<   2011年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧
「百姓屋敷じろえむ」で、命を喰らう。
今まで生きてきた中で、「これだけは誰かの助けを借りなくても一応じぶんでできる」と言えるノウハウを蓄積したものって、なんだろう?と考えました。

そしたら、「家事(デキは問わない)」「子育て(かなりテキトー)」「文字数内に原稿をまとめる(ジャンルがかたよってる)」「週末田舎暮らし(だれでもできるっけ?)」くらいしか思い浮かばない。あとは「キジを飼う」「サンショウウオを飼う」などこまごまとあるけど、なーんかいよいよ、しょうもないなあ。

あー無力だ・・・

日々それなりにがんばって生きているつもりではありますが、だいたい丁寧じゃないというか、深め方が甘い。これって性格の問題かね。「おおむねオッケー」という地点でドカンとあぐらをかいて、いや~よくやったと満足してしまったり、なんかあっても「生きてりゃいいか」と開き直ったり、それでも足りないと「どうせ死ぬまでの人生よ」とさらに開き直ったり。
「こだわり」も極端に少なく、こだわらないということにこだわっているところさえある。

その姿勢が裏目に出ることの多さったら!
結局デキる人間というのは最後まで詰められるのであり、細やかに配慮できるのであり、飽くなき追求心を持っているのだということです。その逆の性質を持っているということは・・・
言わずもがなよ。



ところで先日、仕事仲間と一緒に、所用で南房総を訪れました。
平日だったので珍しいことに子連れではなく、それならばオトナな食事をしたい!!と、まず腹ごなしに向かったのは、三芳村でもっとも由緒正しきレストランのひとつ「百姓屋敷じろえむ」でした。

前回行ったのはずいぶん前。三芳の土地をいよいよ買うことになり、行政書士さんとの打合せの後に現地を見に行き、その後じろえむで昼食をとったのでした。懐かしい。
あの時は、もちろんまだ南房総のいろはも分かっておらず、もちろん売り主さんがキレイに手入れしてくれてピカピカな状態の土地を見ても、なーんとも思わなかった。「やっぱり景色が素晴らしいわね」なんて抽象的なウットリ感だけ。そりゃあんためちゃめちゃマメに草刈ってるからだよ!!と当時の自分にツッコミたい。

でもとにかく、早くこの美しい里山に住みたいと、ワクワクしていたことだけは覚えています。
今となってはずいぶん土地勘も出てきて、同伴の女子2人にもできるだけ南房総の良さを伝えたいなあなんてすっかりコッチサイドの人の気持ちになってるもんなあ・・・

県道から外れ、細かい田舎道をずんずんのぼっていったところに、「じろえむ」はあります。
たしか、入り口は真っ黒な茅葺き屋根だったはずだけど。

って、え!?

b0128954_11252133.jpg


すんごいフレッシュ!
葺きたての茅、黄金色に光っています。
「去年葺き替えたらしいですよ」と、現地で落ち合った幸せいっぱいのほんまる妻さんに伺いました。(なんで幸せいっぱいかって?それはご本人に直接聞いて下さいな^^)
蘇鉄の街路樹に誘われてずんずん近づいていくと、本当に美しい屋根がどーんと目の前に。

b0128954_11254188.jpg


この厚み・・・たまらないっす。
昔のクラスメイトにとても太い三つ編みの女の子がいて、その子がおかっぱにした時こんな厚みだったなあ。どちらかというと毛量のないわたしは、切断面の豊かさにぼーっと見とれた覚えがある。

実はうちのセカンドハウスも、今でこそ赤いトタン屋根だけど以前は茅葺きだったそうです。
茅葺きはメンテナンスにお金がかかるし、今では職人もいないので維持がとても大変。ある見積によると、屋根坪数×7万円くらいらしい。あっという間に軽く数百万円です。おそろしや。。
きっと「じろえむ」さんも、この屋根を店のアイデンティティとして守るために踏ん張っているに違いない。

