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ニイニのブログ③ 釣り
ニイニです。
先週末に南房の香谷堤防に釣りに行きました。ちょい投げでシロギス狙いです。釣り歴0年のポチンも連れて行きました。

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最初の30分アタリ無し。ポチン、ヒット。イマイチ引きがない。
一体何が?

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ヒトデです。「やった~。お星様だ!」
まあ、喜んでるから良いか。
5分後、またポチンにヒット。やっぱり引きはイマイチ。
ヒトデです。
「やった~。」ううっ。何が嬉しい?
15分後、僕とポチン、同時にヒット。
両方ともヒトデです。しかもポチンは2匹も。

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(ボウズはまぬがれたし、だいたい11月にシロギス狙いなんて無理があるんだ)そう自分に言い聞かせて耐えました。
40分後。ポチンにアタリ。今度は強烈(っていうか今までヒドかったからそう思うだけだけど)。もしや期待のシロギスか!





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15㎝くらいのフグです。僕は「ショウサイフグだ!」と言いましたが、父が「クサフグだよ!」と言うので納得しました。
それから1時間何も起こりませんでした。そしてもう餌のアオイソメが無いと言うとき、僕の竿が揺れました。

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慌てて巻き始めると銀色に光る魚が。

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「フグだあ。」さっきより大きいが、食えません。
「事実上ボウズ」です。クーラーの中は空っぽだから。


家に帰ってフグの種類を調べてみたらクサフグよりショウサイフグに似ていました。
僕がショウサイフグだと思った理由は、腹の横に黄色い筋が通っていること、クサフグよりも1周り大きいと言うことからです。
父は、「ショウサイフグは船から専門的に狙うもので防波堤からは釣れないよ。」と言っていました。
しかし、図鑑と比べみても明らかにショウサイフグでした。このことから、香谷堤防から、ショウサイフグが狙えることが分かりました。
また、インターネットで検索したところ、こう記されていました。
「ショウサイフグはとても美味しい魚だが、身にも皮膚にも非常に強い毒があり、危険。調理するときは必ず資格のある人にお願いすること。」
どうせ食えなかったにせよ、もったいないコトをしたな、と思います。

また割り込ませていただきます。
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by babamiori | 2010-12-08 22:32 | ニイニ
お魚くわえたノラネコ~♪というのは生魚ではないのかもしれない。
この連休、ニイニの夢がひとつ実現しました。
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「食べた・・・食べたよ!」
釣り歴5年の男子、感涙にむせぶ。
自分の釣った魚を食べさせるのが夢だったらしい。

自衛隊堤防で、イワシを25匹釣って帰ったニイニ。
大漁ってほどでもないんだからネコにやるのはもったいないんじゃない?という親の意見に憤慨し、「本当はネコは、生魚が好きなんだよ、いつも缶詰めばかりじゃかわいそうだよ」と力説して「ここは贅沢に丸ごとあげるでしょ」と差し出すも、
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「・・・くっせ~~」
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以上。

そこで諦めないニイニ。
よーくよーーく洗って三枚におろし食べやすく刻み、ようやくお食べいただいた次第。

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ひとりしか食べなかったけどね。
「んなん食えるかよキモ~。生だぜ?」と、がっつく相棒を暗い目で遠巻きに見ていたぴょん。

のこりは人間分。
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自家製メザシ、最高っす。


渋滞とも混雑とも無縁なGWでしたが、まあ次から次へといろんなことがありまして。
次回は、三芳でおこった、わたしの人生を変えるかもしれない夢のような悪夢のような出来事をお伝えします。
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by babamiori | 2010-05-08 11:49 | 週末の出来事
ニイニ、歳の離れた同志と出逢う。
うちのニイニは自称、釣り人です。
でもわたしは、釣り人ではありません。
「あの、ぐいっと引いたときの感触が、たまんないんだよね~」と、のたまうニイニ。

でもニイニよう、ぐいっと引かない時間は軽くその300倍はあるみたいですけど。
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♪待ちぼうけ~ 待ちぼうけ~ 
だから釣り人の気持ちは分からねえ~
つまんないじゃん待ってるだけなんて。待ってるだけで終わっちゃうことだってあるし。っていうかむしろほとんど釣れないし。高い仕掛けと餌買って、1日かけて海に放り込んでどうすんの?その時間があれば映画だって見られるし、草刈りだってできるし、野焼きだってできる。餌代分あればシコイワシとかボラとかじゃなくてもっと高級な魚買えるし。

そんなわたしの愚痴などどこ吹く風で、不器用な手つきで針に餌をつけるニイニ(と夫)。

ほら、もう、暮れなずんできちゃったわよ。
早いとこ見切っておうち帰ろ帰ろ。今日はどうせ坊主だよ。
食事の用意もあるし。市場で魚買ってこ。
ほら早く。早くってば。
…はやく竿をしまいなさいっ!!

