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花と動物と肉と。(北海道旅行③)
(またまた前回のつづきです。)

北海道旅行、2日目からやっと多少、計画をたてて行動しはじめたわたしたち。

ま、計画といっても「とりあえず北に向かい、時間的にやばくなったら南に折り返せばいいや」くらいなかんじ。もちろん宿は行き着いた場所で探すしかない。まるでアメリカ大陸でのキャラバン旅行と同じ手法です。
「日本にも、家族で泊まれるモーテルがあるといいのにね~」とか言ってせかせか地図をめくりながらふと、

なんでいつもキャラバン?
1箇所でのんびり・・・とか、1日宿でゆったり・・・とか、そういう旅も、いいんでない?

と、思ってしまうが思うだけ。

「じゃ、今日は旭川以北に泊まろう。意外に時間ない。行くぞ」という夫の声に「朝食は車中でいいよね」と反射的に応じる。
あー、貧乏性だなわたしたち。
もう若くないのになあ。わたしたち。


さて、前泊していた岩見沢で朝イチに行ったのは、JR岩見沢駅でした。
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別に電車に乗ろうっていうんではない。
この駅舎、ずっとずっと見たかったんだ。

実は以前、これを設計した西村浩さんを取材した時、事務所に飾ってあった岩見沢駅舎の写真がかっこよくて「行ってみたいなあ」と思わず言うと、「ぜひ、いつでも!」と言っていただいたのですが、(北海道かあ、、岩見沢かあ、、子連れでさくっと行けるところじゃないよなあ、、、)と内心拗ねていたんです。

それが、こんな形で実現するとは!と、ひとり建築ヲタ的喜びを噛みしめる。
でもウヒウヒ喜ぶと「また、みおり孝行だな!」と妙な借りをつくってしまいそうだったので、しれ~っとしてたけど。(でも言われたけど。)

この駅、やっぱり美しかった。
北海道の大らかな風景の中、実に伸びやかに存在していました。
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近づいてよーく見ると、外壁の赤煉瓦に、何か書いてある。
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自分の名前を刻印することで駅づくりに参加するという「岩見沢レンガプロジェクト」でつくられたもので、5000人の名前が刻まれているんですって。
そして、窓枠は昔使っていた鉄道のレールを使用しているとのこと。

新しい建物ってどうにもこうにも、歴史的建造物の魅力には適わないんだけど、この駅には何故か、すでに歴史を重ねたものが新しかった時代にタイムトリップして見ているような、フシギな時間の厚みを感じて、なんかね、ぐっときました。


・・・そんな感慨を胸に、待たせていたこどもたちにごめんねーと謝り、気分を切り替えて富良野に向かうことに。

そう。
富良野ですよ、富良野!!

一面のラベンダー畑、日本なのに360度見渡せる大平原。
あるんだよね、そういう場所が富良野にきっと。
大学に富良野出身の友人がいたけど、善良な子だったよなあ・・・
で、東京沙漠に疲れて途中で富良野に帰っちゃったよなあ・・・

「あ~あ~~~あああああ~~~~あ♪ん~ん~~~んんんんん~~~~♪」というさださんの歌声が脳内に響き、気分はすっかり北の国から。あんまり見たことないけど。


・・・と、突然後部座席から「あ、川あった」という声が。

川がどうかしたって?

「あー、また川だ」

そりゃ北海道には川がたくさんあるでしょと聞き流しましたが「あ、この川いいな」「あ、ここは下りられるかな」「あ、ここは近いな」と、なんだかいちいちうるさい。

なんだなんだと思っていると、今度は夫が「ここだな」と車を停める。

・・・でたよガサガサ小僧。
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ここでもやるのか?

東京から網(小)だの飼育ケースだのいろいろ持ってきてた上に、昨日はそういえば千歳の街中で早々に釣具屋を見つけて、網(大)だのバケツだの買ってたな。
いつものコトだから驚かないけど、へんな子。
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どうなんかい?
なにかいるかい?
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・・・ほどなくあがってきたニイニは、心なしか顔が青い。
「ちきしょ・・・ダメだココ。水が冷たすぎる」

アハハそうか。
何を隠そう、北海道だもんな。
去年、長野に行った時もずいぶん冷たい川で長いことガサガサしてたけど、その冷たさの比じゃないってことだね。ご愁傷様。
「足がイテエ。じんじんする」
せっかくいろいろ用意したのに、徒労だったね。

