と、ふと見ると、言うほど野性味溢れていない…
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優雅な横座り。
ここは四方に外敵が潜んでいる屋外だぞ?そんな、ビーチの有閑マダムでいいのか?
なまっちろい腹見せて。


さんざん遊んで疲れて帰った夜。
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「家は家でいいもんだ」とのことです。おそらく。
ノラとして自立する気は今のところないようです。
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by babamiori | 2010-01-26 12:14 | 週末の出来事
うちの敷地に埋まっていたすごいもの:くわんくわんの後編
小さい頃は、食べると必ず口の周りがくわんくわんになり、あかーくかゆーくなるので大嫌いだった、とろろ。
食が細くてやせっぽちだったわたしにいつも「栄養あるから」ととろろかけごはんを出してくれた母が、恨めしくてね。「食べたらくわんくわんになるのがいや!」とはねつけておりました。

でも大人になって口の周りにつけなくなり、気がつけば、重度のとろろフェチに。

つわりの時に食べられる数少ないもののひとつが、とろろそばだったし。
パン屋の匂いも焼き魚の匂いもごはんの匂いも洋菓子売り場の匂いも卒倒しそうに耐え難いものだったけれど、カップラーメンととろろそばだけは毎日無性に食べたくて、まったくセーブせず毎日食べてたなあ。
今でも、おそば屋さんに行くとメニューも見ずに反射的に「とろろそばください」とオーダー。
とろろって、なんか妙に濃い旨みがあるでしょう?コーラやマックのハンバーガーとかと同じ、中毒になりそうなヤバい味がするし。(とろろ中毒ってあまり聞かないけどね。)

わたしがいつも食べているのは、一般的な大和芋をすりおろしたとろろ。
フツウに美味しい。
長いもじゃズルズルの鼻水みたいで味気ないけど、大和芋なら問題ない。

と、思っていましたが!

残念ながら、もう、以前のわたしに戻ることはできないね。
とろろはとろろでも、別格だもんね。
ディオスコレア ジャポニカ〉の、とろろは。


前編のとおりさんざん苦労して(って、N田さんが、だけど)掘った自然薯ですが、N田さんが「そりゃーもう、まぐろのぶつと合わせるのがサイコーですよー!」と実に想像力を掻き立てるたまらない顔をして言うのを見て、東京への帰り道、鋸南保田のスーパーおどやでいそいそとまぐろのさくを買い、やまかけにして食べることにしたわたしたち。

そんな時、もちろん頭をよぎるのは「どうせ今のわたしには、とろろの味なんて分かりゃしないさ」という捨て鉢な思いでした。
この頃、わたしの味覚障害はピークを迎えていて、大草原の遥か彼方にいるインパラの蹄の音に耳を澄ますように、遠い遠いところに潜んでいる塩味や甘味を何とか手繰り寄せて感じようとする、空しき日々が続いていました。もちろん、基本は食欲なし。
とろろなんて醤油の味がわからない身にとってはバリウム同然だろうよ、と思いつつ、まあでも、家族は美味しいだろうし、体にはいいし、と心に折り合いをつけて明るく振る舞っていました。


家についたら、とるものもとりあえず、早速キッチンに直行です。
皮は剥かずにすりおろすため、まずは泥をよーくおとします。
剥いたらアクがなくなって食べやすくなるらしいけど、皮に風味と栄養があるそうな。
だいたいこんなにイゴイゴの形じゃ、剥くのが容易じゃない。
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そして、ひたすら、する。
する作業はジンジャーエールづくりで馴れているけど、やっぱり大変。
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見てるならやってよ。
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で、ですね。
すっていて笑っちゃったのは、これがあまりにも粘ること。
おろしがねの受け皿に落ちていかなくて、全部スライムみたいに裏側にくっついちゃうんです。これから棒でのしてパンでもつくるか?くらいの弾力。

すったものが、コレさ。
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「ゲロみたいだ」と、ニイニ。
そんなこと言ったら食べる気が失せるでしょとたしなめながらも、ゲロみたいだと心から思うわたし。

これ、箸でつまむと、ぜんぶもち~っと持ち上がっちゃうんです。

なのでもちろん、鰹だし汁をたっぷり加えて混ぜる。
実はここで、すりこぎですらねばならなかったが、それを知らなかったわたしはひたすら菜箸でかき混ぜました。どうもおかしいと思ったんだよな、混ざりにくくて。
それでも何とか。
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うーん。
実に食欲をそそらない外見だ。

