人気ブログランキング |
採って喰って刈ってってもらった。
某コンビニでは700円以上買うとスピードくじが引けることがありますが、わたしが引き当てるのはほとんど毎回「応募券」です。

密かに気合いを入れて何食わぬ顔で箱中しつこくひっかきまわし、えいや!!と引いても、応募券。(ご承知とは思いますが、応募券はニアリーイコールハズレです)
あ~~あ、と嘆くと「応募すりゃ当たるかもしれないじゃん」とこどもたちに言われますが、そこまで執念ないからな。

ポチンはこのスピードくじに限っては運がよくて、何かしら当てます。缶コーヒー、男性用整髪剤、カップラーメン、いろはすのミカン味。細い手を箱につっこんでなんの逡巡もなくあっさり引くと、当たり前のように毎回当たるんです。
これって特技だよなあ。努力なしにモノが手に入るって。
ポチンすごいね!と共に喜びながら、腹の底でしみじみ、それにしても親のわたしはつくづく引きが悪いなあ、、とちょっとしょんぼり。

考えてみれば、年末の商店街などのガラガラポンのくじ引きも当てたことないし、宝くじも300円以上出たことがない。ビンゴで景品当てたこともない。そういえば三十数年前に国立幼稚園を受験をしたこともあったらしいが、その時も我が親はがらがらぽんで赤玉を出して散ったというし。

それでもまあ、結婚相手の引きだけは悪いとまでは・・・いや結婚相手も・・・(もごもご)


しかーし!

引きの悪いわたしにも、取り柄はある。
それは「晴れ女」なこと。
昔から、だいたいここぞと言うときは晴れます。それも、際どい時にまさかの逆転晴れ!というパターンが多い。天気予報でずっと雨だと言われている日であっても、なぜか奇跡的に雨がひいて朝にはぴかーーーっと太陽が照ることもままある。
これこそ我が特技だと密かに自負しています。
(あでも、一生に1回の結婚式の時は、移動もままならないほどの大雪だったわ^^;)

先日だってそうでした。
連休の金曜日も土曜日もどんより雨や雪で、月曜日も積雪するほど雪が降ったのに、なぜか1日、日曜日だけはスカーッと晴れました。日差しも強く、ぽかぽか春の陽気。
これがわたしの実力でなければ、何だというんだ?


その日は、友人家族を招いての「南房総の春の会」開催日だったのでした。
春の会だなんてしゃれこんでも、最低気温は零下4度って季節だよ、むしろ一年中で一番寒いじゃないか、まだまだコタツで寝てな、と言うなかれ。
啓蟄前のこの季節は、確かに本格的な春の到来には早い。
しかし、ということは、そこかしこから草だの竹だのがぞろっと伸びてくることもないわけで、従って草刈りに追われてない貴重な時期なわけで、優雅に早春を満喫するのにもっとも相応しい季節なのであります。

集まったのは大人と子供と赤ちゃんと胎児、のべ30人程度。
桜はおろか、菜の花の黄色も見えないのに花見?バーベキュー?酒盛り?
いやいや、そーんな優雅な会ではありません。
老若男女が揃いも揃って色気のない作業着に身を包み、膝下までの長靴を履き、手にはビニール袋を持ち、ぞろぞろと出陣。

b0128954_10514211.jpg


一同、心持ち視線を下方に落とし、やや挙動不審に歩いております。

そのうち、ひとり、またひとりと、枯れ草の斜面に目が釘付けになる。

b0128954_10515545.jpg


「あったわよ!ほらそれ!!手を伸ばして!!」
自分の子であってもなくても、興奮して指示を出す。

b0128954_10521183.jpg


「ふきのとうって、こんな風にそこだけ鮮やかな色で見えるもんなんだ~、たのし~!」
「あったー。これもそう?」
「そうそう!こっちもみっけ、あ、これもそうか?」
4歳も42歳もまるっきり同レベルで会話し、ごそごそはいつくばる。

b0128954_105237100.jpg


普段は冷静且つオトナな風情のヒトも、宝探しを始めればあっという間に自意識が吹き飛んで、目は余裕を失って皿のようになり、地面をなめるように探す様はガキ丸出し。
特に今回は、収穫物が自分たちのランチになるということもあって必死です。