そんな妙な寄り道を挟み、再び富良野へと進路を戻しました。
そろそろ、あの有名な景色が広がってくるかなー!
うわあ!!って感動したいなー!
もう、ちょっとでも富良野らしい風景が見えたら即座にうわあ!!と感嘆の声をあげようと思って、お尻を浮かせてうずうず。

・・・ところが、どこまで行っても、何となく精彩を欠く風景。

起伏の美しさはあるんだけど・・・連綿と連なる丘が、、まあいわゆる、、茶色なのよね。
よく三芳で見ている、刈り入れ後の田んぼとかとおんなじ色。

ラベンダー畑って8月になるとホントになくなるのね。

「8月だけど、どっかに少しくらいは花が残ってるって♪」と根拠のない期待をしていたわたしのアホさが分かりました。
どこにも少しもないのよね。ラベンダー。

「でもさ、、だからさ!土壇場で5枚も北海道行きの飛行機チケットとれたんだよ」「そうだな。時季外れだったのが幸いだったんだよな」「もしラベンダーがきれいに咲いてたらきっと北海道には来られなかったよ」
・・・どこからどう見ても単なる強がりという会話を重ねる。

しかしながら、やっぱり納得はできず「ほら、観光農園はないかね?いつでも絶対に花が咲いていそうなところとかさ?」と探しあてたのが、ファーム富田という農園でした。

ここは、見事に手入れされたお花畑だった!
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普段房総では、野育ちしている草花(=草ぼーぼー)しかお目にかからないわたしたちには、徹底的に美しい状態に管理され、デザインされたお花畑が新鮮に見えてたまらない。

でもさ、うちの畑でも、やろうと思えばやれるんじゃないの?と不遜なことを考えるわたし。
こうやってしましまに、季節の花を植えていけばいいんじゃない?
うちも丘っぽい起伏あるし。

「は?ムリムリ。誰が管理するんだ?うちだったら一瞬で雑草畑だぞ。花なんか、花なんか一瞬で埋もれてさ、いつもつくってる野菜と同じようにどこに何が植わっているのか」

・・・シャラップ!
みなまで言うな!!

もういちいちそんなこと考えるのやめた。
わたしたちは管理者ではなく観光客。
他人様の手がける美しい畑を見ながら、呑気にラベンダーソフトでも食べようじゃないか。
スパイシーであっさりしていて、ぜんぜんクセがなくて美味しいなあ。
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でも、あまりゆっくりはしていられない。
午後イチには旭山動物園に行き、たっぷり満喫する予定なのだから。
気ままな自由旅行のはずなのに、旅程みっちりのアメリカキャラバン旅行のクセがついてしまっており、「さっ、ちんたらしない!」とこどもたちを車に押し込めいざ出発。

「せっかくだから、もう1箇所、富良野の名所に行こうか」という話になって訪れた、CM撮影で使われたという『マイルドセブンの丘』に行くも・・・ホントにココかいな。

パンフで見ると、やっぱりココだよなあ・・・
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・・・しっかし、、ちゃいろいわな。

ぼんやり眺めて帰るのもしゃくだから、車中で抜けたポチンの乳歯を投げて拝むことに。
「元気なオトナの歯が生えますように!」
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・・・よし。
これでココは、我が子の記念の地に早変わりさ。
どんなに有名な観光名所だろうが、美しい季節にたくさんの人がきて美しい写真を撮ろうが、ここで歯を投げた人はおそらくあまりいないだろう。


さあさあ、再び旅路を急ごう。

次こそは季節に関係ない名所、旭山動物園だ!
どんな楽しい仕掛が待ってるだろう!?