いやあでも、これからが勝負なのだ。
マグロぶつ入りまーす。
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これですよ!コレ。
一気に食べ物に見えてきた。

すった自然薯に、マグロぶつ切りを投入しただけの、本当に素朴な夕飯です。
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味がよくわからないわたしにとって、唯一の楽しみは、粘りの食感。
だし汁の量を控えて粘りを最大限に感じようとしたところ、
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…充分すぎる粘り。
取り分けるのにハサミが必要か?
(いささかだし汁が少なすぎたことは認めざるを得ない。)

この、さっきまでうちの敷地の地中にいた自然薯は、一体どんなお味かというと…

口に入れると、うわっっっと広がったのが、旨み。
塩味は感じないのに、旨みはしっかり感じるという病的な味覚のわたしにとって、とろろはバリウムだろうという予想に反して、俄然美味しく感じたのです。皮ごとすったからか、とても味が濃い。砂糖の甘味はほとんど感じないわたしでしたが、この自然薯の甘味はじわーっと伝わってくるんです。
のどの奥につるりと飲み込まれていく時の食感も最高!!
ちょっと固めにまぜて、実はよかったかも。

「わ~!これ、おいしいね~!」「ホント、いつものとろろとぜんぜん違う」「自然薯ってすごい!あんなところにこんなに美味しいものが埋まってるんだー」という家族の味会話に参加したのは、いつぶりだろう?
口につくとめちゃめちゃかゆくなるわよと脅したせいか、ニイニもポチンも顎が外れるほど口を開いて恐ろしい形相で食べていました。マメにははじめ与えませんでしたが、わたしたちがウマイウマイと食べていると「こいぇ!こいぇ!」と指さして欲しがり、試しにスプーンであたえると美味しいと感じたのか「いゆ!いゆ!」とさらに欲しがる。でもそのうち「こっち!こぉーっち!」と赤いものだけ指さし、「白いねばねばじゃなくて、そのタンパク質の味のやつだってば。」と明確に指定してきました。
ま、1歳児に、とろろの旨みは分かるまい。

ちなみに、N田さんから「うまいんだけどね、困ったことにね、次の日おならがスゴいから」と言われていました。
一体どんなにスゴいことになるのか?と楽しみにしていましたが、残念ながらわたしもこどもたちも特に連発することはありませんでした。(いやホントに。)
ひとりだけ、「出る出る!」と感動して鳴らしていたけど。

最後に。
わたしの味覚、最近やっと、元通りになりました!
ご心配のコメントやメール、ありがとうございました。
毎日ちょっとずつ味が分かるようになり、口の痺れや腫れや渇きが減り、食べ物を見て「美味しそうだな」と思えるようになり、食する幸せが戻ってきました。
何が原因でこんなことになったか分からないけれど…人生、何があるか分かりませんね。
味覚が遠のいて初めて分かったんだけど、食べ物って、味が分からない時は、「のどごし」がすごく重要になるんだな。のどごしも、味覚のひとつと言ってもいいのではないかと思ったほど。
とろろに続き、おもち、麺類、きのこ類が救いでした。あと、おせちのかずのこも♪
お肉やパン、菓子類は、もう全然…
(最近は反動で、肉肉しい食生活になってしまっていますが。。)
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by babamiori | 2010-01-21 12:14 | 田舎暮らしのこと
うちの敷地に埋まっていたすごいもの:前編
年末、体に奇妙な症状が出ました。

味覚が狂ってしまったのです。

まったく無味ではないのですが、甘みはほとんど分からず、塩味は感じない場合と異様にしょっぱく感じる場合があるという状態。酸味は遠いけれどまあ分かる程度。そして、大好きだった辛いものが、辛い(つらい)ほど辛く感じて食べられなくなりました。
そのかわり、旨みや風味はものすごく強烈に感じ、小麦やお米の味がうわっと伝わってくる。甘味料の味も強烈に感じられるので、ダイエットコークや甘味料入りのお菓子が気持ち悪くて食べられなくなりました。
風邪を引くと味覚が鈍くなりますが、あれとはぜんぜん違うかんじ。

