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外注だと1枚2500円くらいらしい。
あー、付き人のいる芸能人になりたい。

日常でやっかいなことに突き当たると、わたしはいつも反射的にこう思います。
パソコンがなぜか立ち上がらないとか、たかーいところにあってどうやってはずしたらいいのかわからない照明器具の中の電球が切れたとか、飛行機のチケットで思い通りの便がとれないとか、マメがいて荷物大量で雨降っていてどうしても銀座まで行かなければならないとか。

なんかそういう七面倒くさいことをしなくてよさそうじゃないですか~付き人のいる身分だと。よくわからないけど自動的に手配してくれている、みたいな。
別に芸能人でなくてもいいんだけどね、執事のいるような身分とかでも。
いやもっと言えば、すごくマメな夫がいてくれればいいのかもしれない。「うちのことは何でもやってくれるんです~あのヒトって」と自慢できる夫。
たまにそういう方をお見かけすると、思わず根掘り葉掘り聞いてしまいます。「お料理はできるんですか?じゃあアイロンは!?掃除機も!?奥さんが夜外出しても許しますか!?食事作って待ってるんですか!!へ~~~・・・スゴいな~~~・・・」と。

ご承知の通り我が夫は、超ウルトラ不器用。
けっこう手伝ってくれる気持ちはあるし、実際こどもたちの世話などは率先して引き受けてくれたりするのですが、どうしようもなく不器用。まあ本人のせいではないといえばないのですが。
だいたい手伝ってもらおうにも、スーパーで買い物したものを袋詰めすることもできないんです。(なぜって、レジ袋を開けられないから。)
汁物はこぼす、ワレモノは割る、上からモノをとると落とす、捜し物は見つからない、字はあまりに汚くてフツウに速記文字、それでも精神だけは清潔好きだったりきっちりしていたりするので、やりたいことが自分の能力をすぐに超えてしまっていちいち「あ~みおり~~~!!」とお呼びがかかる。騒げばわたしがやってくれると思っている。
そしてわたしは心の中で「こういうことぜーんぶやってくれる付き人が欲しい」としんねり考えている。(そういう観点で夫選びしなかったについてはあえて自問しないようにしている。)


と、いわゆるダメ人間なわたしたちなのですが、ひとたび三芳村に行くとなぜかけっこう働き者になってりしています。東京では外注するようなことでも、「いっちょやってみるか」とがんばってみる気になるんです。(そもそも外注するところがないんだけどね。)

田舎で暮らすヒトたちは、たいていのことは自分たちでやってしまいます。工具を直したり、お漬け物つくったり、家のメンテをしたり。そんなもんじゃなくて、都心だと「行政のやるべきことでしょ」と思われているようなことでも、自分たちで全部やる。溝の清掃、公道の補修や清掃、消防だってやってしまうというかやらねばならない。
そんな中で、「わたしじゃできないわ~業者に頼みましょ」なんて口が腐っても言えません。都会ではお金にあかして何でも外注する生活は楽ちんで優雅に見えますが、田舎では「生きる力がありません」と言っているようで恥ずかしいんだから、不思議です。

たとえば、障子の張り替え。

障子、ちょっと茶色いよな・・・と思わないでもなかったし、破れてるところが10カ所以上あるな・・・と知らないわけではなかったのですが、ま!こども小さいし!張り替えてもすぐにやぶれるさ!と自己弁護しながら先延ばししてたわけ。
(だいたいわたしの実家も夫の実家も外注タイプの家でして、障子を自分で貼っているのを見かけたことがなく、よくわからないから余計に億劫ってわけ。子供は親を見て育ちますから、そのあたりは注意せねばと思います。)

それが先日、ふと「障子くらい張り替えるかな」と思い立ち、カインズホームで障子紙と糊とカッターを買ってしまい、一瞬邪道かなと迷ったけど「障子はがし剤」というやつも買ってしまい、いよいよ張り替えに乗り出しました!

ところでうちの障子って何枚だっけ?えーと・・・
2+4+8+4=18枚。
けっこう多いな。でもはがして貼るだけだから、ま、半日ありゃできるだろ。

こどもたちに「これから障子を張り替えるので、特別に穴開けてよし!」と申し伝えると、そりゃもう大喜びで障子に向かい、人差し指でポスポスポスポス。
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ぐっちゃぐちゃにするかと思ったら、意外に整然と穴開けてました。
こういうデザインの障子なんです、と言われれば、そう見えなくもない。
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次に障子をはずしてそおっと寝かせ、「障子はがし剤」を桟に沿ってずいずいと塗っていきます。わたしがせっせとやっていたらこどもたちがうろうろまとわりついてきて、「ねーやらせてーやらせてー」とうるさい。
ニイニがやると障子紙の吸水キャパをはるかに超える量をぶじゅぶじゅと塗りたくるし、ポチンが塗るとか細い線でしかも桟から脱線してしまうしで見ちゃいられません。こどもの手伝いは自分だけでやるより100倍手がかかるというのが世の常人の常。
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充分に塗ったあと、はじっこから障子紙をそろそろと剥がしていきます。
わたしが剥がし残しなきよう丁寧にやっている脇で、こどもたちは「ウォーイ!」と一気剥がしで全面に剥がし残しが。
「あなたたちクビですクビ!」と蹴散らして、やむなくわたしが尻ぬぐい。はじめは濡れ布巾などでカスを剥がしていたのですが、濡れた障子紙の切れ端でしごくときれいにとれることを発見!見なさいママを。うまいもんでしょ。こうやってやりゃいいのよ。とぶつぶつ言うもギャラリーはもはや存在せず。言葉を知らないマメが脇で座って、よだれを垂らしながら聞いてくれました。