前回は2つしか見つからなかったふきのとう、今回は一気に芽吹いていて、花もちらほら。
今まで潜伏していた春が、一気に地表を覆いはじめていました。

b0128954_10531466.jpg


ふきのとうの苦みや旨みが分かるはずもない分際で、採るのは熱心きわまりないこどもたち。
「げっとげっとげっとーーー!!」と叫んで根こそぎ抜く1年生。

b0128954_10532713.jpg


さらに、こどもたちの方がやっぱり上手で、生まれた時から都会育ちの子も解き放てば野生がむくむく。大人は本能的に避けるぬちょぬちょの水たまりに、まったく躊躇せずずぶずぶと入っていきます。

b0128954_10533875.jpg


「わーなんだこれ?すげー!つぶつぶ!」
「アマガエルの卵だよ。さわってみ。サンショウウオの卵は今年はまだみたいだけど。去年はこのくらいの時期にはもう、生んでたんだぜ」

自分だっていつもは大興奮で探し回っているくせに、年下の子がいると妙に冷静に教えるニイニがけっこう笑える。まるで自分みたいに卵やぬかるみに喜んでくれる後輩がいて、さぞ嬉しかろうに。

b0128954_10535588.jpg


「やべーーー!!足が、あしが抜けない~~~」
「ハマった~~~!」
あら大変、ぬかるみって結構シャレにならないくらい足をとられるので、大人でも焦ることがある。緊急事態かと駆けつけるも、顔をみるとみんな超ニヤニヤ。ぬけねー、ぬけねー、と言いながらどんどん深みに歩いていきます。親同士、「わざとですね」と顔を見合わせて放置です。


・・・さて。
各人が持ち帰ったふきのとうを集めると、けっこうな量になっていました。

b0128954_10541189.jpg


これを、その場で天ぷらにして、

b0128954_10542353.jpg


食べる!!!

b0128954_10543573.jpg


んまいっ!!!!

これが正しい春の食し方でございます。

「今年の冬は寒いからね、アクが弱くて美味しいですよ」と、N田さん。
本当に、原っぱの息吹をそのまま口に含んだような、青くて柔らかい命の味です。

「これはおいしい」
「ん~~~!イケる!!!」
大人たちはビール片手に、はっふはっふと食べておりました。
春いちばんのふきのとうの味は、他のどの山菜よりも、感動があるんです。
美味しいものに巡り会うと、自分だけでは感動がはみ出てしまうからみんなに食べてもらいたいと心から思うし、みんなで食べれば、それがさらに美味しい。

まあ、「外で食べる」「みんなで食べる」「おいしいおいしいと言いながら食べる」と、たいてい何でもおいしいんだけどね。

参加者からの持ち寄りの品も、かなりの腕前で絶品揃い。

b0128954_1055558.jpg


ついでに採った若いのびるも焼いて食べた。

b0128954_10551925.jpg


お雑煮も、外で食べるのが正しいと知った。

b0128954_1055345.jpg


今回、薪かまどは大変重宝しました。
薪をくべるだけというカンタンなものですが、火力があって何でもできます。
以前、N田さんのおばあちゃんが外でフキを煮てたのを見て、いいなと思っていたもの。
3000円くらいですので、アウトドア好きの方にはオススメです。
b0128954_1055576.jpg

ただし燃やす材を調達する必要はあります。薪だけでなく、竹や材木の切れっ端などでも大丈夫かとは思いますが、熾火(おきび=薪が燃えたあとの赤くなったもの)にならないと火力が出ないそうです。


・・・さてさて。
この会は、喰って飲んでばかりの集いではありません。

ふきのとう、たくさん採れて美味しかったけど。
たくさん生えるためには何をすればいいか、知ってる?