口の中はいつもより乾いた感じで、舌は山椒をたくさん食べた時のように痺れていて、時に痛い。

歯科医師の友達の勧められて耳鼻咽喉科に行こうと思うも、あまりに忙しくてその時間がとれず、食事がつまらなーい、料理のしにくーい日々が続いていました。

甘くないケーキって、まずいんです。冗談みたいな食べ物になります。
塩味のないうどんも、はっきり言って粘土。チョコも泥粘土。
そんな時にかぎって家族に「ポトフが食べたい!」と言われるも、微妙な塩加減がさっぱり分からず。ニイニやポチンを傍に従えて「どお?」「味ある?」と確かめ…自信のないお皿を食卓に並べる。(しかし、こどもの意見というのはかなりアヤシイ。「味がしない」と言って塩を2振りし、「激ウマ!」と大げさに感動したり。鍋一杯に塩ひとつまみでそんなに変わるわけないだろと思うのですが。)
家族には申し訳ないけれど、焼き魚とかお刺身とかおひたしとかお鍋とか、さじ加減の必要ない料理を出すようになっていきました。

人間が生きていく喜びのかなりの部分に、食が関係していますよね。
その部分の感覚が奪われると、日常がぞぞっと色褪せ、心なしか他の感情まで乏しくなってしまうものだと分かりました。料理はおろか、外出、人間関係にも消極的になっていくし。(たまたま原稿書きで忙しかったから、普通に引きこもっていましたが。)


そんなある日。
三芳村でいつものように、ちまちまと畑の手入れをして過ごしていたら、我が南房総の師匠N田さんがやってきました。

「いやね、今度一緒に掘ろう、ってニイニくんと約束したんですよ。男の約束、果たしにきました。」

遺跡でも掘るのか?という道具を、からんと地面に置くN田さん。
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ニイニは小躍りして「ホントですか?誰が掘るんですか?オレは無理かもしれないです。友達の中では結構力ある方だけど、オトナに比べるとまだ非力なんです。でもホントにあるんですか?この間見たところがいいんじゃないですか?」と、N田さんに質問を浴びせ、まとわりつきます。
…教育って難しいですよね。オトナにはですます調で喋ること!としつけたつもりが…メガネ面で無遠慮な口調でおしゃべり、しかもですます調、って…慇懃無礼で頭でっかちなイケ好かないガキといった体裁になってしまうのだ。悪気はないのは分かるんだけどね。

そんなうざったいニイニを軽くいなしながら、N田さんは以前チェックしていたポイントへ。
金魚の糞もぞろぞろとついていきます。
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ニイニと一緒にごそごそと藪を探すも、「切れてますね…」「おっかしいなあ…」とどうも当てが外れた様子。

気を取り直して場所を改め、道の脇の土手の斜面を見定めて「よし、ここで行きますか」とN田さん、やおら掘り始めました。
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ざく。ざく。
リズムよく、土を上に放る。
埋め戻しのことを考えて、斜面の土を掘るときは上に盛っていくのが常識だそうです。

N田さんはこともなげにやっていましたが、途中でかわったニイニがやると、
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なんじゃ?その格好。
スコップが刺さらない、持ち上がらない、力が出なくてぜんぜんダメー。
「なっさけないね~~、野生児返上だよ。もっと力入れて!へたっぴ!」と檄を飛ばすと、「やってない人間に言われたくないよ!!」と激怒しつつ、すぐに疲れるニイニ。

ああ分かったよ、じゃあママがやりますよ、そこどきなさい、とニイニを蹴散らしてわたしの出番。昔素振りで鍛えた腕を甘く見るんじゃないよ、と気合い充分で始めましたが、
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…スコップで穴を掘ったことって、最近あります?
きっついわ、これ。
すっっっごい疲れる仕事です。腕立て伏せする代わりに、スコップで穴掘ったらいいと思う程。
耕された畑の土じゃなくて固まった土ならなおのこと、スコップを土に突き立ててごそっと持ち上げて、その土を上に放るという動作には、わたしにはありえない力が必要。

へぇぇぇぇぇ~~~

30堀りくらいですぐにへばるだらしないわたし…

「じゃ、代わりますね」と、笑ってスコップを引き取り、続きを掘るN田さん。
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すごい筋力。。自分でやると、そのすごさが実感できます。
空手をやっているって言ってたけど、実際頼もしいなあ!!
やっぱり男はこうじゃなきゃね~~~尊敬~~~~(注:誰かへの当てつけではありません。)

…そのうち、手つきが慎重になっていったかと思うと、スコップを置き、本当に遺跡探しのように丁寧に土を払って、嬉しそうに振り向きました。
「出ましたよ、お宝。」
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この、下の方にぶら下がった肺みたいな格好のやつ。
これぞ、正真正銘、天然の自然薯であります!!!