と、そこへ、隣で釣りをしていたナイスガイが、
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竿を置いてやってきました。
「ニイニくん、餌のつけ方、伝授してあげよう」
彼は餌のエビをひょいと取ると、しっぽをぷつっとちぎって、ひょひょひょひょいと針にエビを通しました。
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その鮮やかな手つきは、釣り歴50年級。
生まれる前から釣り人だったに違いない。

「釣りはね、信じれば、いつか釣れるのだよ。
クロダイだって、夢じゃないよ」

ニイニは目をキラキラさせて、その言葉にうなずきます。
「おじさんはクロダイ釣れたの?何センチのやつ?」
「うっ…」
なぜか言葉に詰まる彼。
「に、29センチ、かな」
ニイニの目の輝きが、一瞬弱まります。
「30センチ以上がクロダイでしょ。それまだカイズじゃないの?」
彼は7歳児に向かってきっとして言い放ちます。
「いや!タモを使う大きさだったらクロダイというんだ!俺はそう信じている!」
この、大人の皮をかぶった少年は、一体何者なのだろう。

「もしよければ、うちに来ないかい?一緒に釣り談義でもしようではないか」
彼の誘いを真に受けて、ホイホイと勝手に彼の車に乗り込むニイニ。
わたしたちも、「え、え、突然伺っていいんですか~?」と言いながら、ついていくことに。

どこだろう、どこだろう、30分くらいのとこって言ってたけど、ずいぶん山奥に入っていくな。
わたしたちはニイニを乗せた彼の車の後ろから、ドキドキしながらついていきました。海沿いの道からはずれてどんどん細い道に入っていき、さらに細い道を上っていき、もう道がないんじゃないかと思うくらい山深い中を上って行き、郵便屋さんが来てくれないんじゃないかと心配になるくらい細い山道を上っていくと、突然ふっとひらけたところに出ました。

そしこには、1軒のとてもステキなログハウスが!
ここはハイジのおうち?
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なんという絶景。
開けた視界に、人工物がいっさい入ってこない。
こんな土地があったなんて!!(うーん、うちよりいいか?とジェラシ~)

「この物件を見つけて、1年半前に越してきました」
彼はわたしたちと同じ、東京出身者。きっぱりと移住して、ここにお住まいとのこと。
「このへん、猿も出ますよ」
ここで彼は一体、どんな生活を送っているのだろう??
なんで東京を捨て、移住してきたのだろう??
興味のある方は、このブログをはじめから読んでみてください。(再出ですけど。)
自然の懐に抱かれた家で、仕事の帰りに釣りして、愛娘と戯れて、華奢で聡明な奥さんに愛されて(たぶん)、いい人生だよなあ~~~


こっちに家を持ってからというもの、ホントに魅力的な方たちと逢う機会が増えました。
東京より、巡り逢ったヒトたちとの絆を深く感じるのは、なぜだろう?
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by babamiori | 2008-12-17 12:31 | 週末の出来事
こうやっていつも食べているのだろう。カワイイ顔した生き物たちを。
基本的に、目が合うと情にほだされるタイプのわたし。
ひとたび見つめあった相手には、すぐ感情移入してしまうのです。相手は人間とは限りません。むしろ最近は、感情移入するという意味ではレベルの高さを要求される相手に、ほろっときてしまいます。

まずわたしの心をつかんだのは、最近三芳村のそこかしこにいらっしゃる、カマキリン。
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「んだとぉ?」といきなり因縁つけてきそうなこの眼力。でも見ようによってはノータリンっぽい。どこか鼠先輩を思わせる顔つきです。
そんな風にきょろーんとしてて考えナシだから、交尾中にメスに頭からバリバリかじられるんじゃないか?

