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泣こうか、飛ぼうか。
いやもう初夏。
みなさん、幸せですか?

わたしはここんところ、ホントにこの生き方でいいんだろうか周期に入っています。
この周期、何年かにいっぺん訪れるんだよなあ。
GWだっつうのに眉間に皺をよせて生きていてはいけないとは思うんだがな。

どういうことかというと、本当は房総ではなく沖縄で暮らしたかった自分を発見。

なわけなくて、もっと青臭い、暇人と言われても学生じゃあるまいしと言われてもおかしくないようなことです。もうぜんぜん連休にはふさわしくなーい話題なので、遊びの計画でウキウキルンルンしている方はスルーしてください。


いやね、こないだ新聞の被虐待児保護の記事を読みながら、同じ世に生まれ落ちながらうちの子らみたいに「連休、またちばぁー?」とけしからんことをほざく感覚の麻痺したアホンダラな子もいれば、愛情を与えられずに育つことになってしまうこどもたちもいる、という不条理不公平にたまらない気持ちになり、ぶあさっ!と新聞を置き、隣りにいたニイニに「ママは今の仕事をしているのが正しいかどうか分からなくなった。建築の仕事なんてママじゃなくてもできる。ママはせめて、親のいない子どもを引き取って里親になるとか、そういう生き方をしたほうが良いと思うし、正しい生き方な気がする」と感情のまま語ったんです。
正義感の強いニイニなら「ママ、そうだね。世の中のためになる仕事っていいよね」ととりあえず表面的にでも賛同してくれるだろうと思い込み、他の雰囲気を予測していなかったんですが、実際は真逆。
いきなり目にぶしゅわっと涙が溜まり、「やめてよママ何でそんなこと言うんだよっ!ママの仕事は建築でしょ、一生その仕事をしててよ!!里親とかそういうのはだめだよ!!」と叫んだニイニ。

あっっっけにとられるママ。

ど、どうしてそんなに強く否定するんだ?
わたしヘンなこと言っちゃった?

いやひょっとして・・・
「ニイニ違うってば。里親になるからって自分のこどもがどうでもいいと思っているんじゃないよ、何ならみんなが大人になってからでもいいんだよ」とあたりをつけてフォローすると、どうやら完全にとんちんかんだったらしく「そうじゃない!!とにかく、そういうどうにもならないことは考えたくないんだよ!!!」と絶叫。

ニイニの号泣によって、この話はあっけなく幕切れとなりました。

あとでじーっくり考えた結果、ニイニは不条理な現実に向き合うのがすごく苦痛なのだなと、なんとなく分かりました。
生まれながら不公平という現実。辛い環境にいる子どもが世界にはたくさんいるという現実。ひとりの子どもを助けたからって問題の解決になりはしないという現実。
そんな出口のない問題には、立ち向かう前に心が折れてしまうらしい。
こりゃ政治家には向かないな。

世の中に対してよいことをしよう、と思って何かしたとしても結局自己満足の域を出ないことが多く、それで半端な満足感を得て思考停止するくらいなら何もせずに自己嫌悪のままでいた方がいっそいいのではないかと思うのは、私も同じです。
だからニイニの気持ちもまあ、分かる。

でも最近、やっぱりそれも違う、と思えてきました。
うまく回っているところに首を突っ込んで自分もおいしい思いをしようという生き方より、うまく回っていないところに積極的に関わるという逃げない生き方の方が、まだマシだなと。
こどもひとり引き取って里親になったからって全部のこどもが助かるわけじゃないし、世界には飢餓で苦しみ死んでいくこどももいるわけでそっちが先だろうという意見もある。でも、まずひとり助けるってことは、ひとりも助けないことより悪いことじゃあない。微々たることだけれど、エコバッグ持って「地球に優しい」というよりはもうちょっと意味がある。決意や努力もそれなりに必要なことでもある。

どうせ死ぬなら、につづく言葉。
どうせ死ぬなら、うまいもん食っていい思いして死にたいじゃん。
とも思うけど。
どうせ死ぬなら、自分をでかくするより、自分がちりぢりになって燃えかすみたいになってゼロになって死にたいじゃん。そのほうが死後感がいいじゃん。(って読後感じゃあるまいし。)

そんなことを、ぐるぐる考えております。
結局、行き着く先は自己満足か。ハハハ。

きっと、わたしの中では、それがたとえヒイヒイの生活だとしても、こどもが3人いて食うに困ることもなく、おまけに房総にも家があって、ちょっと贅沢すぎるという感覚があるんだと思います。
余分があるわけでもないくせに、何かいつも罪悪感がある。

いやいやいやいや、贅沢すぎるというと語弊があるぞ。贅沢ならもっともっとしたいさ。ユニクロ以外を行きつけのお店にしたい。冬は部屋でも息が白くなる三芳村の家をなんとかしたい。くろやぴょんに毎日モンプチを食べさせたやりたい。スーパー回転寿司やまとでニイニに「赤い模様のお皿までだからね」と耳打ちするのもやめたい。
ああそれにエステにも行きたい!
フェラーリにも乗りたい!
自家用ヘリコプターも欲しい!
やっぱフェラーリとヘリコプターはいいや。欲望の範囲外だな。
ってなんて人間が小さいんだ!

・・・何を書いているんだか分からなくなりました。

こんなふうに自家中毒に陥ったときには「ただ、生きるのみ」という原点に立ち戻るために、これを愛でよう。
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サンショウウオのサンちゃん。
我が家に来て2年。365日、石と石の間にいます。
何が楽しくて生きているのだろう?