・・・と、またもや後ろから「あ、今川あった」という声が。

またかよ~~
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「フクドジョウ、ゲットー!!」
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ずいぶん嬉しそうだなあ、ニイニ。
「当たり前だよ、北海道とか東北でしか見られないドジョウなんだよ!!」
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「あのね、冷たいけどね、ずっと入ってると足の感覚がなくなるから、そしたらいつまででもいられるってことが分かったよ!出た後じんじんするけど」

いやあ、この根性には根負けですよ。
どこへ行ってもガサガサ旅行になってしまうっていう。


・・・で、いよいよホントに旭山動物園に到着。
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なんてフシギなんだろう。
つい先日、ママ友に「旭山動物園って面白いわよ」と言われた時に、「そっかー。いつか行きたいナー。でもうち、今年は尾瀬だから」と話していたのに。
旅行2日目だというのに、まだ夢見て彷徨っている感ありなんだよなあ・・・

入ってみると、これがあの、有名動物園?っていうほどわりと質素なかんじで驚きました。
エントランスの雰囲気もコンパクトで、手作り感覚満載の飾り付けや説明書きなどが至る所に貼ってあり、北海道を代表する観光地とは思えない。
近所の動物公園に散歩に来ました、という感覚になります。

でもね、ココ、やっぱりすごかったよ。
派手さはないんだけど、「動物を見る」ということをとことん突き詰めている。


これはアザラシ。
っていうかアザラシが上下に移動するパイプ。
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でもさ一瞬で通っちゃうんだよね、アザラシ。
ぼいーんと肉感的なサツマイモ状の物体が時々通ると、「きゃー!!」ってみんなが写メしたりするんだけど、「あ、、マメ、、見えない?」と埋もれているマメを肩車してよく見せてあげようと思ったら
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もういなかった。。

そうそう、キリンの顔をドアップで見られるのは面白かったぞ。
キリンの舌って妙に器用。ヤギとかみたいに口を草に近づけて歯でむしゃむしゃ食べるんじゃなくて、草を舌に絡みつけてちぎって、食べるんです。
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くろーいながーい舌。
キリン舎の外に生えている草や木の葉を食べさせていて、しかもキリン舎の床レベルと人間のいる床レベルに段差をつけているから、キリンの食事風景がよーく見えるワケ。
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この心憎い演出、別に奇を衒っているのではなく、本気で「ちゃんと動物を見てもらいたい」と思うからこその発想だなと思いました。
見せる方も真剣だから、何だか見る方も真剣になる。
他の動物園もぜひ真似してもらいたいなあ。

あまり注目されていないスタティックな一角を見ると、中洲しかない。
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・・・ひょっとしてカバ?


けっこうコワかったのは、うろうろするタイガー。
今まで、「寝ているタイガー」は見たことあったけど、イライラうろうろするタイガーを間近で見たのは初めてでした。
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とにかく空間的な仕掛けが盛りだくさんなのですが、園内には「見られるかどうかは運次第!」などという貼り紙がしてあり、動物サマがやる気になっているところに遭遇する自分の運こそが大切ってワケ。見られないとがっかりだけど、その動物がしたくてしている行動を見るわけだから、やらせている芸を見るよりも深い感動があります。

例えばこれはすごかったよ、頭上を移動するオランウータン。
17mのタワーに渡された綱を自由に行き来してました。
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やはり、この思い切った見せ方には感動しますね。旭山動物園がスゴいと言われるのが分かる。
「落ちるんじゃないの?」とか「逃げるんじゃないの?」とか賛否両論だっただろうなあ。
そして、設置後も園は、そのリスク管理の責任をとりつづけることになる。
わたしたちはそのお蔭で、こんなびっくりするような野生のシーンが見られるわけです。

そして、何より笑わせてくれたのはチンパンジーのこども。
透明な仕切りを隔ててはいたけど、この子はわたしたちと一緒に遊びたかったんじゃなかろうか?
あと、自分がウケていることが快感なんじゃないだろうか?

   




と、こーんなにいろいろな動物と出会った中で、3歳マメが一番喜んだ動物は、
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タコしゃんだった。。
この蛇口を見つけるたびに「タコしゃーん!」と駆け寄り、水を飲んでました。(いくつかあるんだけど、これを見つけると動物など見なくなる。)

後日保育園の先生にも、「どーぶちゅえんで、タコしゃんいたの♪」と報告をあげたそうな。



ちなみにこの日の〆は、ひつじしゃんでした。
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これは本当に美味しかった!!
旭川市内にある「大黒屋」というジンギスカンの店の、生ラムしゃん。
味付けしていないのにまったく臭みがなくて、柔らかくて。

・・・動物を見たり喰ったりで楽しい1日。
人間ってホントに、ひどいものよね。


それにしても、こんなペースでアップしてたら夏旅行の報告で秋が終わっちまうな。。(汗)
[PR]
by babamiori | 2011-09-09 13:41 |



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

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