実は以前から、ムカゴ(地上茎につく球芽で、ちっちゃくてつるつるの小イモ)がぽろぽろとついている茎を見つけて「この下に自然薯があるぞ~」と目をつけていたニイニとN田さん。
掘ったことも食べたこともなかったわたしたちは、ぜひいつか、これを掘ってみたいなあと思っていたのです。もちろん、ニイニがその筆頭者。

一応軽く解説すると、自然薯は、野山に自生する天然の山芋(とろろ芋)です。お店でよく売っている山芋には、長芋(棒状のもの)、大和芋(ごぼごぼと手みたいな形)、捏芋(丸い形)などありますが、自然薯は地下の状態によって形がまちまちです。障害物がなければまっすぐに伸びるし、土の中の石や岩に当たるとくねったりトグロを巻いたりとすごい形になります。
道の駅でひょろっとしたものが1本2500円~で売られているのを見たことがあり、ひょえー高い!!と驚きましたが、とにかく掘り出すのが大変な貴重な食材なのです。

「これをね、折れないように掘り出すのが、プロなんですよ」と、多少息のあがった声のN田さん。少しずつ土を掻き出していくと、すこーしずつ、形が現れてきます。
岩にあたって扁平に変形し、トグロを巻いた芋が、N田さんの手によって土からはがされていく…むちゃくちゃ苦労して掘ったものだけに、きれいな形のまま掘り出したい!と緊張が高まります。
いつもなら「やらせてー!」と割って入るニイニも、このときばかりはN田さんの手元を食い入るように見つめています。
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まさに、地中の神秘です。

N田さんに頼りっきりの分際で苦労を語るのは憚られますが、掘るのだって容易じゃない。今回は傾斜地だから横から掘ることができますが、下へ下へと掘り進めるのはもっともーっと大変とのこと。(N田さんが持参したのは、下へ掘る用の道具とのこと。土を掻き出し、芋を堀り上げるのはスコップでは無理らしい。)

と、そのとき。

「あ~~~~!!!やっちゃった~~~~~!!」

頭のてっぺんから後悔の雄叫びをあげつつ、破片を手に首をふる姿が…
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どうしようもない奇形で、くびれでポキッとやっちゃったらしい。

「ぜんぜんオッケーです!食べりゃ同じです!!」
化石とか土偶じゃなくて、最終的に胃袋に入るものだもの!

気を取り直してまた、そーっとそーーーっと手で土をどけていくと、あるところで「かぽっ」と土からはずれました。
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お~~~、これだ~~~~

まるで、土中から臓物を取り出したような、手の震えるような感動が伝わってきます。
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蔓から切り取って出すと、芋の全貌が明らかに。
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洗ってみたら、こんな凄まじい形。
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1本の蔓をたどると、こんな生命力を凝縮したような根がある。
それを、苦労してでも掘って喰らおうという人間。
こんなに深いところにある、こんな根っこが美味しいなんて、誰が気付いたんだろう?


「口惜しいなあ…もう1本、いきますか」
まさか!!N田さん、まだイケるんですか!?
わたしだったらそれから3日は寝込むほどの重労働の後なのに。

疲れより悔しさの勝った1本目。これじゃあ納得できないという山の男は、このすぐ近くに生えていた蔓を見つけ、昼食をはさんで2本目に挑戦することに。
(ちなみに、ムカゴがない時期に自然薯の蔓を見つける方法は、蔓にある上向きの棘を見つけることです。
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出っ張ったところにある棘ね。これが目印です。)

今度は、素直に下に伸びている、長そうなものが見つかりました。
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これは、芋の位置がまたより一層深かった…
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でも、2回目は、神が味方してくれたぞ。

「出た!出ましたよ!!これは折れずに出てきたよ!!」
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最大径10㎝、長さ80cmの自然薯、出現です。
快挙!
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まずもって、その形態に感動します。ずいずいずいっと長く下に伸びたあと、とっくりのように下が膨らんで、ひとうねりして止まっている。筆書きの文字のようにしなやかで、骨董品のようなふくらみや重みも、そしてその長さも、美しい。
「これなら、5000円くらいになるな」とのこと。

「自然薯はね、むかしっから、掘ったらヒトにやるなと言われているんですよ」と、N田さん。その心は??と期待して聞くと、「そりゃ、こんだけ掘るのが大変なもんだから、ヒトにやるのは惜しいって話でね」とのと。ハハハ。
そのわりには「ああ、全部持って帰ってくださいよ。うちはね、近所で掘ったヒトからよく貰うから」と、惜しげもなくくださりました。普通にみんな掘るものなのかしら?