こっちはショウちゃん。
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三芳の畑から持ってきたミミズを丸呑みした直後で、おなかがもったりふくれています。

今ぜんぶで6匹いるのですが、水槽内はいつもこんな状態。
日々の実感としては、石と植木鉢を飼っているかんじです。
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ずーっとずーーっと何かの蔭に隠れ、ちょっとずつ大きくなるだけというサンショウウオの生き方は、実に哲学的です。

隣りの水槽のアカハライモリのもりもり君は、自分が笑われていることに気付いていない。
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マメに「かえるしゃん?ちがっ!こえダメ!」と切り捨てられた存在。
カエル人間みたいで異様にマヌケな外見はある意味偉大と思いますが。


明日からは思考停止して畑ですごずぞー。
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by babamiori | 2010-04-30 15:45 | 東京にて
春が来た:にょろにょろ編。
「パパが、4は縁起が悪いから、もう1匹いいって」

息を切らせて帰ってきたニイニは、18枚の障子のうちの7枚目をしこしこ張っているわたしにむかって突然こう叫びました。なんのこっちゃ。
「もう1匹ってなによ?」
と顔を上げている間に、瞬時に察するわたし。
「まさかニイニ・・・また飼うっていうんじゃないでしょうね?あの水槽はもう、いっぱいよ」
「ううん。パパが大丈夫だって!!ママがOKって言ったら、飼っていいって!!」

なによ。パパってばいい顔しちゃってさ。
いつもはニイニに「おまえ何でも飼いすぎなんだよ。いくつか放流して水槽たたんだ方がいいんじゃないか?水槽9本っていうのはいくらなんでも多すぎるぞ」と諭したりしているくせに、いざ現場でカワイイやつを捕まえちゃったりすると「パパはいいと思うけどなあ・・・ママに聞いてごらん」なーんて言ってニイニ側に立つんだよなあ。悪役をわたしに押しつけて。
だいたいここでわたしが「だーめっ」と言ったところで、どうせ夫はあとでニヤニヤやってきて「1匹くらいいいんじゃねえか?」なんて言うに違いない。


空っぽの予備プラスチックケースを抱え、「もう1匹」のところに走って戻っていったニイニは、15分後に「もう1匹」を入れて戻ってきました。
「ドブの升をのぞいたら、水の中にうっすら影が見えたんだ」
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「このアカハライモリ、お腹の模様がカッコイイんだよ。赤いところが多くて。だからさあ飼っていいでしょ?」
ジーザス。これで君は東京までお持ち帰りされる身だね。
まあ、ニイニは飼うとなったら手を抜かずにきっちり世話をする方だから、君もニイニの部屋で共に寝起きして長生きするだろうよ。


突発性発疹で39度の高熱を出している(わりに食欲も落ちずに元気だった)マメが家にいたため、わたしは家で障子張りの続きをするのが関の山でしたが、夫とニイニは「水辺のタマゴ探検隊」となって家のまわりをうろうろほっつき歩いてきたようです。
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まずは、前回確認したトウキョウサンショウウオの卵の在処を確認したそうな。
「この間は一面サンショウウオの卵嚢だらけだったのに、今日は4つしかなかった」とのこと。
生き残りを、愛おしそうにそっと持ち上げるニイニ。
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倍率ドン。さらに倍。
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おっ、中身が育ってる!
前回はぐりんとした黒い玉だったのに、今回は幼体っぽくなっています。
あと1ヶ月くらいしたら、他の生物のエサになるために生まれてきたようなひ弱な幼体が飛び出してくることでしょう。

次に覗いたのは、先日コメントいただいて「ヤマアカガエルの卵」と同定された卵嚢のある田んぼだそうな。
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そしたら、バラバラになった音符が水中にばらまかれていた!
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倍率ドン。さらに倍。
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ぐじょぐじょぐじょと折り重なった無数のオタマが。
東京の家の近くの公園ではちょっと前にラブラブ中のカエルがいたくらいで、卵さえ確認できないくらいなのに。カエルの卵を見ると入学式の頃の空気を思い浮かべるので、季節感がちょっと狂います。
この音符たちもほどなくケロケーロになり、我が家の畑にやってくるんだ~。楽しみだ!


ニイニの行脚は、まだまだ続きます。
うちの離れの畑の脇にある用水路の升。1年前にサンショウウオの卵をとったところです。
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このニイニの一心不乱な後ろ姿、微妙にオヤジ臭くてマニアックで、このまんま健やかに成長したら1週間に1度しかお風呂に入らないでも平気で服はくたくたのヨレヨレを夏冬それぞれ3着しか持ってなくて顕微鏡と捕獲網がお友達の人間になるんだろうなあという感じ。理解のあるお嫁さんを見つけないと、孫の顔が見られないぞ・・・

というのが親の育て方のせいかどうかはいいとして。
卵嚢は去年と同じところに、あったんだって!
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うーん。感慨深い・・・
当時はこんなものとってきちゃったけどホントに育つのかしらと疑心暗鬼だったのですが、水槽の中で卵が孵り、手足が生えてきて、外エラが消え、12匹が無事にひょこひょこと上陸するまで手塩にかけて育てあげたわたし(←サンショウウオ飼育係)としてはこれを見ると、自分のお腹の中の赤ちゃんに馳せる想像力みたいなものが起動して「お~よしよし」と目を細めたくなります。(まあ、去年の今頃といえばわたしのお腹の中にもサンショウウオやカエルみたいな顔した赤ん坊がいたからね。)
今年見つけた卵は、あった場所にそっと返しておいたそうです。どうかどうか、誰も食べませんように・・・(卵嚢のブヨブヨって、苦くてマズいらしい。食べられないための術はそれだけなんだって。よわ。)

春はそこらじゅう新しい命だらけ。見えている風景の奥の方や自分の足の下に無数の命が生まれているのだと思うと、何だか内蔵がゾクゾクしてきてウキャー!と叫びたくなります。