そしてこちらは、わたしのこよなく愛する、ペットのイモリン。
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目が合うと「おーよしよし」と思わず顔がほころんでしまう愛らしさをたたえているのですが、
自分で自分の足を食べようとしてじたばたするような愚かなヤツ。水槽の壁ごしに隣の水槽にやっているエサを食べようとおろおろするような愚かなヤツ。地球上でよくこの種が生き残ってこられたよと感心するほど愚かなヤツ。意義ある人生を生きることの困難に直面し苦悩したときに「死なない程度に生きてるだけでじゅーぶんでない?」と自らの生き方をもって教えてくれるヤツ。
そういやあ、彼らがうちに来てかれこれ半年も経ちます。はじめは「田んぼで自由にしていたほうが幸せだろうに」とちょっと罪悪感があったけど、今となっては「自分が水槽にいることに気づいていないんじゃないか?」と思えてしまうほどしっかり適応しています。

ああそうか、わたしってダメダメなオーラに弱いのかもしれないな。
夫も若干…だしな。

で、そんな、わたしの心をぎゅっと掴んで離さない顔に、近ごろ逢ってしまったのです。
「なんかこの子、きゃわいい~!」と胸キュン顔の子に。

だがしかし、あろうことか、逢ったとたんにわたしはその子を、食っちまった。

つぶらな瞳。
愚かさゆえの無垢な表情。
そこはかとなく漂う哀愁。
見れば見るほどいいヒトそうな人相、いや、いいウオそうなギョ相。
ニイニが釣りあげたその瞬間から一目ぼれしてしまった、その魚とは、
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こちら!
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ボラです。
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ボラを愛でて何が悪い。

今回の釣り場は、館山湾では屈指の釣り場、自衛隊堤防でありました。
ここはクロダイ釣りのメッカとして有名で、わたしたちがいた2時間あまりの間だけでも両隣に後ろ、みんながんがんクロダイ釣ってました。クロダイを釣るために釣りをしている人がいるといってもウソではないほどの魚なのに、この堤防では「あ、また?」と誰も注目しないくらいみんなが釣っていました。

なのに、うちだけなんで、ボラ?

釣り人なら一度は釣ったことがあるであろう、ボラ。
そして「ちっ、ボラか。くさくて食えねー」とリリースされる、ボラ。
顔に「ハズレ」と書いてあるかのような扱いをうける、ボラ。
こんな魚ばっかり3匹も釣ってくれて、しかも「一応、持って帰る」とほざいた我が息子。夫は「なんかこのへんのボラは食べられるらしいよ」と当てにならない伝え聞きみたいなことをつぶやき、「でもボラじゃなあ」と1匹はリリースするという中途半端なことをし、2匹は結局持って帰る羽目に。

帰ってクーラーボックスを開けると、さいごに釣った1匹はまだ生きていました。

釣り人の母としてはかなり失格なのですが、わたしは殺生は苦手…。「命を食らう」ということを日々こどもに諭しているわりには、自分でグサッとやって絶命させるのに抵抗があるのです。
しかもボラ、ホントにかわいいんです。きょろーんとしていて。もう絶体絶命以下、台所のたらいの中にいるのに、まだ死ぬ気がなさそうな顔して。
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大きな目で虚空を見つめ、口をハク、ハク、と動かしているのを見ると思わず「今から逃がしに行ったら助かるんじゃない?」と口走りたくなり、包丁を放り出して布団を頭からかぶりたくなる。ごめんなさーい!もうわたし魚も肉も食べませーん!と叫びたくなる。
でもそんなヤワな気持ちをぐっと抑え、冷静を装って「あ…あなた、頭はとって。あとはぜんぶやるからさ」と夫にお願いし(結局自分じゃできない)、なんとなくお隣の部屋に行ってたりして。

「おーい、もう頭とったよ」
という声で台所に戻ると、頭がもげかかっているのにまだまだぱくぱくしてる!
「ちょっとちゃんと頭とってから呼んでよ~!」
と、台所から逃げるわたし。