こっくりと味わいのある囲炉裏部屋に案内され、出された料理は、これ。

b0128954_1126560.jpg


写真で見るとどうも、旅館の朝食とどこがちが、、、と言いそうになる。
が!!
これらは、ひとつひとつが材料からすべて手作りなんです。

・・・今、「手作り」という言葉、読み流したでしょ。
ちょっとよく考えてみていただきたいのです。「すべて手作り」ってどんなことか。


例えば奧のソーセージは、じろえむが飼っている鶏をつぶして作ったもの。
ソーセージって、袋開けて食べるものです、少なくともわたしは。それを、鶏を育てるところから作るってどんだけ大変??このソーセージ、どんだけ手間かかってる?体裁がソーセージだから何となく口に運んでしまいそうになりますが、「うちのぴーちゃん(仮)」から作ったものだとすれば、畏れ多すぎて無意識では食べられません。

こんにゃくも、こんにゃく芋を育てて、そこからアク抜きなど経て作っています。
「食べた感じが、売っているものとだいぶ違うかと思います」とご主人に言われ、ひとくち噛んだら、「うぉっ」と思わずみんな目が丸くなる。噛んだ時のしなやかさ、こんにゃく芋の舌触りと風味が、市販品とはまるでベツモノです。

手前のおからみたいなものは、牛が赤ちゃんを生んだ後の初乳でつくった豆腐。
「初乳豆腐」はわたしも隣りの酪農家のYさんからいただき、何度か食べたことがありますが、モッツァレラチーズの風味をすっかり牛乳だけにしたようなかんじです。それをそぼろのようにして、シソの実と和えた品。初乳は、赤ちゃんを産んでから3日くらいしかとれないそうです。栄養価が高いことに加え、免疫力向上や風邪やインフルエンザ予防、ロタウイルスなどの感染症予防、腸の修復作用、筋力や体力の増強作用まであるそうな。赤ちゃんを守るための養分がたっぷり含まれているんだな。
あまりに美味しいので商品にならないのかな、と思いますが、なかなか流通させにくいみたい。

また、最後に出されたコレがすごくおいしい。

b0128954_11262672.jpg


フツウの卵焼きです。
もちろん卵は自家製。
何が美味しいって、ほーんのり甘くて、ふあっふあっとぅるん!という口溶け。
絶妙の焼き加減で、「ママ~」と言いたくなるような優しい味なのです。
これ、前回食べた時のことも強烈に記憶に残っていて、「また食べたい」とずっと思っていたもんだから、ことさら美味しく感じました。

加えて、薪をくべて竈で炊いたつやつやの有機米もウマし!昼から大盛り2膳食べてしまった。
このお米炊くために薪割りもせにゃならん。1日何時間あれば足りるんだろう??

あー、おいしかった。満足満足。
もうこれで帰ってもいいや。
いやいやまだ半日あるでしょ、とすっかり満たされた女子4人でした。

一緒に食べたのが女子4人だったからこそ、こういう食事のすごさがよーく分かったのかもしれません。だって見た目はホントに地味なくらい、フツウの家庭料理だもの。
用意しようと思えば、わたしだって品数揃えられるよ、みたいな。
でもきっと、パックから出した卵とパックから出したこんにゃくとパックから出したお漬け物を並べるね。毎日家族にそんなに手の込んだもの出してられないもん。

でも、ハッとします。

毎日食べてるから、毎日生きてるんだよなあ。
食べるって、ホントはすごい手間のかかることで、つまり生きるって、ホントはすごい手間がかかることなんだよなあって。

売っているものをうまーく利用して、ぱぱっとつくる時短が勝負で、おいしくてボリュームあるものを出すのがデキる主婦という定説。
当たり前と思ってたけど、ひょっとして、なーんか狂ってる?

「あまった時間は自分の時間」って、上手に生きられてステキ、と信じて疑わない価値観、なーんか狂ってる?

「売っている野菜があるのに、わざわざ畑なんて趣味でやる意味がわからん。自己満足でしょ」というスタンスだったわたしが、ぼちぼち畑なんかをやり始め、「自己満足だけど・・・おいしいぞ」なんてずるずるとその楽しさに引きずりこまれ、ちょっぴりは食べ物づくりの大変さが分かってきたところで「じろえむ」の食事をいただき、何だかぐっと心を掴まれてしまった。

こだわらない、こだわれない、という生き方をしてきたわたしが、これはこだわるべきじゃないか?と思ってしまったコト。
それは、命を食べているということに自覚的になれる食事を、つくるべきだというコト。
そして、食べることがどんどんオートマティックになっているこの世の中で、「命を喰らう」ことのスゴさをこどもたちにも伝えていくべきだなあ、というコト。