ところで、我が家で今飼っているサンショウウオのうち、食が細くて心配していた1匹が、先日とうとう☆になってしまいました・・・。合掌。
水から上がったところで休憩している形のまま、しんなりと白っぽくなっていました。一生懸命アカムシをやってたのに、やっぱり本人に食べる気がないと、なかなか育たないんだよねえ。
夫曰く、「エサを変えてみればよかったかもな」。痩せてるな、育たないなと思っていた時点で、ホソワラジムシやシロワラジムシをもう一度与えてみるべきだったかも。
今その子は、うちの冷凍庫で眠っています。(恐ろしいことに、うちの冷凍庫は一部、☆になった水槽の住人たちの霊安室となっているんです。「シマドジョウの死体の隣りに置いてあるアイスを食べるっていうのも、なんだかなあ」と夫はいつも不満を言う。まあ確かに。この間ふっと見たら、かちかちの冷凍トウヨシノボリがぽろっと落ちてたしなあ。)
こんどセカンドハウスに行った時、この子が生まれた場所の近くに埋めてこようと思います。
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by babamiori | 2009-02-26 18:17 | 週末の出来事
こうやっていつも食べているのだろう。カワイイ顔した生き物たちを。
基本的に、目が合うと情にほだされるタイプのわたし。
ひとたび見つめあった相手には、すぐ感情移入してしまうのです。相手は人間とは限りません。むしろ最近は、感情移入するという意味ではレベルの高さを要求される相手に、ほろっときてしまいます。

まずわたしの心をつかんだのは、最近三芳村のそこかしこにいらっしゃる、カマキリン。
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「んだとぉ?」といきなり因縁つけてきそうなこの眼力。でも見ようによってはノータリンっぽい。どこか鼠先輩を思わせる顔つきです。
そんな風にきょろーんとしてて考えナシだから、交尾中にメスに頭からバリバリかじられるんじゃないか?

そしてこちらは、わたしのこよなく愛する、ペットのイモリン。
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目が合うと「おーよしよし」と思わず顔がほころんでしまう愛らしさをたたえているのですが、
自分で自分の足を食べようとしてじたばたするような愚かなヤツ。水槽の壁ごしに隣の水槽にやっているエサを食べようとおろおろするような愚かなヤツ。地球上でよくこの種が生き残ってこられたよと感心するほど愚かなヤツ。意義ある人生を生きることの困難に直面し苦悩したときに「死なない程度に生きてるだけでじゅーぶんでない?」と自らの生き方をもって教えてくれるヤツ。
そういやあ、彼らがうちに来てかれこれ半年も経ちます。はじめは「田んぼで自由にしていたほうが幸せだろうに」とちょっと罪悪感があったけど、今となっては「自分が水槽にいることに気づいていないんじゃないか?」と思えてしまうほどしっかり適応しています。

ああそうか、わたしってダメダメなオーラに弱いのかもしれないな。
夫も若干…だしな。

で、そんな、わたしの心をぎゅっと掴んで離さない顔に、近ごろ逢ってしまったのです。
「なんかこの子、きゃわいい~!」と胸キュン顔の子に。

だがしかし、あろうことか、逢ったとたんにわたしはその子を、食っちまった。

つぶらな瞳。
愚かさゆえの無垢な表情。
そこはかとなく漂う哀愁。
見れば見るほどいいヒトそうな人相、いや、いいウオそうなギョ相。
ニイニが釣りあげたその瞬間から一目ぼれしてしまった、その魚とは、
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こちら!
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ボラです。
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ボラを愛でて何が悪い。

今回の釣り場は、館山湾では屈指の釣り場、自衛隊堤防でありました。
ここはクロダイ釣りのメッカとして有名で、わたしたちがいた2時間あまりの間だけでも両隣に後ろ、みんながんがんクロダイ釣ってました。クロダイを釣るために釣りをしている人がいるといってもウソではないほどの魚なのに、この堤防では「あ、また?」と誰も注目しないくらいみんなが釣っていました。

なのに、うちだけなんで、ボラ?

釣り人なら一度は釣ったことがあるであろう、ボラ。
そして「ちっ、ボラか。くさくて食えねー」とリリースされる、ボラ。
顔に「ハズレ」と書いてあるかのような扱いをうける、ボラ。
こんな魚ばっかり3匹も釣ってくれて、しかも「一応、持って帰る」とほざいた我が息子。夫は「なんかこのへんのボラは食べられるらしいよ」と当てにならない伝え聞きみたいなことをつぶやき、「でもボラじゃなあ」と1匹はリリースするという中途半端なことをし、2匹は結局持って帰る羽目に。

帰ってクーラーボックスを開けると、さいごに釣った1匹はまだ生きていました。

釣り人の母としてはかなり失格なのですが、わたしは殺生は苦手…。「命を食らう」ということを日々こどもに諭しているわりには、自分でグサッとやって絶命させるのに抵抗があるのです。
しかもボラ、ホントにかわいいんです。きょろーんとしていて。もう絶体絶命以下、台所のたらいの中にいるのに、まだ死ぬ気がなさそうな顔して。
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大きな目で虚空を見つめ、口をハク、ハク、と動かしているのを見ると思わず「今から逃がしに行ったら助かるんじゃない?」と口走りたくなり、包丁を放り出して布団を頭からかぶりたくなる。ごめんなさーい!もうわたし魚も肉も食べませーん!と叫びたくなる。
でもそんなヤワな気持ちをぐっと抑え、冷静を装って「あ…あなた、頭はとって。あとはぜんぶやるからさ」と夫にお願いし(結局自分じゃできない)、なんとなくお隣の部屋に行ってたりして。

「おーい、もう頭とったよ」
という声で台所に戻ると、頭がもげかかっているのにまだまだぱくぱくしてる!
「ちょっとちゃんと頭とってから呼んでよ~!」
と、台所から逃げるわたし。