やっと2枚剥がしたぞ!
b0128954_838773.jpg

障子も、桟だけになるとハッとするほど美しいものだなあ。
いっそこのまま貼らずに終えて、格子戸の美を堪能するのもいいかな、とチラッと考えましたが、我が家ではこの薄い膜の断熱だけを頼りにしているので、やっぱり貼らなきゃな。

桟の水分をとばしたら、こんどは糊づけです。
糊のボトルの説明を読むと「たっぷり塗ります」と書いてあるので、桟にこんもり乗るように塗っていきました。
図工の時間みたいなもんです。単純でけっこう楽しい。一人でやっていればね。
傍らにマメがいるという環境はそれを楽しむというゆとりなど微塵もなくなるということであり、いつの間にかごろんと寝っ転がってヒイヒイ泣き始めたマメに「もうちょっとで終わるからね~」と声をかけながら焦って塗るのはそんなに楽しくありません。
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だいたい、2時間くらいで全部終わらせてのんびり焼き芋でもしようと思っていたのに、1時間経ってまだ1枚目も張れていない・・・
18枚やると18時間かかるぞ。
見積もってた時間の9倍もかかるぞ。

そこに、ビニルハウスから夫が戻ってきました。
「お、やってるねえ」
やってるねじゃないよ。マメ見ててくれる?集中したいから。
「いいけど、ねえ、その作業オレが代わろうか?」

キタキタキタキタ!
楽しそうに見えたんでしょう、わたしのやってること。夫から「やらせてーやらせてー」というオーラが漂っています。

でもね、だーめ。だめだめだめだめっ。
あなたが張ったら糊はだらだら、紙はグニョングニョンになるのが目に見えている。大変だけどこれはわたしの仕事、あなたはマメ見てて頂戴。
「いや!これならオレだってできる。いいから代わろう」
え~。ホントにだいじょうぶ?
どんなに固辞してもやると言い張る夫に根負けしたわたしは、じゃあ・・・お願いね・・・と糊を渡してしまいました。

夫は、じとーっと見ているわたしの前でけっこう手際よく糊を塗り、なんだうまいじゃない!!と驚くと気をよくしたのか「紙だって張れるさ」とどんどん作業を進めていきました。
あー紙張るときはこのシールで紙を桟に止めるのよ、と教えても「いいの。オレはオレ流でやるの」といきなり障子紙を桟の上にころころと広げました。

ヒーーー大丈夫?!そういう手順を端折るとどこかでヘマするよ!!

というわたしの心配をよそに、これまた結構上手。ちゃんとピンと張れてる!
「どうだ。おまえがやるよりうまくできるぞ」
もう、鼻の穴なんて掃除機みたいに広がりまくりで得意満面な夫。
カッターを手に、きこきこと障子紙を切っていきます。
b0128954_8393141.jpg

わたしは、障子紙と格闘する夫を、ほぉーと思いながら見つめていました。

信じられない光景だわ・・・
なんもできないと思ってたら、やりゃあできるんじゃない!
フツウに手も指も動くし。
まっすぐ切れてるよ紙。
オレは不器用でやりたくても無理なんだと言っていたのはひょっとして、やりたくないから?
わたしは思わず同居の義母に電話して「今あのヒト、障子張ってます!!ウソじゃないんです!!」と驚きを分かち合いたくなったほど。

とそのとき、「みおり!なんかカッター台ないか?」とけたたましい声。
な、何に使うの?
「いいから早く!」
そんなもの持ってないので仕方ないからまな板を差し出すと、何やら必死の形相で障子紙を切り刻んでいます。
なにそれ?その5ミリ×5センチくらいの小さい短冊。
「なんかいつの間にか桟より内側切ってたんだよ。穴あいちゃうから補修しなきゃ」
見ると確かに切った線が脱線していて、うっすら隙間が。
張り替え前からもう、補修ですか。
しかもその後も口出しせずに見ていたら、何ヶ所も脱線して小さい短冊を張ってるし。

遠目で見ると、けっこうきれいなんだけどね。
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近づくとわりと、垂れてるけどね。
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・・・手作り感満載。

結局この日は、東京に戻るぎりぎりまでがんばって障子5枚しかできませんでした。
そろそろ雑草も生えてきたし畑もやりたいのに、あと13枚もいつ張ればいいんだあー!
(すでに全ての障子にこどもたちの指の穴があいてるし。)
あと数ヶ月で歩くようになるマメが、この苦労の結晶を穴だらけにしたとき、わたしは果たして怒らずにいられるだろうか??
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by babamiori | 2009-02-13 08:45 | 田舎暮らしのこと



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

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