それにしても自分の家の敷地にあったものだとしても、これはさすがに掘る労力をかけたヒトのものだと思うんだけど…本当に貰っちゃっていいんだろうか…?

「いや、みなさんに食べてもらいたくて。ぜんぜん違うから」
にっと笑って、本当に美味しそうに一服する姿、かっこよかった。
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ちなみに、掘ったあとの穴はこんなです。
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ポチンを埋めるのにちょうど良いサイズ。
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こりゃあ…女子どもが気楽に掘れる深さではありません。
でもわたし、決意しました。
今年の暮れ、マメが1日待ってくれるくらいイイ子に育っていたら、絶対自分で掘ってみようと。
今度は、自分の手で掘り出したお宝を、天高く掲げてみたいと。
畑仕事ですっかり節くれだった自分の手を見つめながら、そう心に誓ったのでした。(手がごついのは生まれつきという噂もあるが。)


さて。
これを食する話は、次回のお楽しみということで!!
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by babamiori | 2010-01-13 17:07 | 週末の出来事
年越しのサンタだよ。(去年、クイズ出したの覚えてます?)
大変長らくお待たせ致しました。

昨年末に出題した、クリスマスプレゼントクイズの正解を発表します!
今さら何よ、と言わないで聞いていただければ幸いです。

正解は…「サボテン科アストロフィツム属カブト」。
ということで、ずばり「兜」と言い当てたMさん、おめでとうございます!!!
いやあびっくり。あっさり当たっちゃって。
びっくりと言えばプリムラさんの「冬眠中のダンゴムシの集団」という回答にものけぞりました。人間の視覚とはなんと不思議に満ちあふれているものなのだろうと感動。

そしてもうひとつ、感動的な回答があったんです。
「ユーフォルビア属シンメトリカ」という、とりちゃんさんの回答。

以下ふたつを見比べてみてください。

まずは、正解であるカブトの、オトナの姿。
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あの小カボチャは、こんな顔になるんですね。
ま、オトナもカボチャ風だわな。

そしてもうひとつ、シンメトリカの写真はこちら。
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すごくない?
似てない??
っていうか、実生はむしろ、こっちに似てない?
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実はこのふたつ、分類学的には近縁性に乏しいけれど、類似した自生環境で似通った方向の進化(似たような形質を獲得する)が見られる『平行進化』の良い例なのだそうです。
ウィキペディアさんによると、「例えば哺乳類のイルカと爬虫類の魚竜が似通った姿をしていること、あるいは、モグラと昆虫のケラ(おけら)が似たような体型、よく似た前足を持つこと」も、平行進化の結果だそうです。
たーしかに!ケラ(おけら)の前足はモグラとそっくり!!
モグラからすれば「似てねーよ」というところだろうけど。

「みんなどうせカボチャって言うだろな~フフ」と気楽に出題したにもかかわらず、大変に興味深い回答をいただき、心より感謝申し上げます。

ちなみにプレゼントは、ジンジャエールのシロップです!
Mさんご連絡くださ~い。
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by babamiori | 2010-01-07 12:54
アブラムシからおみくじまで。
明けました!いつの間にか明けちゃいました!

年末年始にブログを放置している間に、ご訪問いただいた方の数が10万を越えていました。
いつまでも屁っぴり腰の当方を、今年もどうかお見限りなきよう…

…って、ついこの間まで師走でしたよね?
わたしの記憶では、ジングルベルが街中に響いていたのは昨日おとといのことだったような。
サンタが裏のほうでばたばた大忙しだったり、チキンやケーキを頬張ったり。
でもそういえば、もっと直近におせちとかお雑煮とかも作ったっけかな?
いや、村上さんところでお餅つきもあったよな?あれは年末?
うーん…何もかもごっちゃごちゃ。
ここんところ10日間あまりの記憶が、混濁してます。。


やっぱり、セカンドハウスを持つと、大掃除が2軒分必要で大変なんですよね~
なんてうそぶいてみたりして。
年末は三芳で過ごしたんですが、大掃除という名目で重いコタツ掛けを洗濯機に放り込み、障子の桟の埃をフッッッと吹き飛ばしてみたものの後が続かず。「やっぱり今年は畑仕事で締めくくるわよね~」と飛び出し、健やかに成長しつづけているソラマメのところにスキップで行ってみると、

なんじゃこりゃ。
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新芽のところに見えるツブツブ、よく見ると動いてる…

アブラムシ、てんこ盛り状態!げげ~~~

息苦しいのか、新芽は萎縮してしまっています。
先週まで何ともなかったのに。この寒い冬の最中にもう害虫被害です。

どうする?どうするどうする?
丹精した畑がまた、虫でおじゃんになるのか?
農薬に、手を出すしかないのか??
あ~~あ。

無知ゆえに落ち込みやすい素人。
早くも無農薬栽培を挫折しかかりましたが、そこで生き字引、N田さんのお知恵を拝借!