帰りに、産みたての卵を1人1こずつ、いただきました。
どうやって食べようかな・・・と楽しみに家に持ち帰ると、「これ有精卵?欲しい!」と出てきたニイニが、口の中にぱかんと割って、ゴクンと飲んでしまった。
あんたはヘビか。
[PR]
by babamiori | 2011-01-28 11:35 | 食べ物のこと
竹で痩せる!サトヤマビクス。
三芳村でやっていることの大半が、東京の生活ではまったく役に立たないスキルアップ。
その最たるものが、倒木の片付けかと。

うちの場合、倒れているのは主に竹です。
この惨状にびっくり。
b0128954_1513185.jpg

なんじゃこりゃ?!
2週間の間に大風でも吹いたのか?
枯れた孟宗竹が道路にぐざぐざとせり出し、途端に荒れ感200%増(当社比)。

「こんなにめちゃくちゃになる前に片付けなさいっていつも言ってるでしょ!!」とニイニを叱ったところでニイニのせいじゃないしなあ。やっぱり自分で片付けるより仕方ないよなあ。

枯れた竹を山から引っ張り出して、広い空き地(って何にも耕作してないうちの畑ですが)に積んでいく。それだけのことですが、これが結構大変。
竹ってスカスカしているイメージですけど、長いとそれなりに重いんです。ニイニとふたりで「そーれ!!!」と引っ張ると、ぐ、ぐ、ぐぐ、ぐぐぐと山からせり出してきて、ずるずるずるずると引き抜くと7~8mあったりする。わたしが渾身の力を振り絞って引きずり、イノシシネットの上をまたいで空き地にぼーん!と放り込む。

途中から折れている竹の場合はいいけれど、根からごそっと抜けていて末広がりな竹に関しては、密集した竹林からの引き抜きにテクニックを要します。まずはひっかかって出てこないからね。
あきらめずに左右にぶんぶん振ってちょっとずつ前にせり出てきたら、シーソーに乗るように竹の先に乗っかり、てこの原理で根元を持ち上げる。それを何度も繰り返しながら、塩梅を見てえいやっっっ!と引っ張る。

そうすると、ある瞬間にどおおおおっっ!!!と巨大な枯れ孟宗竹が滑り出てくるのです。
b0128954_1515651.jpg


太さ20㎝級。
そして根っこが超多毛な頭みたい。
b0128954_15151860.jpg

竹の根は強いって、ホントだな。こんなに密集した根で大地の奧を鷲掴みしているのか。
しかもこの塊は鉄アレイのように重い。持ち上げることなんかできないため、首根っこを掴んで引きずるしかない。たいした厄介者です。

こんな強情な枯れ竹を何本も処理しているうちに、でっかくて長くて重いものを操縦するコツもなんとなく分かってきます。揺する方向とか、引き抜く角度とか。
いや~、楽しい。いっぱしの林業家気分。竹の片付けしただけだけど。
「竹の顔見れば、抜き方が分かるんです」なんてカッコイイけど本当に汎用性のないスキル。

どうやらこういう作業は畑仕事よりも派手で楽しそうに見えるらしく、こどもたちがわらわら手伝いに来てくれました。

ニイニは豆腐屋か金魚屋。
b0128954_15152942.jpg


マメは身長の倍以上ある竹をひきずる怪しい働き者。
b0128954_1516590.jpg


ちなみに、この作業は半端でない運動量です。
凍てつく寒さなのに、体中がカッカポッポと火照る。

引っ張るという作業は、主に背筋と、ふんばる時に腹筋も使うし、握力も腕力も太ももも使うので、普段怠けている筋肉がフル稼働する実感があります。しかも、いい汗かいた後に山は片付いている。いいことばっかです。高いお金を出してフィットネスでトレーニングするかわりに、山の手入れをしながらシェイプアップするといいんじゃないかと真剣にオススメしたいんだけど。

名付けてサトヤマビクス!
ヘイ!みんなもやらないかい?!
(効果確認可能な女体は、まだない。。。)
[PR]
by babamiori | 2011-01-19 15:33 | 週末の出来事
激辛と薪割りが効く。
おーさぶいさぶい。