「おーい、もう頭くっついてないよー」
という声で再び台所に戻ると、たしかに、頭と体が分離してました。
だけどまだ心臓がばくばくしてる!!すごい生命力です。

「あ~~~、捌きたくない~~~」
と言いながらも、仕方ないからうろこをとって腹を一気にかき切る…はずが…
「カタッ…」
皮がすごい硬くて、歯がたちません。
「包丁がボロいのがいけないのかな。カインズホームで買った安物だし」
言い訳じみたことを口走ってちらっと夫を見るわたし。
「刺身包丁くらい買っておいてくれよー」
と夫にあきれられれば、しめたもの。
「ほんっとボラって皮かたいわ。しかも包丁切れないし」とボラと包丁のせいにして自分の手腕を疑わないわたし。こういうとき、自分の本性が見えるようだなー、としみじみ思います。
それでも放り出すわけにはいかないのでヒイヒイ言いながら何とか切り裂き黒々とした内臓を出して洗い、めちゃめちゃ分厚くて肉とがっしり癒着している皮を青筋をたてて引き、3枚におろしました。
それにしてもヘタだな。これを切り身とよびたくない。
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「でもさよく、腸を出した瞬間に吐き気がするほど臭うっていうけど、ぜーんぜん臭わないな」
「うん。ふつうの新鮮な白身魚の切り身と同じだよ。においしない」
そうなんです。
自衛隊堤防は館山湾にあるとはいっても外洋寄りの先端に位置するためか、「湾のボラはクサイ」という既成概念をひっくりかえすほどの無臭さ。気をよくしたわたしたちは、「せっかく苦労したから、お刺身にしてみようか」ということで、半分はお刺身に、もう半分はバターで焼いてみました。ぐちゃぐちゃの切り身から作った、会心の2皿。
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お刺身、食べてもぜんぜん臭くなかった!おいしいおいしい。
っていうか、スズキとかトビウオみたいにあっさりした白身魚のお味でふつうにイケました。柚子胡椒で臭みを消す必要はまるでなし。
ただ、旨みもあまりなかったかな~ハハ。切り身にして一晩寝かせるとコクが出るようです。
バター焼きもフツウにおいしかったです。飛行機の機内食のように引っかかりのない味で。

要するに、とっても淡泊なお味なのです。
ありがたがって食べる魚ではないかもしれませんが、毛嫌いすることはない!
館山のボラ、立派に食べられることが立証されました。


その晩。
マメがおっぱいを、口をこくこく動かしながら飲んでいる様をみて、ボラちゃんの終末期のパクパクする顔を重ねてしまって、どうも寝つきが悪かったわたしでした。
がんばってるんだけどなー。まだまだ軟弱だなー。
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by babamiori | 2008-11-04 15:07 | 週末の出来事
三芳産のこどもたちは、今。
ちゃんと愛情をかければ、子は育つのだ。
なんて雑駁なモノ言いではおよそ真理には到達しないと思うのですが、まあ一理あるでしょ。特に、小さい子供に対して放置プレーは厳禁だと思います。労を惜しまず手間も暇もかけてこそなんぼの世界。そうすれば子供の側のみならず、育てる側の愛も増幅するってもんです。
でね、自慢じゃないけど、うちの子たちは、感心するほどすくすく育っています。う~ん、こっちの愛にちゃんと応えてくれてるってかんじ。親冥利につきるなあ~

なーんて別にわたし、ここで子育て自慢を展開しようって言うんじゃありません。
だって、わたしが心を砕いて育てているのって、この子たちだもん。
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か、カワイイ…
三芳村の用水路でニイニが拾ってきたサンショウウオの卵。うちで孵化した14匹のうち、最初に奇形っぽい2匹は★になってしまったけれど、残る12匹はちゃんと元気に大きくなっています。今まだ幼生なのは5匹。あとの7匹は無事に上陸しています。
幼生は共食いするので(実は手足を食べられてしまった子がいるんです。でも最近、再生してきたのでホッとしてます)、ぜんぶ個別のタッパーに入れて育てています。
この子たちがまことに人なつっこい。エサを持ったわたしがこの子たちの前に座ると、タッパーの中から一斉にこっちを見るんです。壁に手をかけて。
「ママ、ごはん。ママ、はやく、ごはん」
わたしには聞こえるんです、この子たちの声が。
「はいはい、ちょっと待ってね~。ママが今あげますからね~」
こうやってサンショウウオと会話しているわたしを、ニイニもポチンも夫も不気味そうに遠巻きに見ていますが、そんなこたぁ知ったこっちゃない。この子たちとわたしの間の心の交流を邪魔することなど誰にも許されないのだ!
「ママー…」
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ああ、見つめられるとキュンとしちゃう~~~~
相手の大きさが3センチしかなくても、こんなにも深い愛情が持てるっていう自分のメンタリティに驚きさえ感じます。間近で顔を突き合わせていると、お互いの大きさの差なんか、どうでもよくなるんです。(格差婚とか、ノミの夫婦とかって、こんなかんじなのかな。…ちょっと違うか。)
でもまあ、はっと我に返ると、やっぱりやつらはあまりに小さいのであります。
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ちなみに、上陸した子たちはこんなかんじ。
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外エラがなくなると、ずいぶん雰囲気が違うでしょう?色も黒くなります。わたしは育ての親だからかわいいけど、言ってみればナメクジに手足、というかんじかな。エサは、生きたホソワラジムシ。(もちろんこれも、飼育して増やしています~)
大人のサンショウウオは非常にスタティックな生き物です。普段はミズゴケの下にいて、まったく姿をあらわしません。こそり、と動く音さえ聞こえません。
よって、ミズゴケと石を飼っているようにしか見えません・・・
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でもって、
我が家にはさらに小さいのもいるよ。
イモチビ。
三芳の水田でニイニが捕ってきたアカハライモリから生まれた子です。うちでただ1粒だけ産卵され、孵化した、天涯孤独のイモチビ。この子もちゃんと育っています。
現在の体長は、1.5センチ。
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イモチビは、一時危ない時期がありました。かれこれ3週間前、お腹に空気がたまってしまい、水底に静止できずに裏返って浮いてしまい、エアレーションによる水流に流されてまるで死体のようになってしまったのです。というか、死んでしまったと思いました。白い気泡の入ったお腹を上にして浮いている姿に、もはや命は宿っていないように見えたのです。もちろん、エサにはまったく反応せず。
南無阿弥陀仏。
「あれ?水槽片付けないの?」
イモチビの死体をそのままにしていたわたしに、夫が聞きました。
「うーん。今日中にやるよ…」
そう言いながらもどうも始末する気になれず、何となく2~3日放置しておいたのですが…なんとなんと!
イモチビが水底にちゃんと足を着いているではありませんか!!
エサを食べていないので紙のようにぺっちゃんこの体だったけど、確かに生きています。時々、水流に煽られてふわっと動いてしまうけれど、体勢を立て直してまたじっととどまるんです。
わたしは奇跡に驚き狂喜乱舞しましたが、その直後に「やばい!エサがない!エサ、エサつくんなきゃ!」とブラインシュリンプの卵を冷蔵庫から取り出して泡食ってエサづくりをはじめました。
…そうそう、イモリの幼生のエサはブラインシュリンプ(シーモンキーとも言う)という生き餌で、こいつの卵を塩水の中で孵化させたものを与えるわけ。孵化にはまるまる1日以上かかってしまうのです。
おねがい、明日まで餓死しないで生きていて…
そう祈りながら見つめて過ごしておりましたら、願いが通じたのか、命が絶えることなく翌日を迎え、めでたくブラインシュリンプにありつけたという次第。イモチビ復活!
その後はもう、もう、ICUでの看護くらいの手厚さでイモチビの世話に励み、なんとかここまで大きくしたわけです。エサが口に入るたびに、「今食べた!」とよろこんだりしてね。
それにしてもこの子、ちょっと手足が細すぎるし、小さすぎるし、ひ弱なかんじなんだよなあ。ちゃんと大人になれるかどうか、今だに心配です。