山菜だからって、なーんにもしないでどんどん採れるわけではありません。
夏の間に草刈りをまったくしなければ、深い枯れ草に覆われてふきのとうが生えにくくなります。地面がしっかりと見えている状態まで草刈りをしておくことで、芽が出やすくなる。
人間との関わり合いの中で育つものとも言えるのです。

自然のありがたみを「ごっつぁん!」だけじゃ、感動だってまあ、知れてるさ。
収穫体験だけではなくって、循環そのものに関わろうよ、ということで。

たらふくランチを食べてまったりしているみなさんに優雅な昼寝タイムの腕枕をして差し上げてもよかったのですが、喰っちゃ寝喰っちゃ寝は牛になるぞーと刈り払い機を渡しました。

水分が抜けた刈りやすい草がごっちゃり生えているところに連れて行き「はいどうぞ!!」
ぶぃ~~~~~~~~~~ん・・・

b0128954_1056163.jpg


アハハけっこう上手い上手い。
草刈りって個性が出るんだなー。
はじめからぶんぶん大きく振り回す感じのヒト、ちょっとずつ丁寧に端から攻めるヒト、大きな反動があるとひっこめてしまうヒト。

b0128954_10563715.jpg


基本的に、男性陣は「やり始めると夢中になるなあ!」とのめりこんでいました。
でも、中で唯一20代だった女性もけっこう上手かった。

b0128954_1056466.jpg


ん~カワイイ。
(若くてカワイイだけですべてが良く見えるオジサン目線という噂も。)


・・・と、いうわけで。
採って喰って刈って、とっぷり日が暮れるまで遊び倒した一日でした。
南房総田舎暮らしの、フルセットつまみぐい。
オトナがまるでこどもみたいに「遊んだ~!」と思えるのって、いいね。

ちなみに、くろさんも独自の遊びを展開。
ふきのとうはとらず、子もぐら獲ってた。。
b0128954_1129492.jpg

子もぐらに、なむー。
くろってば、発情はできないけど、いっぱしの野生だけはあるのね。

もっと暖かくなったら、あれもでてくるし、あれもできるし、あれもみられるな。
こんどは何して遊ぼうかな・・・
いっしょに遊びたい人、いるかな?
by babamiori | 2011-02-17 11:14 | 週末の出来事
<< 玄関先にぽとりと、小さな命が。... 雪やもんもん。 >>



ひょんなことから、南房総に8700坪の土地を手に入れてしまいました。平日は都心で建築ライター・コーディネーターとして働き、週末は南房総で野良仕事。ちょっとムリして始めてみた二重生活ですが、気付けば主客転倒で、どっちがメインの住まいかわからなくなっています。田舎暮らしの衝撃と感動、苦悩と快感をそのまま綴ります。 ニイニ中3、ポチン5年、マメ1年。

by babamiori
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
リンク
フォロー中のブログ
古今東西風俗散歩(移転し...
妄想ファミリー、房総に住む!
amane
土橋陽子の design...
カテゴリ
全体
田舎暮らしのこと
週末の出来事
南房総のこと
食べ物のこと
東京にて
生き物について
ニイニ
建築について
お知らせ
産後について


未分類
タグ
以前の記事
2017年 01月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 10月
2015年 09月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
検索
最新のトラックバック
地元で獲れた地魚寿司です..
from 出張先
山越うどんのかまたま山が..
from 口コミ情報ライフ
草を刈る人、、国土交通省..
from 背面飛行がとまらない
スイマーバ
from スイマーバ
亜麻仁油 効果/効能
from 亜麻仁油 効果/効能
レンジで簡単!!たまごっ..
from 誰でも楽しく!おいしく!料理..
カビ防止・カビ対策で防カ..
from カビ防止・カビ対策で防カビ快..
貸し別荘コテージレンタル..
from 貸し別荘コテージレンタル情報..
家電製品家具レンタルリー..
from 家電製品家具レンタルリース情..
手作りジンジャーエール
from From a smallto..
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