なんてったって、わたしは寒いのが大の苦手です。
12月から2月まで冬眠してやりすごしたいくらい。

手足はいつも氷のように冷たくなっています。クロやピョンのお腹に手をつっこんで暖をとろうとすると、「ひゃあああ!!」と言って逃げてしまいます。スキー(を最後にしたのはかれこれ15年前ですが)でグローブをすると、グローブの中に冷気が溜まって冷凍庫みたいになる。
もちろんヒートテックは最愛用品で、その上からセーターやらフリースやらかまわず重ね着するため、冬にオシャレをすることができません。(夏もしてないけど。)

夫は逆に、ものすごい暑がりです。真冬でも平気でTシャツ+フリースで出かけます。まったく信じられん。きっとロシア人の血が入っているのでしょう。

そしてニイニに至っては常軌を逸しており、ぺらぺらの長袖Tシャツ(下着は用意しても着ない)にダウンを着て〈無理やり着せられて)学校に行くのですが、たいていダウンは学校に忘れてTシャツ1枚で帰ってきます。フリースやダウン、ベストにパーカーと4着も学校にストックしていたこともあります。
この間なんて、長風呂のニイニがそれにしても出てこなくて、また湯船で寝ちゃったのかなあと見に行くと、風呂桶の底に、カブトムシの幼虫のように丸まって動かない裸体が乾いて冷たくなってました。「ニイニ!!」と激しく揺すると、「・・・んあ~~?やべ」とむっくり起き上がってそのままこともなげに服着てベッドへ。聞くと、お風呂の栓を抜いたあと記憶がなくなったそうです。そんなことってありえるか?皮膚感覚がどうかしているし、わたしの子とは思えない。

だいたいわたしの母はかつてインド人から「インド人もびっくりね!」と言われたほどエキゾチックな顔立ちなので、どこかでインド人の血が混ざったのかもなあと思います。暑いのはぜんぜん苦痛じゃないし、肌の色も黒いし、大辛の食べ物をこよなく愛するし。


そういえば先日、中華街の「景徳鎮」というお店で、唐辛子そば(だったか名前忘れた)を食べましたが、これはわたしの辛みに飢えた舌を深く満足させる味でした。
b0128954_23172519.jpg

食べると、くぁぁぁぁああああ!!!っと辛さが津波のように押し寄せてきて、「うん・・・本物だ」と思わずうなるわたし。だいたい、辛口とかいったってたいしたことなくてがっかりすることが多いのですが、これはまあ、すごいです。しかも、辛すぎて痛いにもかかわらず、風味がまことによい。猛吹雪なのに一歩先、もう一歩先とエベレスト山頂へ向かってしまうアルピニストと同じで(多分)ついつい食べ進めてしまう。そして食べ終わるのが惜しい。

最後の方は、家族から「顔がまだらに紫だよ」と言われました。
確かに顔が汗びっしょりでカッカとほてり、体内は灼熱の赤道直下。

このお店は麻婆豆腐が有名で、以前食べたことがあるのですが、山椒と唐辛子がききまくっていて口の中が麻痺し、何をたべても思いっきり塩辛く感じるという妙な現象がおきました。麻婆豆腐好きの方はぜひとも一度お試しあれ。


ところで、わたしは今、何がツラいって、三芳村の朝晩の冷え込みがいっちばんツラいです。
東京より3度くらい低い上に、家の中がほぼ外気温なので、起きると鼻筋が凍っています。(ちなみに首から下は、最強のエコロジカルパーシャルヒーティングアイテム、電気毛布でぬっくぬくです。)
いちばん先に起きたヒトが震えながらコタツの電源を入れ、みんなそこに次々と飛び込み、いよいよトイレがガマンできなくなるなどの緊急以外は出てきません。
朝食の支度をするわたしが一番最悪。足もとから冷気があがってくるクソ寒い台所で、パンを焼こうがコーヒーを入れようが数分置いておくと冷たくなってしまう。おにぎりも、一瞬でつめたーくかたーくなり米にもどってしまう。