もうひとつ、うちの秘蔵っ子の成長の報告があるのですが、疲れたので次回にします~~~
わたしの出産前にアップできるかな?もう本当にカウントダウンだからな~
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by babamiori | 2008-07-02 10:18 | 東京にて
脱輪の被害者たちの、声なき声を聞け。
あーあ、今日は朝から雨ですって。車ないと不便だなあ…

車、ないんです。ただいま入院中。
困ったなあ、臨月の妊婦には車は必需品なのに。
(あれ?妊婦って運転しちゃマズいんですっけ?)
高速を走るとガタガタと挙動不審に震えだすので、車検を兼ねて点検してもらうことに。
なんでそんなことになったかって?
釣れなかったからなんです、1匹も。
釣れてりゃこんなことにならなかったと思うんだけど。


土曜日、ニイニと夫が
「ママ!夕飯のおかず、たくさん持って帰るね!用意しないで待っててね!」
と張り切って釣りに出かけていきました。
「オッケ~、期待してるよ」
と笑顔で送り出したのが、午後2時。

あたりが闇に沈む午後7時半。やっと帰ってきたふたりの手には、ちいさなサバが2匹だけ。
もちろんこっそり鶏の唐揚の準備をしていたわたしは、余裕でニッコリ笑って言いました。
「いいじゃない、これ揚げて食べようよ。ところで、これ釣ったのはニイニ?」
「…隣の韓国人のおばさん」
だれだそれ。
「パパもオレも、坊主。隣の韓国人のおばさんは、釣りは初めてっていうのにたくさん釣ってたよ。一緒に来てたおじさんの、教え方がいいみたい」
そう言って、暗い暗い恨みがましい目で、夫を睨むニイニ。
「おい…パパが悪いのか?パパ、がんばったぞ。保田漁港の釣り場が工事で入れなくて、次の釣り場もお祭りやってて入れなくて、次の釣り場も駐車場がなくて入れなくて、それでも諦めないで釣り場を探したじゃないか!」
「そうだけど…隣のおじさんは、それじゃ仕掛けも餌もダメ、釣れないよって言ってたじゃん」
「まあ~~な~~。でもなあ難しいんだよ、釣りってやつは!運だってあるし!」

その夜、夫はずうっと、うじうじ。
「ニイニに悪いことしたなあ。半年ぶりの、待ちに待った釣りだったのに、坊主じゃなあ。がっかりするよなあ。オレが悪いわけじゃないと思うけど、オレがニイニだったら、恨むよなあ」
「そういやニイニ、お布団の中でこっそり泣いてたよ。日記書いてたら悲しくなったんだって。『1匹もつれなかったつり』って題だったよ」
意地の悪いわたしは、メゲる夫に追い打ちをかけるように言いました。
「もう!仕方ないだろ!オレだって釣りたかったんだぞ!いっこもググッとこない釣りなんて、オレだって楽しくないんだぞ!」
そんな訳のわからないだだをこねて、夫は寝酒を煽り布団にもぐりこんだのでした。

翌日は朝から雨。東京に戻る日です。
「晴れたら近くの川でガサガサをやってやろうと思ったけど、この天気じゃなあ」
そう言いながらも、「次来たときにガサガサができるポイントを探しながら帰ろう」と、すぐに館山自動車道に乗らずに下の道を行き、内陸をはしる湊川や志駒川をのぞきながら帰ることに。

湊川に絡みながら北上する国道88号を走っていて気付いたのは、地図にあった「湊川」というのはわたしたちの予想に反して、たいした川だということ!
この川によって深い渓谷が形成されていて、車道からは川面が見えないほどです。
「まるで房総じゃないみたいに、彫りの深い風景だな」
いつも海沿いの道ばっかり通っていたから、内陸にこんな雄大な景色が展開されている場所があるなんて、全然知らなかった…

「でも、これじゃあガサガサはできないな。車をとめて網をかついでひょいっとできる感じじゃないもんな」
夫は、ニイニに昨日の負い目があるらしく、ガサガサのポイントを見つけることにこだわっています。
「君津のインターの方に戻る前に、ちょっと脇道に入ってみてもいい?」

どうぞどうぞ♪

なーんて、言わなきゃよかった~~~~

川の支流をまたぐ小道を選んで、名もない田舎道をうろうろしていたわたしたち。舗装路からはずれて、林道のようなダートロードに入ったのはいいのですが、ナビで確認すると先は行き止まり。
「ダメダメこの道、どこにもつながってないわ。バックして」
はいよ、と、バックの得意な夫はぐるっと後部を振り向いて、けっこうなスピードでぶい~~と下がります。
と、そのとたん。
ずるずる、がたん。
突然車体が右に傾き、うぃーーーーん、と、動かなくなってしまいました。
「あれ?あれ?側溝あったか?ハマったか?」
慌てて運転席から降りようとするも、完全に傾いてしまってドアが開きません。
仕方なく、助手席のドアをうぅーんっ、と思いっきり押し上げて、そこからふたりで脱出。
外からみると、何とまあ…道の横が田んぼみたいなぬかるみになっていて、そこにずぶっと右側が埋まってしまっている状態。
アホなこどもたちは、「いぇ~い!ジュラシックパークでティラノに倒されたバスに乗ってるみたーい!」とアトラクション気分ですが、フツウの大人であるわたしは、コケた車を前に、茫然。
お手上げ。
なすすべなし。
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「どうする?」
「ジャフるか」