「おーい、もう頭くっついてないよー」
という声で再び台所に戻ると、たしかに、頭と体が分離してました。
だけどまだ心臓がばくばくしてる!!すごい生命力です。

「あ~~~、捌きたくない~~~」
と言いながらも、仕方ないからうろこをとって腹を一気にかき切る…はずが…
「カタッ…」
皮がすごい硬くて、歯がたちません。
「包丁がボロいのがいけないのかな。カインズホームで買った安物だし」
言い訳じみたことを口走ってちらっと夫を見るわたし。
「刺身包丁くらい買っておいてくれよー」
と夫にあきれられれば、しめたもの。
「ほんっとボラって皮かたいわ。しかも包丁切れないし」とボラと包丁のせいにして自分の手腕を疑わないわたし。こういうとき、自分の本性が見えるようだなー、としみじみ思います。
それでも放り出すわけにはいかないのでヒイヒイ言いながら何とか切り裂き黒々とした内臓を出して洗い、めちゃめちゃ分厚くて肉とがっしり癒着している皮を青筋をたてて引き、3枚におろしました。
それにしてもヘタだな。これを切り身とよびたくない。
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「でもさよく、腸を出した瞬間に吐き気がするほど臭うっていうけど、ぜーんぜん臭わないな」
「うん。ふつうの新鮮な白身魚の切り身と同じだよ。においしない」
そうなんです。
自衛隊堤防は館山湾にあるとはいっても外洋寄りの先端に位置するためか、「湾のボラはクサイ」という既成概念をひっくりかえすほどの無臭さ。気をよくしたわたしたちは、「せっかく苦労したから、お刺身にしてみようか」ということで、半分はお刺身に、もう半分はバターで焼いてみました。ぐちゃぐちゃの切り身から作った、会心の2皿。
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お刺身、食べてもぜんぜん臭くなかった!おいしいおいしい。
っていうか、スズキとかトビウオみたいにあっさりした白身魚のお味でふつうにイケました。柚子胡椒で臭みを消す必要はまるでなし。
ただ、旨みもあまりなかったかな~ハハ。切り身にして一晩寝かせるとコクが出るようです。
バター焼きもフツウにおいしかったです。飛行機の機内食のように引っかかりのない味で。

要するに、とっても淡泊なお味なのです。
ありがたがって食べる魚ではないかもしれませんが、毛嫌いすることはない!
館山のボラ、立派に食べられることが立証されました。


その晩。
マメがおっぱいを、口をこくこく動かしながら飲んでいる様をみて、ボラちゃんの終末期のパクパクする顔を重ねてしまって、どうも寝つきが悪かったわたしでした。
がんばってるんだけどなー。まだまだ軟弱だなー。
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by babamiori | 2008-11-04 15:07 | 週末の出来事
おいしかったんだから、許せ。
また前回のつづきです。(なんか長くなっちゃったな。)

そうそう、三芳村のセカンドハウスから退散する道中、もうすぐ館山自動車道にのってしまうというところまできてしまっているにもかかわらず、突然水が出なくなった原因を突き止めるべく、わたしたち引き返したんですよ。
もやもやとした予感を、抱きながらね。

再びセカンドハウスに到着したのは、まもなく22時になろうという頃でした。
わたしたちは懐中電灯を手に、漆黒の闇に溶けこんでしまっている畑の中へ向かいました。
家の前の水道栓からビニルハウスまで地面を這うようにして引かれている「疑惑のホース」を手でたぐり、感触を確かめながら、そろりそろりと前進。

夜露でぬるっと濡れたホースというのは、なんとも不気味な感触で、イヤ~なかんじ。
だいたい、このあたりは夜、妙に怖いんです。獣が潜んでいるかもしれないという怖さと(実際うようよいますからね、イノシシ、ヘビ、それにタヌキ、アナグマ、ハクビシン、モグラ)、あとは「この土地って、以前‘墳墓’があったんだよな…」という怖さ。
景気づけに「ターリラーリラー」と大声で歌うしかありません。(実は、「面白お化け大会」ですら入れない臆病者。)

それでも果敢に、そろりそろりと下の畑に降りていきます。ホースの表面の具合を手で確かめながら。
すると、ビニルハウスまであと30mといったところでホースの一部に不自然なざらつきを感じたのです。懐中電灯で照らしてみると…