だいたい壁がないからね。障子か、開けるとガタガタバリバリ音のする昔のガラスがはめられた木製建具。部屋を閉めきって石油ストーブをがんがんたいても決して一酸化炭素中毒にならない家です。
同じく古民家住人のほんまるさんに「底冷え対策」についてきくと、「あー、今年は障子の外側に、マルチを張りました」とのこと。ま、、マルチって、、、畑の土の上に張るビニールっしょ。あれを障子の外側にすべて。ですか。「ずいぶん暖かくなりました。見てくれはすごいですが、ハハハ」って。見た目、古民家の中のビニールハウスに住んでるみたいなかんじでしょうか。ワハハ。要するに見た目なんかかまっちゃおれない寒さなのよ朝晩。日中はけっこうあったかいのに。


まあ、三芳村で冬を暖かく過ごそうと思ったら、自家発電しかないやね。
外に出て、汗かくほど体を動かす。

たとえばこうやって。

b0128954_23174619.jpg


薪割りです。
N田さんが薪になる木をどっさり持ってきてくださったのが、そのまま野積みされていたのですが、これを細かく刻んで斧で割ると、立派な薪になるのです。
薪って東京だと高いんだよねー。1束1000円以上。
うちは、クリスマスとかお正月にパーティをする時に暖炉を使うのですが、一晩で3束は使います。着火剤とかも入れるとけっこうな散財で、「暖炉はごちそうみたいなものだ」と言いながらイベント的に使っています。ホントは毎日暖炉使いたいんだけど、そんなことをしたら破産よ破産。

なので、薪をただで調達できるってかなりすばらしいわけ!!

ニイニは薪割りが気に入ったらしく、カーン!カーン!とバッティングの乗りでひたすら割り続けていました。真ん中に刃が入ると、ボールを真芯で捉えたような突き抜ける快感があるそうです。
しかも、相当な運動量になるらしく、ニイニは途中から汗だくになっていました。

ちなみに、木を短く切り出すのには生意気にも、

b0128954_23253746.jpg


マイチェーンソーを使用。いえい!

なんと年末、念願叶ってチェーンソーのオーナーになっちまった!!
(フェラーリのオーナーくらいのエバり度。)
世の中には本当にいろんな種類のチェーンソーがあるのですが、わたしが買ったのは共立という由緒正しきブランドの純正品さ!カインズやコメリに魅力的な格安品がたくさんあったのですが、N田さんから「チェーンソーだけはちゃんとしたものを、メンテナンスのできる店から買ったほうがいいですよ」とアドバイスを受けて奮発したのだ。

確かにね、チェーンソーって、結構恐ろしいものなんです。
エンジンを駆動するとブルルルルとかなり大きな振動が伝わってくるし、実際に木を切り始めると、反動がぐわっっっときます。刈り払い機などとは桁違いの緊張感を感じる工具です。
チェーンソーはその名の通り、チェーン(鎖)にソー(鋸)がいっぱいついているわけで、和名はそのまま鎖鋸。止まっている時でも触るとケガをするほど切れ味のいい小さな刃がたくさんついたチェーンが、最高速で秒速20mという速さで回ってるんだから、恐ろしいはずだわ。ぶるぶる。

しかも、1時間くらい使うと刃がボロボロになるので、1枚1枚刃を研がねばならない。
「これが難しい。一朝一夕にはできるようになりませんよ」と、N田さん。

b0128954_2325504.jpg


実演を見せてもらいましたが、刃の角度に平行に、しかもちょっと上向きにして研ぐらしい。うーん。下手に研いだら切れ味ががくっと落ちるらしい。うーんうーん。
これからはチェーンソーの刃を研ぐ修行も重ねにゃならん。
それで、自分で木を伐採できるようになれば、山の管理も今よりはできるようになるだろう。


で、ね。

上の写真の薪割りに使っている斧は、実はN田さんのもの。チェーンソーと同時に手に入れたいと、カインズやコメリを梯子したのですが「鉈しかありません」と言われ未入手状態。N田さんに相談(ってわたしたちN田さんを打ち出の小槌か神様のように頼りすぎ)したら「知っている鍛冶屋さんに、つくってもらいますか?」とのこと。

えー!!
鍛冶屋さんに斧、わざわざつくってもらうの!?