ぜんぜん自慢じゃありませんが、わたしたち、JAFを呼ぶのは慣れているんです。以前乗っていた車が晩年そうとうのポンコツになり、アクアライン走行中にファンベルトが切れて突然重ステになったり、ボンネットからしゅーしゅー煙が立ちのぼったり、エアサスが壊れてとんでもないシャコタンになったり、致命的な症状が次々現れ、そのたびにJAF。
年会費6000円なんて、かるーく元をとっています。
もちろんケータイに番号が入っています。
今回も、躊躇することなく呼ばせていただきました。

待つこと、55分。
青い救い主の姿が!ありがたや~~。
手慣れた様子でうちの車の前にまわりこみ、牽引ロープを取り付け、ぶいぃぃぃーん!
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あんなに傾いていた車体がみるみる立ち直り、道路にあがれた!
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無事、脱・脱輪です。
あーよかった。助かった。
毎度思うのですが、JAFさんってすごい…ありがとうございました。

それにしても、すごいぬかるみにハマッたものだな。車輪が泥輪。
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(このときは分からなかったけど、道に乗り上げるときにこの車輪の裏がざっくり切れてしまったらしい。それが、高速で走るときの震えの原因だったようです。結局、前輪のタイヤ交換が必要となり、ご散財・涙。)
やれやれ、とんだハプニングだったわ。
せっかくニイニのために、ガサガサの場所を探してあげようと思ったのに、こんなことになっちゃってごめんね。

…なーんて、謝る必要いっこもなし!!

JAFが来るまでの55分、夫とニイニがいたのは、この事故現場から徒歩3分のところを流れる志駒川。
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「時間あるから、やるか」
まさか…この雨の中、この事態の只中に、あなたたちってば。
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とってきてるよ…エビ。ドジョウもか?
わたしとポチンを置き去りにして!ガサガサやってきたのかい!
「まあ、いい暇つぶしになったな、ニイニ」ですって。
もう、本当に、男衆の考えることは分からんです。

ところで、置き去りにされていたのはわたしとポチンだけではなかったんです。
濡れティッシュを敷いたタッパーの中で必死にこらえてたんだよ、妊婦のイモリだって。
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上陸前のサンショウウオ(か、イモリ。どっちだろう?)の子供だって。
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みーんな、傾いた車の中で、辛抱してたんだぞ!
三芳村でニイニにつかまっちゃったのが運のつきだね。
まったく、いいも悪いも、我が家は基本的にニイニを中心にまわっている気がします…
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by babamiori | 2008-06-12 00:14 | 週末の出来事
イモリンよ、おまえもか。
「このイモリたち、ぜんぶオスだよ」
と自信満々に言っていた夫の根拠はなんだったのでしょうか。

「ママー、水草に卵がついてる」と、イモリの水槽に張り付いたまま叫ぶニイニ。
「ああ、あれは違うって。黄色っぽい丸いやつでしょ。水草の芽だよ。パパが言ってたもん」
そう言って取り合わなかったのが2週間前。「パパが言ってた」のひとことで渋々引き下がったニイニでしたが…その数日後。
「ママー、ぜったい卵だって!」
「だからー、違うって。」
「違わないって!!中に赤ちゃんイモリがいるって!!」
半狂乱でわたしの手を引っ張るニイニに仕方なくついていき、水槽の前にどっかと座ってしげしげ見ると。
b0128954_10241632.jpg

「た…たまごだ」
おじゃこみたいなやつが入ってる・・・

「でしょー言ったでしょー卵だって!ぜんぜん聞いてくれないんだから!ちゃんと見ればすぐ分かるのに!」
鼻の穴を膨らませて息巻いているニイニの脇で、今後の展開を考えて完全にトホホのわたし。
…どーすんのよ、この子。
水草についている卵は、どうみてもこれっきり。
こいつ、ただ1匹だけのために、遠路はるばる生きたイトミミズを買いにいくのかい?
ブラインシュリンプを孵化させるのかい?
それは、誰がやるのかい?
せっかくサンショウウオの幼生が大きくなってきて、生き餌を調達する苦労がなくなったばかりだっていうのに。

まあでも、仕方ない。赤ちゃんに罪はない。
四の五の言わずに孵化前の準備をしてあげなきゃ。
というわけで、卵が食べられてしまわないよう、別水槽にうつしてやりました。淋しくないように、ママのいる水槽のお隣りにおいてあげましょうか。
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…なんて観賞価値の低い水槽なんだろう。
何も入っていないようにしか見えない。

それから3日後、ゴミみたいに小さな赤ちゃんが生まれました。
体長4ミリくらい。
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イモチビの誕生です。

うーんでも、1匹っていうのは、さみしい…
普通イモリは1回に数十匹の卵を産卵するらしいのですが、他のやつは食べられちゃったのでしょうか?
あるいは、三芳村の田んぼにて産卵途中の妊婦さんを捕獲してしまい、産み残した分を仕方なくここで産んだのでしょうか?
この子は、生まれてからいちども仲間の顔を見ることもなく、育つのです。競争も刺激もない世界で、水槽の外からでっかい人間に覗かれるだけの人生。(イモ生か。)この子にとって、生きることにどんな意味があるんだろう、いっそお隣りの水槽で親の餌になってた方がよかったんじゃないか?なんて思えてきたりして。
とはいえ、水槽の底でひとりしーんとしているこの子の姿をしげしげ見ていると、せっかく生まれてきたんだしなあ、めんどくさいけどせめて大人になるまで見届けてやるかなあ、という気持ちにもなってきます。
っていうか、卵を見ちゃった時点でそれしか考えてないんだけどね。