ザクッ!
という音が聞こえてくるかのように、大胆にホースが切られていました。
あーやっぱり。

「ねーあなたー。ホース切れてたー」
ビニルハウス近辺でうろうろ見回っていた夫は慌てて戻ってきて、裂け目を見て言いました。
「おー、切れてる切れてる。見事に切れてるなあ」
「この切り口の感じからすると、やっぱり間違いなく、刈り払い機だね」
「ここから、水がダーダーダーダー漏れていたんだな」
「Aさんがこのあたりを草刈してくれていたのが、15時半くらい。で、水が出なくなったのが18時半。3時間かけて受水槽が空っぽになったってわけだ。
うーん、納得」

…わたしは、こっちをちらちら見ながら猛然と草刈りをするAさんの姿を思い出しました。
きっとわたしにスピーディで美しい草刈りのお手本を見せようと思って、超張り切って刈ってたんだろうな。それで、ホースなんて目にも止まらなかったんだろうな。
せっかくご好意でやっていただいたのに、とんだ大騒ぎになっちゃったな。

っていうか、わたしがAさんに一声かければよかったってことか?
こんな写真を撮っている暇があるんだったら。(思いっきり証拠写真…)
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「そこ、ホースありまーす」って。

そうか、言ってみれば、わたしのせいか…

「まーよかった!受水槽にひびなんか入ってなかったのね!!何より、ホースかもしれないって気がついたあなたが、エライ!さすが、あなたって頭がいいわー」
わたしはすかさず明るい声をあげ、夫を激しく褒めたたえ、受水槽の無事を喜びました。
そうすることで「よーく考えれば、その場にいたお前の責任じゃないか?」と夫が思い至る隙を与えないという戦略。
「そうだな、Aさんも親切にやってくれたことだし、文句言う筋合いじゃないもんな。やっぱり引き返して確かめてよかったな。100万をドブに捨てるところだった」
夫はまんまとわたしの罠にハマって、単純にニコニコ笑って上機嫌。

そんなわけで、この件はハッピーエンドとあいなりました。
恐れていた巨額出費もなし!
いやー、よかったよかった。


で、すまされないのが、ニイニ。

せっかく大物を釣ったのにまったく注目されず、文句を言うこともできず、不満を飲み下したまま暗く押し黙って車に乗っていたらそのまま寝てしまい、東京の自宅に着いたあとも無言でベッドに潜り込み爆睡したニイニ。(あ、結局この日は東京に帰ったのです。受水槽に水がたまるのに半日ほどかかるので。)これはけっこう、かわいそうなかんじでした。

「明日こそ、ニイニの魚をおいしく食べてあげなくては」
帰宅後、荷物と子供を置くや否や、夫とわたしは泥のように疲れた体に鞭打って釣れた魚の内臓を処理することに。時間はすでに午前1時。「アー早くお風呂入りたいなあ。まだ磯臭いよオレ」とぼやく夫に「いいじゃない、100万じゃなかったんだから」と意味不明の言葉を返すと、「ま、そうだな」となぜか納得する夫。頭も相当お疲れのようで。

わたしがせっせとイワシの内臓をとっていると、まな板の上に置かれたカレイをまじまじと見つめ、夫がぼそりと言いました。
「これ、ヒラメだ…カレイじゃない、ヒラメだよ」
うそ!?
「まさか堤防釣りでヒラメが釣れるはずがないと思ってたからよく見なかったけど、こりゃ左に目がついてるから、間違いなくヒラメだ」
ほんとだあ…!

翌朝のニイニの喜びようったらありませんでした。
「ホント?ヒラメだったの?ヒラメ釣っちゃったの?カレイじゃなくて?ヒラメ?」
「そうよ、ヒラメ。ニイニも気付かなかったんだね。パパも、びっくりしてたよ」
「イェーーーーーーーーイ!ヒラメゲットーーーーーーー!」

それからというもの、大変です。
まずは、そのおヒラメ様の体長を測ります。
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「ええと…27センチ」
「すごいじゃない!」
「いや、そうでもないよ。放流サイズの25センチよりちょっと大きいくらい。」
ニイニのバイブル「釣魚識別図鑑」によると、普通は50センチくらい、釣り人が自慢できるサイズは80センチ、目標にすべき大きさは120センチとあります。
「あー、そういうの釣りてえなー!」
すでに今回の喜びより次回への闘志が勝っているという釣りキチニイニ。
「これだからニイニは大変なんだよ。次はもう25センチのヒラメじゃ喜ばないぞ。ニイニ、言っとくけどな、どんどん大物が釣れるようになると思ったら大間違いで、次は坊主かもしれないんだからな」
夫はすでに牽制モード。ニイニの相手も大変だな。