「濃いやつね、濃いやつかけてくださいよ」
早速電話にてN田さんのご指示を仰ぎ、特に濃いやつをかけました。
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わたしがしゅっしゅしゅっしゅやっていると、マメがよちよちやってきて、
「にゅーにゅー、これ!にゅーにゅーいる!にゅーにゅぅぅー!!」
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と大泣き。
さすがにマメの口に注入する気にはなりませんでしたけど。

そしてなぜかそこに、この液体の匂いに惹かれてぴょんまで登場。
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キミは家猫のはず。なぜそこにいる!!
と、いちいちつかまえるのも疲れたので、脱走した場合は餌の時間まで放置することに。
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どうやらキウイも気になるらしい。(マタタビ科だからかね。)

…さて、このマメやネコが大騒ぎする謎の殺虫剤は何かというと、
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そう、特濃4.4牛乳です!(噴霧器に入ってるとなんだか分からないけど。)

ホントに効くのかいなと気になるところですが、1時間後に確認すると、
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バッチリじゃございませんか。(分かりづらいが、これはみな死んでいる。)
たっぷりかければみな窒息→昇天なり。南無阿弥陀仏。
噴霧したあとの畑がやけに牛乳臭いのだけが難点だが、まあいいとしよう。
これなら胸張って、無農薬維持と言えるぞ。
(ちなみに、ほんまる農園さんにも対処を聞いてみたら、「信じることです」と力強く言われた。
アブラムシは絶対についてしまうので、アブラムシがついたってきっと成長する!と信じることが重要とのこと。
学者風のお顔つきでありながら大胆なご発言をなさるお方。神々しく見えました。)


それから、あまりにきれいに生えているのでもったいなくて抜けなかったのですが、ついに大根の間引きも執行してしまいました。
ああ、かわいい~かわいそ~
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もったいない~~~
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チビ大根をかじってみると一人前にちゃんと大根の味がして、捨てるなんてできませんでした。
大掃除の暇もないというわりに、間引きした大根の利用には惜しみなく時間を使うわたし。

お正月だし、なます風に漬けてみた。
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葉っぱはきざんで少量のごま油で炒め、おかかとまぜてみた。
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これはどっちもすんーごい美味しかったです!!
小さい大根は、ひげをとっただけで皮も剥かなかったのに、ちょっと辛くて味がすぐにしみて、コリッと歯ごたえ最高!大根葉はさすがに若いだけあって、大きい大根にくっついている葉より断然柔らかく、味も驚くほどまろやかなのです。
こんな贅沢な素材は、畑やってる者でなければ味わえないね。
ヒヒヒ、優越感。


…と、三芳での土臭い年末は飛ぶように過ぎ、東京に帰ってからは「ニッポンの正月」を堪能。

まずは近所のお不動様に初詣。
いつものように、おみくじをひくこどもたち。
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家では、親戚集まっての百人一首大会。
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賑々しい人間たちの後ろで、哲学者のくろが火を見つめていました。(ぴょんは興味なし。)
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実家の近くの六義園では、たまたまやっていた獅子舞を見学。
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初詣でまさかの「大凶」をひき、「身を失うほどの災難がなきにしもあらず」と書いてあってがっくり気落ちしていたニイニは、舞台からおりた獅子にしつこくまとわりつき、厄払いのつもりか4回も頭を噛んでもらっていました。

それでも飽き足らないニイニ。別のお寺でまた拝んでるし。
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願い事は、「こんどは凶が出ませんように」。
神も仏も見放しかねないアホさです。

でもすごいのは、その後ひいたおみくじが「大吉」だったこと。
いえぇぇぇい!とガッツポーズでありましたが、ニイニの運はこの時で使い果たしたような気もします。(ちなみにポチンは2回とも堅実な「吉」。平均すればニイニだって吉くらいなんだからそんなにイバらないでよ!と悔し涙をほとばしらせていました。)


はぁ…
年明けからお馬鹿丸出しの我が家であります。お粗末さま。
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by babamiori | 2010-01-06 17:35



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

by babamiori
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