聞けばホームセンターに売っているものより1000円ほど高いだけらしい。
「斧、オーダーします!」

オーダーメイドのスーツはつくったことないけど、オーダーメードの斧なら持ってるよ。
というのが自慢になるかは謎。


ちなみにつくった薪は、東京で大活躍しております。
b0128954_23264417.jpg

ん~、せっかくの薪が米袋に入ったまま置かれているのが残念。
でもよく燃えました。
ちょっとシューシュー水蒸気出てましたが、おおむね水分が飛んでいたみたい。
b0128954_23261912.jpg



火があると、みんなそのまわりに集まってくるんだよね。

b0128954_23265592.jpg


火って、暖房となんか違って、体の芯まで温まるんですよね。
あー。東京の暖炉の前から動きたくないなあ。。。。

これから、極寒の三芳村に移動するんだよなあ。。。
家の中でもドラえもんみたいに手がグーになって猪首になるくらい寒いんだからなあ。。。
南房総、だなんて暖かそうな名前にすんな!!!と腹も立つ。

「薪ストーブ、三芳にも作ればいいじゃない?」って気軽にいわないでね。なんでもかんでもってワケにはいかないのよ。
[PR]
by babamiori | 2011-01-14 23:30 | 田舎暮らしのこと
2011・・・運はないがウンはあった年明け。
2011年、あけました!

お正月といえばやっぱり、おみくじでしょう。
ということで、2日にはニイニとポチンが近くの不動尊でガラガラポン。
去年、まさかの凶が出たニイニは、「今年こそ!」とかなり気合いが入っておりました。

が。

がーん!

b0128954_16225111.jpg

まさかの2年連続凶。
去年は「ニイニ、今年死んじゃうかもしれない」とべそをかいていましたが、今年は凶に慣れたもんで、ちぇっという顔で内容を精読した後「悪いことがあっても待っていればよくなるらしいよ」といいように解釈し、高いところに結んでいました。

ポチンはもちろん、何が書いてあるかぜんぜん分からず。
ママが読んであげると、
b0128954_16231324.jpg


ぽ、ポチンも凶だ。
「きょーって、よくないの?ニイニとおなじ?」
ニイニと同じならいいやと薄ら笑いのポチン。意味が分からなくてホントよかった。
それにしてもふつうひかないだろ凶なんて。どんだけ運の悪い兄妹なんだろう。
しかも就学前の女の子に「今年は待ち人は来ないし、失せモノは出ないって」とは言えるまい。


そんなわけで我が家は5人中2人が凶。
おみくじひいてない(凶が出るのを恐れたため)3人の運を合わせたってたいしたことにはならん。とはいえ、去年、凶男だったニイニも毎日へらへらと楽しそうに生きていたので、今年もまあ、なんとかいけるでしょう。年末に「あの、足の小指ぶつけたのが凶だったね」「あとほら、やった宿題を家に忘れて怒られたのも凶でしょ」なんて振り返っていますようにと、望みは低く!のスタートです。


運はないが気合いは充分のわたしたち。
今年初の三芳村では、冬の収穫に追われました。

まずは丹精したサトイモ。

ポチンが全体重をスコップに乗せてがんばる。
b0128954_16234074.jpg


「そのままぐいっと、スコップを手前に持ち上げてごらん」

そこでずぼーっっっとイモが持ち上がって抜ける感覚が快感なはず!

が!!

b0128954_16235251.jpg

ずべ~~~。。

年が変わったからといっていきなり力持ちになっているわけもなく、2010年に引き続き非力なポチン。ママがぬいてあげよう。
b0128954_16241142.jpg


抜くのはね、いいんですよ。
どちらかというと派手な作業で楽しい。
ここから、いわゆる売っているサトイモのように泥を落としてヒゲをとり、丸く整えなければあまりに使い勝手が悪いわけで、この作業がまことに面倒。
他の農家もこういうことしてるのかしら?すごい手間かかった状態のものが売ってるなんて、初めて知りました。

寒い寒い中、みんなでイモ洗いです。
手が冷たくなってじんじんしてきてもがんばる。
だから、食べるときには滅法ありがたく感じるのです。
b0128954_1624236.jpg


年越し前にもおせち料理用に収穫していましたが、これがほんっとおいしかった。ねっとりホクホクの上モノで、年末年始は毎日サトイモ料理。筑前煮にもお雑煮にも入れ、蒸かして塩をつけて食べ、飽きるとサトバターとかいって、ちゅるんと剥いたイモに塩とバターをつけてぱくっと食べたら、素朴な甘さがきわだって悶絶モノのおいしさでした。
(今年も、料理の写真は撮り忘れていく予感。想像で補ってね。)