次に、イワシの目刺しづくり。
これはとってもカンタン。昨晩、濃い目の塩水に漬けておいたイワシをハンガーにぶらさげて、温室の中に吊るしておくだけです。
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温室の中でつくる目刺しはほのかにサボテン風味がして、とってもおいしいんです。
ウソだと思うんなら、サボテンの温室をお持ちの方は、ぜひ試してみてくださいね!ウシシ。


そして、夕方。
イワシの目ん玉にハンガーを通す作業を朝見ていたポチンは、どうしてもこれをはずす作業を手伝いたくて、ニイニがぼやぼやしているうちに全部やってしまいました。
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これならちゃんとおかずになる量あります。
大きいやつは、アジ。面倒だから一緒に干しちゃった。

一方、ヒラメはムニエルにすることにしました。皮をむいて下ごしらえ。1匹しかないので、他の人はスーパーで買った舌平目。
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なんか、ニイニの釣ったヒラメの方が、身がつやつやしていて厚くておいしそうでした。
(写真では逆に見えるのが残念。)

こういう日の夕食って、微妙にプレッシャーがかかるんですよね。
万が一、料理の段階で失敗したら、どんなに悲しまれてしまうだろう、って。
この日もそうでした。ムニエルは焦がしても生焼けでも許されない。目刺しもウッカリ取り出すのを忘れて黒焦げ死体になったらニイニ泣くだろうな。
(以前、「シロギスをお刺身にして」と言われたのですが、うまく捌けなくて身がボロボロになってしまい、まったくもって不味そうに仕上がったことがあります。天ぷらも、こういう日に限ってなぜかころもが分離しちゃって「素揚げのシロギスと、天カス」という料理になってしまったことがあります。普段ちゃっちゃと作っている時の方がうまくできるのは、なぜだろう?)

でも、まあなんとか、この日はまともにできましたよ。
何しろ、これ以上ないってほどシンプルな料理ですからね、どちらも。
釣ったヒラメで作ったムニエルは、もちろんニイニへ。
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ハッキリ言って、舌平目よりヒラメの方が、ウマい!
身の味が濃くてねっとりしていて、とてもとてもおいしかったです。
(いや、1センチ四方くらいのおすそわけがあったから言ってるんですがね。気のせいかな…)

目刺しはみんなでおいしくいただきました。塩加減も干し具合もちょうどよかったです。
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(アジだけは、ひらいていない「アジの干物」になっていました。)

それにしても、すごい組み合わせだな。
ムニエルと、目刺し。
ニイニはどちらも喜んで食べてたから、よしとしよう。
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これで、ニイニの思いもお魚も、やっと成仏いたしました~
やれやれ。
わたしにとって、週末は平日より疲れるよ。まったく。
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by babamiori | 2008-10-06 17:04 | 週末の出来事
そして、おいしくいただきました。のはずが。
「ちょっとちょっと、みおり、耳貸して」

週末三芳村にて、午前中のひと仕事を終えビニルハウスから戻ってきた夫は、わたしを手まねきして耳元でこそこそ話しはじめました。
するとこどもたちはハッとして、一斉にパパの方を見ます。(マメは除く。)夫がこうやってナイショ話するときは大抵、こどもたちをどこかに連れていこう、という話なんです。

「これから…だから…になるでしょ…かなあ」
「でも…なら…じゃない?」
「そうかじゃあ…にして…すれば…だよな」

ニイニもポチンも、親を遠巻きに見つめながら興味津々。
なんだろなんだろなんだろー!?とドキドキしながら親の話の中身を予想しあっています。

すると夫は突然、んあぁ~~っと伸びをしながら、大きな声で言いました。
「でーもやっぱ、やめっかー。今からじゃしんどいしなー」
こどもたちはまたハッとだまってこっちを見ます。
え?何をやめちゃうの?ホントにやめちゃうの?
と、目で強烈に語りながら。