それにしても、今年の出産ブームにはお手上げです。
みんな産みすぎー。子宝の神サマにとり憑かれたとしか思えません。
ヘタな神社に行くくらいだったら、うちにおいで!
と、言いたくなる昨今。


ところで、この子は一体、誰の子なのかしら。

そこでギョッとしている、おまえか?
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そこで隠れたつもりでいる、おまえか?
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そこで逃げようとしてる、おまえだな?
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どいつもこいつもタニンゴトみたいな顔して。
母性のかけらも見られないぞ。
(両生類だからしょうがないか。)
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by babamiori | 2008-06-05 10:43 | 東京にて
イモリのカワイさを押しつけるつもりは、毛頭ありませんけど。
フツウ、自分の子って(小さければ小さいほど)どんなにブーでも
「うちの子がいちばんかわいい♪」
と思ってしまうもの。
ちがうかしら?

人様には、
「いやいや、サルで」
「男にしか見えないでしょ~」
などとあくまで客観的なモノ言いをするけれど、それはあらかた社交辞令です、ハイ。
だって年賀状を見れば一目瞭然。
みなさんこぞって親バカ大爆発。恥も外聞もなく。
よくもまあ、どの親もどの親も子供の写真ばっかり載せるもんだ。この写真の子がそんなに自慢かね、とイラッとくる人も少なくないはず。
(あ、うちも毎年そういうのつくるけど。)

実は先日、ニイニの生後5ヶ月くらいの時の写真をたまたま目にした時、
「がぁぁぁぁん!こんなにブーだったんだ…」
と脳天に鉛玉が落ちてきたような衝撃を受けたんです。
だって生んだ当時は「この子、やばいほどカワイイかも…」と、真剣に思ってたんだもーん。
赤ちゃんモデルにスカウトされた時も、巷に溢れる入会金詐欺(たぶん)だとは知らず、
「いゃ~んやっぱり♪」なんて喜んじゃったんだもーん。
もちろんその年は「カワユ~イニイニ特集」みたいな、身内以外は卒倒しそうなほど暑苦しい年賀状を作りましたよ。

でもね、その激しい思い込み&勘違いが、惜しみなく愛情を降り注いで子育てするモチベーションにもなっているわけで、あながち悪いもんじゃない。

予めお断りしておきますが、わたしもきっとお腹の子が生まれたら、否応なくそういうモードになってしまうと思います。
「げ、サル」という顔の子だったとしても、自信満々で「生まれました~♪」と写真を出しちゃうかもしれません。
それでもみなさん、どうかこらえて大目に見てやってください。
一時期どうにもこうにも感性が狂ってしまう、という自覚は、ちゃんとありますから。

ところで、そんなこと考えてたら気づいてしまったんです。
自分がカワイイと思っているものの写真を「みてみて~」とこの場で公開するのは、いわゆる親バカ的アホなのだと。
別に共感を強要しているわけじゃないけれど、
「これがカワイくないと思うひとなんて、まあ滅多にいないだろう」
と、どっかで信じているところがありまして…
でも、よく考えればこの子たち、ペットとしてはマイナーなんだよね。
サンショウウオとかイモリとかカブトムシの幼虫とかってさ。
パンダとか飼ってれば、そんなこと思わなかったと思うんだけど。

でも、すみません!
やっぱりかわいい!
三芳村で捕まえてきたイモチン、ほんっとにかわいいんです。
ってことで、我慢できないのでアップしちゃいます!
いゃん、そんなウルウルした瞳でこっちを見ないで~
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何がそんなにカワイイかって、顔もだけど、しぐさが特に。
まったく不器用な子たちで、泳ぐのもヘタだし(すいすい泳がない。水中で無様に犬かきしているようなかんじ)、陸に上がるのもヘタだし(よく、木につかまりそこねて溺れる)、陸地から下に降りるときは自由落下のように体の重みで落ちるだけで、意志薄弱なかんじだし。
着地寸前だと、こんな状態。
b0128954_10515763.jpg

こんなに不出来な動物が、この地球上によく生き残ったよ。と感動するほどです。
攻撃性ったら、お腹が赤いことくらいじゃない?
でも、そのダメさ加減が、ますますカワイイ…
水面上に顔出して、息吸っている姿ひとつとっても、ダメそうでしょ。
b0128954_10521222.jpg

いや~、見ていて飽きないねえ。
およそアクティブなところがなく、1日のうちの大半はびくともしないんだけど、その陶然とした顔つきもまた、いいんです。
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物思いにふけっているのかなーなんて思うけど、たぶんめちゃめちゃ頭が悪いと思います。何にも考えてないんだと思います。見てると何にも学習しない。ナマズ(も飼ってるんだけど)の方が断然頭いいよね。

でももし、「動物好きなんだけど、毛のアレルギーで飼えないんだよね」なんてヒトがいた
ら、イモリの飼育はかなりオススメです!つるっつるですよ。

ちなみに、こんなにカワイイ写真見ても、気持ち悪いヒトには気持ち悪いんだろうな…ってことはわかってます。
まあ、でも、感性って変わるものですから♪けっこう、見てるうちにかわいくなってきたりね。
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by babamiori | 2008-05-23 11:12 | 東京にて
意中の彼に、出逢えた日。
週末は運悪く、南房総も雨雨雨。それでも、田畑の管理についての打ち合せが入っていたため、三芳村で過ごしました。
そう…うちの持っている田畑は、延べ3000坪ほどあります。そりゃもう、半端ない広さなのですが、ビニルハウスを建てている土地以外はぜーんぶ耕作せにゃならん。
それがどんな大変なことか!