次に収穫したのは、丹精したみかん。
というのは真っ赤なウソで何の手入れもしないのにざくざく実をつける立派なみかん。
無農薬ノーワックス、酸味も甘味も強くて大変けっこうなお味ですが、収穫後4~5日で皮がかたーく縮むのが難。ワックスってすごいんだな。毒だけど。

斜面に生えていて、毎年道路に向かって枝を伸ばしているのをそのままにしていたら、ここを車で通るたびにボッコボコぶつかるようになっておりました。「枝を切れば?」とまわりからさんざん言われていたのに「だって・・・みかんもったいないし」と車よりみかんを優先させて枝を切らずにいたところ、洗車したときにみかんの枝の傷が無数についていることが発覚。
やむなく今年は下の方を剪定したんだけど、まだにょきーとせり出しています。

収穫は大胆に。
わたしが上からみかんを投球し、それを下でこどもたちが受けるというキャッチボール方式。
b0128954_1854193.jpg


マメも参加するが、
b0128954_16253180.jpg

当然、キャッチしたのは0こ。
ごろごろと坂道をころがるみかんを「まてまてー」と追いかけておりました。


本来なら、期待をこめて育てていた激甘感動ほうれん草も収穫のはずが、今年の干支が畑にぴょんぴょん来やがったらしく、甘くておいしい葉の部分はシャキンと切り取ったようにすべて消滅。草刈り後みたいな畑になっていました。
そして黒豆みたいなンチを肥料がわりに置き土産。やってくれるよ。

となりで育てていた小松菜は豊作でしたが、食べてみて分かったのはこれが素晴らしくおいしいわけではなかったということ。売っているものと同じかやや固いくらいで、味に感動がない。グルメな干支に脱帽ですが、それでもって残された小松菜を人間が食べているんだからなんか納得いきません。


そんなこんなで収穫物はこんなもんだ。
b0128954_16254992.jpg


イノシシ避けに植えっぱなしにしていたショウガや、去年の掘り残しから芽を出しイモをつけたジャガイモなどもおまけでくっついてきました。

水仙は今、南房総に咲き乱れています。
b0128954_1626966.jpg

切ないくらい、よい匂いです。
b0128954_16262522.jpg


わたしにとって水仙の匂いは、卒業式の想い出と連動しています。
みんなですすり泣きながら校歌を歌い、先輩の制服の第2ボタンをもらった甘酸っぱい想い出が・・・(ってわたし、卒業後メンバーが変わらない附属の女子校だったっけか?)


さて。
今年もこんななんちゃって農家を続けつつ、さらにワイドにワイルドに生きてまいります。
デコボコとおぼつかない足取りで未来へ向かう南房総リパブリック!を、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
(でももうシカブタネズミなどには手を出さないから見捨てないでね^^)
[PR]
by babamiori | 2011-01-07 16:30 | 南房総のこと



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

by babamiori
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
リンク
フォロー中のブログ
古今東西風俗散歩(町並み...
妄想ファミリー、房総に住む!
amane
土橋陽子の design...
カテゴリ
全体
田舎暮らしのこと
週末の出来事
南房総のこと
食べ物のこと
東京にて
生き物について
ニイニ
建築について
お知らせ
産後について


未分類
タグ
以前の記事
2017年 01月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 10月
2015年 09月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
検索
最新のトラックバック
地元で獲れた地魚寿司です..
from 出張先
山越うどんのかまたま山が..
from 口コミ情報ライフ
草を刈る人、、国土交通省..
from 背面飛行がとまらない
スイマーバ
from スイマーバ
亜麻仁油 効果/効能
from 亜麻仁油 効果/効能
レンジで簡単!!たまごっ..
from 誰でも楽しく!おいしく!料理..
カビ防止・カビ対策で防カ..
from カビ防止・カビ対策で防カビ快..
貸し別荘コテージレンタル..
from 貸し別荘コテージレンタル情報..
家電製品家具レンタルリー..
from 家電製品家具レンタルリース情..
手作りジンジャーエール
from From a smallto..
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