…こどもたちよ、心配しなくて大丈夫。
パパは、一度思いついたイベントを取り下げたことがないでしょ?
「やっぱやめっか」と言ってみた後の「えーかわいそうじゃない!」とか「やめないでパパ!」とか「…(無言で泣く)」というこどもたちとわたしの反応を見て、しばし考えてから「そうか…じゃあ、しょうがねえな。しんどいけど行ってやるか!」と恩着せがましく立ち上がる、というのが夫の常套手段なのです。
ったく、毎度同じなんだから。
(最近はわたしも「そうね面倒だしやめちゃったら」などとあっさり同調するのですが、やっぱり夫は「そうかしょうがねえなあ」と言って立ち上がります。ヘンなひとだよ。)

今回、夫が企てたのは、館山湾の自衛隊堤防という有名な釣り場にニイニを連れて行こうというもの。どうやら昼食後にネットでごちょごちょ調べていたのは、この近辺の釣り場情報や釣果情報だったようです。
今日は潮目がいいらしく、みんなザクザク釣れているとのこと。
最近、釣りに行っても坊主(釣果ゼロ)が多いニイニ。いつもほっぺたに涙の筋をつけて帰ってくるのですが、今日の釣りはもしかしたらバッドサイクルを断ち切るいいきっかけになるかもしれません。
(ちなみに先日は、夫が30センチのサバ1匹に対し、ニイニは7センチのシコイワシ1匹。)

「行ってやるか」
と夫が言ったその時、お呼びでないポチンがなぜかルンルン声で飛びついてきました。
「パパー!ニイニがね、今日はたぶんわたしのために、さんりょうピエロランドに行くよって言ってるんだけど、ホント!?」(さんりょうピエロランド=サンリオピューロランド)
うーんなぜか、こどもたちの間ではそんな話になっていたようでして。
でもここは千葉ですぜ。ピューロランドは八王子。どう考えてもその線はないでしょうが。ニイニの予想って何を根拠にしているのだろう?

「ポチンちゃん、悪いけど、今日は釣りに行こうと思ってるんだよ。ポチンはママとマメちゃんと一緒にお留守番しててね。ニイニはどうする、行くか?」
聞くまでもないのに夫にそう聞かれたニイニは、そもそものドングリ眼をさらに西川きよしのようにくゎっと広げて叫びました。
「行く!どこ?自衛隊堤防?行く!!」

一方ポチンは「がくー。」と言ってその場に立ち尽くし、「じゃあゲゲゲの鬼太郎のビデオ見て待ってるー」としょんぼり。
おお、かわいそうに。
いつかまた、ピエロランドに行ってあげるよ。(あそこだけはどうも気が進まないんだけどね…
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ポチンがよろこぶんなら…)

それから、ものすごい勢いで支度をして、ぴゅーっと出て行ってしまったふたり。
女3人が家に残されました。

でも実は、もうひとり家にいたのです。
正確にいえば、家の前の縁台に座っていたのです。
それは、謎のおじさん、Aさん。

Aさんは、ニイニたちが釣りに行く直前に、突然家にやってきました。
「すみませーん」
近所の方かなと思って玄関に出ると、知らない初老の男性。
とりあえず、三芳村にいるときは知らない人にでも必ず愛想良く挨拶をすることにしている(先方はわたしたちのことを「東京から週末だけ来る、ウエンダイを買った家族」と知っている可能性が高いので)わたしは、にっこり笑って「こんにちは~」というと、そのおじさんは「どうもー」としかおっしゃらない。

…はて、どうしたものか。
(たまーにですが、ふらふらっとビニルハウスを覗きに来て、こちらが「こんにちはー」と言っても何も言わずにふらふらっと帰っていく人がいるのです。たぶん、地元のおじいさん。この家の持ち主が代わったことを知らなくて「何者?」といぶかっていたのだろうね。)
何を話せばいいか困ってしまい、あのー、すみません、どちらさまで、と伺うと、
「時々ここで手伝ってるからよう」
とのこと。
…どうしよう、やっぱりわかんない!