という話に触れようと思ったのですが、その前に、この、感動の再会を伝えるのが先!
(あ、バレてる?農地管理のヘビーな話題から脳みそが逃げ気味…)

実はわたし、
去年の夏からずうっと、逢いたかった彼がいて。

一目見た瞬間から、わたしは彼の瞳の虜でした。
それなのにあのときヤセ我慢して、彼を放してしまったんです。

夫に「また逢えるよ」と慰められても、決して癒えぬ寂しさ。
ニイニに「オレがまた今度つかまえてやるよ」と励まされても、
しとど流れる涙で腐る枕の数知れず…

もう逢えないかもしれない。
と思っていたら、こんなに近くにいたなんて~。

うちの下の田んぼ。
b0128954_01254.jpg

先週末、農地の打ち合わせの帰り道のこと。下の家の田んぼを通りかかって、何気なく中を覗いた夫が、そのままじいっと水中を凝視し続けた挙句に突然大声をあげました。
「おい、ニイニ!!すげぇもんがいるぞ!!早く来い!!静かに来い!!」
ニイニは、ポチンとふたりでタケノコ転がし(伸びすぎたタケノコをぼきっと折って転がすという、世にもくだらない遊び)をしてげらげら笑っていたのですが、その声を聞きつけて脱兎の如くやってきました。
「なにパパ!」
「うーん、よく分からん!」
分からんものに興奮している男衆の尋常ではない様子に、わたしも重いお腹をゆすって田んぼに近づきました。
「あ、いるいる、なんだこりゃ」
田んぼの泥水の下に、もや~んと黒い影が。
b0128954_423953.jpg

「パパつかまえて!!」
「ちょ、ちょっと網貸してみ。…くっそ、おまえこれ虫捕り網じゃねえか!」
どしゃぶりの雨なのに、ニイニはなぜか虫捕り網とカゴを持っていました。だからといって怒られる筋合いはないはずなのに、謎の物体の捕獲に躍起になっている夫にどやされています。
「魚捕り用の網じゃないとすくえないよ!」
そんなこと言われたってねえ、ニイニ。
雨の中、虫捕り網を担いできたニイニも間抜けだけど、農地の様子を見に行くのにフツウ魚用の網だって持ってこないよねえ。
「パパ、なんか動きが遅いから捕れるかもよ。ほらっ、あそこ!」
いたいたこいつだ、あー今入ったかも、いや泥だんごだけしかすくってないや、ちがうよよく見てごらんよ入ってるよ、
b0128954_417861.jpg

…ほんとだー。
網の中に入った泥のかたまりを、道の上でそっと出してみると、こんな風に出てきました。
b0128954_483562.jpg

のたん、のたん、と体を左右に振りながら歩く姿のやたらと滑稽なこの物体は、ひょっとして…
b0128954_453243.jpg

アカハライモリだ!
去年、カブトムシ探しの最中にニイニが見つけ、そのカワイイ瞳に悩殺されたにもかかわらず放してしまった、あのアカハライモリの君だったのです。
(もちろん同じ個体じゃないけどね。)
いやあ、これは本当に嬉しい再会でした。
あの真っ黒でつぶらな瞳が忘れられなくて、子どもたちに「ママは誕生日にイモリがほしいなあ」とまで言っていたんです。いつもなら「もう、サンショウウオだっていっぱいいるし、他にもあんなにいろいろ飼っているんだから、これ以上はムリよ」とひとまず釘をさすところですが、「ちょっとニイニ!1匹じゃかわいそうだから、もう1、2匹探しておいで!」と飼育を前提とした命令をとばしてしまったほど。

でね、本当にたくさんいたんですよ、この田んぼにアカハライモリが。
後から夫とニイニがもう一度行ってみたら、素手で捕まえられるほどうようよいたんですって。追加で2匹、ゲットしてきました。
b0128954_49033.jpg

「この調子じゃたぶん、このへんの田んぼだけで万といるぞ。でもまあ、大きく育つ前に鳥やら蛇やらに食われてしまうんだろうな」
房総の自然の懐の深さに、わたしは改めて感動しました。
田んぼに泳ぐオタマジャクシやカエル、サンショウウオにアカハライモリたち。水質のいいところでないと育たない様々な生き物たちがまだ当たり前のように生きているこの環境が、どれほど尊いものか。

そして、それを「いやあこんな自然は貴重だねぇ」と他人事のように語るだけでは済まされない、自分たちの立場も痛感します。
このような場所に土地を持ち、手を入れなければあっという間に荒れてしまう農地の現実を体感し、その責任の一端を担っている今、イモリの愛おしさを感じることで「大変だけど、うちの田畑、ちゃんと管理しつづけなきゃ」と身の締まる思いがしたりするのです。

ね、イモチャン。
b0128954_473244.jpg

この日つかまえたイモチントリオの、その後については、次回のお楽しみ♪
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by babamiori | 2008-05-13 00:22 | 週末の出来事
去年出逢ったのは、こいつです。アカハライモリ。
三芳村から連れ帰ったサンショウウオの卵は、今日もちゃんと育っています。でも、40匹くらいのうち、半数以上は白くカビてしまったようで、元気に幼生の形となっているのは20匹弱。今、全長が5ミリくらいだけど、1センチくらいになったら卵から飛び出してくるそうです。
夫から「サンショウウオ飼育隊長」を命じられてしまったので(「俺は家にいられなくて孵化の瞬間に立ち会えないから、おまえ、頼むな。」と肩をたたかれてしまった・・・)、とにかく孵化前に飼育方法を習得しておかなきゃと焦っているところ。ったく、わたしは自腹の中でも赤ちゃん育ててるっていうのに!

わたしはまだ大人のサンショウウオは見たことがありませんが、昨日ちょっと触れたように、アカハライモリには三芳村でひょっこり出逢ったことがあります。
b0128954_23205355.jpg

裏側は、こんな色。まさに、赤腹。
b0128954_23225881.jpg

とてもおとなしくて、赤ちゃんみたいなあどけない顔をしていました。確かに、このテクスチャが気持ち悪いというヒトの感覚は、分かる。でも、顔はかなりかわいいですよ。つぶらな瞳で。

今年もどこかで逢えるかな。
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by babamiori | 2008-04-07 23:41



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

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