そのあと、世間話をまじえながらおしゃべりしているうちに分かったのですが、実はこの方Aさんといって、N田さんと一緒に農地の整備のお手伝いをしてくださっていた方だったのです。わたしたちのいない時に来てくださったことがあるみたい。「どんなヒトが住んでるかと思ってなあ」とのこと。
それはそれは!と驚いて日頃のお礼をのべ、ちょっと話をしたのですが、どうやらAさんお帰りの様子がないのです。10分たち、20分たち、ふたりで話しながらそのへんをうろうろ歩き、うーん困ったなあこの先どうすればいいだろうと思っていた時にAさんが、ふっと足元を見て指さしました。
「ほれ、ここに、みょうが」
よーく見ると、いつも駐車スペースにしていてまったくうっちゃっていた草むらの中に、みょうがが芽を出しているのです。
「ホントだあ」
ひとつ目に入ると、次から次へとみょうががあるのが見えてくる!
b0128954_1620448.jpg

ポチンとわたしは夢中になって、みょうがをぽきぽき折って集めました。
b0128954_16211216.jpg

「1年半住んでるのに、ぜんぜん知りませんでした~。ありがとうございます!みょうが、大好き!」
「いやあ、こういうのは目の慣れだよ。何でも慣れ。草刈りだって、慣れればわけないさ」
Aさんは、優しい目をしてニコニコ。
「そうかあ、わたし草刈りまだヘタなんです。まだら刈りになっちゃうし」
「じゃあ、今日は監督してあげるよう。オレもやるし。刈り払い機、ふたつある?」

その後、初対面のAさんとわたしは、ふたりで仲良く草刈りをする午後を過ごすことに。
ははは、なんだか思ってもみなかった展開だわ。

まずは、わたしの草刈りのダメ出しをしてもらいました。どうしても草の重さに負けてしまって、上っ面を歯でなでるみたいな刈り方になってしまうわたしのことを見て、「もっと土すれすれでスパーッとやらんと」「同じ方向に刈り払わんと」などと丁寧に指導してくださって、わたしも「こうですか?あれ、こうかな?これでいいですか?」とすっかり弟子気分。
次に、手が回らなかった畑に一緒に行き、「こんなの半日もあればわけないよ」と、実践を見せてくださいました。
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さっすが!
刈ったあとがとってもきれい。そして何より、早い!
感動しながら見ていると、Aさんは1分に1回振り返って、おう、と片手をあげるんです。
それが何だかチャーミングで、わたしも手を振って応じながら「わたしはこっちをやりまーす」と叫んで、2時間ほど一緒にがんばりました。秋風が心地よく吹き抜ける中、お互いもくもくと。
すっかりAさんのご好意に甘えてしまった形ですが、ふたりでやる草刈りはいつもより楽しくて、いつもよりはかどった気がしました。
草刈りはスポーツじゃないけど、一緒に体を動かすと親しくなれるって、あるのかもな。

夕方、「うーさーぎーおーいしーかーのーやーまーー」という5時の放送(朝7時と夕方5時に外で放送がなるんです。1曲分たっぷり。農作業している人たちに時間を知らせるためだけど、宵っ張りなわたしたちは当初この放送に「休日も7時起きか!?」と愕然としました)がなると、Aさんは「そろそろ蚊が出てきたな。オレ血がうまいから刺されやすいんだ」とぼやきながら、赤い自転車に乗って帰っていきました。

気がつくと、もうとっぷり日が暮れていました。家の中もひんやりするほど涼しくなっています。
「さて、今日はニイニとパパ、釣れたかな?そろそろ帰ってくる頃だよ」
「またニイニ、イワシ1匹しかつれなくて泣いてるかもね」
などとポチンと話していると、夫から写メールが。

『ニイニがカレイを釣った。25センチくらいある。あとはイワシ15匹くらい。』
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おおーー!すごいじゃない!!
そんなに大きなカレイ、今まで釣ったことがありません。
やったねニイニ。ちゃんと夕飯のおかずになるようなものが釣れたなんて、久しぶりじゃない。
夕飯は、カレイのお刺身?煮付け?
「こりゃあ万歳三唱で出迎えてあげなくっちゃ!」
ニイニが喜び勇んで帰ってくる様を想像してニタニタ笑いながらお米をといでいると…

あれ?
これって、どういうこと?
あれれれれ???

我が家に、突然、とんでもないことが起こったのです。(つづく)
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by babamiori | 2008-09-29 16:40 | 週末の出来事



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

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